廃油ローソクを作ってみた

料理をしたときに出る廃油で簡単にろうそくができるそうです。
ちょうど揚げ物に使い切った食用油の処分をするところだったので、どんなものか作ってみました。
廃油ろうそくについては、以下のとおり作っていきます。

■材料
廃油
廃油凝固剤(例:固めるテンプル)
たこ糸
燃えない容器(できれば蓋のできる瓶)

■作り方

1.廃油凝固剤に記載された方法で、使い終わった廃油が冷める前に廃油凝固剤を入れて混ぜる。

2.凝固剤がしっかり溶けたら、芯にするたこ糸を適当に切って1に浸す

3.2を中央部に据えた瓶に1を注ぎます。注ぐときにこぼれてしまったので、1を注いだ瓶に2を入れた方がよさそうです。

4.芯を瓶の真ん中に固定して固まるのを待つ。芯の頭を輪っかにしておくと、割り箸で固定できるので楽。

5.固まったら輪っかのしたで切り離します。

6.これで出来上がり

蓋付きのろうそくができました。

火をつけてみると、割と大きな火ができます。最初はすこし不安定ですが、そのうちに安定します。
芯の太さによって火の勢いが変わるような感じですので、お好みの太さで作ってください。
今回はたこ糸の太いものを使用しています。

明るさはこんな感じ。近くなら文字がはっきりと読めそうです。

使う必要がなくなったら、蓋をして火を消します。
使ったのがジャムの瓶だったので、火が消える前に「ぽこん」と蓋からおとがしました。

消火後です。蓋の裏は煤けていますが、火はすぐに消えます。長時間使うときには、瓶そのものが熱くなるので蓋の裏のシールが溶けるかもしれないところに注意がいりそうです。
簡単にできて、それなりに安全で火力のあるろうそくができました。
ろうそくとして使うだけではちょっともったいない火力なので、そのうちに何か使えないか考えてみようと思います。

廃油ろうそくで検索するといろいろと作り方が出てきますので、自分の好みにあった廃油ろうそくを作ってみてくださいね。

2019.4.4追記 「固めるテンプル」のメーカーであるジョンソン&ジョンソンさんのホームページでは、「固めるテンプルでは絶対に作るな」と書かれていましたので、万が一このページのように油凝固剤を使ったろうそくを作る場合には、あくまでも作成は自己責任でお願いします。

アルファ米を試してみるその3

 防災の講演会に出かけたところ、お試し用ということで賞味期限ぎりぎりの白飯のアルファ米をいただきました。
 いつ食べようかと思いながら家に帰ってくると、我が家の晩ご飯で食べるお米が一人分不足していたことが発覚!
 早速、ありがたくこのアルファ米を使わせていただくことにしました。
 今回の試食は所長一人でやってます。

今回のアルファ米はアルファ食品の白斑です。これにはハラール認証はついていません。

アルファ食品のアルファ米です。

袋をトントンして中にあるスプーンと乾燥剤を取り出します。

お湯を注ぎます。線までしっかりと注いだら、軽くかき混ぜて蓋を閉じて待つこと15分。

乾燥剤とスプーンは忘れずに取り出しましょう。


できあがりです。
アルファ米ですので、普通の白飯と比べると形がでこぼこしています。

170gで二人前ですが、お皿に盛ると大盛り一人前という印象です。

食べた感想は、少し固めで少し粘りのある普通の白飯でした。
ご飯の固さは注ぐお湯の量で調整できそうです。
おかずと一緒に食べていましたら、そのまま普通に完食していました。

 もう少し何か違いがあるのかなと思っていましたが、言われなければ分からないレベルのアルファ米の白飯。
 企業努力ってすごいなぁと、ちょっと感心しました。

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火をつけるということ

 以前に参加した都市部での災害対策研修での一コマです。
 ペール缶を使ったコンロで廃材を燃やすという演習があり、その時の質問でちょっと驚いたことがありました。
 「たき火をしたことがある人」という問いに対して、その場に居た30人弱の参加者の殆どが「ない」と答えていたのです。
 その時の参加者は年齢層が幅広く20代前半から60台後半くらいの方までいましたので、年齢の問題ではないようです。
 都市部ではそもそも火が焚ける場所がなく、普段はオール電化という生活では火と縁遠くなるのも無理はありません。
 田舎でさえ「野焼き禁止」というお達しが役所から出されるくらいですから、火を直接扱うことはこの先も少なくなるのでしょう。
 ですが、いざ災害が発生すると享受しているさまざまな文明の利器は使えなくなります。

 原始的なたき火で暖を取ったり灯りにしたり、鍋ややかんをかけて調理をしたりということになるのですが、その時最初の火はどのように作りましょうか?
 ちょっと前まではどこにでもタバコを嗜む人が居ましたから、マッチやライターは声をかければどこかから出てきました。
 ですが、今は電子タバコがかなり普及してきておりタバコを嗜むにも火は不要になりつつありますし、タバコを嗜む人そのものが格段に減ってきています。
 つまり、あらかじめマッチやライターを準備しておかないといざという時に火をつけられないということになってしまうのです。
 マッチやライターがなければどうするか?
 乾電池とアルミ箔やガムの包み紙、それにちょっとしたほこりや糸くずがあれば、ショートさせることで火を起こせるでしょう。
 天気が良ければ虫眼鏡と黒紙で火が作れます。
 適当な木があれば摩擦で火を起こせるかもしれませんし、火打ち石の要領で火花から火を拾えるかもしれません。

やり方が正しければ子どもでもきりもみ式で火はつけられます。

 意識しておかないといけないのは、火を起こす方法は一つではないということと、どうすれば火がつくのかを知っておくということ。
 災害対策という点から見ると、火を確保する手段についても練習をしておいた方が良さそうだなという気がしています。

眼鏡と入れ歯

 被災者の不足するものにはいろいろとあります。
 特に紙おむつや子供用ミルクは結構騒がれるのですが、必要なのに案外と見過ごされているものがあります。
 それは眼鏡と入れ歯。
 どちらも必要な人にはないと困るものですが、災害時にはこれが無くなることが非常に多いようです。
 ところが「自分が我慢すれば」ということで特に訴えられないため、文字が読めず情報が手にはいらない、食事も堅いものが食べられなくなって衰弱していくような事例があるそうです。
 支援物資として送られてくるものは衣食に日用品と多岐に渡りますが、眼鏡や入れ歯は完全に個人的なもののためほとんど顧みられることがありません。
 銀行や役所の窓口にあるような程度の既製品の老眼鏡ですら被災時には不足するのですから、個人にあわせて作らないといけない眼鏡や入れ歯は、支援物資では対応ができません。
 どこかの段階できちんと眼医者さんや歯医者さんにかかり、改めて眼鏡や入れ歯を作成してもらわないといけないのですが、この部分についてはどこの防災計画を見てもあまり定められていないようで、眼医者さんや歯医者さんが災害後どのような状態にあるのかがさっぱりわからないというのが現状です。
 目や口のケアは普段からとても大切なことですが、災害時には特に気をつけないといけない部分です。
 私は発災後、ある程度のところでDMATなどの医療チームのように眼科や歯科も医療チームを編成して対応に当たる必要があるのではないかと思いますが、実際のところはどうなっているのか、調べてみましたが特に決まっていないようでした。

 かかりつけの歯医者さんと、目医者さんもしくは眼鏡屋さんに、あらかじめお願いしておくくらいしか、今のところは手がなさそうです。

家族の写真を持ち歩こう

 あなたは自分の家族の写真を持ち歩いていますか?
 写真なんて撮ってない人、スマホに入ってる人、アルバムにして持って歩いている人まで、家族の写真というのは人によってまちまちだと思いますが、災害時にはこの家族の写真が大事な存在になることを知っておいてください。
 災害時、たとえ家族が離ればなれになっても、写真が一枚あれば避難先を尋ねて回るとき特徴を説明する手間が省けます。
 また、家族が一緒に写っている同じ写真を持つことで、お互いの身分証明にもなって引き受けや引き渡しにも活躍してくれます。
 写真の裏に住所や家族の名前を記載しておけば、うまく説明できない子どもでもそれを見せることで助けてもらうこともできるでしょうし、万一あなたに何かあったときでも、身につけていた写真が無事であれば素早く家族の元に返れるかもしれません。
 東日本大震災では、この写真のおかげで身元確認がスムーズに出来た事例もあります。
 せっかく縁あって家族になったのですから、身につけるものに家族写真を一枚加えて、万一に備えておくことをお勧めします。

ブルーシートあれこれ

 被災すると何かとお世話になるのがこのブルーシート。
 地震や台風の後の屋根の仮補修や水害後、壊れた家の壁代わりやテント代わり、荷物置き場などなどさまざまな面でお世話になります。
 ところで、このブルーシートについてはいくつか知っておかないと後で泣きをみることがありますので、今回はその部分についてちょっと触れてみたいと思います。

1.ブルーシートは防水か?

基本的にブルーシートは防水仕様です。UV加工などされているものもあるので、屋根を覆うような用途であればそちらの方が向いていると思います。

2.ブルーシートの規格

 長さは家を建築するのによく使われるせいか尺貫法を採用しているため「1.8m=1間」という単位で基本的なサイズが決められています。大きくなるとこの限りではないようですが、一般的に使われるサイズは1.8mの倍数と覚えておくと間違いありません。
 単位は「番」、または「番手」と呼ばれ表示は「#」。 ブルーシートの標準的な大きさである2間×3間(3.6m×5.4m)1枚分の重さが書かれています。
「#1100」なら1.1kg、「#3400」だと3.4kgということになり、この数字が大きいほど同じサイズで重くなるということなので、その分耐久性があると考えて良いでしょう。
 さまざまなサイズがありますので、自分の用途にあったものを選ぶ必要があります。

3.ブルーシートの寿命

 メーカーや品質、ロットによってかなり異なりますが、一般的に使われているメーカーさんだと「#1300」までは一ヶ月まで、「#3400」だと1年までを目安にするとよいようです。
 分かりにくいときには、色が青色に近づくほど寿命が長く、水色に近いほど寿命が短いと考えれば間違いないと思います。
 災害発生後に行政から配布されるブルーシートは質より量になっており、さほど耐久値は期待できない消耗品だということを覚えておいてください。
 屋根など濡れては困る部分を役所配布のブルーシートで覆うのであれば、可能な限り早く、数字の大きなブルーシートを調達して重ねておいた方がよいでしょう。

4.ハトメの有無

 ハトメと呼ばれる金属製の輪がビニールシートの周りにあるかないかで使い勝手が全く変わってきます。
 災害時にはハトメのあるものでないと非常に手間がかかって使えないと思ってください。

 ぱっと見同じように見えるブルーシートですがその規格はさまざまで寿命もいろいろです。
 大きさも重さもいろいろとありますので、自分の用途に応じて調達をするようにしましょう。

缶詰とレトルト食品

缶詰とレトルトパウチの食品は災害時には強い味方になってくれます。
 ものによっては一度温めないといけないものもありますが、アルファ米やインスタント食品と異なり、基本的に何かで戻すことも何か加工することも必要なく開封すればそのまま食べられます。
 また、さまざまな食品が提供されているので好みのものを用意することができますし、賞味期限が近づくほど味が馴染んでおいしくなる特徴があります。
 今回はこの缶詰とレトルトパウチのメリットデメリットについて考えてみたいと思います。

1.缶詰のメリットデメリット

・メリット
1)保存期間が長い(3~5年程度)
2)容器の耐久性が高い(金属製の缶なので簡単には中身が出ない)
3)空いた容器が他のことに使える
・デメリット
1)重たい(金属製の缶なので、その分重量がある)
2)高い(容器分だけ値段が高くなる)
3)残った容器が嵩張る

2.レトルトパウチのメリットデメリット

・メリット
1)値段が安い
2)軽い
3)残った容器がコンパクトにできる
・デメリット
1)保存期間が短い(半年~1年程度)
2)容器の取り扱いが必要(尖ったものに当たると破れて中身が出てくる)
3)容器はタダのゴミ

 現在は軽さと持ち運びのしやすさからレトルトパウチ食品に完全移行しましたが、以前は戦闘食として陸上自衛隊では缶詰の糧食セットも提供されていました。
 非常食というとついアルファ米やインスタント食品に目が行くのですが、これらのレトルトパウチ食品や缶詰も取り入れることで、コストを掛けずにおいしく好みの非常食を作ることも可能です。
 また、レトルトパウチ食品や缶詰は基本的に水が不要なので、準備する水の量を減らせるというメリットもあります。
 せっかく準備するのであれば、日常生活にもこれらの食品を上手に取り入れて非常食にかける手間とコストを減らし、被災時でも普段とあまり変わらない食生活で気力と体力を温存していきたいものですね。
おまけですが、現在自衛隊で使っている戦闘糧食Ⅱ型(レトルトパウチ)の民生品をご紹介しておきますので、興味がある方は一度食べてみてください。

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災害のピクトグラムを知ろう

災害関係に限らず、あちこちで見ることの多いピクトグラムは、あなたも一度は目にしたことがあると思います。
「絵文字」や「絵単語」とも言われるようですが、その絵を見ることでそれは何を示すことなのかがわかるような表示のことです。
ところで、災害に関係するピクトグラムはつい最近まで全国で統一されたものがありませんでした。
そのため、地域地方によって同じ意味でもさまざまなピクトグラムが採用されています。
平成28年にこれをようやく統一するということになりましたが、義務ではなく努力規定なので、看板等が更新されるまでは、当分さまざまな表示が混在することになりそうです。
今回は、この統一された基準について見ていきたいと思っています。

1.避難場所

左の図は「避難場所」を表しているピクトグラムで白地に緑の絵で構成されています。
私はこれを最初見たとき「マンホール注意」と勘違いしたのですが、この絵は決して落とし穴に人が落ちることを示しているわけではありません。
緑色の丸は安全地帯を表し、そこに人が駆け込む絵を合わせることで、避難場所の表示を構成しています。

 「丸い地面+駆け込む人」で表示するこのマークは平成28年に決められたもので、割と急速に普及しつつありますが、それまでの「緑十字+青枠」という表示も併設表示されていたり、切り替えが終わっていないところもあるようです。これらの避難場所の表示は細かくみると仕様が微妙にちがっていたりしますので、観察してみると面白いです。

名古屋市港区役所の表示

  津波に対する避難場所は、他に津波から高台に逃げる人を描いたものや左のような津波と逃げる人、それにビルを表示した津波避難ビルの避難場所図も存在します。

2.避難所

右の図は「避難所」を表示しているピクトグラムで、緑地に白の絵で構成されています。
建物と人が駆け込む絵を合わせることで、避難所の意味を表現しています。

3.災害種別注意

高潮、津波、土石流、崖崩れ・地すべりには、その区間に注意を促すピクトグラムが黄色時に黒の絵で三角表示されています。
津波は「波」を、土石流は「川+岩」を、崖崩れ・地すべりは「崖と岩」を表現しています。

4.災害種別一般図

割とシンプルです。

災害を表すための図で白地に黒の絵が四角の黒枠で表示されており、主に避難所がどの災害に対応しているのかを表すために用いられます。
災害種別注意図と同じような絵ですが、「水」を示す波線二本で表示される「洪水・内水はん濫」、「家と火」を表す大規模火災が追加になります。

5.地図記号

国土地理院が作成する地図データに表示される時にはまた異なった表示を使っています。
国土地理院が提供している避難所データには、以下のような表示がされますので、確認するときの参考にしてください。

出典:国土地理院

 インバウンドが増えていることや東京五輪があるということで災害関係のピクトグラムをようやく統一する気になったようですが、一度表示したものはなかなか変わることはありません。
 中には両方併記している避難所もあるみたいですが、いずれにしてもわかりやすい表示で避難者が迷わないようにしてあるといいなと思います。

 そういえば、今日のニュースで避難所で使うピクトグラムについて学生さんが作ったものが大阪市東淀川区で正式採用されたというニュースがありました。日本語の読めない人たちでも避難所に避難してくれば中のどんな場所で何が行われているのかがわかるようなわかりやすいピクトグラムとのことなので、標準化していけばいいなと思っています。
 ちなみに当研究所のある市では、一部地域を除いて災害関係の表示をみることはありません。といいますか、そもそも表示がされていないような・・・。

なぜ備蓄が必要なのか

 世の中グローバル化が進んでいるなと思います。
 例えば、スーパーに出かけて野菜を見ても、地元産のもの以外に全国や世界中からさまざまなものが集まっているのが分かります。
 そのおかげで、地元では時季外れになっている野菜も普通に買えて、一年中いろいろな料理を楽しむことが可能になっています。
 ところで、このいつでも「野菜が買える状態」は物流が支えています。
 夜昼日本中を走り回っているトラックや鉄道、船舶輸送のおかげで、私たちは意識せずにいろいろなものを楽しむことができるわけです。
 これらを支えているのが、道路や鉄路、港湾施設になるわけですが、災害が起きてそれらが被災すると物流は一気に停滞します。
 去年の夏、西日本豪雨で岡山から広島東部にかけて被災して道路と鉄道が寸断されました。
 その結果、山陰側の道路は流入するトラックで一時大混乱に陥り、鉄道も山陰側を迂回したことから1日以上多く時間がかかることになってしまいました。
 今話題になっている南海トラフ地震が発生したら、日本の物流の大動脈である太平洋沿岸はほぼ全て被災地域となります。
 道路や鉄道は全て止まり、災害支援のものが最優先されるため被災地以外ではまともな物流はできなくなります。
 海外から入ってくる野菜類はほぼ太平洋岸の港から陸揚げされますので、港湾施設が被害を受ければ当然これらも入ってこなくなります。
 また、本来私たちのところに供給されるはずの消耗品類は生産工場が被災して作れなくなったり、数多くの被災者を救済するためそちらに優先して供給されるために購入制限などが発生することになるでしょう。
 物資の供給には相当な混乱が起こるとみて間違いありません。
 南海トラフ地震では、恐らく石西地域では直接の大きな被害はでないと思われますが、物資の欠乏という間接的な被害が出る可能性は極めて高く、そのためにある程度の備蓄が必要になるのです。
 政府は3~1週間の備蓄を推奨していますが、出来ればそれ以上のものを。普段使っているものは+1で準備しておき、常に予備があるようにしておくこと。
 それだけで心の余裕が生まれます。
 「うちはコンビニが備蓄倉庫だから」というお話を聞いたことがありますが、コンビニの豊富な物資は流通がなければあっという間にすっからかんになってしまいます。
 特に東京等の人口が多い場所にあるコンビニでは、東日本大震災後、短時間でほぼ全ての物資が無くなってしまったという事実もあります。
 物流が支えているからこそ、コンビニは成立するのです。
 「いつでもなんでも買える」のは当たり前ではない。
 そのことを忘れないようにしたいものです。

アルファ米を試してみるその2

 前回は尾西食品の五目ご飯を試してみました。味がかなり塩辛かったので、労働後には最適かなという評価でしたが、今回はアルファ食品の五目ご飯を試してみることにしました。

アルファ食品の五目ご飯。出来上がり量は270gとなっていて、尾西食品の五目ご飯よりも10g多い。
中身はこんな感じ。尾西食品同様にスプーンと乾燥剤が入ってるので取り出します。

 注ぐお湯の量は、170ml。前回の尾西食品の五目ご飯よりも10ml多いです。注ぐと、こんな感じ。

ちょっと湯気でもやっています。

待つこと15分。開けてみます。

出来上がりはふわりとした感じです。
お皿に盛り付けるとこんな感じ。出来上がりは2人前です。

さて、当研究所の食いしん坊な子ども研究員達のコメントは次のとおりです。
「味が濃い」
(塩辛いのでは無く、だしが濃いのだそうです)
「柔らかいのでお年寄りも食べやすそう」
(仕上がりが普通の炊き込みご飯より軟らかい感じでした)
「んまい」
(この研究員はこれしか言わない)

アルファ食品が島根県の会社だというのを知らなかったのでちょっとびっくりした。

 ところで、パッケージを眺めていたら左の写真のようなものがついてました。
・・・ハラール認証取ってるんですね、この五目ご飯。
 原材料の産地情報を示すQRコードも一緒についていました。
 災害時にそこまで気にすることはなかなか難しいですが、ハラール認証や産地情報が確認できるなら、ムスリムの方も安心して食べられそうです。

 また、「鍋や炊飯器でも作ることができます。詳しくはお客様相談室までお問い合わせください」との表示もついていました。
 どんな風に作るのかを聞いてみたい気もしましたが、それはまたそのうちに。