【お知らせ】ペット防災講習会を開催します。

能登半島で起きた大きな地震に被災された方にお見舞い申し上げます。

まだ全容がわかっていない状態ではありますが、現地の一刻も早い復旧と災害関連死がでないことを願っています。

ところで、災害のたびに問題にされるのがペットのことです。

もしあなたのおうちにペットがいたとしたら、災害発生時にそのペットをどうするかを考えたことがありますか?

また、避難してくるペットを受け入れる避難所や自主防災の方は、そのとき自分たちがどのようにすればいいのか、しっかりとわかっていますか?

今回はNPO法人人と動物の共生センター、NPO法人全国動物避難所協会の理事長である奥田順之先生とオンラインでつないでペット防災について一緒に考えてみたいと思います。

後半では、「ペットの防災・あなたの防災」として、いざというときを想定したワークショップを行います。

申込不要で参加費は無料となっていますので、この機会に災害時のペットについて考えてみませんか?

あなたのお越しをお待ちしております。

日時:2024年1月27日13時30分~15:30

会場:島根県芸術文化センターグラントワ多目的ホール

参加費:無料

※詳細はチラシをご確認ください。

ごはんは復旧指標

 災害後にどれくらいの期間で災害発生前と同じ食事が取れるようになるのかは、結構重要な問題だと思っています。
 電気、水道、ガスなどのインフラが復旧し、自分でいつでも思ったように調理ができる環境になり、自分が思ったような食事時間に食事ができるという状態になるまでには、災害の規模が大きくなればなるほど時間がかかります。
 やらないといけないことはてんこ盛り。そして未来の様子はイメージできず、不安だけが募っていく状態は、精神的に決していい状態ではありません。
 気力がなくなると、復旧作業にも手間取るようになりますし、どうかすると絶望感に満ち溢れてしまう危険も予測されます。
 そうならないように、できるだけ早く、少なくともごはんに関してはいつもの食事に近づけるようにしてみましょう。
 例えば、冷たいお弁当を暖めてみるとか、食べにくいおにぎりをお茶碗に入れ、お湯を注いでお茶漬けにするだけでも、それまでの食事よりはマシになります。
 そして、不思議なことに食事の内容が災害前に近づけば近づくほど、あなた自身の復旧は進んでいます。
 中には普段の食事よりも避難所の食事のほうがいいという人がいるかもしれませんが、冷たいお弁当よりも温かいお弁当、暖かいお弁当よりも炊飯器等で炊いたご飯。そしておかず。
 災害前に食べていたようなごはんを食べることができるようになってくると、少なくとも自分の周りの復旧は進んでいます。
 自分の災害復旧で迷うことがある時には、自分の食事を見てみてください。そうすれば、自分がどこまで復旧しているのかの一つの目安になると思います。

まずは命を守ること

 日本は災害大国だということは、大きな災害が起きるたびに言われていることですが、災害が起きるたびに犠牲者が出るのはどうしてなのでしょう。
 災害大国というからには、日本のどこに住んでいても災害が起こる可能性はあるわけで、そうするとそれに対する備えをきちんとしておくことは常識なのではないかと思うのですが、実際のところはそうでもないようです。
 災害が起きないようにさまざまな物理的対策をとるのは行政が頑張っていますが、だからといってそれで100%の安全が確保されるわけではありません。
 物理的な対策は、あくまでも安全な場所へ避難するための時間を稼ぐために行われているものだと考えると、自分自身は何もしなくてもいいということにはならないということがわかると思います。
 では、自分自身は何をしたらいいのかというと、まずは自分の命を守るためにどのような行動をとったらいいのかをしっかり考えて備えておくことです。
 災害時に生き残るのは自分自身の判断がかなりのウエイトを占めることになります。災害が起きそうなときには早めに安全なところへ移動したり、災害が起きたら速やかに自分の安全を確保するための行動は、普段から意識していないと本番でも当然できません。
 そのために必要なのが訓練であり、備蓄であり、マイタイムラインと呼ばれる災害時行動計画なのです。
 「起きたらその時」とか「やる意味がない」といったことを考えている人は多いのですが、そういう人に限って、実際に災害が起きると「こんなはずではなかった」というセリフを言います。「こんなはずではなかった」と言えるならまだマシで、災害で命を落とすのは圧倒的にこういった人が多いのです。
 災害発生時に自分の命を守るのは、自分自身しかできません。警察も消防も自衛隊も行政も、災害が発生するその時にあなたを助けてくれるわけではないのです。
 自分の命を守るのは自分自身。そのことを忘れずにしっかりとした準備をしておきたいですね。

「個別支援計画」ってなんだろう

 災害時に命を守る行動をとるのは自分自身です。
 ですが、例えば妊産婦や乳幼児、障碍者の方、お年寄りなど、自分ではすべての行動ができない人もいると思います。
 そういった支援が必要な場合には、あらかじめ周囲の人や介護事業者、民生委員などに助けてもらうための段取りをつけておきましょう。
 この段取りを「個別支援計画」と呼んでいますが、防災と福祉の狭間にあることや個人情報保護の観点から、なかなか計画作成が進んでいないようです。
 つまり、放っておくといつまでも自分を助けてもらうための計画ができませんので、支援が必要な人が自身で自分を助けてほしいこと、そしてなにをどんな風に助けてほしいのかについて、支援をしてくれそうな人に伝えておく必要があります。
 普段からさまざまな支援を受けていると、災害時にも支援がしてもらえると思いがちですが、非常時には非常時の段取りをつけておかないと誰も助けてくれません。
 普段助けてくれている行政は、災害時にはそちらの対応で手いっぱいになってしまい、支援が必要な人の救助まではとても手が回りません。
 ですから、普段から支えてくれている介護事業者や民生委員といった人たちや、地域の人たちに助けてもらうようにお願いしておくのです。
 それが個別支援計画であり、これなしに災害時に必要十分な支援は受けられないと考えてください。
 もちろん、災害の情報収集や避難のタイミング、避難先の選定から避難後の生活に至るまで、全部自分でできるという人は個別支援計画などは作らなくても問題ありません。
 でも、助けが必要な場面で助けがないと、生活をするのに困難が生じてしまうと考えられる人は、すぐにでも個別支援計画を作るようにしてください。
 個別支援計画は、普段やり取りをしている介護事業者やケアマネジャー、民生委員といった方に相談すると段取りをしてくれます。また、地域の自治会や自主防災組織などが機能していれば、そちらにも相談をしておくとやりやすくなります。
 自分が自分の命を守る行動が取れなくても、段取りをつけて助けてもらえるように準備をしておくこと。
 それをしておくことが、自分の命を守ることにつながりますが、あなたは大丈夫ですか。

地震とピンポン

 最近環太平洋地域で大きな地震が頻発しています。
 その動きを見ていて感じるのが、まるでピンポンだなということ。
 卓球ではなくピンポンです。
 強い地震が起きた場所の向かい側や左右隣の離れた場所で次の地震が起きる。
 そしてたまに火山がどんと噴火する。
 もしこれが法則性を持ったものなら、専門に研究している人達がとっくの昔に見つけているでしょうから、あくまでも筆者の感覚としての話です。
 もともと地震が起きている環太平洋地域は造山帯なのでどこかしらで地震が起きているのは当たり前な話ではあるのですが、このピンポンの球が当たらない事を願うばかりです。

便利になると不便になる

 世の中はどんどん便利になっているのですが、その便利さはさまざまな技術によって維持されています。
 特に電気やガス、水道、通信といったライフラインは安全で確実に提供されていて、できるだけ危険が起きないように設計されています。
 ただ、災害が発生すると、普段は「安全で確実」に守られているため、自分ではライフラインの確保ができずに途方に暮れてしまうことになってしまいます。
 例えば、災害が起きて火を焚こうとしたとき、あなたはどうやって火をつけますか。
 普段なら、ガスコンロのスイッチを入れれば火は簡単につきますが、災害時にガスが使えなければ、たき火を作らないといけません。
 阪神淡路大震災や東日本大震災では、あちこちに喫煙者がいてマッチやライターもたくさんありましたが、最近の嫌煙の流れを考えると、今は事前準備しておかないと簡単に火をつけられないと思います。
 非常用持ち出し袋に、通常の保管でも劣化のしにくいファイヤスターターや火打ち石などを準備している方もいると思いますが、それを上手に使うことができますか。
 それらの道具があっても、実際に作ったことがないと災害時に作ることはかなり難しいと思います。
 缶詰はどうでしょうか。最近はほとんど缶切り不要のものになっているのですが、大規模災害で海外から届く缶詰では、缶切りが必要なものがまだまだ主流です。
 では、あなたは缶切りを使うことができますか。
 こんな風に、世の中が便利になるのはありがたいことなのですが、非常時にはそれが自分の生活の質を落とすことになるかもしれません。
 いざというときに備えて、いろいろな道具は使えるようになっておきたいですね。

防災情報をどこから受け取るか?

 大雨に限らず、災害が発生しそうなときや災害の発生が予測されるようなときには事前に情報が欲しいものです。
 緊急時にはキャリア会社の携帯電話やスマートフォンであればエリアメールが入ってくることもありますが、これは本当に緊急時に来るので、台風や大雨だと家で安全な場所を探してじっとしているような状況になっています。
 そうならないためには、防災情報を事前にさまざまな形で受け取れるようにしておいたほうが安心です。
 例えば、都道府県にはそれぞれ防災メールがあって、登録をすると指定したエリアに何かあるとメールが送られてきます。
 指定の仕方によって送られてくるメールの種類も変わるので、自分が気になる内容を指定して送ってもらうようにしておくと、いざというときに早めの対応が可能になります。
 同じく、市町村でも防災メールを持っているところが多いですが、こちらは市町村内で発令された防災情報が送られてきます。
 地域によっては、防犯メールも兼ねているところがありますので、場合によっては必要のない情報も来るかもしれませんが、より細やかな情報が送られてくるのが強みです。
 スマートフォンであれば、設定によりますが、気象情報や防災のアプリを入れておくことで何かあれば画面に表示されます。
 また、気象庁の提供しているキキクルや国土交通省の防災情報提供センターなども確認すると、より詳しい情報が得られて判断の参考になると思います。
 高齢者の方の場合にはそれが難しいかもしれませんので、その場合にはアプリが使える家族・親戚の方が情報を受け取って、その高齢者の方に「逃げなきゃコール」をしてあげてください。
 防災に関する情報はさまざまな形で提供されていますので、それらを上手に使って、災害が起きる前に安全確保するようにしてください。

問題点を明確にすること

 世間ではマスク警察がまた自警しているとの報道を聞きます。
 それがどこまで事実なのかわかりませんが、マスクの比較実験をして「ウレタンマスクは不織布マスクよりも効果が低い」と発表されると、不織布マスク以外マスクにあらずといった極端な考え方も出てきているようです。
 個人的にそういった考えを持つことはいいことだと思いますし、自分で実践されることは非常によいことだと思うのですが、それを人に押しつけるようになってくるとちょっと問題があるのかなと思います。
 まず、なんでマスクをしないといけないのかを考えてみましょう。
 マスクの着用を促す理由は「飛沫感染を防ぐため」です。
 では、飛沫はどうしたら飛ぶのでしょうか。
 飛沫は、会話や咳をすることによって飛んでいきます。逆に言えば、会話や咳と言った口から飛沫が飛ぶ状況を作らない限りはマスクはなくても構わないということになります。
 ここが大切なところで、話していない状態はマスクをつけている状態だということを理解しないといけません。
 「マスクなし=飛沫を撒き散らしている」と考えるのは独善でしかありません。
 誤解しないでいただきたいのは、マスクをつけないことが権利だと主張しているわけではないということです。
 飛沫感染しない状況をどうやって作り出すのかが大切なので、マスクの着用の有無を持って飛沫が飛ぶか飛ばないかを判断しないで欲しいということなのです。
 不織布マスクをつけている人で鼻が出ていたり、頬や口周りに隙間ができていたりする人を大勢見かけますが、そういった人はウレタンマスクよりもよっぽど飛沫を撒き散らしているということを理解しておかないといけません。
 また、正しい付け方をしていても大声を出したり激しく口を動かしたりすると、マスクから飛沫が漏れ出して周囲に撒き散らすことになります。
 見方によっては、マスク警察の皆様が一生懸命新型コロナウイルス感染症を撒き散らしているかもしれないのです。
 何が問題点なのかをきちんと明確にしておかないと、おかしな方向に話が進んでいきます。
 ちなみに、感覚過敏や敏感肌の問題でマスクをつけたくてもつけられない人達がいます。
 マスク警察の皆様にお願いしたいのは、マスクをつけていない人に怒鳴り散らす前に、なぜマスクをつけていないのか、代わりの手段があるのかを確認していただきたいということです。
 飛沫感染対策にはさまざまな方法がありますから、そういった方はきちんと対策を準備しています。
 自分の正義のみを声高に主張してそれに従わない人に怒鳴り散らすことは、脅迫行為という明確な犯罪であることを理解しておいてください。
 また、感染したくないのであればそういった人に怒鳴り散らす前にソーシャルディスタンスをとって距離を置く方が精神衛生上いいのではないかとも思います。
 コロナ自粛で多くの人がストレスを抱えていますから、マスクを外していると「あいつはずるい」という心理で怒鳴り散らしているのだろうなとは思いますが、マスクをつけていない人が犯罪者なのではなく、マスクをつけていない人を怒鳴り散らしている人こそ犯罪者であることを知っておいて欲しいなと思います。

先生は子どものプロだけど・・・

 学校や学童保育、保育園、幼稚園など子どもを預かる施設で先生と呼ばれている人達は「子どものプロ」だと思われています。
 なので、子どもを預けても大丈夫と思われているわけですが、災害発生時には一つ問題が起こります。
 それは「子どものプロ」は「災害時に子どもを守るプロ」ではないことです。
 そのため、普段から意識していない場合には、災害が起きると思考停止して動けなくなったりします。
 でも、子どもを預けている側から見ると、「子どものプロ」=「災害時に子どもを守るプロ」という認識になっているので、先生が子どもを守ってくれていると考えてしまうことが殆どです。
 そして、困ったことに先生方も同じ勘違いをしています。
 「子どものプロ=災害時に子どもを守るプロ」と考えてしまうので、誤った判断をしていても子どもを意見に従わせようとしてしまうことも起こります。
 東日本大震災では、子どもの判断を阻止した結果、命を失ってしまうことも起きてしまいました。
 災害対策は「重要だが緊急性は低い」という場所に位置づけられていることが多いので、普段から忙しい先生方にとっては
 「やらなければいけないがやりたくないもの」によく分類されています。
 また、一度作ったら手直しされないままということもよくあります。ところによっては「作ったけどどこにしまった?」という感じのところもあります。パソコンの中にデータとしてのみ存在しているのでは、発災時にとっさに使うことができず、まったく役には立ちません。
 発災時には、非常事態の対応の訓練をしている人でない限り、基本的には頭の中が真っ白になると考えて間違いありません。その真っ白な頭でも見たらすぐに行動に移せるように準備しておくのが防災計画です。
 先生方が「子どものプロ=災害時に子どもを守るプロ」になれるように、防災計画をしっかりと整備しておきたいですね。

新型コロナウイルス感染症にかかったときに備えて

 新型コロナウイルス感染症、都会地では落ち着いてきている様子ですが、地方ではこれから波及していくような気がしています。
 いろいろと騒ぎにはなっていますが、結局のところ誰がいつかかってもおかしくないというのが現状だと思います。
 感染経路が不明というのも増えてきていますから、マスクや手洗いをし、ソーシャルディスタンスをとっていてもどこかで感染する可能性はあると考えた方が精神的にはよさそうです。
 そうすると、かかったときに備えて準備をしておくことになりますが、地方では病院で対応できる病床数は限られています。
 軽症者を収容するホテルや旅館の準備ができているわけでもないので、結局のところかかってひどくなければ自宅療養ということになります。
 かかっていると、当然お買い物に出ることはできませんし、どうかすると何かをするという行動が億劫になっていることもあるでしょう。
 新型コロナウイルス感染症にかかって自宅療養を経験した人達の手記もネットへたくさんネットにアップされるようになっていますが、それらを見ていくといくつかの共通点があるように感じます。
 あくまでも筆者の主観なので、異論や疑問があると思いますが、こういった考え方もあるのかという程度に見ていただければと思います。

自宅療養の場合、当然ですが行政は衣食住の面倒は一切見てくれません。
入院している人と待遇に差があるのですが、そこに文句を言っていても仕方がないので、衣食住の問題点を考えてみます。
そこで一番の問題になるのが、やはり食事だと思います。
感染者もしくは濃厚接触者ということになると、基本は外出はご遠慮願いますという扱いになるので、食料調達が一番の問題となります。
災害対策で何かしら備えをしている方であれば、3日から1週間程度は凌ぐことができるはずですが、隔離期間は14日間。あとの半分をどこかから補給してもらう必要があります。
また、もし発症している場合には、軽症であっても食事を作ったり片付けたりするのが難しいという状況になっている可能性もあります。
 ではどうすればいいのか。
 その方法をいくつか考えてみました。

1.備蓄品にゼリー系飲料を増やしておく

 熱が出たりのどが腫れたりする場合には、食事を摂取することが難しくなることがあります。
 そういう事態に備えて、備蓄品にゼリー系飲料を準備しておいてはいかがでしょうか。運動時に摂取するような値段の高い物でなく、例えばスーパーなどのレジ前で売っているもので構いません。
 これが10本でもあると、食事の摂取が難しいときでも最低限の栄養を補充することができます。
 保管もしやすいですから、備蓄品に追加しておくといいと思います。

2.知り合い間で食料品の調達協定を結んでおく

 知り合いや仲間内で、お互いに感染したときに食料品を調達して家の前まで届けるという約束をしておくと、いざというときに飢えなくて済みます。
 協定の中で、支払い方法や配達時間などを決めておき、後々トラブルが起きないようにしておくことは必要ですが、誰がかかってもおかしくない現状から考えると、お互いに助け合うことを決めておくことは大切だと思います。
 感染しないように、受け渡しは直接ではなく、配達時間を決めてあらかじめ決めていた玄関のノブなどの場所に食料品の入ったビニール袋を下げるようにしておくようにしましょう。
 また、乳幼児や高齢者のいるご家庭では、紙おむつや離乳食、高齢者食といったものも必要になるかもしれません。事前に何がいるのかを家庭内で確認し、どこで買えるのかということをチェックしておくことも大切です。

3.定期連絡する相手を確保しておく

 特に一人暮らしの人の場合には、一日1~2回定期的に連絡の出来る人を確保しておいてください。
 様態が急変した場合に感染者が何かアクションを起こすことはまず不可能なようですから、定期連絡する人を決めて、定時に連絡がなければ緊急連絡がしてもらえるようにしておきましょう。
 これまた気休めにしかならないかもしれませんが、音声連絡でなくても、SNSでも構わないと思うので、確実に連絡できる相手を確保し、通報方法や手段について予め保健所に確認した上で連絡相手に伝えておくようにしましょう。

4.陰性者の避難先を決めておく

 ご家庭で発生した場合、陽性者と陰性者が入り交じる状況が起こり得ます。
 感染していない人は、可能であれば感染者と離しておいた方が安心です。そのため、出来る範囲にはなりますが、感染者でなかった人の移動先を決めておいた方が安心です。
 とはいえ、実際に発症した家庭ということになると、受け入れ側が難色を示す可能性が極めて高いので、高齢者や乳幼児は、自宅で見ることが前提になることが殆どになると思われますので、行き先が作れればといった気休めくらいに考えておくといいでしょう。

 ざっくりとしたまとめ方になっていますが、これはあくまでも筆者の目から見た準備しておいた方がよさそうなことです。
 あなたの目で自宅療養した人達の手記をいろいろと読んでいくと、あなたにとって必要ではないかと思われる方向が見えてくると思います。
 新型コロナウイルス感染症の感染は他人事ではありません。
 風邪やインフルエンザと同じように、かからなければラッキーくらいの気持ちでいたほうが、精神衛生上よさそうだと思います。
 余談ですが、発熱している場合や感染の疑いのある場合には連絡なしの医療機関受診は絶対にしないでください。
 もしもいきなり受診で感染者がいた場合には、その医療機関は消毒や職員のPCR検査などが必要になり、最低でも数日は閉鎖を余儀なくされてしまいます。
 まずは電話でかかりつけ医に診察してもらえるかを確認し、OKをもらってから受診するようにしてください。
 かかりつけ医がいない場合には、「しまね新型コロナウイルス感染症健康相談コールセンター」に電話して指示を仰いでください。
 だんだんと新型コロナウイルス感染症のある生活になりつつありますが、感染対策をしながら「もし感染したら」の準備をしておくことが大切です。
自分に必要な準備は怠らないようにしたいですね。