梅雨前線が本州にかかってきて、静岡県の方では土砂災害が出ています。
新しく変わった避難レベル5も発令されたようで、梅雨前線の予想を見るとまだまだ余談を許さない状況です。
ところで、お住まいの場所のハザードマップを今一度しっかりと確認して避難の必要があるかどうか、そして避難する場合にはどのような経路をたどって安全に避難をするかについて確認をお願いします。
沖縄が梅雨明けしたということは、太平洋高気圧の勢力が強くなっていると言うことなのですが、そうなると梅雨前線は押し上げられて本州の上に来ます。
向こう72時間の予想天気図を確認する限り、梅雨前線は北上・南下を繰り返す状況のようですから、しばらく雨は続きそうです。
降る量は少なくても、時間が長くなると山が揺るんで土砂災害が起きる可能性は高くなります。
また、線上降水帯が発生すると大雨が降り続くような状態になります。
普段と様子が違うと感じたり、何かおかしいと感じたら、早めの避難をするようにしてください。
また、避難に備えて非常用持ち出し袋の中身の確認も忘れないようにやっておきましょう。
カテゴリー: 非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋に関するあれこれです。
非常用持ち出し袋の防水対策はしっかりと
非常用持ち出し袋を作るときに気をつけたいこととして、中のものが濡れたり汚れたりしないようにしておくことがあります。
着替え、懐中電灯やラジオなどの電気製品、衛生用品など、濡れたり粉塵を被ると使えなくなったり使いにくくなったりするものが結構ありますので、対策はしっかりとしておく必要があります。
方法はいろいろあるのであなたの実情にあったやり方をしていただければいいと思うのですが、例えば、防水仕様の非常用持ち出し袋なら中が濡れることはありませんし、外から中に水が入らないのなら中から外へ水が漏れることもないので、水の配給時に給水袋として使うこともできます。
防水仕様でなくても、中に大きめのビニール袋を重ねて入れて、その中にものを納めれば防水仕様の非常用持ち出し袋と同じ効果を得ることができます。
また、個別にジップロックなどの密封できる袋に収めていく方法もあります。密閉できる袋があるとさまざまな場面で重宝しますので、準備しておくといいと思います。
せっかく準備していても、駄目になってはなんにもなりません。
いざというときに使えるように、きちんと対策をしておくことをお勧めします。
防災グッズと日用品
防災のお話をしていると「防災グッズは高い」「場所を取るから用意できない」といった御意見をいただくことがあります。
確かに御意見はごもっともです。防災グッズは汎用品に比べるとかなり割高ですし、普段使わないものを保管するのに場所も必要です。
ただ、防災対策だから防災グッズで全て揃える必要はまったくありません。
例えば、防災訓練などでよく出てくるアルファ米は軽くて大量に保管が出来、賞味期限も長く設定されています。
その分1食あたりの単価は高くなっているのですが、これをご家庭で備蓄しておく必要があるかどうか。
もちろんあるに越したことはないのですが、食べ慣れないアルファ米よりも普段食べている米を準備しておく方が負担も少ないですし更新も忘れずにできます。
行政機関がアルファ米を整備しているのは、災害時にいきなり大量の食事を提供しなければならない状況が存在しているから。家で普段食べたり飲んだりしているのなら、何も無いという状況は少ないと思いますから、家にある食品を備蓄として上手に使えばいいだけの話です。
水も同じで、個人宅では長期保存水を備蓄するよりも水筒や空のペットボトルを準備しておいて、災害時にそれに充填するようにしておけば用は足ります。
必要なのは、全てを災害用として準備するのではなく、どこまで日用品を転用できるのか、どれは防災グッズとして専用で準備しておかないといけないかという交通整理です。
日常生活で使っているものは殆ど災害時にも使うことができます。悩むのはトイレくらいではないでしょうか。
トイレに関しては、普段から携帯トイレや非常用トイレを使って生活している人はいないと思いますので、いざというときに備えて防災グッズとして準備しておく必要があると思います。
逆に言えば、それ以外は普段の生活の中にあるものを転用すればなんとかなるということです。
普段の生活で使っている消耗品を少しだけ多く準備しておくことで、専用の防災グッズを買わなくても済みます。
普段使いのものをどうやったら災害時に利用することができるのかを考えてみることも、災害対策としては面白いと思いませんか。
防災用猪まるごとリゾットを食べてみた
益田市内には防災食として使えるイノシシ肉を使ったレトルトパウチの玄米カレーリゾットを作っているところがあります。
先日、いくつか手に入れることができたので、試しに食べてみることにしました。
見た目は普通のカレーリゾット。香りが良く、美味しそうです。
味付けはスパイシー。辛いのが好きな人は大好きだと思います。
肉はイノシシ肉としたら殆ど臭いはないのですが、鼻のいい人は少し気になるかもしれません。
また、結構しっかりと玄米が混じっているので、食感は若干もごもごします。栄養価は高くて非常食としてはよいのですが、もごもご感が苦手な人、玄米が苦手な人は食べにくいと思います。
当研究所の試食では、臭いに敏感な研究員Sと玄米の食感が苦手な研究員Mは一口食べてパスしていました。筆者を始めカレー好き、肉好きの研究員達には評判がよかったのですが、万人受けする味ではないのかもしれません。
防災食としては分量が多いので、食の細い人だと2食分取れるかなと思います。
レトルトパウチなのでこのままでも食べることができますが、暖めた方がおいしいのは間違いありません。
若干クセはありますが、玄米に抵抗がない人ならおいしくいただけると思います。
地元のスーパー、キヌヤさんなどで扱っていますので、気になる人はぜひ買って食べてみてください。
大雨の時の避難
梅雨というと、しとしとした雨が何日も降り続くというのが昔の風物詩でしたが、最近では短時間で局所的に一気に雨が降って、それ以外は雨が降らないということも起きるようになってきました。
しとしと雨だと、河川が氾濫したり側溝や用水路が溢れたりするまでには時間がありますから、水位の上昇を見てから逃げても充分に間に合います。
ですが、短時間で局所的に降る雨だと、気がついてから準備ができた頃には家も道路も水浸しで逃げられないという事態が起こりえます。
大雨の時の避難は、どのようにしたらいいのかを少し考えてみたいと思います。
1.住んでいる場所の環境を知る
まずはお住まいの環境が低地かどうかを確認します。
周辺の土地に比べて低いようなら、避難を考える必要がある場所です。
また、ハザードマップを確認し、土砂災害が起きる可能性のある地域や河川の氾濫による浸水想定地域かどうかを確認します。
もっとわかりやすく書くと、凡例で示されている色が塗られている場所は避難が必要な地域と言うことになります。
この他、低地やハザードマップの凡例の色が塗られていなくても、崖下や崖の上、雨が降ると水の溜まりやすい場所などは、状況に応じて避難した方がよいかもしれません。
上記に該当しない場合には、とりあえずは慌てて避難する必要はありません。
ただ、孤立してしまう可能性はありますので、数日分程度の生活物資の確保はしておいてください。
2.避難先と避難経路を確認する
避難が必要だと判断したら、安全な避難先を考えます。近くの高台でも避難場所でもいいのですが、いくつか場所を決めたら避難路を線で引いてみます。
ハザードマップの凡例の色つきの場所や、普段見ていて危ないなと思うような場所、低地や崖下、崖上を通るような経路になっていませんか。
避難先だけでなく、避難経路が安全であることも大切ですから、大丈夫だと思えるまでいろいろと試してみてください。
3.実際に避難先まで歩いてみる
避難先と避難経路が決まったら、一度実際に歩いてみましょう。地図上で見るよりもいろいろな気づきがあると思います。
その時の気づきと、実際にかかった時間を記録しておきましょう。
4.避難開始のタイミングを決める
実際に歩いてみた結果を基に、避難にかかる時間を考えます。
避難するときには、恐らくすでに天気が悪くて歩きにくい状況になっていると思われますので、歩いてみた時間を1.5倍したものを移動時間としてみましょう。
その時間を基本にして、避難開始のタイミングを考えます。
例えば、移動に30分以上かかるようなら、警報が出たら避難するでもいいと思いますし、さほど遠くないのであれば、警戒レベル3で行動開始でもよいと思います。
警報基準が改正されて「レベル4=避難指示」となりましたが、レベル4が発表されたときでは移動開始が遅くなることも多いですから、判断基準は平時にしっかりと検討しておきましょう。
早めの行動なら、空振りは多くなるかもしれませんが確実に助かります。
5.非常用持ち出し袋を作っておく
避難後数日間を過ごせる程度の生活用品を詰めた非常用持ち出し袋を用意します。
大雨の場合には時間にある程度の余裕がありますから、持ち出しリストを作っておいて、避難前に袋に詰め込んでもいいかもしれません。
可能であれば生活用品のストック場所を非常用持ち出し袋にしておくと、そのまま避難開始できて便利ではあります。
6.避難したら戻らない
避難が完了したら、状況が落ち着くまでは避難先に留まるようにします。
避難所の設置者も「警報解除=安全」で避難所をすぐに閉鎖しようとするのですが、実際には警報解除後に崖崩れが起きたりすることもあります。
もし夜間であれば、そのまま朝まで避難所で待機して、周囲が明るくなってから帰ることをお勧めします。
自分の目で安全が確認できるようになったら避難解除と考えて行動するようにしてください。
大雨時の避難はタイミングと避難先が結構難しいものです。
平時に少しだけ時間を作ってルールを決めておくと、いざというときに迷わず行動することができます。
あなたの命を守るために、しっかりとした行動をするようにしてくださいね。
仮設トイレの考え方
災害対策を考えるときにまず最初に出す方の対策をしようということは、ここで再三再四書いているところですが、具体的にどうすればいいのかということを少しだけ触れてみたいと思います。
まずはトイレの形状を考えるというお話をしましたが、くみ取り式であれば、水害で浸かってくみ取り槽が汚泥で埋まっているというような状態でもなければ、普段と変わらずに使うことが可能です。
簡易水洗の場合には、少しだけ流す水が必要な場合がありますが、1リットルもあれば充分に流れますからそこまで神経質になる必要はありません。
それ以外の場合には、浄化槽式も下水道式もそのままトイレとして使用することはやめてください。
使う場合には、便器の内部にビニール袋と新聞紙を入れて、汚物を流さないようにする対策が必要です。
災害用の仮設トイレには便器を使用するものもあるので、その場合には取扱説明書のとおりに組み立てて使うようにしましょう。
トイレや便座が使えない場合には、段ボール箱やバケツを使ってトイレを作る方法があります。
段ボール箱やバケツの中にビニール袋を二重に設置し、その中に猫の砂やペット用シート、新聞紙などを入れて用を足し、汚物の入った袋は厳重に縛ってゴミ箱へ、そして新しいビニール袋をセットし、猫の砂などを又入れてといった感じで使います。
新聞紙の場合には、ポリマー剤などの吸水材があればそれを入れておくと取り扱いが楽になります。
段ボール箱にしてもバケツにしても、そのままだと座る部分がおしりに当たって痛いので、別の段ボールなどで座面を載せることをお勧めします。
仮設トイレ用の道具があれば、それを使ってトイレスペースを作るのもありです。
いずれにしても、汚物を入れるふた付きのゴミ箱は必須となりますので、あらかじめ準備しておくといいと思います。
携帯トイレもありますが、これはどちらかというと小水用で、大きい方で使うには向きません。また、ペットシートを地面に広げて直接排泄したり、大人用おむつをつけて排泄したりするのは案外難しいものです。うまくいかずに便秘になったりすることもあるので、できるだけ普段の排泄環境にあわせたトイレの設営をしたほうがよいと考えます。
今あるトイレをどうやって被災後も使えるようにするか、家にある資材でどんなことができるだろうかということを、平時だからこそ考えておきたいですね。
防災ポーチと氷砂糖
防災ポーチはいざというときに役立つ小道具の入っているポーチで、普段持ち歩くカバンなどに入れておくものです。
この中に備えるもの一つに、疲労回復やエネルギー補給、リラックス効果を期待できるあめ玉というものがあります。
黒飴やカンロ飴、フルーツ飴など、人によってお好みのものを準備すればいいのですが、入れっぱなしにしておくと、賞味期限が切れてしまったり、溶けたりという問題が起こります。
普段あめ玉を食べる習慣のある人は勝手に入れ替わっていくので問題ないと思いますが、あまりあめ玉を食べないような人だと、食べようとしたときにはその飴がとんでもないことになっていることも充分あり得ます。
かくいう筆者も、最初作った防災ポーチにカンロ飴を入れたら溶けてしまってポーチが駄目になってしまったという苦い経験を持っています。
そこでお勧めするのが氷砂糖。
この氷砂糖、じつは賞味期限がありません。高温多湿を避けて密閉しておけば、半永久的に食べることが可能なものです。
砂糖そのものなのでエネルギー量もそれなりにありますし、しっかり甘く、そして唾液を出すことでのどの渇きを一時的に癒やすこともできます。
個包装のものを見つけるのはなかなか難しいかもしれませんが、数個をまとめてジップロックなどに入れておけばとりあえずは大丈夫だと思います。
最近ではあまり食べなくなった氷砂糖ですが、食べてみると意外とやさしい甘さでストレス解消にもなると思います。
作った防災ポーチに入れるアイテムの一つとして、考えてみて下さいね。
ケミカルライトをカバンに1本
災害が起きた後はちょっとしたことで不安に陥ってしまうものです。
電気や水道が止まっているかもしれません。避難したら、普段と異なる場所で場合によっては見知らぬ人達と長時間過ごさないといけなくなるかもしれません。
そういうときにこころが折れてしまうと立ち直れなくなりますので、気分を落ち着けるための温かい飲み物が飲めるような準備、しっかりとした睡眠をとるための睡眠セット、そして正しい情報を集めるためのラジオは非常用持ち出し袋に入れておきたいものです。
そして、明るさを確保することも実は気分を落ち着けるためには非常に有効だと言うことを知っておいてください。
懐中電灯やランタン、ヘッドライト、ロウソクなど、灯りはいろいろとあるのですが、普段のメンテナンスがどれくらいできているかということと、発生した災害が何かによって使える道具が変わってきます。
例えば、地震が起きたときなどは火は絶対に使ってはいけません。ガス漏れなどで爆発したり、揺れでひっくり返って火事が起きたりする可能性があるからです。
懐中電灯やヘッドライト、電池式ランタンがあればいいのですが、勝手にスイッチが入っていて電池が切れていたり、きちんとメンテナンスできてなくて電池が入ってない、液漏れして使えないなどが問題として起こり得ます。
また、非常用持ち出し袋を持って逃げている暇がない場合もあると思います。
そんなときに備えて、普段使いのカバンにケミカルライトを1本入れておくといいと思います。
コンサートなどでファンが振っている明るい棒、一般的にはサイリュームと呼ばれているものなのですが、化学反応で光を得るため総称としてはケミカルライトというそうです。熱も出さず、保管の危険性もさほどなく、常温保存できることから、非常に便利なものです。そしてその用途に応じてさまざまなものが存在します。
強力な光で30分程度照らしてくれるものから、そこまで光は強くはないが半日以上光り続けてくれるものなど、ご自分の利用スタイルで準備しておくといいと思います。
さほど重くなく、場所もとらないサイリューム。気をつけないといけないのは衝撃ですが、カバンの中でひどい扱いにならない限りは勝手に光っていたと言うこともない優れものです。
そんなに高くもない便利なアイテム。あなたの普段使いの袋に一本入れておくと安心ですよ。
新型コロナウイルス感染症と災害避難
新型コロナウイルス感染症が地方でもじわじわと広がっているようですが、そんな状況でも災害は発生します。
梅雨入りして、ここで起きやすいのは大雨と水害ですが、お住まいの場所はそういった災害でも安全を確保できる環境でしょうか。
さまざまな事情で、災害が起きそうなときに避難所へ避難する場合、新型コロナウイルス感染症対策はしっかりとして避難をするようにしてください。
具体的には、非常用持ち出し袋に避難所で使用するマスクと、使用後に捨てるための密閉できるゴミ袋のセット、消毒用アルコール、体温計を入れておくようにしましょう。
また、衛生環境を考えると直接手で触れずに食べられる非常食も準備しておいた方が安心できると思います。
毎回書くことではありますが、避難所は場所貸しですので避難者用の設備は何もありません。必要なものは自分で持って行くことを忘れないで下さい。
そして、避難所ではできるだけ間隔を開けて待機場所を確保します。段ボール製やプラスチックなどでできた間仕切りがあれば一番良いのですが、ない避難所も相当数ありますので、その場合にはソーシャルディスタンスをしっかりと取ることです。
勘の良い方はお気づきだと思いますが、新型コロナウイルス感染症対策をしっかりと行っている避難所では収容人員が想定よりもかなり少なくなります。
ひどいところになると、収容者が1/10になるようなケースも想定されますので、天気予報や気象庁発表の注意・警戒情報で逃げた方がいいと判断したら、早めに避難することをお勧めします。
レベル4避難指示が発令されるときには、小さな避難所はほぼ定員オーバー状態になっていると考えて間違いありません。
早めに避難すれば、思った避難所への避難ができる可能性が高いですし、仮に定員オーバーでも他の避難所を探す時間的余裕ができます。
あなたの命を守るために、不安を感じたら避難をすることをお勧めします。
防災グッズと代用品
防災グッズは防災用のためにだけ準備すると考えると場所をとってしまう厄介者になってしまいます。
ローリングストックという言葉もありますが、必要なものを少し多めに準備することである程度以上はものを増やさず、生活の質も下げずにすむような災害への備えができると思っています。
ここでよく聞かれるのが代用品の話ですが、代用品はあくまでも代用品でしかなく、そのために作られた道具と比べるといろいろな意味で不便を生じることになるので注意してください。
よくあるのが、おむつの作り方。
おむつがないときにビニール袋とタオルで作るよう書かれているものが多いのですが、避難生活を過ごすときにその代用品で凌ぐとすると、いったいどれ位の材料が必要になるでしょうか。
タオルは吸水力はそこまで大きくありませんし、ビニール袋は蒸れて子どもの肌がかぶれたりします。汚れたタオルはそのままにしておくと汚臭が出てきますので、その処理についても対応が必要となります。
本当に緊急時何も無い状態ならともかく、手間や発生する問題を考えると、紙おむつを1週間分くらい余計にストックしておいた方が役に立ちます。
布おむつ派の人も、災害時には布を洗うことが難しい場合もよくありますから、数日程度凌げるだけの紙おむつを準備しておくようにしておきましょう。
そして、心配だからといって大量にストックするのも御法度です。
おむつが必要な年齢の子どもは、あっという間に大きくなりますので使える期間は短いです。そのため、目安としては1週間または普段使っているおむつを一袋多く準備しておくといいと思います。
サイズアウトしたおむつは、例えば子どもの通っている保育園や子育て支援センターなどで使ってもらえないか聞いてみて下さい。割と喜んでもらってもらえることが多いです。
そして、引き取り手がなかったからといって捨てる必要はありません。給水部分を何枚か重ねると、大人用の非常用トイレを作ることができます。これも代用品の一つですね。代用品のことは知っておいた方が絶対にいいですし、作り方もマスターしておいたほうがいいです。
でも、最初から代用品で対応することは考えず、可能な限り普段使っているもので対応できる方法を考えておいてください。
ちなみに、代用品としてよく出てくるビニール袋は、最近では地球温暖化やエコ問題から災害時に確実に手に入るとは限らない状況になっていますから、必要があれば非常用持ち出し袋に備えておくことをお勧めします。