住宅用火災警報器は、2006年に全ての家庭への装着の義務づけがされましたので、あなたのおうちにも設置されていると思います。
ところで、その火災警報器、設置してから稼働点検はしたことがあるでしょうか。
住宅用火災警報器には試験スイッチがついていて、年1回程度はそのスイッチを使って警報器が正常に動くかどうかの点検をしておく必要があります。
火災警報器は一度設置されるとそのままという場合も多いと思いますが、知らない間に故障したり電池が切れていると言ったケースもありますので、きちんと点検をしておきましょう。
一般的に、住宅用火災警報器の寿命は10年と言われています。
2006年の導入時に設置したとすると、現在15年が経過していますので、点検がされていないといざというときに動かなかったり、誤作動を起こして大騒ぎになったりすることも考えられます。
余談ですが、実は住宅用火災警報器に使っている電池の寿命も10年程度ということなので、「電池切れ=本体交換」と考えてもいいようです。
あなたのおうちにある住宅用火災警報器、もしも設置して一度も点検していないようでしたら、とりあえず試験スイッチを押してみて下さい。
正常に作動すればいいですし、反応が無かった場合には、早急に取り替えるようにしましょう。
また、もしもおうちの火災警報器が100V電源を使うタイプであるなら、設置業者さんに確認をしてみてください。
せっかくある住宅用火災警報器です。
いざというときにきちんと仕事をしてくれるように、定期的な点検と状況に応じての交換を忘れないようにしたいですね。
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経口補水液を作ろう
スポーツドリンクや経口補水液は、炎天下での必需品になりつつありますが、その都度買うと案外馬鹿にならない出費になります。
時間があるのであれば、経口補水液は簡単に作れますので、今日はそのレシピをご紹介します。
1.経口補水液の材料
(1)水 500ml(ペットボトル1本)
(2)砂糖(グラニュー糖) 27g
(3)塩 1.5g
2.作り方
(1)の水を50cc別容器に移し、(2)と(3)を入れ、溶けるまで混ぜる。
3.注意点
作ったものは要冷蔵とし、その日のうちに使い切ること。
飲む都度作るのが理想。
このレシピで作ると、市販のスポーツドリンクと経口補水液の中間の濃度のものができます。
このままだと少し飲みにくいので、レモン果汁やかぼす果汁などを少し加えると飲みやすくなります。
砂糖の量にびっくりするかもしれませんが、普段飲んでいるスポーツドリンクはこれよりも多い糖分が含まれています。
ちなみに、ユニセフのレシピだと砂糖が30gになりますので、それで作ってもいいと思います。
ちなみに、スティックシュガーや軽量スプーンなどがない場合には、ペットボトルの蓋を使うこともできます。
国産のペットボトルの蓋はJIS規格で作られているものであれば互換性があり、キャップ1杯が約7.5ml入るように作られています。なので、すりきり4杯いれると30ml=30gとなります。フタは濡れていると正しくはかれないので、水気はしっかりと拭き取って使うようにしてくださいね。また、救援物資として送られてきた日本以外のペットボトルではこの限りではないので、それも注意が必要です。
■「ペット防災手帳」のご紹介
災害が起きたときに起きるペットのさまざまな問題。
何が起きても飼い主が主体的に行動してペットをどうするのかについての判断をする必要があります。
家で引き続き面倒を見ることができるのが一番ですが、さまざまな理由から避難所に同行避難したり、知人や獣医さん、ペットホテルなどに世話をお願いすることも起こりえるでしょう。
その時、そのペットが必要な予防接種を受けているかや避妊処置をしているかどうか、必要な薬や治療中の病気があるかどうかといった情報は、口伝えよりも紙に書いたものを渡した方が確実だと思います。
要は動物版のパーソナルカードを作ろうという話なのですが、このたび鳥取県の米子市役所さんがそれらを網羅した「ペット防災手帳」の書式を作成し、公開してくれました。
米子市民向けのものですので、問い合わせ先が米子市役所の担当課になっていたり、表紙に米子市のイメージキャラクターが書かれたりしていますが、内容はとても参考になるものだと思いますので、ペットを飼っている方は一度覗いてみることをお勧めします。
ちなみに、ペットの写真を貼るページもあって、これは飼い主であることを端的に証明するためのものだそうですが、ここまで突っ込んだペット用の防災手帳は初めてかもなと思いました。
ペット防災手帳を作成しました(米子市役所環境政策課・ペットのページに移動します)
熱中症対策の飲み物を考える
熱中症については先日ざっくりと触れたのですが、その中で熱中症予防にはこまめな水分補給が重要だというのがありました。
利尿作用のあるカフェインが含まれる、例えば日本茶やコーヒーなどは却って脱水症状を招くので駄目とも書きましたが、ではどんな飲み物がよいのか。
今回はそれを考えてみたいと思います。
代表的なものとして、今回は「水」「麦茶」「経口補水液」「スポーツドリンク」の4つを比べてみることにします。
1.水
水分補給というと、文字通り水を飲むことが最初に浮かぶと思います。
炎天下で飲む冷えたお水はなんともいえず美味しいですし身体への負荷も少ないのですが、実は水だけ飲み続けると、水を飲んでいるのに脱水症状が起きるという妙なことになってしまいます。
これは血液などの体液にある塩などのミネラル分が汗や尿と一緒に体外に排泄され、体液が減ったところに水だけ補給することで体液の濃度が下がり、体液の濃度を戻そうとする身体の働きによって水分が排出され、結果として脱水状態になってしまうからです。
塩分や糖分を一緒に摂取すれば発生しない問題なので、お水と一緒に塩飴や塩分補給用のタブレットなどを食べるとよいでしょう。
もちろん、食べ過ぎ飲み過ぎにはご注意を。
2.麦茶
麦茶は夏の飲料の代表選手です。熱中症対策に重要なミネラルがしっかりと含まれていて、熱中症予防の飲み物としては非常に優秀です。
1リットルの麦茶にひとつまみの塩を加えることで水分が身体に吸収されやすくなります。
はと麦が原料のものは、成分に利尿作用のあるものが含まれているらしく気をつける必要がありますが、手軽で安く、飲み続けることができる飲料としては最適だと思います。
一つ気をつけておきたいのが、小麦アレルギーの方。食品表示法における27品目に大麦は入っていないのですが、小麦アレルギーの方の中には麦茶でアレルギー反応が出る方もおられるそうですので、該当する方は気をつけていただきたいと思います。
3.経口補水液
経口補水液は、元々は医薬品ですが、医療行為を伴わずに脱水症状の改善が期待できることから割とよく使われるようになっています。
特長は、身体への吸収の早さ。脱水症状の改善のために使われるものですので、身体に吸収しやすいように電解質濃度が高くなるように作られています。
同じ理由から、スポーツドリンクよりも糖度は低くなっています。わかりやすく書くと塩分多めで糖分控えめということです。
塩分が多めですから、塩分の摂取制限のある方は飲むときに注意が必要です。また、飲み方や取り使いについてもパッケージに記載があるので、それに従って服用することになります。
常用するのではなく、脱水症状が感じられる状況で使うというのが正しいと思います。個人的な感覚ですが、これを美味しいときには身体に脱水症状が起きつつあって、そうでないときにはまずくて飲めないというのを体験しています。
4.スポーツドリンク
ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクも身体の水分補給を目的として作られています。
経口補水液と異なるのは、汗や排尿で失われる塩分だけでなく、運動時に失われる糖質の補給も考えられていること。
そのため、運動していない状態でスポーツドリンクを摂取し続けると糖分過多になってしまうので気をつけてください。
また、作られた目的上塩分・糖分がしっかり含まれていますので、それらの摂取制限を受けている人は注意が必要です。
ちなみに、以前「甘いので水で割って飲む」という話を聞いたことがありますが、身体への吸収効率などが変わってしまううえにおいしくないのでお勧めはしません。
目安としては、ゆったりとしているときや日常生活程度の運動であれば水や麦茶、炎天下での作業やスポーツをするならスポーツドリンク、脱水症状を感じたら経口補水液といった感じでしょうか。
その時々に応じて飲み物を変えていけばいいと思います。
気をつけたいのは、冷えすぎている飲み物は胃腸に負担をかけてしまうということ。
汗をかいた後に飲む冷たいものはとてもおいしいのですが、胃腸に負担がかかると吸収しにくくなるようですので、冷やしすぎないことも上手な水分摂取のコツといえるでしょう。
上手に水分を摂取することで、脱水症状を防ぐようにしたいですね。
仮設トイレの考え方
災害対策を考えるときにまず最初に出す方の対策をしようということは、ここで再三再四書いているところですが、具体的にどうすればいいのかということを少しだけ触れてみたいと思います。
まずはトイレの形状を考えるというお話をしましたが、くみ取り式であれば、水害で浸かってくみ取り槽が汚泥で埋まっているというような状態でもなければ、普段と変わらずに使うことが可能です。
簡易水洗の場合には、少しだけ流す水が必要な場合がありますが、1リットルもあれば充分に流れますからそこまで神経質になる必要はありません。
それ以外の場合には、浄化槽式も下水道式もそのままトイレとして使用することはやめてください。
使う場合には、便器の内部にビニール袋と新聞紙を入れて、汚物を流さないようにする対策が必要です。
災害用の仮設トイレには便器を使用するものもあるので、その場合には取扱説明書のとおりに組み立てて使うようにしましょう。
トイレや便座が使えない場合には、段ボール箱やバケツを使ってトイレを作る方法があります。
段ボール箱やバケツの中にビニール袋を二重に設置し、その中に猫の砂やペット用シート、新聞紙などを入れて用を足し、汚物の入った袋は厳重に縛ってゴミ箱へ、そして新しいビニール袋をセットし、猫の砂などを又入れてといった感じで使います。
新聞紙の場合には、ポリマー剤などの吸水材があればそれを入れておくと取り扱いが楽になります。
段ボール箱にしてもバケツにしても、そのままだと座る部分がおしりに当たって痛いので、別の段ボールなどで座面を載せることをお勧めします。
仮設トイレ用の道具があれば、それを使ってトイレスペースを作るのもありです。
いずれにしても、汚物を入れるふた付きのゴミ箱は必須となりますので、あらかじめ準備しておくといいと思います。
携帯トイレもありますが、これはどちらかというと小水用で、大きい方で使うには向きません。また、ペットシートを地面に広げて直接排泄したり、大人用おむつをつけて排泄したりするのは案外難しいものです。うまくいかずに便秘になったりすることもあるので、できるだけ普段の排泄環境にあわせたトイレの設営をしたほうがよいと考えます。
今あるトイレをどうやって被災後も使えるようにするか、家にある資材でどんなことができるだろうかということを、平時だからこそ考えておきたいですね。
日焼けに備える
日差しが強くなってきました。
半袖で一日外にいるとこんがりと日焼けする季節に突入です。
日焼け止めを塗っておけばいいのですが、日焼け止めを塗るのを忘れて夢中で遊び、気がついたら肌が真っ赤になっている人もいるのではないでしょうか。
筆者もその一人で、実は毎年日焼け止めを塗らずに一日中外にいて、気がついたら腕が真っ赤に日焼けして文字通り痛い目にあっています。
ただ、そんなときにでも日焼けによる炎症を抑えてくれるアイテムがあって、ここ数年はそこまでもだえ苦しまずに済んでいます。
去年もご紹介したのですが、カーマインローションと言われる化粧液で、真っ赤になった皮膚にこれを塗っておくと、日焼け後のお肌のピリピリ感や痛みをある程度まで抑えることができます。
今年も、先日快晴の中、一日中外にいたら腕や顔が真っ赤になってしまったので、痛みが出る前にカーマインローションを腕が真っ白になるくらい塗りたくりました。
さすがにお風呂にはいるとビリビリしますが、炎症による痛みはさほどでも無く、夜はぐっすりと寝ることができました。
ただ、翌日半袖シャツの腕のすそが当たる部分が痛かったので見てみたら、そこだけ真っ赤になったまま。
カーマインローションを塗り忘れていた場所だけ、真っ赤のまま残っていました。
こうなってから塗っても、さほど効果はありませんので、しばらくは日焼けの痛みに耐えなければいけません。
お日様の光に弱い人は、日焼け止めをしっかり塗ることはもちろんですが、もし何らかの事情で日焼けしてしまったときには、このカーマインローションを塗ることをお勧めします。
日焼けもやけどの一種ですので、早めに冷やすことが大切です。
その手段の一つとして、こういったアイテムがあることをご紹介しておきます。
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防災ポーチと氷砂糖
防災ポーチはいざというときに役立つ小道具の入っているポーチで、普段持ち歩くカバンなどに入れておくものです。
この中に備えるもの一つに、疲労回復やエネルギー補給、リラックス効果を期待できるあめ玉というものがあります。
黒飴やカンロ飴、フルーツ飴など、人によってお好みのものを準備すればいいのですが、入れっぱなしにしておくと、賞味期限が切れてしまったり、溶けたりという問題が起こります。
普段あめ玉を食べる習慣のある人は勝手に入れ替わっていくので問題ないと思いますが、あまりあめ玉を食べないような人だと、食べようとしたときにはその飴がとんでもないことになっていることも充分あり得ます。
かくいう筆者も、最初作った防災ポーチにカンロ飴を入れたら溶けてしまってポーチが駄目になってしまったという苦い経験を持っています。
そこでお勧めするのが氷砂糖。
この氷砂糖、じつは賞味期限がありません。高温多湿を避けて密閉しておけば、半永久的に食べることが可能なものです。
砂糖そのものなのでエネルギー量もそれなりにありますし、しっかり甘く、そして唾液を出すことでのどの渇きを一時的に癒やすこともできます。
個包装のものを見つけるのはなかなか難しいかもしれませんが、数個をまとめてジップロックなどに入れておけばとりあえずは大丈夫だと思います。
最近ではあまり食べなくなった氷砂糖ですが、食べてみると意外とやさしい甘さでストレス解消にもなると思います。
作った防災ポーチに入れるアイテムの一つとして、考えてみて下さいね。
ダニに気をつけよう
暖かくなって人の活動が活発になってくると、よく出会うようになってくるのがダニです。
出会うだけならいいのですが、ダニ類は病気を媒介することが多い生物ですので、かまれないように注意する必要があります。
マダニでは「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」「日本紅斑熱」「ライム病」、同じダニの仲間のツツガムシが媒介するツツガムシ病なども有名なところです。
イエダニではせいぜい咬まれてかゆいくらいですが、マダニやツツガムシに咬まれると、かゆい上に取れない、その上病気にかかる可能性がありますので、できるだけ咬まれないように注意する必要があります。
1.マダニの種類
マダニと言っても種類はいろいろありますが、中国地方では主にフタトゲチマダニやタネガタマダニなどが見られるようです。
また、ツツガムシもいます。
大きさは3~8ミリと大きく、目で確認できます。また、硬い外皮に覆われているのも特徴です。
2.咬まれないようにするためにはどうするか
ダニは森林や草むら、藪、畑などに生息しています。そのため、そういった場所に立ち入るときには肌の露出をなるべく防ぐように長袖長ズボン、長靴や帽子、手袋などを着用するようにします。
ダニに潜り込まれないように服の裾は露出しないようにしておきます。
また、ダニがとりついたことがすぐにわかるように、着用する服はなるべく明るい色にし、ダニがつきにくい化学繊維素材でできているものがよいでしょう。
それらを装備した上で、マダニに効果のある防虫スプレーをしっかりと吹いておくことが必要です。
ディートやイカリジンといったマダニが忌避するような成分が入っているものを使うようにし、使うときには必ず使用上の注意を読んで正しく使うようにしてください。
帰宅したらすぐに服を着替え、脱いだ服は直射日光を当てるか乾燥機で乾燥処理するようにします。
ダニは乾燥に弱いので、乾かすことで万が一連れて帰ってしまった場合でも確実に殺すことができます。
また、着替えと併せてお風呂に入って身体にマダニがついていないかをチェックして下さい。
3.咬まれていたらどうするか
不幸にしてマダニがかみついているのを発見したら、なるべく早くマダニを撤去する必要があります。
マダニをそのまま放っておくと、マダニが取れなくなってしまうからです
ただ、マダニは構造上刺し口が皮膚の中にしっかりと入っているため、無理して取ろうとすると刺し口だけが皮膚内に残って取り除くのが非常にやっかいなことになる場合があります。
皮膚科に行って取ってもらうのが一番確実ではありますが、休日や夜間などで病院にかかれない場合もあります。
そんなときにはかみついているマダニの上からたっぷりのワセリンを塗ってやりましょう。
塗ってから30分もたつと、マダニが簡単に取れるようになります。
ワセリンだけでなく、油脂性のクリームやバターなどでも同様にマダニを取れやすくする効果が期待できます。
4.病気になるとどうなる?
ダニに咬まれたあと、そのダニが病原体を持っていた場合に発症します。
山に入ったことやダニに咬まれたことを医者に説明して、早めの診察と治療にとりかかってもらわないと、危険になる病気が多いので注意が必要です。
1)重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
SFTSでは、咬まれてから6~14日程度で発熱や食欲低下、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など消化器官系の症状がでます。
重症になると死ぬこともありますので、発症したら早めの処置が必要となります。
2)日本紅斑熱
日本紅斑熱は咬まれてから2~8日程度で発熱、発疹、頭痛、倦怠感などの症状が現れます。
ツツガムシ病によく似ている症状のため、確定がなかなか難しいようですが、早めの治療は必須です。
3)ライム病
ライム病は咬まれてから数日~数週間で発症します。初期には的のような紅斑が現れることが多く、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感など、インフルエンザにかかったかのような症状が出ます。
一月もすると皮膚や神経、眼の症状や不整脈、関節炎などのさまざまな症状が現れます。
最終的には慢性関節炎や皮膚炎、慢性脳脊髄炎などが発症します。
4)ツツガムシ病
ツツガムシ病では、咬まれてから10~14日程度で悪寒をともなう高熱が出ます。頭痛、筋肉痛、全身倦怠感なども出ます。
発症2~3日後には全身に紅斑や紫斑がでます。
放置しておくと、脳炎や肺炎、心不全などで死亡する事例もありますので、早めの処置が必須です。
マダニは野生鳥獣、特に鹿が多い地域では非常にたくさん発生しています。
荒廃した農地や野生鳥獣の増加によって、ダニが好む環境が作られ、数が増えていると考えることができます。
ダニに咬まれないようにすることで、ダニが持っている病気にもかからずに済みます。
マダニの生息域に入る前には、しっかりとした防除する体制を取るようにしてくださいね。
お水を持って歩こう
災害が発生して断水が起きると、自動販売機やコンビニなどの店頭から真っ先に消えるのがお水です。
特に都会地ではその傾向が強く、公共交通機関が止まったときなどは徒歩で帰宅する人達がこぞって買い込んで遅れると水分が何も手に入らなくなります。
断水していなければ水道で水を汲むことができるのですが、水を汲むための容器がないとどうにもなりません。
そして、水のペットボトル以上に水を汲んで運べる容器が手に入る確率は低いです。
そこで、普段持ち歩くカバンにペットボトルや水筒を入れてお水を持って歩くようにしてはどうでしょうか。
最近は持ち歩くのにも便利な少量のペットボトルやステンレスボトルも出ていて、これならカバンに入っていてもさほど邪魔にならないと思います。
ステンレスボトルで水を持ち歩くのならば、普段使いの水筒にすれば、中の水が痛んだりすることなくいざというときの備えもできます。
殆ど中身がなくなったときに被災したのであれば、身の安全の確保をしたら、すぐに水栓で水を汲めば水は確保できます。電気やガスよりも、水道が止まるのはずっと後になりますから、容器さえあれば水の確保はそんなに難しくないと思います。
水は飲むこと以外にも、傷口の洗浄やタオルなどを濡らして身体を冷やすなど、さまざまな目的に使うことができ、いざというときに確実にあなたの命を守ってくれますから、特に外回りの多い人や非常時に長距離を歩かなければいけないような人は、是非水を持ち歩く習慣を持つといいと思います。
いざというときに備えて、小さな安心感を準備しておいてくださいね。
ケミカルライトをカバンに1本
災害が起きた後はちょっとしたことで不安に陥ってしまうものです。
電気や水道が止まっているかもしれません。避難したら、普段と異なる場所で場合によっては見知らぬ人達と長時間過ごさないといけなくなるかもしれません。
そういうときにこころが折れてしまうと立ち直れなくなりますので、気分を落ち着けるための温かい飲み物が飲めるような準備、しっかりとした睡眠をとるための睡眠セット、そして正しい情報を集めるためのラジオは非常用持ち出し袋に入れておきたいものです。
そして、明るさを確保することも実は気分を落ち着けるためには非常に有効だと言うことを知っておいてください。
懐中電灯やランタン、ヘッドライト、ロウソクなど、灯りはいろいろとあるのですが、普段のメンテナンスがどれくらいできているかということと、発生した災害が何かによって使える道具が変わってきます。
例えば、地震が起きたときなどは火は絶対に使ってはいけません。ガス漏れなどで爆発したり、揺れでひっくり返って火事が起きたりする可能性があるからです。
懐中電灯やヘッドライト、電池式ランタンがあればいいのですが、勝手にスイッチが入っていて電池が切れていたり、きちんとメンテナンスできてなくて電池が入ってない、液漏れして使えないなどが問題として起こり得ます。
また、非常用持ち出し袋を持って逃げている暇がない場合もあると思います。
そんなときに備えて、普段使いのカバンにケミカルライトを1本入れておくといいと思います。
コンサートなどでファンが振っている明るい棒、一般的にはサイリュームと呼ばれているものなのですが、化学反応で光を得るため総称としてはケミカルライトというそうです。熱も出さず、保管の危険性もさほどなく、常温保存できることから、非常に便利なものです。そしてその用途に応じてさまざまなものが存在します。
強力な光で30分程度照らしてくれるものから、そこまで光は強くはないが半日以上光り続けてくれるものなど、ご自分の利用スタイルで準備しておくといいと思います。
さほど重くなく、場所もとらないサイリューム。気をつけないといけないのは衝撃ですが、カバンの中でひどい扱いにならない限りは勝手に光っていたと言うこともない優れものです。
そんなに高くもない便利なアイテム。あなたの普段使いの袋に一本入れておくと安心ですよ。