日持ちする野菜を常備する

 災害にもいろいろとありますが、常に非常食が必要な状況になるのかというと、実はそうでもありません。
 お住まいの建物に被害がなければ、住む場所に戻ることができますし、そうすれば家庭の備蓄があるわけですから、無理に非常食を1週間分準備しなくてもいいという考え方もできます。
 普段からご家庭で料理するのであれば、おうちにはさまざまな食材があると思いますので、それらを調理すれば数日間は普段と何ら変わらない食事を摂ることも可能です。
冷蔵庫が無事であれば、中の食材は冷蔵、冷凍の順番で消費することで食材を無駄にせずにすみますし、近くに自分の耕作している畑でもあれば、そこから野菜を持ってくれば備蓄としては充分です。
 そんな中で、ちょっとだけ意識しておくといいのが、保存のきく野菜を普段使いすることです。
 例えばじゃがいもやさつまいも、タマネギ、キャベツや白菜も上手に処理すると結構長期に保存することができます。
 そういった野菜を備蓄することと、それらを使った料理を普段から食べることで、いざというときにも野菜不足を防ぐことができます。
 また、干し大根や干ししいたけといった乾物も非常に有効です。
 非常食にしても、被災者向けの配給食にしても、野菜はかなり不足しています。
 それらを補うために、野菜ジュースなども有効なのですが、こういった保存しやすい野菜も活用しておくとバリエーションが増えて野菜不足も補えます。
 普段使わないものは非常時にはまず使うことはできませんので、普段の生活のなかでそういったお野菜を取り入れて、上手に暮らしていきたいですね。

防災用猪まるごとリゾットを食べてみた

作っているのはタケダ猪精肉店さん。アレルゲンフリーとアレルゲン27品目不使用の表示がついている。

 益田市内には防災食として使えるイノシシ肉を使ったレトルトパウチの玄米カレーリゾットを作っているところがあります。
 先日、いくつか手に入れることができたので、試しに食べてみることにしました。

一つ開封して盛り付けてみたところ。一袋230gあるので、お椀に軽く2杯分は取れる。

 見た目は普通のカレーリゾット。香りが良く、美味しそうです。
 味付けはスパイシー。辛いのが好きな人は大好きだと思います。
 肉はイノシシ肉としたら殆ど臭いはないのですが、鼻のいい人は少し気になるかもしれません。
 また、結構しっかりと玄米が混じっているので、食感は若干もごもごします。栄養価は高くて非常食としてはよいのですが、もごもご感が苦手な人、玄米が苦手な人は食べにくいと思います。
 当研究所の試食では、臭いに敏感な研究員Sと玄米の食感が苦手な研究員Mは一口食べてパスしていました。筆者を始めカレー好き、肉好きの研究員達には評判がよかったのですが、万人受けする味ではないのかもしれません。
 防災食としては分量が多いので、食の細い人だと2食分取れるかなと思います。

裏面。温めずにそのまま食べることができると書かれていて、原材料の中にも油が見当たらない。

 レトルトパウチなのでこのままでも食べることができますが、暖めた方がおいしいのは間違いありません。
 若干クセはありますが、玄米に抵抗がない人ならおいしくいただけると思います。
 地元のスーパー、キヌヤさんなどで扱っていますので、気になる人はぜひ買って食べてみてください。

ポン菓子は非常食

 先日、晩ご飯のとき、ご飯を炊いていないことに気づいて大慌てしました。
 子ども達は既に空腹になっていて、表情はちょっと凶暴化。
 筆者はそばかうどんの乾麺を茹でるか急いでご飯を炊くかと考えていたのですが、うちの相方さんが満面の笑みで取り出したものは、なんと「ポン菓子」。
 これをお米の代わりにコーンフレークのように牛乳や豆乳と一緒にして食べたら、という提案でした。
 面白そうなので、お茶碗にポン菓子を入れて牛乳又は豆乳を注ぎ、コーンフレークのような食べ方をしてもらったら、これが子ども達に大受け。

 立て続けにお替わりの声が上がり、あっという間に袋が空っぽになって、本人達も大満足の食事となりました。
 考えてみたら、ポン菓子の材料は「お米+砂糖+水飴」ですからしっかりとカロリーも取ることができます。
 調べてみると、一時期は旧陸軍の糧食として使われた時期もあったようで、それなりにしっかりとした食事だと言えそうです。ポン菓子は米だけでなく麦や豆でも作られていますから、他の栄養素も取りやすそうですし、さまざまな味が楽しめそうです。
 唯一の心配は湿気ることですが、袋の口を開けていても、口をしっかりと縛って高い位置に保管すれば一月くらいはおいしく食べられそうです。
 これは今回我が家で食べてみた結果から導き出されていることなので、当然メーカー非推奨。あくまでも自己責任でお願いします。
 最近はあまり見なくなったポン菓子ですが、そのまま食べられておいしいのは非常食に向いていると思います。
 また、セットで常温保存できる牛乳や豆乳を用意しておくと、栄養的にも良さそうですから、よかったら一度試してみてくださいね。

じゃがりこサラダ・その後

 カルビーという食品メーカーの「じゃがりこ」というと、最近では砕いてお湯を注いでまぜまぜするとポテトサラダのできあがり、ということで防災業界では結構メジャーになっているお菓子で、当研究所でも何度かじゃがりこサラダとして登場しています。
 個人的にじゃがりこが好きなこともあって、街で新製品を見かけるたびにそのまま食べて、それからポテトサラダへのなりやすさとそのおいしさを試しているのですが、先日お店でこんなものを見つけました。

 最初は「じゃがりこの新製品かな?」と思っていたのですが、よく見ると「じゃが『湯』りこ」と書いてありました。思わず二度見して買ってしまいました。

 説明書きによると、このままお湯を注いで3分間待ち、まぜまぜするとおいしいポテトサラダができあがるようです。

 注意書きには「かたさが特徴の商品です」とあり、そのままでも食べられると考えて一つ食べてみましたが、じゃがりこサラダ味+マヨネーズ風味といった感じで、そのままでもおいしく食べられます。
 また、標準タイプのじゃがりこだと砕く手間が必要なのですが、メーカー推奨でお湯を注げばいいだけなので容器を傷めずに済むのは非常にありがたいです。

気分はカップ麺。容器が壊れる心配しなくていいのは妙に安心感がある。

 お湯を注ぎます。内側に線が引いてあるので、そこまで何も考えずに注げばいいだけ。標準タイプのじゃがりこだと、少しづつお湯を加えて混ぜながら作ることになるので、非常に親切です。

お湯に浸かっていた部分は簡単に砕けるが、そうでない部分は固いまま。

 3分経過後、蓋を開けてみると、お湯に浸かっていた部分はとろっとしていますが、お湯に浸からなかった部分は固いまま残っています。固い部分をとろっとした部分に混ぜ込んで少し待ち混ぜてみると、とろっとしていたものが上質なポテトサラダにある「ぽくぽく」な状態に変わっています。

出来上がりは「ポテトサラダ」と宣言しているとおり。通常のじゃがりこよりも素でポテトサラダになっている。

 できあがりは、いつものじゃがりこサラダですが、味はポテトサラダ。非常においしくいただけました。
 こういった遊び心のあって実用的な商品づくりはさすがだなと感じましたが、これ、定番商品になるんでしょうか?
 ちなみにお値段は普通のじゃがりこと変わらなかったと記憶していますが、違っていたらごめんなさい。
 もし見かけたら、一度買って作ってみてください。普通のポテトサラダができることにびっくりすると思いますよ。

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