避難所から帰る判断

(写真はイメージです)

 災害が予測されるために避難所に避難した場合、いつ帰宅する判断をすればいいのでしょうか。
 大概の場合は、災害が起きる可能性が低くなって各種警報が解除されたときになると思うのですが、ここで一つだけ気をつけて欲しいことがあります。
 それは、大規模な災害は起きていないが、あなたの住んでいる地域や住んでいる場所で災害が起きなかったという意味ではないということです。
 避難を要するような大規模な災害に対する警報が解除されるのは、けっこうな確率で夜中になることが多いのですが、解除されたからすぐに安全が確保されるというわけではありません。
 避難所の状況にもよりますが、可能であるならば避難所から自宅に戻るのは太陽が出て周辺が明るくなってからにした方が安全です。
 避難所によっては、「警報解除=避難所閉鎖」として避難者を追い出すところもあるようですが、避難するということは避難した人の安全を確保するという目的で避難しているので、解除後帰宅途中で被災しては目も当てられません。
 避難所に行くときにはできるだけ明るいうちに移動しようということは割と言われるようになってきましたが、避難所から帰るときも、できるだけ明るくなったからにするようにしてください。
 そして、避難所を運営する場合には避難者がそのような行動をとることを前提にして避難所開設・運営を準備するようにしてください。
 繰り返しになりますが、避難行動は身の安全を確保するために行われる行動です。そのことを前提にして、避難・避難解除の行動をしていきたいですね。

防災備蓄は生活備蓄

災害対策用の備蓄はしていないという方はそれなりにいると思いますが、家に保存できる食料が何も無いというお宅はそんなにたくさんはないのではないかと思います。
お米、インスタント食品、レトルト食品、乾物、缶詰など、保存が利く食料というのは普段の生活の中でもいろいろと使っていると思いますが、それは防災備蓄と条件が同じものだと気づいていますか。
つまり、大抵のおうちには潜在的な防災備蓄品はあるということです。
まずはそれを認識してください。
では、それらの備蓄品はどのように保管されているでしょうか。
もしも置き場がばらばらになっているのであれば、何カ所かに分けて置く場所を決めておくといいと思います。
置く場所を決めるとき、目についてすぐに持ち出せるようになっていると忘れずにすみ、そして賞味期限切れを起こすことも減ると思います。
置く場所を袋やカバンの中などにしておくと、何かあったときにすぐに持ち出せて助かります。
最後は、場所を家族みんなが知っていること。
そうすることで、災害が起きて逃げ出すときにも食料品を持ち出せる確率が上がります。
食料品を入れる袋を上と下にわけ、下側に寝具などの生活用品や飲料水などを納めておくと、非常用持ち出し袋が完成します。
日常と非常を明確に区分けして準備しようとすると、なかなか大変ですし肝心な時に使えないという情けないことも起こり得ますが、一部を普段使いしていると、いざというときにもきちんと使えて安心です。
それが面倒くさいのであれば、せめてお菓子を持ち出せる袋に入れて廊下などにかけておいてはどうでしょうか。
それを持ち出せる状態になっていれば、普段使いもできていざというときにも何が入っているか悩まずに持ち出すことができて助かります。
防災備蓄は生活備蓄の一部です。わざわざ別に準備する必要はありません。
ポイントは、目立つところに違和感なく持ち出せるようになっていることです。
災害対策で備蓄品を準備する際には、まずは自分たちの持っている保存食を整理して、いざというときにどこにあるのかをわかるようにするところから始めましょう。

「出す」「飲む」「寝る」に「遊ぶ」「食う」

 昨日はストックすべきアイテムと数量がわかるウェブサイトをご紹介しましたが、多すぎてよくわからないという方のために、考え方を少し整理してみました。
 現在、当研究所で非常用持ち出し袋の研修をするときの考え方の基本は、この「出す・飲む・寝るに、遊ぶ・食う」をイメージするようにお話をさせてもらっていますので、今回はこの順番に何を用意すべきなのかを簡単に書いてみます。
 最初に極論しておくと、昔はやった「カウチポテト族」ができるような装備をイメージしてもらうといいと思います。

1.出す

携帯トイレ各種

 最初の「出す」は文字通り排泄物のこと。トイレが高度化されればされるほど、災害時には役にたちません。
 古いボットン便所や下が単なる便槽になっている簡易水洗などでない場合には、汚物を流すための水が使える見込みが立つまではトイレが使えません。
 でも、トイレは我慢できません。そのために、排泄できるための道具を準備しておこうということです。
 百円均一ショップなどでも携帯トイレは売っていますが、殆どが小専用です。
 非常用持ち出し袋にいれるなら、大小兼用タイプのものが荷物が減ってよいと思いますので、そういう目で探してみてください。
 生理用品やパンティーライナーといったアイテムもここに入ります。
 また、排泄物を捨てるためのにおい消しの効果のある袋と、汚物が外から見えないように捨てられる袋も準備しておきましょう。あと、いろいろ使えるトイレットペーパーもお忘れなく。

2.飲む

 ここで飲むのは飲料水のことです。水は重量物なので、自分が一日にどれ位飲むのかを考えて用意しておきましょう。
 水は生活の仲で非常に汎用性が高いアイテムです。できるだけ水の形で持ち歩くようにし、コーヒーや日本茶などは粉末やティーパックになったものを用意しましょう。
 また、折りたたみ式の小さなウォータージャグを用意しておくと、避難生活が続く場合でも水の確保がしやすくなります。

3.寝る

 意外と置き去りにされがちですが、寝るのは気力を維持するために非常に重要なことです。
 一番良いのは避難先に布団を持ち込むことですが、布団は非常用持ち出し袋には収まらないと思うので、床との断熱をするエアマット、枕、上にかける毛布、そして耳栓や明るさを防ぐ目隠しを準備しておきましょう。
 避難所でも、可能であれば床からは少しでも高い位置に寝るスペースをセットできると粉じんを吸い込まなくて済むので安心です。

4.遊ぶ

 忘れられがちですが、避難している時間は案外とすることがないものです。
 寝るにしても限度がありますから、気を紛らわせるためにもカードゲームや本、スケッチブックやおもちゃなど、屋内で退屈しなくても済むものを準備しておきましょう。
 携帯ゲーム機やネットゲームなどもいいとは思いますが、電源と通信環境は自前で用意する必要がありますので、そこのところには注意してください。

5.食う

 文字通り食べることです。食事であれば暖かくて普段の食事からあまり極端に変化しないものがいいと思いますが、とりあえず一日のことだと考えると、ポテチやスナック菓子、おせんべいなどもここに入れていいと思います。
 インスタント食品やレトルト食品もいいですし、そのまま食べられるレーションのようなものもいいと思います。
 自分がおいしいと思えるものを入れておくといいと思います。

 ざっくりと書いてみましたが、これに沿ってアイテムを準備していけば、とりあえずの避難準備はできることになります。
 お気づきの方もいらっしゃると思いますが、多くが家のどこかに収納されているアイテム類ですから、その置き場の一部を非常用持ち出し袋にしておけばいいと言うことになります。
 そうすることによって、非常用持ち出し袋も普段から目につくところに置かれることになるので、いざというときに慌てなくても済みます。
 ちなみに、普段リュックサックを背負わない人が持とうとすると、5kgでも結構重く感じると思います。
 背負って走ることのできる量がその人にとっての適正重量なので、それを考えながら準備していくといいと思います、
 まずは一日分をセットしてみてください。

簡易トイレと猫の砂

 大規模避難所などで多くの人が避難する場所では、トイレの衛生環境が急激に悪化することがあります。
 特に水洗式トイレの場合には、断水が発生すると水で流せなくなった汚物がどんどん溜まっていき、大惨事になることもよく起こります。
 そうならないためには、断水が発覚した時点でトイレの使用を一時的に禁止すること。そして早急に流すための水を確保することです。
 水が確保できた上でトイレの利用を再開すれば、臭気や汚染を防ぐことができます。
 ただ、水が確保できない場合にはいつまでもトイレを使用することができませんから、念のために簡易式トイレの準備をしておいたほうがよさそうです。
 簡易式トイレには持ち歩くのに便利な個包装型と多くの人が使うのに適した大人数用があります。
 準備するのはどちらでもいいですが、利用するにあたっては排泄を見られないようにするための工夫も考えておいてください。

 また、臭気という点では猫の砂が非常に優秀です。
 もし猫を飼っているのであれば、猫の砂の常備量を増やして非常時に備えるのは有効だと思います。
 猫の砂の難点は、人が用を足すとあっという間に砂がなくなること。
 また、人が猫の砂を使っていると、猫が怒るかもしれません。
 いずれにしても、水や食料だけでなく排泄にも目を向けて、どのように準備したらいいかについて考えておくことをお勧めします。

防水リュックと給水袋

給水袋がないときは、普通の買い物袋にビニール袋を入れて給水袋にすると持ちやすい。

 災害時には、非常用持ち出し袋の中身を濡らさないため、防水リュックを非常用持ち出し袋にしている方もいると思います。
 そんな方は、災害後の断水で水を給水してもらうのに、その防水リュックをそのまま使うといいと思います。
 完全防水のリュックは、中のものが水に濡れないように縫い目などがないように作られています。逆に考えれば、中の水も漏れないということですから、重たい水を運ぶのにも適していることになるのではないでしょうか。
 重量物を支えられる持ち手があることが前提になりますが、そのまま背負えるので楽ですし、水が零れる心配もありません。
 普通のリュックの中にビニール袋を入れて作る給水袋もありますが、そちらよりもより安定性がある防水リュックの給水袋。
 これから装備を準備する方は、検討してみてもいいと思います。

避難所の寝具について考える

段ボールに納まって寝るのも案外暖かい。

 避難所に避難して最初に供与されるのは、恐らく毛布だと思います。
 一日以上避難所で生活しなければならなくなると、睡眠はかなり大切な問題となるのですが、小さな畳の集会所ならともかく、板張りやコンクリートの床に毛布一つで寝るのは、非常につらいです。
 そのため、非常用持ち出し袋には枕とマットは用意しておいた方がいいと思います。
 旅行用の空気枕ならコンパクトになりますし、就寝に使うマットも、アウトドア用のコンパクトなものが出ていますから、そういったものを準備しておくといいでしょう。
ささやかなことなのですが、毛布一枚で寝るのと比較すると格段に快適に睡眠を取ることができます。
 また、寝るときに足下が冷える場合には、非常用持ち出し袋の中に着替えやタオルなどをぐちゃぐちゃに突っ込んで足を入れると、それなりに暖かくすることができます。
 寝不足では、災害後の生活に耐えることができませんから、寝る環境をしっかりと維持するためにも、非常用持ち出し袋には枕とマットをいれておくようにしましょう。
 ちなみに、段ボールを敷いてマットとして使うという内容を見ることがありますが、使う段ボールの質によって睡眠環境は相当変化します。
 ぐっすりと寝たいのであれば、数枚重ねて厚みを作るようにしてください。
 また、全身を収めることができない場合でもお尻から肩までが載るくらいのサイズは確保したいところです。

避難計画を作ってみよう

前段となる防災マップ作りの一コマ。

 避難計画を作るときは、まず避難経路の検討をするところから始めましょう。
 ただ、前提条件として「全ての災害にオールマイティで使える避難経路はほぼ作れない」ということを知っておいてください。
 その前提を頭の片隅に置いた状態で、とりあえず避難経路を一つ作ってみましょう。

1.防災マップ(避難経路検討用の地図)を作る

 避難経路を決めるときには、住宅地図にハザードマップと避難所の位置を落とし込むところから始めます。
 ハザードマップは面で作っていますが、住宅地図は点で見ることができるので、重ねることで自分の家や周囲の状況が一目でわかります。
 できればこれに標高の色分けを加えると、非常に使いやすい防災マップができあがります。

2.防災マップで家と周囲の避難所の位置関係を把握する

 できあがった防災マップを見て、家と避難所の位置関係及びその間にある障害を確認します。
 崩れそうなところ、水没しそうなところを確認し、避難しやすそうな避難所があるか確認してみます。
 どの避難所も避難するには危険だと考えた場合には、近くの安全そうな場所に一時避難を考えるか、あるいは早めの避難行動開始を検討することになります。

3.避難経路の線を引いてみる

 決めた避難先までの経路を地図に落としてみます。

4.実際に決めた避難経路を歩いてみる

 作った地図を片手に、実際に作った避難経路を歩いてみます。
 実際に歩いてみると、図上では気づかなかったマンホールや側溝、古い家屋やブロック塀が案外多いことに気づくと思います。
 それを地図に落とし込んでいき、地図だけではわからない情報を調べていきます。

5.実際に歩いてみた情報を元に、災害ごとの避難経路を考えてみる

 現地を見て得た情報を使って、想定される災害ごとに危険だと考えられる場所を避けるような経路を考えてみます。
 危険だと考えられる場所を決めるときには、どういう理由で危険なのかを整理しておくとそこを避けるべき災害がわかります。
 例えば、マンホールだと蓋が外れた状態が見えないことにより中に落ちる危険性があります。蓋が外れているかどうか確認できない状態ではそこは避けるべきということになりますから、地震だと夜間、水害では危険だということがわかります。
 こうして整理していくと、考えられる安全な経路がいくつか見えてきますので、災害時にはそこを避難すればある程度安全が確保されるわけです。

 実際に作ってみると、最初に想定していた避難経路が非常時には使えないということがわかることが多いです。
 図上と実地調査、どちらも重要なものですから、しっかりと確認しておきましょう。
 そして、一度作ったら終わりではなく、最低でも年に1回は実際に避難してみて、問題なく避難ができるかどうかを確認するようにしましょう。

待つのはつらい

 災害時に、その災害がいつまで続くのかがわからないのは非常に不安なものです。災害後において受け身でいることは非常につらいことです。
 例えば大規模な台風が通過している地域では、テレビやラジオなどをつけっぱなしにして、いつ頃その場所が台風の勢力圏を抜けるのかを気にしているのではないでしょうか。
 情報収集する手段を持たず、ひたすらじっとしているところを想像してみてください。なんともいえない不安に襲われているのではないでしょうか。
 それでも、災害はいつか終わりが必ずあるからじっとしていることができます。
 でも、もし災害でいつまで続くのかわからない状態になっているとしたら、人の行動はどう変わるでしょうか。
 例えば、現在新型コロナウイルス感染症対策として外出自粛が呼びかけられています。一応期限は設定されていますが、これはいつまで続くのか、具体的な期日は誰にも予測できていません。
 春先に初めて非常事態宣言が出されたとき、いつまで続くのだろうかという言い表せない不安が多くの人の心の中に居続けたのではないでしょうか。
 その後、夏に終息したと判断され、政府は経済活性化としてGoToキャンペーンを導入しましたが、これによって「もう待たなくても大丈夫」という安心感が発生しました。
 現在また非常事態宣言が出されて外出自粛が呼びかけられても反応が鈍いのは、再び期限がわからないままに待つ事への不安が大きいと思います。
 おまけにこの感染症、感染していても発症しないケースもかなりあり、それが事態をさらにややこしくしています。
 「コロナ疲れ」と言われていますが、待つことに疲れてしまって耐えられなった結果が現在の蔓延状態を生み出しているのではないかと感じています。
 繰り返しになりますが、先の見えない待ちは非常に不安ですし、その不安は疲労を生み出します。
 くたびれきってしまうと、同じ疲労を味わうのがいやな人達は言うことを聞かなくなります。
 そうならないためにも、しっかりとした目処をあらかじめ明確にしておくことが大切なのではないかという気がしています。

母乳と乳児用ミルク

液体ミルクの一例。消費期限や内容量、味などがかなり異なるので普段使わない人は事前に試しておいた方がいい。

 災害発生後、母乳で子育てをしている方の中には被災したという精神的なストレスから母乳が一時的に止まってしまうことがあります。
 また、摂取する水分量が少なくなると、母乳が詰まりやすくなって出にくくなることもあります。
 そんなときに備えて、平時に乳児用ミルクが飲めるかどうか、どこのメーカーのどんな種類が好きなのかを試しておくことをお勧めします。
 母乳育ちの子に限りませんが、乳児も自分の好きな味や嫌いな味があります。大人でも食べ物の好き嫌いがあるのですから、乳児も好き嫌いがあって当たり前です。
 各メーカー、それぞれに特色のある乳児用ミルクを販売していて、味もかなり違いますのでお子さんの好みの味を見つけておくようにしましょう。
 また、水が手に入らないときには液体ミルクを使用することがあるかもしれません。災害支援物資として、乳児用ミルクは最初液体ミルクが送られてくることが多いようなので、各社の液体ミルクを手に入る範囲で試しておくことも忘れないでください。
 災害時だからこそ、母乳でも乳児用ミルクでも乳児にしっかりと飲んでもらって、普段と異なる環境のなかでもしっかりと育ってもらうことが重要となります。
 また、離乳食も同様で、普段手作りのおうちでも避難所では手作りすることは難しいですから、平時に市販の離乳食を試してみることで、被災時でも食べてくれる離乳食を準備することができます。
 離乳食もメーカーによって味が全く異なるので、ぜひお子さんの好みの味を見つけてください。
 筆者の家でも、離乳食の時期にはさまざまなメーカーのものを試してみましたが、よく食べるもの、まったく食べないものがいろいろとあってとても面白かったのを覚えています。
 乳幼児は成長段階に応じて、飲むもの食べるものの種類や量が変わっていきますから、一度決めて終わりではなく、その都度いろいろと試しておくことをお勧めします。

避難所としての神社やお寺を考える

益田市高津町にある柿本神社から街を望む。かなり高い位置に建てられていることがわかる。地元の人達は過去の水害ではここに避難して難を逃れていたという。

 古来から神社やお寺は災害の際の避難所の役割を担ってきた施設です。
 最近でこそ公民館や学校と言った施設が避難所として割り当てられていますが、地域の人にとって身近な神社やお寺といった施設はみんなが知っていて安心して逃げ込める公共施設だったと言えるからです。
 そこで知っておいた方がいいなと思ったのが、古い神社は水害や津波からの避難所という性格を持っていたと言うことです。
 江戸中期以前の神社に関して言えば、このルールはほぼ間違いないのではないかと思っています。
 どこかへ旅行や出張などで出かける際には、避難所を確認することはもちろんですが、古い神社の位置も確認しておくといざというときに逃げ込む選択肢が増えると思います。
 お寺に関して言えば、このルールはあまり当てはまりません。なぜなら、江戸時代の統治の方法として寺社を利用していましたので、必然的にお寺は街場にできることが多くなりました。
 江戸時代以前から同じ場所にあるようなお寺であれば水害や津波からの避難所としての性格を持ち合わせているかもしれませんが、その確認はなかなか難しいのではないかと思っています。

益田市染羽町の天岩勝神社。水害浸水想定区域に入っているが、写真奥の本殿までは水が来ないと予測されている。

 もしも興味のある方は、古い神社や古いお寺の位置と水害や津波の想定区域、あるいは実際に被災した場所と突合してみてください。 少なくとも古い神社はこの条件にほぼ合致していると思います。
 ただ、都会地では公共事業に伴う移転などで元の位置から動いている神社も多くありますので、そこの部分については意識しておいてください。
 また、神社もお寺も境内地を間借りして避難させてもらうのですから、その場の所有者に対してだけでなく、お祭りされている神仏に対しても礼儀を忘れないようにしたいですね。