頭を守る方法

 頭を守るというとまず第一に出てくるのは「ヘルメット」です。きちんと頭に合わせて設定し、あごひもをきちんと締めることができれば、かなり安全度は高いと思われます。
 丈夫なヘルメットは置く場所もとりますので、折りたたみのできるさまざまなものも作られています。
 防災ずきんも有効です。防炎素材、難燃素材であることは絶対的に必要ですが、これをかぶることで頭へのダメージを格段に減らすことができます。
 視界が悪くなるのが難点ですが、断熱効果も期待できるのである程度の寒さを防ぐこともできるでしょう。
 身近なものでは帽子があります。前頭部に耐衝撃素材を埋め込み、首元を守る難燃性素材で作られた防災帽子も売られていますが、サイズが選べないのが難点です。
 普通の帽子でも、中にタオルを入れ、端っこを首元に垂らせば簡単な衝撃対策ができます。
 なにもなければ、上着を頭からかぶったり、タオルをほっかむりするだけでもけがを防ぐことができます。
 大事なのは、頭をむき出しにしないこと。
 ガラスや建物の破片が頭や首に当たらないように、なんらかの形で対策をしておくことが大切です。

非常食に駄菓子を加えてみる

 災害時に食べる非常食というと真っ先に思い浮かぶのが乾パンやクラッカー、ビスケットといった「乾パン類」だと思います。
 最近ではアルファ米やフリーズドライ食品なども出てきていますが、災害発生中は環境の変化や疲労感、不安感によりなかなか食事をしようという気にならないものですし、避難していると調理する場所や材料もなかなか手配しにくいものです。
 そのため、ちょっとつまめるものという感じの乾パン類は現在でも非常食として役立つものです。

 ただ、これらの食品はいずれも食べるのに水分が必要ですので、お茶やお水といったものも一緒に用意しておかないといけません。
 それならいっそのこと駄菓子も追加してみませんか。
 乾パン類は食べられなくても、「自分が好きでなんとなくつまめる駄菓子」ならなんとなく手が伸びて食べているものです。
 「甘さ」「酸っぱさ」「塩気」「苦み」「うま味」の5つの味覚を考えて数種類準備しておくと、気分によって食べられないという事態を減らすことができます。
 ジャムやはちみつや練りようかん、カリカリ梅やにぼし、おしゃぶり昆布など、単品ではなくいくつかを混ぜ合わせて準備しておくと安心です。

無意識に手が伸びるようなお気に入りのお菓子だと、緊張や不安を和らげてくれます。
もちろん非常用持ち出し袋には歯磨きセットも常備しておきたいですね。

 個人的にははちみつや小分けのジャム、ウィダーインゼリーのようなゼリー、食塩・油無添加のナッツ類あたりもお勧めです。
 これらを上手に使うことで不足しがちな栄養素を補い、仮に乾パン類が食べられなくても「何も食べていない」という事態は避けることができますし、避難している人たちが同じようにさまざまな駄菓子を持ち寄っていれば、そこで交換したりお話ししたりして不安を軽くすることもできます。
 「栄養素+心の安定」という効果のある駄菓子。普段使いのものを少し増やして、非常用持ち出し袋に加えてみてはいかがでしょうか。

登山で行動食として使われることの多い製品は非常食としても扱いやすい。
賞味期限にだけは注意が必要。

職場からの避難場所を知っていますか?

 あなたは自分の家以外で災害にあったとき、例えば勤務先の周囲の避難場所や避難所を意識してみたことがありますか?
 災害を意識している人でも、家以外で災害に遭遇したときどこへ避難するのかは決まっていないということが多いです。
 自治会や自主防災組織の訓練でも自宅から避難することがほとんどで、それ以外の場合の訓練や避難先の確認というのはされていないことが殆どです。
 また、お勤め先で防災訓練をされるとき、どこへ避難するか、どこが避難場所なのかということは意識されていないと思います。
 これは別にお勤め先の防災担当者がサボっているわけではなく、その地域に住んでいる人以外は基本的に避難所に待避することは考えられていないことに原因があるからです。
 最近騒がれている首都直下型地震や東海・東南海地震に備えている自治体からは、地域の職場に対して職場を避難所にするため備蓄などを行うように依頼を行っています。
 お勤め先の建物が災害に耐えられれば、そこでとりあえずしのぐことは可能です。ただ、飲料食や排泄処理、環境がその場で待機できるようになっていないと、そこから避難所へ人が流出し、本来は地元の住民に対して準備されているさまざまなものを消費してしまうことが十分に予測されます。
 東日本大震災時、大規模な被害は受けなかった首都圏で、職場で飲料食を持っていなかった人たちがコンビニエンスストアに群がって店舗が空っぽになったことを思い出してみてください。
 また、大量の帰宅者が路上にあふれて交通が麻痺し、これからの防災対策に不安を残す結果になったこともありました。
 本来は雇用主が従業員の生命を維持するためのインフラを整備すべきだと思いますが、残念ながら職場の準備は進んでいないのが現状です。
 そうなると、自分で準備するしかありません。
 首都直下型地震や東海・東南海地震では、職場に3日間はいるようにという政府の依頼が出ていますが、そこまで行かなくても、せめて1日分くらいは職場で立てこもれるような飲料食やトイレの準備はしておいた方がよさそうです。
 また、家に帰る際にも大規模な災害の場合には自分の足に頼ることになります。
そのことも考えて、安心して歩ける運動靴を一緒に備えておいてくださいね。

要支援者と域外避難

 災害が発生すると、国の計画では発生後3日以内に必要と思われる物資を被災地に送り込むことになっています。
 この物資は命をつなぐためのものが最優先であるため、主に食料と水が中心となります。
 それから日用品に移行していきますが、全ての人が必要としない物資についてはどうしても遅れてしまう、または届かないという特性があります。
 たとえば、大人用おむつや乳児用ミルク、生理用品、アレルギー対応食などがこれに該当し、必要とする人の数が少なければ少ないほど支援物資として届く優先順位は下がります。
 これは医療現場でも同じで一般的でない病気や資機材のいる病気などへの対応はやはり遅くなってしまいます。
 東日本大震災では酸素吸入や透析が必要な方への手配が問題となりました。
 さまざまな理由で特殊な資機材や物資の支援が必要な人、つまり要支援者が一定数存在することを考えると、災害時には被災地以外の場所へ一度待避してしまったほうが支援が受けやすいのではないかと思います。
 受け入れの問題もありますが、都道府県や市町村といった行政機関や病院でお互いに受け入れ体制を作り輸送手段の確保さえすれば、要支援者への対応を被災地で考える必要がなくなり安全性も増すのではないでしょうか。
 復旧や復興にどれくらいかかるのか、いつ地元へ戻れるのかがわからない不安はありますが、資機材不足、物資不足による命の危険と併せて考える必要があると思います。
 行政機関同士では対口支援(たいこうしえん)と呼ばれる行政職員の相互支援協定が作られて、平成30年の西日本豪雨でも活用されました。
 行政職員を被災地へ送り込む制度ができるのですから、要支援者を被災地外へ搬出する制度もできるのではないか。
 いろいろと問題はあると思いますが、検討しておく重要なことの一つではないかなと考えます。

自分がどれくらい歩けるかを知ろう

 災害が発生するときには、避難は基本的に徒歩となります。
 たとえば地震であれば、路面の地割れや火災、落下物や倒壊した家屋などが道路上に散乱して車両が通れなくなることが過去の災害ではたくさん発生しています。
 水害であれば、道路に水があふれ出すと車が浮いて流されたり、貯まった水に突っ込んで動けなくなったりします。また、逃げようとしても扉や窓が開かないという事態も発生します。
 歩きであれば、少なくとも動けなくなるということだけは防ぐことができるため、歩いての避難が原則とされているのです。
 ただ、実際のところは車を使ってしまうのが現実で、あの東日本大震災を受けた東北三県でその後に起きた大きな余震と津波警報発令時(2012年12月7日)には「歩いて避難」とわかっていながら避難する車の大渋滞があちこちで発生しました。
 そのため、自分が「歩いてどこへ避難できるのか」ということを確認しておく必要があります。
 一度やってみると、案外と自分が歩けないなと言うことに気づくと思います。
 できれば移動開始から到着までの時間も計っておくと、自分が避難するのにどれくらいかかるのかが数値によって理解できます。
 歩くことは災害時の基本です。さまざまな場面で自分がどれくらい歩くことができるのかを把握しておくことはとても大切だと思います。
 津波や水害で自分が避難しようとする先にたどり着けるかどうかも、実際に歩いてみればわかります。
 そうすると「どの段階までに避難を開始しなければいけないか」や「どの災害の場合にはどこへ避難するのか」がはっきりと見えてくるわけです。
 「避難」は「避難場所に逃げる」でなく、「自分の命を守ることのできる場所に逃げ込むこと」です。
 水害や津波の場合、走っても逃げ切れないなと思ったら、近くにあるなるべく高い建物の高い場所に逃げ込むのも「垂直避難」と呼ばれる立派な避難です。
 自分がどこまで歩けるのかを知ることで、自分の命を守るために打つべき手が見えてきます。
 まずは歩いてみることです。

足下に気を遣おう

 災害時には「徒歩」による移動が大原則ですが、歩くための足回りになっているでしょうか?
 都会だろうと田舎だろうと、道路が寸断されてしまえば自分の足以外に頼る移動手段はありません。
 自分の足で歩くためには、歩くための体力はもちろん必要ですが、歩けるような足下であるかどうかも大切になります。
 普段から運動靴を履いておられる方であれば問題はないのですが、革靴やハイヒールなど営業を担当される方は歩きにくい靴を普段使いしないといけない場合があるでしょう。しかし、数kmしか歩けないような靴では困りますし、歩くことによって足を痛めては何にもなりません。
 そのために、普段使いの靴とは別に「歩きやすい靴」を準備してカバンにいれておきましょう。
 運動靴をカバンの中に入れておくだけで、安全性は格段に上がります。仮に何かあって歩かないといけない状況に追い込まれても、運動靴に履き替えれば少々の距離なら平気で歩くことが可能でしょう。
 持って歩くのは結構面倒くさいのですが、安全安心を備えると言うことで、持ち歩くものの中に運動靴を忍ばせておいてくださいね。
 また、ほぼ男性用に限定されてしまうのが難点ですが、一見革靴風のトレッキングシューズ、トラベルシューズなどもありますので、それらを活用するのもよいのではないでしょうか。
 いずれにしても、災害時に靴が原因で動けなくなると言うことがないようにしたいものですね。

体を濡らしたままにしない

 雨天時や洪水時の避難では、いくら雨具をつけていても濡れてしまうものです。
 特に避難路が冠水している状態で避難を実施する場合には、足下が靴ということもあって必然的に体のどこかは濡れてしまいますので、避難が完了したら速やかに着替えて乾かすことをおすすめします。
 夏場に夕立ちにあって全身ずぶ濡れになって、寒い経験をしたことはありませんか。 あれと同じで、体が濡れたままにしておくと、濡れた服が体温で乾いていくときに体温を持って行かれてしまい、場合によっては夏でも低体温症になることがあります。
 それを考えると、非常用持ち出し袋には靴下や下着を含めた着替えを最低1組、それにフェイスタオルを一枚入れておく必要がありますよね。
 濡れたら体から水分を拭き取って着替える、それにより体の保温を維持することができます。
 海難事故の映画などで海から引き上げられた遭難者がそのまま毛布を着て震えているようなシーンがありますが、毛布が暖かいのは毛の間に空気が貯まっていて、その空気を体温で暖めるから暖かくなるわけで、濡れたままでは毛布もびちょびちょになってしまい、保温はできません。
 同じことが災害時にもいえます。毛布では無く、最近はやりのアルミ蒸着シートなら大丈夫という人もいましたが、薄く軽く熱を逃がさない特性を持っているアルミ蒸着シートであっても、熱の発生源である人間の体が冷えているのでは、決して暖かくはありません。
 濡れた服は脱ぐ。そして乾いた服を着て毛布やアルミ蒸着シートをかぶせて保温する。
 災害時には体調を崩すことも多いです。ともかく濡れたままにしないこと。これを徹底しましょう。
 ちなみに汗をかいても同じことが起こりますので、普段から体温調節や室温調整には気を遣ってくださいね。

避難場所の憂鬱

 テレビの映像などに映し出される避難所では、避難している方がそれなりにいろいろなものを持っていて生活している様子が映し出されることが多いです。
 これは避難所が開設されて運営されているから。
 でも、災害直後や事前避難の映像では、大概の場合「不安そうにテレビを見ている図」しか映像になっていないと思います。
 これは何故かというと、「他に絵になるものがない」からです。
 災害直後や事前避難で避難するのは、「避難所」ではなく「避難場所」。以前にもちょっと触れましたが、避難場所は「一時的に危険から身を守るために避難を行う場所」とされており、行政機関などは場所の提供のみを義務づけられていることになります。
 つまり「基本的には何もない」のが避難場所なのです。
 「行政機関の防災計画書では食料や水、毛布の備蓄はあることになっているじゃないか!」と言われるかもしれませんが、避難場所に対しては資材を提供する義務はありません。
 あくまでも場所の提供だけなのです。もちろん避難所を開設すれば備蓄資材を使うことも可能になりますが、行政機関が備蓄している資材は、対象人口に比べるとないに等しい量しか確保されていないのが現状です。
 自治会や自主防災組織が避難場所の管理者になっている場合にはその判断により避難所を開設して資材を解放することも可能ですが、大概の場合は自治会や自主防災組織が調達した資機材の提供となるはずです。
 この事はあまり知られていないのか、「避難所に身一つで行っても、とりあえず快適な避難生活ができる」と勘違いしている方が非常に多いのが現実です。
 災害が起きてから慌てて身一つで避難場所に移動し、何も物資がないと知って避難場所を運営している行政職員に対して文句をつけるというのが、残念ながら現在の避難所のパターンとなっています。
 繰り返しになりますが、避難場所はあくまでも「場所の提供」です。
 自分の食べ物や飲み物、避難所で過ごすために必要なものは、大原則として自分で準備しておかなければなりません。
 避難してから途方に暮れずにすむように、自分が避難中に使うものについては自分できちんと準備して避難の時にさっと持ち出せるようにしておきたいものです。

災害時に子どもを迎えに行くための準備をしておこう

 災害時には、保育園や幼稚園、小学校などの開設時間内だった場合には、原則として「子どもは迎えに行く」というルールになっているところがほとんどではないでしょうか。
 そのためには、迎えに行く側も迎えに来てもらう側もお互いに準備をしておかなければなりません。
 今回は、双方の立場に立って何をしておいたらいいのか、どのようにしたほうがいいのかを考えてみたいと思います。

1.迎えに行く側の準備

1)迎えに行く人を決めて優先順位をつけておく
 「迎えに行く」と一口に言っても、その災害が発生したときに誰が迎えに行けるのかという問題があります。
 そのため、保護者以外にお願いできる誰かを準備しておく必要があります。祖父母や親戚、近所の人や子どもをよく知っている友人など、いくつかお願いをしておくと、いざというときに頼りにできます。

2)歩いて迎えに行けるかどうか試してみる
 災害時には原則として徒歩による移動となります。そのため、自分がいる場所から子どものいる場所まで歩いて迎えに行けるか、時間はどれくらいかかるのかを確認しておく必要があります。

3)子どもが歩けるかを試してみる
 子どもをどのように移動させるのかについては、子どもの年齢や大きさによってかなり変わってきます。子どもは歩けるのか、歩けないとしたら、どうやって移動させるのかを考えて、試してみる必要があります。

4)子どもの預かり先の対応を確認しておく
たとえば大雨などの場合、道路が冠水するなど、ある時点でお迎えを断念しなければならない場合が出てきます。その場合に、預かり先はどのような対応をとっているのか、とれるのかを確認しておく必要があります。

5)避難先を確認しておく
子どもの預かり先の建物などに何か問題が生じた場合に避難する先を確認しておきます。状況によっては、預かり先ではなく避難先に直接お迎えに行くこともあり得ますので、預かり先だけでなく、避難先までの経路を確認し、歩いてみることが大切です。

2.迎えに来てもらう側の準備

1)誰が迎えに来るのかを確認しておく
「迎えに来る」と言っても、誰にでも引き渡すわけにはいきません。そのため、あらかじめ誰が迎えに来る可能性があるのかについて保護者に確認し、リストを出してもらう必要があります。
できれば3名以上の名前と連絡先を教えてもらっておきましょう。

2)どの時点で避難または籠城するかを決めておく
各種災害において、お迎えを強行した場合に保護者が遭難してしまうような場合が想定されるとき、どの時点で引き渡しを打ち切って避難または籠城するのかについて明示しておきます。
その際に、その時点で引き渡しを待っている子どもおよび保護者の扱いについてもあらかじめ決めておくようにします。

3)避難所への移動手段および避難にかかる時間および避難先の資機材の確認
避難する場合、避難先にどの時点でどうなったら、どのように移動するかを決めます。その上で、移動時間がどれくらいかかるのかを計測しておきます。
また、避難先にはどのような資機材があるのかを確認します。

4)避難または籠城時に利用できる資機材について定期的に確認し、きちんと使えるようにしておく。
 避難所で足りない資機材や籠城時に使う資機材について確認し、いつでも使えるようにしておきます。避難所への輸送手段についても決めておきます。

5)保護者との情報共有
 お迎えに来る保護者と情報共有をしておきます。災害時にお互いの動きを確認しておくことでトラブルを防ぐことができます。
 よくあるケースなのですが「どうなるかわからないから」と情報を内部で留めることのないように注意してください。仮にお知らせしている条件と変わったとしても、伝わっていないことは保護者の不安と疑心を招きます。
また、携帯電話やメール、ホームページなど、災害時の情報提供方法についてもお互いに確認しておいた方がいいでしょう。

 いかがでしょうか? 一言で「災害時にはお迎え」と言っていても、事前準備をしっかりしておかないと無用の混乱が起きることになります。
 災害時には、そうでなくても手が足りなくなります。事前準備をしておくことで、機械的に対応できる部分を増やしておくことで、突発的な出来事への対応がしやすくなるということを忘れないようにしてください。

防災公園が解放されたようです

 益田市役所の前に防災公園が完成し、一般にも解放されたようです。
 防災公園ということなので、市役所に出かけたついでにどんなものか見学させていただきました。

 全景です。東屋が一棟、水飲み場が1つ、ベンチが3つ、太陽光パネルのついた街灯が二機と同じく太陽光パネルのついた時計が一基。 地面はコンクリート製かな?


 水飲み場。防災公園だとよくある、地下にある清水タンクからのくみ上げか、あるいは単純に水道に繋がっているのか?

ベンチの2基は非常時には炉として使えるタイプのようです。座面の下にコンクリート製のU字溝が置かれています。

この1基は、なんだろう? 炉ではないようですがよくわかりません。

  照明はLEDです。一灯は公園内を、もう一灯は通常の街灯として歩道を照らすようになっています。

時計はどうやら寄付のようです。

東屋は、周りをキャンバス地で覆うことができるようです。

 中に大きめの棚もありそうなので、地元自治会の道具が何か入っているのかもしれません。でっかい南京錠がかかっています。
 ここまで見て、トイレがないことに気づきました。災害時に最も重要かつ緊急性の高いトイレがないとはどういうことなのか?
 戻ってきて益田市役所のホームページを調べてみたら、都市計画課のところにこの公園についてのコンセプトや検討結果が掲示されていました。
 どうやらトイレを作っても汚物処理についてうまくできそうにないことから、下水道管がこの公園まで伸びたところで改めて検討するようです。
 それまでの間、せめて東屋の中の棚に仮設トイレが入っているといいのですが、もしないとするとトイレ問題が即座に出てきそうです。
 もっとも、益田市内の大きな避難所はどこも同じ問題を抱えてはいるのですが・・・。
 ともあれ、日当たりもよくこれからの季節、のんびりするにはよさそうな場所ですので、市役所に出かけたついでにでも見学してみるといいかもしれません。