防災ポーチと氷砂糖

 防災ポーチはいざというときに役立つ小道具の入っているポーチで、普段持ち歩くカバンなどに入れておくものです。
 この中に備えるもの一つに、疲労回復やエネルギー補給、リラックス効果を期待できるあめ玉というものがあります。
 黒飴やカンロ飴、フルーツ飴など、人によってお好みのものを準備すればいいのですが、入れっぱなしにしておくと、賞味期限が切れてしまったり、溶けたりという問題が起こります。
 普段あめ玉を食べる習慣のある人は勝手に入れ替わっていくので問題ないと思いますが、あまりあめ玉を食べないような人だと、食べようとしたときにはその飴がとんでもないことになっていることも充分あり得ます。
 かくいう筆者も、最初作った防災ポーチにカンロ飴を入れたら溶けてしまってポーチが駄目になってしまったという苦い経験を持っています。
 そこでお勧めするのが氷砂糖。
 この氷砂糖、じつは賞味期限がありません。高温多湿を避けて密閉しておけば、半永久的に食べることが可能なものです。
 砂糖そのものなのでエネルギー量もそれなりにありますし、しっかり甘く、そして唾液を出すことでのどの渇きを一時的に癒やすこともできます。
 個包装のものを見つけるのはなかなか難しいかもしれませんが、数個をまとめてジップロックなどに入れておけばとりあえずは大丈夫だと思います。
 最近ではあまり食べなくなった氷砂糖ですが、食べてみると意外とやさしい甘さでストレス解消にもなると思います。
 作った防災ポーチに入れるアイテムの一つとして、考えてみて下さいね。

連絡先は紙にも書いておこう

公衆電話は災害時には頼りになる連絡手段です。でも、相手方の連絡先がわからないとそもそも電話をかけられません。
災害時に頼りになる公衆電話。でも、相手方の番号がわからないとかけられない。

 最近は携帯電話の普及で、電話番号を覚えていなくても簡単に電話をかけることができるようになっていますが、いざ災害が起きると、連絡先を覚えていないので連絡したくても連絡できないという状況に陥ってしまいます。
 また、例えば110番や119番など、普段なら間違えるはずの無いはずの電話番号を間違えてかけてしまったりすることもあります。
 そんなときに備えて、あらかじめ災害時に連絡したい人や連絡すべき先、緊急連絡先などを紙に書き出しておくことをお勧めします。
 普段手帳をお使いであれば手帳のメモ欄や住所録に書き込んでおくのもいいでしょうし、無くすのが心配な人は外から見にくい場所に貼っておくのもよいと思います。
 あるいは、非常用持ち出し袋や防災ポーチに小銭と一緒に入れておいてもいいのではないでしょうか。
 大切なのは、大切な連絡先は複数の手段で保管しておくことです。
 そうしておくことで、携帯電話を無くしたり壊したり、電池が切れてしまったときでも大切な人への連絡だけは可能になり、お互いにいらないストレスを貯めなくても済みます。
 極限時だからこそ、間違い電話をかけずに済ませたいですし、大切な人に心配をかけたくないですから、連絡先の保管方法にも気をつけたいものですね。