あなたが食べられるものを非常食にしよう

 当研究所でも「非常食を食べてみた」でぽちぽちと災害時の非常食について検証をしているところですが、災害が発生した後、自分が何を食べるのかについて考えたことがありますか?
 一昔前であれば「乾パン」、最近なら「アルファ米」や「レトルト米」が上げられるでしょうか。保存食としてある程度の期間保存が利くものが上げられるのではないかと思います。
 準備していないのは論外ですが、準備している人でも「実は食べたことがない」という人も多いように感じます。
 災害時には、最初は気が高ぶっていますからなかなかお腹も空きませんが、かといって何も食べないというわけにもいきません。
 いざ食事をしようとしたときに、持ち出し袋の中に入っていた非常食が食べられなかったとしたら?
 実際にあった例では、入れ歯の避難者の方が非常食として持っていた乾パンが食べられずに難儀をしたというのがあります。
 今の乾パンは、以前のものに比べると随分と食べやすくはなっていますが、堅いことには変わりありません。我が家の小さな研究員達はぼりぼりと食べていましたが、歯の悪い人がこれを食べられるかと考えると「無理」という答えになりました。
 細かくすりつぶして水でも加えれば、それでも食べることが可能になるかもしれませんが、そのままの形では水を吸わないのが乾パンという食べ物なので、年寄り向けであればビスケットの方が向いているねという結論になりました。
 また、温めが必要な食べ物を用意することも多いと思いますが、避難所では火気厳禁が徹底されていますので、火以外でそれを温める手段、例えばヒートパックやカイロなどといった火を使わずに温める道具を準備しておく必要があるでしょう。
 とにかく、一度でいいからそれを食べてみること。食べてみることで、どういう風にしたら自分が食べやすいのかを考えることができます。
 我が家の場合、例えばアルファ米の変わりご飯なら白飯と半分ずつ混ぜれば好みの味になるということがわかっていますからそういう風な準備をしています。
 災害という非常事態であっても、できれば普段の食事に近いものを食べられるような準備をしておいた方が元気が保てます。
 そのためには、普段から「自分が食べられるもの」で「自分の好みに合ったスタイル」を研究しておいたほうがいいでしょう。
 ちなみに、災害時に何も備えがない場合には、政府や自治体などの行政からの支援に頼ることになりますが、この場合、3日目から5日めに配給される乾パン二個などという哀れな食事になる可能性があります。また、アレルギーなどには配慮されない配布方法が殆どですので、アレルギーを持っている人ほど自分の食べられるものを用意しておく必要があるのです。
 ともあれ、気力と体力を維持するためにも、自分がおいしいと思う非常食を準備しておく必要があると思います。

カップ焼きそばを水で戻してみた

 最近いろいろなところで「インスタントラーメンを水で戻してみる」というのを目にします。
 さっぱり食べられるんだろうなぁと思いつつ、でもラーメンは熱いのがいいなぁとも思うわけですが、ふと、「焼きそばだとどうなるんだろう?」と思いつきまして、今回は「カップ焼きそばを水で戻せるのか、そして味はどうなのか」について試してみることにしました。

用意したのはマルちゃんの「昔ながらの焼きそば」。特売で売っていたのを買ってきました。

お湯の量は520ml。熱湯なら3分で完成するとのこと。

具材は乾燥野菜と液体ソース、それに青のりです。

 手順に従って、乾燥野菜を入れて蛇口から直接注ぎます。熱湯と比較するため水の分量は同じにします。
 ちなみに、実験した日の気温は摂氏16度。水温は摂氏6度でした。

 ラーメンならおよそ45分くらいでできあがるというのを何かで読んだ記憶があるので、そのあたりまでは食べられないだろうなと思いながら、一応5分刻みで麺の固さを見ていましたが、殆ど変化なし。写真は10分経過した時点のもの。

 写真は25分経過時点。麺はやっと水を吸ってきた感じで、なんとかほぐれるレベルです。

 飛んで45分経過。ちまたの情報ではこれくらいで食べられると言うことでしたが、麺はちょっと堅め。堅めが好きな人ならおいしいと感じると思う堅さです。

50分経過。触ってみると、熱湯の完成品に近い状態になりましたので、これで食べてみることにします。

  液体ソースを注ぎ、混ぜます。

 麺への絡みは少なめですが、いい感じで完成です。

 食べてみましたが、非常にさっぱりとしています。周囲への臭いも殆ど無く、仕上がりは「涼しい焼きそば」で、これは夏向きだと感じました。
 当研究所のS研究員とH研究員が味見をしてみましたが、あっさりと食べられると非常に好評でした。
 使う水の温度によって出来上がりの時間に差が出そうですが、水を吸う速度がゆっくりなので、少々忘れていても伸びて食べられないということにはなりにくそうです。時間はかかりますが、夏向きのメニューとして十分通用しそうな味でした。
 これから暑くなりますから、ご飯が食べにくくて料理する気が出ないときにでも、一度作ってみるのもありではないかなと思います。

はちみつの注意点

空港ハチミツと乾パン
乾パンとスティックはちみつ。種類はいろいろあるが、これは好みな組み合わせ。

災害用の非常食として、乾パン&はちみつというのは割と有名なようです。
おなかに貯まるけれどパサパサしている乾パンにしっとりとして栄養素の高いはちみつを塗って食べるのは、非常食としてだけではなく普段のおやつとしても結構おいしいものです。
ただ、はちみつを食べるにあたってはいくつかの注意点がありますので、今回はそれに触れてみたいと思います。

1.乳幼児には与えない

いくら栄養素が高いからと言っても、乳幼児にあげるのは御法度です。
はちみつにはごくまれですがボツリヌス菌が含まれていることがあり、乳幼児に与えると乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
これは消化器官が未熟なことにより起きる中毒ですが、死ぬこともありますので1歳未満の乳幼児、1歳以上であっても消化器官の発達が未熟な幼児には与えないようにしてください。
ちなみに、妊娠中や授乳中の母体には影響がありませんので安心してください。

2.アレルギーに気をつける

はちみつは、みつばちが集めてくる花の蜜です。
はちみつの原材料欄を見てもらうと「はちみつ(国産)」などと書かれているものがあると思います。
ここに表示がない場合や「百花」と書かれているものは「いろんな花」という意味ですが、これらの場合には、採取する場所や花によっては「そば」「りんご」などアレルギーを持っている人がいる花から集められたはちみつもあります。
この場合、そのはちみつによってアレルギーが出る可能性があることを知っておいてください。
自分のアレルギーがどの程度のものなのかについては、事前にお医者様に確認をしておいたほうがいいと思われます。

3.食べ過ぎないこと

はちみつは非常に甘くカロリーも高く消化もかなりいいものです。100gあたり300kcalあり、体内に入るとすぐに吸収されてエネルギーに代わります。
必要以上に食べると、エネルギーが中性脂肪になってしまい体内に蓄積されてしまいますので、おいしいからといってひたすら食べ続けることのないようにしたいものです。
また、食べ過ぎると人によってはお腹が緩くなって下痢を起こす場合もあります。災害時に万が一トイレが使えない状況の中で下痢になったら・・・。
考えたくない事態が起きるのを防ぐためにも、食べるのはほどほどにしておきましょう。

繰り返しになりますが、はちみつは栄養素が高く乾パンやクラッカーといった非常食に大変よく合うものです。
その上、賞味期限も長いですから、あれば重宝することは間違いありません。
非常食の一つとして、スティックタイプのはちみつを加えておくと安心ですね。
個人的には、災害食認定を取っている地元の空港はちみつのスティックタイプがおすすめです。なかなかお目にかかることはないのが残念ですが。

パスタを水で作ってみた

 何かの折に「水でパスタができる」という記事を読んだ記憶はあるんです。
 「水につけて6時間くらいで完成」というのは覚えているのですが、その出典には行き当たりませんでした。
 でも、災害時に本当にそれができるとすれば、パスタ好きの私としては非常にありがたい。
 というわけで、今回は水でパスタが本当にできるのかを試してみることにしました。

材料は、パスタ、水、鍋、そしてソースとして使うお茶漬けの素です。
使うパスタは1.8mm。一人分ずつ束ねられていますが、鍋に入らないので半分に折り、水を注ぎます。

  あとは待つだけ。ゆでる場合には8分かかるのですが、水だとかなり時間がかかる気がします。

30分経過。まだしっかり堅いです。

  1時間経過。少しだけしなっとしますが、やはりまだまだ堅いです。
 当所理事長(私の配偶者)が「アルファ化しないと食べられないと思うよ」と哀れんだ目でこちらを見てますが気にしないことにして実験を続けます。

  2時間経過。柔らかくはなっています。一本食べてみると、中はまだ堅い感じです。

 2時間半経過。柔らかくなってます。でも、食べると粉っぽいです。


 4時間経過。麺の中央部が油粘土のような感じになりました。はっきり言っておいしくないです。

  6時間経過。一本一本が油粘土です。おいしくない、というよりも、吐きそう。
 6時間経ってもとても食べられそうになかったので、熱を加えてアルファ化してみることにしました。

 沸騰したお湯から麺を取り出すと、あれ?、なんだか普通にパスタっぽいものができあがりました。

  お茶漬けの素をかけてみます。
 なんと、ちゃんと食べることができました! ただ、麺の表面がべたべたになって「おいしい!」とまでは言えません。
 感覚ですが、1時間水に漬けてそのまま沸騰させれば、普通に食べられるパスタになるんじゃないかと思います。
 当初の想定とは異なる結果になってしまいましたが、燃料節約の一つの方法にはなりそうです。

缶詰と非常食

 非常食でアルファ米と同じくらい良く登場するのが缶詰です。
 重いという点ではハンデがありますが、手を加えずにそのまま開けて食べることが可能という長所があります。

缶詰各種。景品でもらったお隣の浜田市の缶詰はいずれも絶品。アンチョビは、寝かせているものを出してみた。もう一缶も寝かせている普通のサバ缶。

 さて、缶詰はできたてよりも賞味期限に近いほうがおいしくなることが多いということをご存じですか?
 缶詰の中の食材や調味液がじっくりと混じり合うことで、個人的には安い缶詰でも高級品の味わいで食べることができると思っています。
 オイルサーディンや鯖の味噌煮などは、人によっては期限切れの缶詰をわざわざ探す人もいるそうですよ。
 他の防災食の場合には、賞味期限が切れると食べるのに躊躇してしまいますが、缶詰は割と安心して食べることができます。
 食品衛生法上、食品は全て賞味期限または消費期限を明記する必要があるので記載されていますが、缶詰の場合には相当余裕があるようで、海外では114年前の缶詰も食べることができたという記録があるそうです。
 缶詰が食べられるかどうかは次の点に注意する必要があります。

1.缶が錆びたり変形したりしていないこと
2.缶の蓋及び底が膨れたり、押したときにペコペコしないこと

 缶詰は基本的には缶詰にしたあとで高温殺菌処理されるので、内部の菌はほぼ死滅します。
 ですが、何らかの原因で発酵が進むと、やがて内部にガスがたまって膨らむため、その缶詰が傷んでいるかどうかがわかるというわけです。
 ちなみに、世界でもっとも危険な缶詰と呼ばれる「シュールストレミング」は、内部で発酵を進めているために蓋と底がぱんぱんに膨らむそうで、いつ爆発するかわからないために航空機への持ち込みは禁止されているのだとか。

ご飯の缶詰。一缶で二食分の分量がある。これは加熱する必要があるが、一度加熱すると一日程度はそのまま食べることができる。

 ともあれ、どうかすると避難用持ち出し袋に入れたまま忘れられてしまうこともある非常食。
 缶詰であれば、避難先で出してみて、賞味期限切れでがっかりというのは防げるかもしれませんよ。

国産液体ミルクが発売されます・その2

 以前に江崎グリコさんから液体ミルクが紙パックで発売されるというご案内をしたところですが、明治さんからも液体ミルクが発売されました。
 こちらは缶入りで賞味期限は1年。内容量は240mlで、価格は215円(税別)。
 江崎グリコさんは賞味期限半年で内容量は125ml。価格は200円(税別)ですから、 一度開封して使い切りということを考えると、小さい乳児は江崎グリコさん、大きくなると明治さんの方が向いていることになります。
 どちらも別にほ乳瓶がいるので、災害時への備えとしては使い捨てのほ乳瓶の用意がいるような気がしますが、災害で無くても、ちょっとしたときに調製しなくても飲めるミルクがあるというのは非常に助かるなと感じます。
 現在、一部店舗での先行販売が開始されたとのこと。
 一般発売は4月になるとのことですが、慣れ親しんだ国産ミルクの中で選択肢が増えるのはいいことだと思います。
 詳しくは、リンク先をご覧ください。

非常食に「お麩」はいかが?

お麩にはいろんな種類がある。うちでよく買っているのはこの二種類。たまに山口の安平麩が混じる。

 食材として目にすることはあってもあまり使われることがない気がする「お麩」。
 でも、災害時の非常食として考えた場合、このお麩は非常に優秀なのです。
 今回はこのお麩について考えてみたいと思います。
 「お麩」にはさまざまな種類がありますが、そのいずれもさほど手間がかからずに保存できる食材です。
 砕いて水にふやかせば緊急用の離乳食に使えますし、そのままかじることも料理に入れてもおいしく食べられ、少量でもしっかりとお腹もふくれます。

上で紹介したお麩の原材料表示。日光と湿度に気をつければ長期保存が利く。

 値段も他の非常食に比べると格安ですし、原材料は小麦粉とグルテンくらいなので、アレルギーにさえ気をつければ非常に使い勝手のいい優秀な非常食だと思います。
 あまりに身近すぎてなかなか気にとまることのない食材かもしれませんが、日常の生活に取り入れて、いざというときにも使えるようにしておくといいですね。

「「お麩」ってなんだ?」という方、お麩のレシピを知りたい方は以下のサイトを参考にしてください。

協同組合 全国製麩工業会

お麩研究部

母乳とミルクと備え方

 災害時、一般的に生活環境が劣悪になればなるほど母乳の威力が発揮されるなと感じています。
 ミルクはある程度衛生的な条件が整わないと雑菌等で赤ちゃんのお腹が下ったり病気になったりすることもあります。
 これは液体ミルクを使用する場合でも状況はあまり変わらず、ミルク育児をしている人にとっては子どものミルク関係の衛生維持はかなり優先度と重要度の高い問題にあると言えるでしょう。

ミルクの場合道具の衛生管理がきちんとできるかどうかが鍵となる

 解決策としては、使い捨てのほ乳瓶&乳首を1週間から10日分程度備蓄しておくか、煮沸消毒等、ほ乳瓶や乳首を衛生的に保つための水や道具の確保を行うことになります。

 最近災害時にはカップとスプーンで飲ませる方法が推奨されているようですが、それにしても汚れたものは使うわけにいきませんので、やはり備えをしないといけません。
 家庭環境や状況にもよるのでどの方法が一番良いかということは断言できませんが、衛生環境を確保するにはそれなりの備えが必要だと考えてください。
 では、母乳なら災害時でも大丈夫かというと、一般に言われるほど気楽に構えていることはできないみたいです。
 母乳の場合には、いかに母親の生活環境を維持できるかという問題があります。
 精神的なショックで母乳が一時的に出なくなったり、充分な水分が取れないために必要な母乳の量を身体が作り出せない場合もあるのです。

母体の健康管理が母乳育児を続けられるかどうかの鍵になる

 そのため、いかにそれまでの生活水準を維持するのかが母乳育児を続けることができるかどうかの鍵となります。
 例えば、避難所に避難して配給される弁当は、食中毒対策のために味が濃かったり油ものが多かったりしますが、そうなると乳腺炎が起きやすくなります。
 また、母乳の味が変わるためか、赤ちゃんによっては飲まなくなる場合もあるようです。
 普段食べているものをしっかりと食べ、必要な水分をしっかり取れること。
 そのための環境を整えられる準備をしておかないといけないと思います。

 直接の災害ではありませんが、私にもこんな経験があります。
 私は「赤ちゃんにも母体にも魚がよい」と聞いて、一時期食事には毎食お魚を出していました。
 すると、ある瞬間子どもが母乳を飲まなくなったのです。
 なんでだろうと思ったら、子どもが戻した乳からほのかに魚油の香り・・・。原因は脂ののった青魚の食べ過ぎでした。
 このときは笑い話で済みましたが、災害時に配給されるお弁当は値段や製造先の問題もあってほぼ同じものが毎食出されます。
 もしも災害時に元気なはずの赤ちゃんが突然母乳を飲まなくなったら、自分が食べているものを疑ってみてください。
 そして、なるべくさまざまなものが食べられるように保存食や非常食を準備しておくとよいと思います。
 発生する災害を親子で元気に乗り切れるように、そのための備えをしっかりしておくとよいですね。

お菓子でおかずを作ってみた2

ポテロングの巻

じゃがりこで作るポテトサラダは結構有名なのですが、それじゃ他の同じようなものでもできるのではなかろうか。
そう考えて、今回は森永製のポテロングで試してみることにしました。

前回と同じように、まずはアレルギーを確認します。ここで自分が食べられないものが入っていないかを必ず確認します。

蓋を開けると、スティック状になったおいもが覗いています。当然これで食べてもおいしいですよね。

じゃがりこサラダと同じように、まずはスティックを潰して粉にします。箱でやるとぼろぼろになりそうなので、ビニール袋に取り出します。

袋の上からすりこぎで粉々になるまでたたき、 粉々になったら容器に戻します。

で、お湯を注ぎます。

下3分の1くらいまで注いだら、まぜまぜします。

・・・なんだこれは?
ぽくぽくしたおいもの塊では無く、なにやらどろっとした白いぬめぬめが・・・。
お湯、入れすぎたかな?

 もっていたじゃがりこ(期間限定しょうが味)を潰してここに投入。水の分量間違いならこれで大丈夫のはず。

・・・なんだろ、これ?
できあがったのは、ぽくぽくじゃがいもの塊とそれを包む白いどろどろしたもの・・・。
味は、ポテトサラダと・・・、糊だ。
昔懐かしい、デンプン糊の味。
ポテロングの成分表示を確認してみましょう。

 ・・・成分、芋以外にいろんなものが混じってる。原因はこれらしいですね。思った以上にお芋の分量は少ないようです。
 というわけで、今回のポテロングはとてもおかずにはなりえない状態になってしまいました。
 できあがったものですか?
 人様には食べさせられないお味だったので、作った人が責任もって全部食べました。

ちなみに上がじゃがりこの原材料表示です。メインは芋で、他のものでかさ増しはされていないみたいですね。だから、じゃがりこだとポテトサラダができるのかと納得してしまいました。

とりあえず、災害時で無くて良かったです。災害時にこんなもん食べることになったら、絶対に気力がた落ちです・・・。

■お菓子でおかずを作ってみる1

じゃがりこポテトサラダの巻

 お菓子をおかずにしようとしたとき、あまりにも定番過ぎるのがこのじゃがりこです。
 ちょっとした災害体験や登山経験のある人なら、作ったことはなくても聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。
 今回はこのじゃがりこを使ったポテトサラダを作ってみることにします。

 まず最初はアレルギーの確認です。アレルギーのある人だけでなく、作る人も絶対にこの成分表を確認してください。

 次に蓋を開けます。スティック状のジャガイモが詰まっています。これで食べてももちろんおいしいです。

 次にお湯を加えます。お湯が確保できない時には、先に砕いてからお水を加えても大丈夫です。
 分量は容器の3分の1くらい。
 1~2分でじゃがいもがしんなりしてきますので、お箸やスプーンでかき混ぜます。サラダの堅さはこのときにお湯を足すことで調整します。

 できあがりです。しっかりと味がついているのでこのままでも食べられますが、お好みでマヨネーズやケチャップなどを混ぜてもおいしいですよ。
 災害で入れ歯を無くしてしまった方でも、こうすることによって食べることが可能になります。
 注意点としては、お菓子として食べられる性格上、味付けが濃いので離乳食に使うときには最初にさっと水で洗うといいかもしれません。
 また、高血圧の方も食べ過ぎには要注意です。
 じゃがりこにはさまざまな味がありますので、いろいろと試して我が家の味を見つけてみてください。
 余談ですが、忙しいときの一品としても使えますよ。