危険なくらげを知っておこう

 お盆が過ぎると、海の雰囲気が一気に変わって泳ぐのには悩むような波が出るようになります。また、クラゲが岸に寄ってくることもあって、海水浴場は閉鎖される場合が多いと思います。
 すでにそんな時期に入っていて今更感があるのですが、普段見かける危険なクラゲについて、今回はちょっとだけ触れてみたいと思います。
 泳ぐときに「クラゲが刺した」といわれることがあります。
 普段見慣れているミズクラゲも刺胞は持っていますので、刺されることがあり、肌の弱い人など腫れてしまうことがあるようです。
 はっきりとわかるような痛さの場合には、日本海側の場合だとアカクラゲやアンドンクラゲが該当する場合が多いようです。
 今日はアカクラゲとアンドンクラゲについて、ちょっとだけ知っておいてほしいと思います。なお、生きているクラゲは島根海洋館アクアスに展示してあるものを撮影しています。

1.アカクラゲ

 傘の部分に赤い線が入っていることからアカクラゲと呼ばれています。
 刺されると非常に痛みを感じ、みみずばれができます。
 乾燥したものがよく石に張り付いていたりしますが、乾いていても毒の有効成分は生きているので、できるだけ触らないようにしてください。

2.アンドンクラゲ

 傘の部分が四角形で行燈に似ていることからアンドンクラゲと呼ばれています。
 海水浴シーズンの後半頃から海水浴場に出現することがあります。
 複数個体でまとまっていることがあるので、それらに取り囲まれると体中がみみずばれになってしまうので、見つけたらすぐに陸に上がるようにしてください。

 不幸なことに、クラゲにもしも刺されたら、何をおいてもまず陸に上がって様子をみてください。
 クラゲの毒も蜂などと同じようにアナフィラキシーショックを引き起こすことがありますので、陸に上がって少なくとも15分から30分程度は様子をみてください。
 もしもクラゲの触手や刺胞がくっついているなら、様子を見ながらはしやピンセットなどでそっと取り除いてください。絶対に素手で触ってはいけません。
 また、痛痒い状態になると思いますが、クラゲの毒は40度以上の温度になると患部を40度以上にできれば痛痒い状態を緩和することが可能です。
 酢や水をかけるという記事を見ることもありますが、クラゲの種類によってはさらなる痛みを招く場合がありますので、何にやられたのかわからないのであれば、やらないほうが無難です。
 いずれにしても、様子を見て悪化したり、本人の様子がおかしいようなら、病院を受診するようにして下さい。
 前回虻やブユに対するところでも書きましたが、できるだけ素肌を露出しないことが刺されないことにつながりますので、ラッシュガードなどを着ておくのは有効だと思います。
 また、砂浜に不思議な色をした餃子のようなものが落ちていることがありますが、それはカツオノエボシの浮袋の場合があります。
 カツオノエボシの強力な毒はそんな状態になっても効果はそのままですので、絶対に触らないでください。

危険がわかるかどうか

動物園で見るとこんな感じだけど、実際に出会うとかなり怖く感じるのがクマという生き物。

 ラジオを聞いていたら、恐怖体験として「山でこぐまに出会ったので必死に逃げた」という話をしていました。
 パーソナリティーの方は「子供でもくまですからね。小さいけど」といった感じだったのですが、それを聞いていて、クマの生息域に住んでいる人やそういうところを登山する人ならこの話の本当の怖さがわかるのになと感じ、わからないというのはこういうことなのかと妙に納得しました。
 「子グマがいる」というのは、別に子グマが脅威なわけではありません。いえ、子グマでもよほど小さな個体でない限りは人間よりも力が強くて十分脅威なのですが、それ以上に怖いのが、その子グマのすぐ近くに母グマがいて、状況によっては問答無用で襲われるということなのです。
 たぶん、山に登る人も同じような印象を持つのではないかと思いますが、子グマは無警戒にいきなり現れます。そして、理不尽なのですが母グマは人を見ると子グマに対する脅威と見なしてかなり警戒していて、ちょっとでも母グマが子グマが危険だと感じたら、即座に攻撃をしかけてきます。
 話をしていた人はそのことを前提にしていたと思うのですが、子グマには気を荒くしている母グマがついているということを知らなければ、単に「かわいい小さなクマがどうして怖いんだろう?」という印象になってしまうのでしょう。特に動物園ののんびりしたクマしか知らない人もいるわけで、そうなると怖いということが理解できないのかもしれません。
 人が危険を感じるためにはそのことが危険であるということを知っておかないといけないのだなと、今回の話でちょっと考えさせられました。
 危険を知ること、できれば危険な目にあってみること。
 人が的確な判断をするためには、そういった経験が重要なのかもしれません。

犯人はともかく・・・

 先日、家の基礎に穴を掘ってきゅうりを埋めていた何かがいることを書きましたが、そのおうちから連絡があって、同じ壁面のちょっとだけ離れた場所にまたきゅうりが埋められていたとのこと。

わかりにくいが、真ん中の物体がキュウリ。地面に埋まって黒く見えるのは配管。

 現地を確認したところ、確かに新しい穴ができていて、その中に爪か牙かでつけられた穴がたくさんあるきゅうりの端材が転がっていました。
 ちょっと離れた場所には、同じきゅうりと思われる、別なものが地面に転がっています。
 きゅうりを食べて、かつ埋めておくというのは非常に珍しいような気がするのでおそらくは前回と同じ個体ではないかと思うのですが、たびたび続くとちょっと困るという施主様のご意向で、対策を考えてみることにしました。

壁際の土が柔らかいために掘りやすく、掘っていると予測されるが、配管もあって掘られると悪影響が出そうなので対策が必要と判断。

 この手の対策では、餌をとる場所とその餌が埋められる場所の両方の対策をしておくのが一番いいのですが、このきゅうりがどこから来たのかがわかっていません。
 ご近所で少し聞いた限りでは、特に被害にあっているところは見当たらなかったので、餌をとる場所の対策は諦めて、埋めている場所に埋められないような対策をすることにします。
 埋められない対策としては、この場所をコンクリ張りにすることや、電気柵を張ることなどが考えられますが、費用対効果が悪い上に、ここには小さな子供さんがいますので、万が一の事故が起こっても困ります。
 「穴が掘られなければいい」ということなので、幅45cm、格子のサイズが5cmのワイヤメッシュを敷くことにしました。

穴堀りを防ぐだけなら、ワイヤーメッシュが結構使える。

 これを敷くと、掘っている犯人の体重で掘ろうとしたときにワイヤメッシュを動かすことが難しいので、これで諦めるのではないかということでやってみました。
 これでうまく言えばよし、だめなら次の手を考えます。
 鳥獣対策は地味でこれなら万全というものは存在しません。
 相手を考え、その相手が来ては困る場所に来たくなくなる対策を考えていかなければいけません。
 じきに地生えきゅうりも終わると思いますので、それまでこれでうまくいくといいなと思っています。

犯人は誰だ?

 当研究所では有害生物対策もやっているのですが、有害生物といっても、当研究所の場合は野生の動物対策がほとんどです。
 野生動物対策をやっていると、さまざまな不思議な出来事に出会うことがあるのですが、今回出くわしたのもその一つ。
 「家の横、壁の下が掘られていてきゅうりが埋めてある。このきゅうりにはたくさん の動物の傷がついているが、どうしてだろうか?」
 というお問い合わせをいただき、写真を確認して現地調査したところ、建物の壁、コンクリートに沿った地面に穴が掘られていて、ご丁寧にキュウリが埋めてありました。

地面の中に緑色のものがあるのに気が付いて掘ってみたら出てきたとのこと。

鍬の手前のちょっと土が柔らかそうな部分が今回の現場。

 野生の動物には、こういった餌を隠す習慣のある生き物がいるのですが、ちょっと前からたまに悪さをするアナグマがいるので、今回はそいつの犯行ではないかと考え、犯人を特定したいとこのキュウリがどこから来たのかを聞いてみたのですが、キュウリの出所がわからないということがわかりました。
 近くにはキュウリを作っている方もいらっしゃるのですが、そちらでも被害は出ていないとのことで、犯人に加えて、このキュウリがどこから来たのかという謎も残ってしまいました。
 アナグマはそんなに遠くまで餌を持って逃げることはほとんどないので、そうするとカラスかなとも思ったのですが、それにしては穴がしっかりと埋め戻してあり、鳥ではあればお見事といいたくなる出来でした。
 ちなみに、見つけた餌を移動させて埋めておくという事例はさほど多いものではないようですが、アナグマ、タヌキ、カラス、クマ、猫などにそういった行動をとる個体がいるようです。
 結局犯人不詳のまま、キュウリは撤去して穴は埋め戻したのですが、わかるものであれば、この犯人がだれで、キュウリをどこから持ってきたのかを確認したいところです。
 さて、犯人は誰だったのでしょうか?

【活動報告】イノシシ対策その後(~2022年7月18日)

 イノシシの罠については引き続き監視および管理を行っていますが、5月に仕掛けている箱わなと柵を隔てた敷地に置いていた餌の入った丸ペール缶をひっくり返されるという事件が2回ありました。


 最初は熊かと思ったのですが、監視カメラの判定結果は大きなイノシシで、対策として餌のペール缶の前に箱わなを仕掛けてみました。

 結果は、わなの半分くらいまでは体が入るのですが、箱わなの扉を閉めるトリガーという装置を器用に躱して餌だけ食べている状態。
 この依頼を最初にいただいたときに発端となった個体ではないかとも思うのですが、非常に頭はよいみたいで、なかなかうまくはかかりませんでした。
 6月の中旬くらいから、わなを運用している山の反対側で道路工事が始まり、それに伴ってイノシシが一切寄ってこなくなりました。
 工事自体は半年くらいやるようですので、少なくとも夏の間は寄ってこないのではないかと判断し、一度罠の蓋を閉じました。


 今後は監視カメラで状況確認をしながら経過観察することになりますが、もともとイノシシを近寄らせないという目的で設置した箱わなですので、うまくいけばこのまま管理終了、撤去となるのではないかと思っています。
 捕獲するということは、基本的には餌を撒いてその場へ獲物を寄せることになり、有害鳥獣対策としては、実はあまり面白くないことになります。
 このままイノシシがでなくなってくれることを願いながら、しばらくは監視活動を続けます。

スズメバチの巣を駆除してみた

 スズメバチがあちこちで巣をかける時期になりました。
 ちょっと前から、筆者の家の軒下でもオオスズメバチを見かけるようになってはいたのですが、気がついたら大きな女王バチが巣作りを始めていました。

梁の間、目立たないところに巣を作っている女王バチ。

 このまま放っておくと、大きな巣ができて何をするにも支障が出てくるので、完成前に巣の撤去を行う事にしました。
幸いに、まだ作り始めたばかりで敵は女王バチ一匹。油断は禁物ですが、対処は難しくなさそうです。
筆者は対スズメバチ用の殺虫剤を用意したのですが、相方が持ってきたのは一本の棒。
何を始めるのかと思ったら、女王バチが巣から離れたのを見るや、一撃で巣を破壊してたたき落としてしまいました。

巣が破壊された瞬間。残っている側に見える白いものが卵?

 壊れた巣からは、卵のようなものがちらほら。
 相方は念入りに残留性のある網戸用の虫除けを巣の後に吹き、一件落着となりましたが、早期発見ができると駆除は非常に楽になるので、常日頃からの注意が必要なのだなと再認識しました。

虫除けスプレーを念入りに吹く。家の周りに巣をかけないなら、殺す必要はないとは筆者の相方の弁。

 その後数日経ちますが、巣を壊された女王バチが巣の建設を再開する事も、周辺にいる人間に復讐する事もなく、今のところは平穏に過ごせています。

駆除と防除

有害鳥獣対策でよく見るこういった箱ワナにかかっているのは「駆除」

 有害生物対策のお話をするとき、よく混同されているのが駆除と防除です。
 特に有害鳥獣の場合には「有害鳥獣対策=捕獲」の図式が基本となっているようで、なかなかお話が噛み合わないことがあります。
 捕獲は駆除になるのですが、駆除しても状況が変わらなければ新しい有害鳥獣がそのエリアに侵入してきて、結局イタチごっこを続けることになります。
 そうすると、駆除を頼んだ人は「少しも状況が変わらない!」と怒り出すのですが、そもそもその有害鳥獣がどうしてそこに現れているのか、その原因を撤去しない限りはいつまでもイタチごっこを続ける羽目になります。
 当研究所が有害鳥獣のお話をするときには、まずは防除から始めます。
 この場合の有害生物は、多くの場合食害なので、上手に防除を行えば被害を減らす事は可能になります。
 有害鳥獣といっても、殆どの場合人に対して嫌がらせがしたいわけではなく、他よりもおいしそうな食べ物が簡単に手に入りやすい状態になっているからやってくるので、有害鳥獣に対して食べ物がない、または食べに行くのにはかなりの危険があるということを理解させれば、結構な割合で出没をしなくなります。
 そういった防除を行って、まずは寄せない事を考えます。
 食べ物がなければ、野生動物は自然が自然で生きていけるだけの個体数に調整するので、結果として食害を減らす事ができます。
 とはいえ、長い事食害にあっている地域では、有害鳥獣の親子間で食べ物の手に入る場所が共有化されていますので、対策をしたからといってすぐに出なくなる事はありません。
 そういった個体をピンポイントで捕獲して駆除していくと、効率の良い有害鳥獣対策ができます。
 防除の上で駆除というのを基本に考えてもらうと、例えば摘果したものや残飯をその辺りに放置しないというような基本的な事が理解できると思います。
 彼らも暇では無いので、餌が取れないところにはいつまでも来ません。さっさと餌が取れるところへ移動していくので、しっかりとした防除をすることを基本に、対策を考えるようにしてください。
 ちなみに、防除は日々の点検との戦いになります。きちんと点検して管理する事で、初めて有害鳥獣対策になりますので、手間を惜しまないようにしてください。

【終了しました】【お知らせ】サヒメルで「あなたのとなりのエイリアン展」が開催されます。

 当研究所では有害生物対策をメニューの一つにあげていますが、では、有害生物というのはどのようなものかご存じですか。
 読んで字のごとく、有害生物は人に不利益を与えて害をなす生物の総称なのですが、この有害生物の中には外来種が含まれています。
 日本の生態系を破壊することから、これら外来種は積極的に駆除しなくてはいけないことになっており、アライグマやヌートリアなどは基本的にその場で処分が義務づけられています。
 また、河川敷などでよく見るオオキンケイギクやアメリカセンダングサなどっもこの外来種のカテゴリーに含まれる生物です。
 ただ、ぱっと見てもそれが日本の在来種なのかそれとも外来種なのかは判別がかなり難しいと思います。
 そこで、3月19日から三瓶自然館サヒメルで開催される企画展「あなたのとなりのエイリアン」をぜひ見学して下さい。
 この展示ではさまざまな外来種が紹介されていて、みるだけでも相当知識を得ることができ、山歩きなどをする人にとってはかなり参考になると思います。
 5月29日まで開催しているそうなので、外来生物をしっかりと覚えていただき、見つけたら適切な処分を行えるようにしておきたいですね。

あなたのとなりのエイリアン」展(三瓶自然館のウェブサイトへ移動します)

間違えやすい生き物たちと防除

 家庭菜園などを荒らす生き物が出ると、その対策をする必要が出てきますが、その際に重要となるのは荒らしている敵を知ることです。
 当研究所にご相談いただいたとき、現地の痕跡や被害にあったもの、場合によっては監視カメラなどでそれが何かを判定していますが、相手を特定しないと効率的な対策が取れません。
 荒らしている相手を特定して、相手に応じた対策を取らないと、対策をしても意味がないと言うことになりますので注意が必要です。
 今回は石西地方で家庭菜園に出没する、見間違えやすい動物についてご紹介します。   使っている写真はいずれも大田市の三瓶自然館サヒメルに展示してある標本です。

1.タヌキ

 人里周辺の雑木林や藪林に住んでいます。木登りは得意ではありませんが、ある程度登ることはあるようです。
 雑食性で、木の実や果実、昆虫や小型動物の他、ゴミや残飯なども食べます。
特徴的なのはため糞をすることで、被害地の周辺を探してこれがあるとタヌキの犯行と予測することができます。
 後述のアナグマやアライグマとよく間違われます。

顔:目の周りが黒く、アライグマと間違われることが多いです。
体色:濃い茶色のことが多いです。
尾:太くて短め、縞模様はありません。尾が縞模様だと、アライグマになります。

2.アナグマ

 人の住んでいるところの近くの雑木林や藪林に住んでいて、よくタヌキと間違われる生き物です。
 雑食性で、人家の周辺ではゴミや残飯なども食べます。
 名前のとおり、頑丈な爪で穴を掘って生活しており、場所によっては何世代にもわたって掘られた穴に住んでいることもあります。
 木登りはへたくそですが、太くて短い足と長い爪は穴を掘ることに非常に向いています。

顔:目の周りが縦長で黒くなっています。
体色:薄い茶色
尾:割と細くて短く、縞模様はありません。

3.アライグマ

北米原産でとあるアニメブームで日本に入ってきたものが野生化した特定外来生物です。
見た目は非常にかわいいのですが、凶暴で危険です。
雑食性で運動能力も高く、水が平気なことから昆虫や小型動物だけでなく水中に住む両生類や魚もえさになります。
木登りが得意で、器用な前足を持っており、わずかな隙間からでも侵入することができます。

顔:眉間から鼻筋にかけて黒くなっています。
体色:茶色から灰色まで茶系統でさまざまな色があります。
尾:長くて太く、縞模様がある。

4.ハクビシン

外来生物か在来種かで揉めることもある小型の動物です。
木登りが非常に得意。住宅の屋根裏を巣にすることがあり、糞尿による悪臭や足音による騒音が起きることがあります。
植物中心の雑食性で、果樹が好物であることから、果樹園などで被害が起きることがあります。

顔:ハクビシンという名前のとおり、おでこから鼻にかけて白い筋が通っています。
体色:頭部は黒、胴体部は灰色から薄茶色であることが多い。
尾:細長く、尾の根元から少し離れると濃い色に変わる。

それぞれに特徴があって対策も異なるのですが、共通する対策は次のとおりです。

1.えさを与えない

 野生動物は基本的にえさがあるのでやってきます。
 えさがなくなれば来なくなりますので、収穫物は全部採ること、生ゴミや摘果した作物を放置しないことが大切です。
 また、餌付けは絶対に止めましょう。


2.防護柵の設置

 野生動物のえさは人間にとっての収穫物でもあるので、撤去ができない場合もあると思います。
 その場合は、収穫までの間収穫物の周囲を防護柵で囲ってしまうのが一つの手です。
 ただ、トタン柵もメッシュ柵もちょっとした足場などがあると登って突破されてしまうので、防護柵を設置するときには注意が必要です。
 電気柵を正しく張るのが一番効果的ですが、張り方にコツが必要なのと、導入費用がある程度高くつくのが難点です。
 たまに家庭用電源から直結して電気柵を作る人がいますが、誤って人が触れると死んでしまうことがありますので絶対に止めてください。

3.生息場所の撤去

菜園の周囲の見通しがよいと、野生動物は警戒しますので、周辺の草刈りや藪の撤去、山の抜開などをすると効果が大きいです。
家の屋根裏や床下などに巣を作ることがありますので、定期的に点検して穴を塞ぐようにしてください。

4.捕獲

上記の3つをやっても駄目なら捕獲という手段を使います。捕獲では小型の箱わなを使うようにしてください。
箱わなを設置しても、猫など駆除対象の生き物以外もかかることが非常に多いので、毎日の点検と管理は欠かせません。
また、一定の条件を満たしていない場合には必ず有害生物捕獲許可が必要になりますので注意が必要です。

 収益を得るための農業であればともかく、家庭菜園にはなかなか手がかけられないかもしませんが、これらの生き物を放置すると数が増えて手に負えなくなってきます。
 見かけてから対策をするのではなく、いるかもしれないと思って事前に対策をしておくといいのではないでしょうか。

 有害生物対策で詳しいことが知りたいと思った方は、島根県中山間地域研究センターのウェブサイトをご覧ください。


各種の対策パンフレット(島根県庁中山間研究センターのウェブサイトへ移動します)

有害鳥獣対策その後(~2022.2.12)

 ご依頼を受けているイノシシ捕獲については、現在も継続中です。
 対象地に仕掛けている監視カメラの映像では、次のシーズンも子どもが増えるんだろうなというようなシーンがあったりしていますので、このままいくとエンドレスになってしまいそうな気配です。
 イノシシは猟期に入ると罠にかからなくなる感じがしているので、猟期ぎりぎりでしたが大きい雄を捕まえることができたのには少し驚きました。
 欲を言えば、雌であれば出産を阻止できるので非常にありがたかったのですが、こればかりは仕方がありません。
 個体を一頭減らすことができたということで、引き続き圧力をかけ続けるしかないようです。
 このまま出なくなってくれればいいなと思ってはいるのですが、望みは薄そうです。