液体ミルクと母乳

 災害に限らず、環境が変わって不安になると母乳は出にくくなるようです。
 そうは言っても、赤ちゃんはおっぱいを飲むのがお仕事。お腹が空くと大声で泣きますし、泣かれても母乳が出ないとやるせない悲しさで情けなくなります。
 そんなときに役に立つのが液体ミルクで、国産メーカーでは現在グリコと明治の2社が製造しています。この液体ミルクは常温保存でき、調製済みですので最悪そのまま飲ませることも可能な便利なアイテムです。
 ただ、赤ちゃんに限らず、人間は環境が変わったときに正体不明のものは食べたくないものですから、平時に一度飲ませてみることをお勧めします。
 製造している2社は味がずいぶん異なりますので、飲む赤ちゃんも好みが出るのではないかと思います。飲ませてみてご機嫌な方を1日分程度ストックしておくと、取りあえず気分的にはずいぶんと楽になると思います。
 また、母乳が出ない理由には母親の水分不足が原因であることもありますから、避難の際には液体ミルクと合わせて、お水や湯冷ましを持って行くのを忘れないようにして下さい。
 どうしても母乳が出ない場合には、最悪お母さんが液体ミルクを飲むという手もあります。かなりの荒技ですし、それで確実に母乳が出ると確約できるわけでもないのですが、少なくとも筆者のところはそれで母乳が出せていましたので、やはり平時に一度試して見るといいかもしれません。
 母乳100%での育児は理想かもしれませんが、何が起きるか分からないのも現在の世の中です。
 赤ちゃんが生き残れるために、平時に粉ミルクや液体ミルクなどを試して見て、子どもの好みの味のものをストックしておいてくださいね。

母乳と乳児用ミルク

液体ミルクの一例。消費期限や内容量、味などがかなり異なるので普段使わない人は事前に試しておいた方がいい。

 災害発生後、母乳で子育てをしている方の中には被災したという精神的なストレスから母乳が一時的に止まってしまうことがあります。
 また、摂取する水分量が少なくなると、母乳が詰まりやすくなって出にくくなることもあります。
 そんなときに備えて、平時に乳児用ミルクが飲めるかどうか、どこのメーカーのどんな種類が好きなのかを試しておくことをお勧めします。
 母乳育ちの子に限りませんが、乳児も自分の好きな味や嫌いな味があります。大人でも食べ物の好き嫌いがあるのですから、乳児も好き嫌いがあって当たり前です。
 各メーカー、それぞれに特色のある乳児用ミルクを販売していて、味もかなり違いますのでお子さんの好みの味を見つけておくようにしましょう。
 また、水が手に入らないときには液体ミルクを使用することがあるかもしれません。災害支援物資として、乳児用ミルクは最初液体ミルクが送られてくることが多いようなので、各社の液体ミルクを手に入る範囲で試しておくことも忘れないでください。
 災害時だからこそ、母乳でも乳児用ミルクでも乳児にしっかりと飲んでもらって、普段と異なる環境のなかでもしっかりと育ってもらうことが重要となります。
 また、離乳食も同様で、普段手作りのおうちでも避難所では手作りすることは難しいですから、平時に市販の離乳食を試してみることで、被災時でも食べてくれる離乳食を準備することができます。
 離乳食もメーカーによって味が全く異なるので、ぜひお子さんの好みの味を見つけてください。
 筆者の家でも、離乳食の時期にはさまざまなメーカーのものを試してみましたが、よく食べるもの、まったく食べないものがいろいろとあってとても面白かったのを覚えています。
 乳幼児は成長段階に応じて、飲むもの食べるものの種類や量が変わっていきますから、一度決めて終わりではなく、その都度いろいろと試しておくことをお勧めします。