災害時避難計画はチェックシートを活用しよう

 「我が家の防災計画」を作るときに、何かフォーマットがあると便利ですよね。
 でも、いざインターネットや書籍でチェックシート確認しようとしても、かかれている内容が膨大な分量を用意するものだったり、汎用的すぎて用意するものが多すぎたり、逆に足りなかったりすることも多いものです。
 そこで、中国新聞さんが作成した「我が家の防災チェックシート」を使ってみませんか?
 避難するときに絶対に必要なものが「非常持ち出し品」としてリストアップされていますので、それを揃えた上で家族に必要なものを追加し、避難所や避難方法、連絡手段についてまとめておくととりあえずの災害時避難計画ができあがります。
 これに避難判断の時期を付け加えると、とても使えるわかりやすいチェックシートになると思いますので、ぜひ一度中国新聞さんのサイトを見て確認してくださいね。
 また、平成30年7月に起きた西日本豪雨とその後についても連載記事で丁寧に追いかけています。こちらの記事もぜひご一読ください。

中国新聞アルファ:西日本豪雨・防災情報 

<避難の参考書 自分で備える編>我が家の防災チェックシート 

■お菓子でおかずを作ってみる1

じゃがりこポテトサラダの巻

 お菓子をおかずにしようとしたとき、あまりにも定番過ぎるのがこのじゃがりこです。
 ちょっとした災害体験や登山経験のある人なら、作ったことはなくても聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。
 今回はこのじゃがりこを使ったポテトサラダを作ってみることにします。

 まず最初はアレルギーの確認です。アレルギーのある人だけでなく、作る人も絶対にこの成分表を確認してください。

 次に蓋を開けます。スティック状のジャガイモが詰まっています。これで食べてももちろんおいしいです。

 次にお湯を加えます。お湯が確保できない時には、先に砕いてからお水を加えても大丈夫です。
 分量は容器の3分の1くらい。
 1~2分でじゃがいもがしんなりしてきますので、お箸やスプーンでかき混ぜます。サラダの堅さはこのときにお湯を足すことで調整します。

 できあがりです。しっかりと味がついているのでこのままでも食べられますが、お好みでマヨネーズやケチャップなどを混ぜてもおいしいですよ。
 災害で入れ歯を無くしてしまった方でも、こうすることによって食べることが可能になります。
 注意点としては、お菓子として食べられる性格上、味付けが濃いので離乳食に使うときには最初にさっと水で洗うといいかもしれません。
 また、高血圧の方も食べ過ぎには要注意です。
 じゃがりこにはさまざまな味がありますので、いろいろと試して我が家の味を見つけてみてください。
 余談ですが、忙しいときの一品としても使えますよ。

電気のバックアップを考える

 今の生活で「電気」は必要不可欠なものです。
 災害時にはこの電気が止まってしまうこともよくありますので、その際には発電機か蓄電池で必要な電力を確保する必要があります。
 では、あなたの家や職場で最低限必要な電力量はどれくらいなのかを考えたことがありますか?
 それによって必要な電力を供給する道具を準備しておく必要があるのです。
 あまり電気を使わない家庭であればポータブル蓄電池があればやり過ごせるでしょうし、機械類をたくさん使うところなら大出力の自家発電機を用意する必要があるでしょう。
 あらかじめ、そこで機能を維持するために最低限必要な電力量を確認し、それにあわせた電源バックアップの準備をしておくといざというときに慌てなくて済みます。
 私が今使っているタイプのポータブル電源だと電気毛布なら一晩は使え自動車のアクセサリーソケットからも充電が可能です。最近はもっと高性能なものもでていますから調べてみるといいでしょう。
 その際には、電源を供給する先のことも考えておいてください。
 発電機にしても蓄電池にしても電力供給方法には「通常型」「疑似正弦波型」「正弦波型」の三種類があります。
 精密機械になればなるほど正弦波型以外は故障を招くことになりますので、例えばパソコンに電力を供給しようと考えるなら正弦波型を選ばないと壊れてしまうことがあります。
 自分が電気が必要だと考える道具がどのタイプの電力を必要とするのかについてはきちんと確認しておくことが必要です。
 そして、発電機や蓄電池の供給量を超えないようにすることが大事です。電化製品は起動時と運転時の出力が違うものも多いので、もっとも必要とされる電力量を賄えなくてはいけません。
 マニュアルなどには消費電力と瞬間消費電力の記載があるので、その中の大きい数値以上の出力のあるものを用意するようにしましょう。
 事務所等では精密電子機器が多く、基本的には正弦波型でないと対応ができません。UPSと呼ばれる補助電源装置が組み込まれている場合、電気の供給が止まっても数分程度は耐えてくれますので、その間に電源を切る作業を行うことになります。
 もし電力量が大きければ余裕を持った対応ができますので、もしこれからバックアップ電源を準備するのであれば、下のリンク先の電源システムを検討してみてくださいね。

乳幼児の食事を確保する

 母乳育児や手作り離乳食を毎食作るという方も多いと思いますが、それを食べている子どもさんの非常時の食事について考えてみたことがありますか。
 災害が発生すると、お母さんの精神状態によっては母乳が出なくなることがよくあります。また、電気やガス、水道が使えなくなると手作りの離乳食を作ることが難しくなることもあります。
 そんなときに粉ミルクや市販の乳幼児食が使えたとしたら随分助かるのではないかと思いますが、そのストックは準備してありますか。
 我が家では子ども達は母乳で育てていましたが、万が一に備えて母乳を冷凍したものやスティックタイプの粉ミルク+ペットボトルの水(軟水)を数回分それぞれ用意していました。
 また、離乳食も手作りしていましたが市販品の離乳食も数回分準備して備えていました。
 冷凍母乳は母親が授乳できないときに積極的に使うことで常に新鮮なものをストックしていましたし、粉ミルクも母乳に代わって時々あげていましたが、その時には眉間にしわを寄せてほ乳瓶から飲んでいたことを思い出します。
 その後、離乳食の段階では、お出かけしたときに備蓄品を持って出て食べさせていましたが、うちの子達はこれが3食続くと怒って「べー」とはき出してました。
 幸いなことに大きな災害に出会うこともなく通常食に移行してくれましたが、もしも災害になったとき、いきなり「飲め、食べろ」と言われたら、大泣きして抵抗していただろうなという気はしています。
 通常時であればできることも、災害時にはできなくなります。その時にどうすれば自分の子どもが食事をしてくれるのかは、あらかじめやっておかないと、いきなり本番だとお互いに余計な苦労をする羽目になってしまいます。
 粉ミルクにしても離乳食にしてもメーカーによって味が違いますし、子どもにとっても好みの味が異なります。それは試してみないとわからないことなのです。
 「手を抜く」のではなく「子どもを守るために」粉ミルクや離乳食を体験させておくことも、実はとても大切なことなのではないでしょうか。
 余談ではありますが、先日「液体ミルク」について江崎グリコさんから話をうかがうことがありました。3月から4月にかけて発売予定の江崎グリコさんの製品は紙パックに入っているそうですが、ほ乳瓶にいれればそのまま授乳できるように作られているそうです。先の胆振東部地震では海外製品が避難所に配布されて「使え、使うな」という物議を醸したようですが、もし使ったとしても全ての赤ちゃんが飲めるとは限りません。
 味に慣れていないものは、非常時にはのどを通らないことが多いものです。可能であれば一度試してこどもの反応を確認しておいた方がいいでしょう。
 海外製品は、楽天やアマゾンで検索すると1本1,000円近くするんですね。国産品の発売が待たれるところです。

災害時伝言ダイヤルを使ってみよう

 災害時に気になるのは家族の安否を知るための方法の一つにNTTが提供する「171」があります。
 これは災害時にNTTが災害時伝言ダイヤルを設置してそこへお互いの安否を吹き込み、通信回線の混雑を解消すると同時にお互いの安否を確認することを目的に作られました。
 大きな災害が発生すると、数時間以内にこの伝言ダイヤルが設置され、そこへ伝言を残すことができるようになっています。
 使い方はさほど難しくなく、被災地外でやりとりできるため電話も繋がりやすくなっているそうですので、この活用ができるように考えてください。
 ポイントは、関係者が「この電話番号を使う」ということをあらかじめ決めておくこと。
 一口に電話番号と言っても、個人が複数回線を持っている時代です。あらかじめ利用する番号を決めておかないとここでも行き違いが発生してしまうことになります。

NTT西日本作成の「災害時伝言ダイヤルの使い方」を一部改変しています。

 また、伝言ダイヤルは全体で最大300万件までの登録しかできないそうなので、同じ人が乱立させてしまうと大規模災害ではあっという間に伝言ダイヤル自体がパンクしてしまうことになります。
 毎月1日、15日には訓練用に災害時伝言ダイヤルが使えるようになっていますので、ぜひこれを使って連絡を取り合う練習をしてみてくださいね。
 また、スマートフォンやパソコンが使える環境なら、「web171」や各大手携帯電話会社が提供している「災害伝言板」への投稿も検討してみてください。
 こちらも鍵となる番号を決めておく必要は同じですが、どれかに登録しておけば、探す側はj-anpiというサイトから一括で登録情報を調べることができます。

 j-anpiは伝言板以外にもNHKの安否情報や各企業から提供される社員の安否情報なども反映されるようになっていますので、探す側にとっては伝言ダイヤルよりも早いかもしれません。j-anpiは普段から開設されているサイトなので、一度どんなものか確認してみてください。
 もっとも、心配する側は一声でも声が聞きたいものです。上手に使い分けをして、生存していることを心配している人に手早く伝えられるようにしておきたいものですね。

家具の固定を考える

 家具の固定のお話をさせてもらうと、「どうせ外れるんだから固定する意味がない」ということを言われる人がいます。
「L字金具では役に立たない」というご意見もいただきます。
 私自身は、それらの意見は正しいし間違ってもいると思っています。
 家具の固定は、震度が強くなればなるほど振動が大きくなって家具にかかる力が大きくなる。そのため固定具が外れやすくなるということが確かにあります。
 下地がベニヤ板の家だと、そこに打ち込んであるビスが振動や重さで抜けてしまうことも想定されます。
 ただ、しっかりと固定されていれば倒れるまでの時間を稼ぐことが可能です。
 活断層型の場合には長くても1分以内。海溝型でも数分程度の揺れで収まりますので、いかにかっちりと家具を固定しておくかがポイントになります。
 例えば、L字金具だけで固定したタンスは振動でビスが抜けてひっくり返るかもしれませんが、L字金具+転倒防止具を使うと倒れる確率は格段に下がります。
 大切なことは「いかに倒れるまでの時間を稼ぐことができるか」という視点を持つことです。
 最初の振動で下敷きになった場合、その後の激しい揺れで命を絶たれるかもしれません。でも、最後の振動で下敷きになったのなら、脱出することや他人の救助で助かる確率は格段に上がります。
 完全に固定してどんな振動でも動かない、倒れないのは理想です。ただ、その理想をかなえようとするとかなり大変なことは事実です。
 でも、その場所から逃げ出すだけの時間が稼げる固定なら、さほど難しくはありません。
 要は安全地帯に逃げ込むまでの時間が稼げればよいのです。
 最近はL字金具だけではなく、吸着タイプやテープ、シールタイプなどさまざまな固定具が登場しています。
 壁や床に傷をつけずに固定できるような道具も出ていますから、借家であっても諦めなくてすみそうです。
 自分の家にあった、その家具にあった固定具を考えて、できれば複数の手段で家具を固定することで、倒れるまでの時間を稼ぎましょう。

国産液体ミルクが発売されます

 胆振東部地震で安全だ危険だと物議を醸した乳児用液体ミルクですが、このほど江崎グリコさんから国産品の販売がされることになったそうです。
 先日、その説明を聞いてきましたので分かった範囲のことをお知らせしたいと思います。
 その前に、「液体ミルクってなんだ」という方のために少しだけ説明をします。
 乳幼児用の食事として母乳がありますが、なんらかの理由で母乳が使えない場合や量が不足しているような場合、粉ミルクを使うことになります。
 この粉ミルク、作ったことがある方ならよくおわかりと思いますが、とにかく手間。乳児でも生まれてしばらくの間は頻繁にお乳をほしがります。24時間、朝夜関係なく。
 母乳であれば寝ぼけたままでもあげることができますが、粉ミルクは衛生上作り置きができないので、必要とされるたびに作る必要があります。
 お湯を沸かし、粉を入れ、冷まして飲ませる。書くだけなら大したことない作業ですが、これが毎日毎回となると親も消耗します。
 私自身も寝ぼけてお湯をひっくり返してやけどしそうになったり、分量を間違えたまま子どもにあげて子どもが飲めずに口からだらーっとしたようなこともありましたが、液体ミルクであれば、パッケージを開けてそのままほ乳瓶に注ぐだけなので、寝ぼけていてもなんとかなりそうです。
 また、災害時には粉ミルクを作る衛生環境を維持することがかなり困難ですので、その点でも優れていると思います。
 今回江崎グリコさんが作って販売しようとしている液体ミルクは、江崎グリコさんが作っている粉ミルク「アイクレオ」の液体版になるようです。
 遮光性、衛生面に優れた6層のパッケージで作られた紙容器は125ml入っていて、消費期限は半年だそうです。
 取り扱いは、主に乳幼児品を専門に扱う西松屋さんや赤ちゃん本舗さんなどになるとのこと。売価は1本200円くらいというお話でした。
 販売開始時期ですが、早ければ3月半ば、できれば4月中には販売を開始したいとのこと。

今回は残念ながら製品版パッケージの展示はありませんでした。125mlの容器ってこんなものという青色の箱が用意されていました。

 試飲もさせてもらいましたが、味はそのまま粉ミルクのアイクレオでしたので、普段アイクレオを使っている子どもさんなら違和感なく飲めると思います。
 担当の方が「母乳が一番いいのはわかってるんだけど、さまざまな事情で出ないときに活用して欲しい」とこれを作った目的をお話されていたのが印象的でした。
 ただ、災害用と考えると、海外製品にあるような飲み口だけ取り付ければそのまま飲ませられるようなものも必要なのかなとも感じました。

使い捨てのほ乳瓶各種。オレンジのキャップの向こうにちょっとだけ見える青い箱が液体ミルクの容器。

 使い捨てのほ乳瓶も一緒に展示されていましたので、ひょっとしたらセット商品も出てくるのかもしれません。
 他には明治さんがスチール缶製の液体ミルクの承認を取っているそうなので、そちらもひょっとしたらそのうち登場してくるかもしれません。
 議論がいろいろあるのは承知していますが、災害時に困るのは乳幼児とその保護者です。道具でなんとかなるなら、それに越したことはありません。これからもさまざまな選択肢が増えるとよいなと思います。

※2019年3月6日追記:2019年3月5日からグリコダイレクトで通信販売が開始されました。3月11日からはドラッグストアや赤ちゃん用品店などでも順次取り扱いが始まるそうです。

通学路のブロック塀

 小学校の学習発表会を見た後、子どもと一緒の帰り道。ふと気になったブロック塀がありました。
 前からちょっと危ないかなとは思っていたのですが、よくよく見るとブロック塀と一番上に載っている笠木の部分の間に大きな割れ目が入っていました。
じっくり見てみると、笠木はほぼ載っているだけ。そしてコンクリートブロック塀の接合部もあちこちに亀裂が入っています。

部分的に補修はされていますが、劣化に追いついていない感じです。

 試しに横に子どもに並んでみてもらうと頭に当たるくらいの高さ、約130cmくらい。ブロック塀の側は地面が嵩上げしてあるようなので、一応建築基準法はクリアしているのかなと思いますが、一年生くらいだと、崩れたり倒れたりしたときには頭に当たるかもしれません。

頭よりも高い位置にあると、壊れたときに頭を直撃する可能性があります。

 これは危ないなぁと子どもに話したら、彼は無言で上を指さしました。見てみると、そこには大きなお寺の屋根が・・・。
 直下型地震を受けたら確実に瓦が落ちるだろうなという位置に大きな屋根とブロック塀があったので、さてどうしたものかという話を子どもとしたのですが、揺れたら避けるしかないなぁという結論に達しました。
 学校の通学路は指定されているので簡単に変更するわけにもいきませんが、古い町並みを歩くとこういう危ないものが割とあるので、通学路の安全点検は少なくとも親子で一度はやってみる方がよさそうです。
 危険な箇所を認識して、なるべくそこは急いで通るようにすること。危険から身を守る第一歩ではないかと思います。
 そういえば、以前大阪北部地震の時に防災科学研究所の島崎敢さんが危険なブロック塀を絵でまとめておられました。転載可でしたので、ここで改めて掲載しておきます。
 これを元に、子どもの安全確保を考えてみてくださいね。

危険なブロック塀の簡単な点検表。結構該当する塀があったりします。

防災タクシーという選択肢

 妊婦さんを運ぶタクシーというのがあるそうです。
 お産の予兆が出たとき、あらかじめお願いしておくことでスムーズに指定する病院まで専門の研修を受けた運転手さんが運んでくれるというサービス。
 妊婦さんもタクシー会社もお互いに不安にならず済むという点でとてもいいサービスだなと思います。

妊婦さんをサポートしてくれるタクシーのポスター。
こういうサービスが増えるとみんなが幸せになれる気がします。

 同じようなサービスを防災でできないかなと考えてみました。
 例えば、被災する可能性が高い高齢者の多い地域で、あらかじめ自治会や行政とタクシー会社が協定をして「避難準備・高齢者避難開始」が発令された段階で高齢者を回収し、指定する避難所まで輸送してもらう。
 それによって高齢者しかいない地区でも迅速に避難ができるのではないかと思います。
 現状では消防団や自治会の役員さんが危なそうなときに一軒ずつ回って声かけをするわけですが、実際にはその後の避難に人手を取られてしまいます。
 輸送部分をタクシー会社にやってもらうことで、消防団や自治会役員の負担を減らそうという考え方です。
 タクシーの運転手さんの安全や代金の支払い方法、避難先でのさまざまな段取りといった問題はありますが、選択肢の一つとして検討してみてもいいのではないかと思うのですが、あなたはどう思いますか?

子どもの避難の格好について考える

 地震が起きると、建物や地面から埃や土煙が舞い上がってきます。
 ただの埃や土煙ならいいのですが、その中にはさまざまな有害物質も混じっています。
 この埃や土煙の舞い上がる高さはおよそ1mくらいなので、小さな子はこのもやもやの中を突っ切って避難することになります。
 その結果、目や鼻、口やのどなどの粘膜にダメージを受けることも起きるようなので、 避難するときには火災の時と同じように、鼻と口を袖口で覆い、なるべく浅い息で移動するようにします。
 粘膜のダメージの他に、埃や土煙をなるべく吸い込まないようにすることで後の体調不良をなるべく防ぐためでもありますので、可能であれば避難時に使い捨てマスクを着用させ、あるならば水泳用のゴーグルを着用しておくと粘膜が守りやすくなります。
また、その手の埃や土煙は身体につかないに越したことはありませんので、使い捨てのビニール製ポンチョや雨合羽などで身体を覆うようにすると、より一層安全だと思われます。

ポンチョタイプはリュックサックごと覆えるのでザックカバーがないときは便利です。

 このビニール製ポンチョや雨合羽はある程度の放射線対策にも使えますので、放射能性のものが降ってくる可能性があると判断される場合には、用意しておくことをお勧めします。
 そして、足下は運動靴か上履きといった履きやすく脱げにくいものを選びます。長靴は少し動きにくいのが難点なのと、万一水が入ったときに歩けなくなるのでお勧めしません。もし水の中を逃げるようなことが起きた場合には、足下はマリンシューズが一番安全です。ただ、靴底が柔らかくて弱いですので、水の中の尖ったものを踏まないように注意する必要があります。
 あと、頭の防護用にヘルメット、または帽子もお忘れ無く。