【活動報告】浜田市で親子防災ディキャンプを開催しました

 去る2023年11月19日、浜田市三隅町の黒沢まちづくりセンター様で親子防災ディキャンプを開催しました。
 事前の天気予報が目まぐるしく変わってどうなるかと思いましたが、ありがたいことに当日は晴れ。会場となるグラウンドのコンディションもそこまで悪くなかったため、無事に屋外での開催となりました。
 今回は午前中のブルーシートシェルターづくり、たき火づくり、ご飯炊きを益田市のアウトドアベースSUNPOの積田講師に、午後のモルック体験会をモルック浜田様にお願いして開催することができました。
 風向きが結構変わったので、ブルーシート張りには少し苦戦したり、周辺の木材や草が雨で湿っていて着火しにくかったり、ご飯炊きがうまくいかなかったりといろいろありましたが、参加いただいたご家族にはそれぞれ楽しんでいただけたのではないかと思います。
 また、午後からは最近ブームとなっているモルックを実際にやって遊んでみました。
 モルックは場所も道具も大掛かりなものが必要なく、避難所で残っていることが多いお年寄りと子どもが一緒に遊べることから、避難所生活でのギスギス感を少しでも和らげることができるのではないかと思います。
 当日参加してくださった皆様、会場を快くお貸しくださった黒沢まちづくりセンター様、そして支援してくれたスタッフの皆様に感謝します。

【活動報告】初めての防災キャンプ冬の陣を開催しました

 去る11月4日から5日にかけて、益田市の北仙道公民館様で「初めての防災キャンプ冬の陣」を開催しました。
 今回は男の子6名、女の子10名、合計16名の子が、益田市、江津市、浜田市、津和野町から集まってくれて、1泊2日の防災キャンプに挑戦しました。
 ゲームや工作、火起こし、ご飯づくりと盛りだくさんのメニューでしたが、参加してくれた子ども達はみんな楽しそうに活動をしてくれていました。

 避難所に限らず、災害後にはいかに自分の生活の質を落とさないかということが重要となります。
 一度やってみて経験しておくことで、いざというときにも困らなくて済むのではないかという思いでこのイベントを行っているのですが、参加してみるといろいろと思うこともあったようです。
 初めて出会う子ども達が、それぞれの個性を認めてそれぞれに楽しんでいるのは、正直なところちょっと意外でしたが、無理やり一緒に遊ばせなくても仲良くなることはできるのだなと思いました。
 また、今回は災害時に安心して給電する方法を知ってもらうということで、島根トヨペット益田店様からハイブリット車の派遣をしていただき、実際に一升炊きの炊飯器を車の電源で炊いてみました。
 また、ふろしきワークショップをfuwariito様にやっていただき、災害時に一枚の布を使ってどのようなことができるのかも体験してもらいました。
 当研究所だけではできないさまざまな体験を、それができる方にお願いし、子ども達の体験や経験を積ませていければと考えており、さまざまなところと連携できればという思いで活動をしています。
 参加してくれた子ども達、今回お世話になりました島根トヨペット益田店様、fuwariito様、陰で調整に動いてくださった損保ジャパン様、参加を許可してくださいました保護者の皆様に厚くお礼申し上げます。

【活動報告】親子防災ディキャンプを開催しました。

 2023年10月29日に益田市の北仙道公民館で親子防災ディキャンプを開催しました。
 今回は4組の親子、10名の方がおだやかな気候の中でブルーシートテントを張ったり、たき火を起こしてご飯を炊いたり、午後からはペーパークイリングを楽しんでもらいました。

 初めて経験することも多かったようですが、参加した方が楽しんでいただけたのなら幸いです。
 今回の親子防災ディキャンプは、このあと11/12に江津市、11/19に浜田市で開催する予定になっています。
 それぞれ午後の内容は異なっていますので、いろいろと楽しめると思っています。
興味のある方や、ディキャンプをやってみたい人、親子で楽しみたい人などのご参加をお待ちしております。
 今回参加してくださった皆様、遠路福山から来てくれた講師さん、スタッフの皆様にこころからお礼申し上げます。

【活動報告】塩づくり体験会を開催しました

2023年10月22日13時から、益田市高津町の持石海陽王国様にて、塩づくり体験会を開催しました。
当日は昼過ぎから非常に風が強くなり、開催時点で波が高かったことから海水の採取をどうしようか悩みながらのドタバタの開催となりました。
海水を煮詰めようにも、用意したカセットコンロは強い風で火力が維持できず、風の吹かない場所を探して右往左往し、14時半からの第2部では持石海陽王国様2階レストランの一角をお借りして、汲んできた海水を使って塩づくりをすることになりました。
第1回目は1時間半かけてもできなかった塩が、風のない屋内では40分もかからずに完成し、風による影響がかなり出るのだなとわかった体験会となりました。
ちなみに、持石海岸の海水で出来上がる塩は非常に品質が良く、出来上がった塩を食べた方からはかなり好評をいただいています。
今回参加してくださった方にはご迷惑をおかけしましたが、引き続きこの企画を実施できればと思っていますので、興味のある方はぜひご参加ください。
お待ちしております。

【活動報告】浜田市で防災ディキャンプ&モルック体験会を開催しました

 2023年10月1日に浜田市の「海のみえる文化公園」においてモルック浜田様主催の防災ディキャンプ&モルック体験会に共催しました。
 当日は午前中、島根キャンプ協会の濱野様によるロープワークやブルーシートシェルターづくり、アウトドアベースSUNPOの積田様によるたき火づくりがあり、当研究所はポリ袋炊飯を担当しました。
 ポリ袋炊飯は飲める水が少ない中でいかに効率よく水を使うかが問題になる時に非常に役に立つ技術です。
 参加者の皆さんもスタッフも一緒になってわいわいとご飯を準備し、たき火でお湯の沸いた飯ごうに仕掛けたご飯をいれて茹でること数十分。
 出来上がったご飯は全体に固めでしたが、皆様持参されたレトルトカレーをかけ、おいしそうに食べていました。
 午後からはモルック体験会。老若男女問わず誰でもできる簡単なスポーツであることから、被災地で運動不足になりがちな高齢者や子どもが一緒に楽しめます。
 今回もさまざまな人が一緒になってわいわいと盛り上がっていました。
 一度大きな災害が起きると、生活を復旧させるだけでも長期戦になります。
 その間、自分の健康を適切に維持できるような遊びやスポーツ、食事などを知ってもらい、災害に遭っても元気に過ごせるようにできるといいなと思います。
 主催のモルック浜田様、参加してくださった皆様に、こころからお礼申し上げます。
 ちなみに、浜田では次回11月19日に黒沢まちづくりセンターで当研究所主催で同じような親子防災ディキャンプを開催しますので、興味のある方はぜひご応募ください。ご応募をお待ちしております。

【お知らせ】塩づくり体験会を開催します

 来る10月22日に益田市高津町持石海岸沿いにある持石海陽王国様で「かんたん塩づくり体験会」を開催することになりました。
 持石海岸では戦後短い間でしたが塩づくりがされていたくらいに良質な塩が作れます。今回は海水を汲んで、実際に塩とにがりを取り出してみます。
 できあがった塩とにがりは、そのままお持ち帰りいただきますので、ご家庭で塩やにがりを使ってもらうことができます。
 募集人員や申し込み方法、参加費など、詳しくは添付のチラシをご覧ください。
 皆様のご参加をお待ちしております。

【活動報告】ポリ袋クッキング体験会を開催しました

 去る8月20日に津和野町町民センターで津和野町女性消防団の皆様と災害時に備えたポリ袋クッキング体験会を開催しました。
 災害後に足りなくなるものの一つに清水があります。ポリ袋クッキングは、少量の清水で洗い物をなるべく出さずにおいしく調理する技術ですが、普段の調理法とちょっと異なるコツが必要となります。
 今回は、ハイゼックス炊飯袋を使ったご飯炊き、ホットケーキミックスを使った茹でパン作り、茹で卵焼き、そしておまけで水戻しパスタをやってみました。
 参加された皆様は、段取りを理解されたら、手際よく次々と調理をすすめてくださり、和気あいあいとした空気の中で調理ができました。


 完成した後、レトルトカレーをご飯にかけて実食となりましたが、思ったよりも良い出来だったようでした。
 一番受けがよかったのが、おまけの水戻しパスタで、普段使いでガス代の節約になるのではないかというお話と、レトルトカレーとの相性が抜群によかったという新しい発見もあったようです。
 ポリ袋にも種類があり、こういった調理に使えるものと使えないものがあるのですが、今回はその違いも含めてしっかりと覚えていただき、普段の調理でも登場するのかなという雰囲気のかたもいらっしゃいました。
 知っていることと、やってみたことは同じようでかなり違い、実際にやってみると結構いろいろなことに気が付くみたいです。
当研究所の研修会では、こういった災害時の調理法などの講習会もやっていますので、興味のある方はお問い合わせください。
今回お声がけいただきました津和野町女性消防団の皆様に、厚くお礼申し上げます。

【活動報告】「初めての防災キャンプ」を開催しました。

 去る2023年7月22日から23日にかけて、益田市大草町の北仙道公民館において、「初めての防災キャンプ」を開催しました。
 今回は13名の子ども達が参加してくれて、初めての子、2回目の子、何度も参加している子が入り混じって1泊2日、さまざまな体験をしました。
 初日は地震が来たことを想定した「地震が来たぞ!」ゲームをした後、冷たいコンビニおむすびとお湯のついていないカップ麺を受けとって、どうやっておいしく食べるかについて考えてもらい、そのまま昼食にしてもらいました。


 午後からは、定番の段ボールシェルターづくり、消火器体験&水害時の避難訓練、そしてたき火づくりからご飯炊き、おかず作りと、暑い中、ゆったりとしたペースで体験を進めました。


 夕食をしっかりと食べた後は、差し入れてもらった花火で遊び、公民館の建物をみんなで懐中電灯だけで歩く暗闇体験、そして汗をかいたので、衛生管理ということで水のいらないボディーソープとシャンプーを体験してもらい、最後はカードゲームや世間話をしながら就寝となりました。
 ただ、昼間の熱気のこもる体育館は暑くて、寝られない子が続出。最終的にスポットエアコンと扇風機で涼を取りながらの睡眠となったのですが、夜明け前にはかなり冷え込んで、今度は寒さで目が覚めて、元居た場所に戻ったりしていました。
 翌日は6時過ぎに起床し、段ボールシェルターを片付けてからラジオ体操、そしてぐるぐるパン作りをしました。
 パンを発酵させている間に、前日できなかった自然観察会も実施し、朝の涼しい空気の中で周囲の山野草観察を行いました。


 また、山野草観察に行かない子たちは再びたき火づくりに挑戦。今度は上手に火を起こすことができ、ぐるぐるパンも上手に焼けました。
 まったりとした朝ご飯の後は、地元のアウトドアショップ「アウトドアベースSUNPO」の店長である積田さんにタープ張を教えてもらい、初歩的なブルーシートシェルターの作り方を学んでいました。


 それから益田市消防団第9分団の皆様に、消防団の説明、装備見学や放水訓練をさせてもらい、スタッフが作った炊き出しカレーを食べて、体育館を片付け、今回のイベントは終了しました。
 今回のイベントは、初めてコロナウイルス感染症の規制のない状態で開催ができ、講師を始め、ボランティアでもさまざまな方にご支援いただき、今までで一番さまざまなことが学べた防災キャンプだったのではないかと思います。
 ダンボールを提供してくださった地元の文具店「たちばな」様、お野菜の提供をしてくださった「大和屋」様、「シーバ」様。研修講師を快く引き受けてくださったアウトドアベースSUNPOの積田様、益田市消防団第9分団の皆様、いつも会場を快くお貸しいただいている北仙道公民館の皆様。差し入れをくださった皆様、さまざまな形でご支援いただいたボランティアスタッフの皆様、この防災キャンプに参加することを許可してくださった参加者の保護者の皆様、そして参加してくれた皆様にこころから感謝します。
 なお、次回は11月4日から5日に今回と同じ北仙道公民館にて初めての防災キャンプを計画しています。
 もし興味のある方がおられたら、日程を空けておいていただけるとうれしいです。

【活動報告】「外あそびごはんの会inみと自然の森」を開催しました

 去る6月25日、益田市美都町にあるみと自然の森で外あそびごはんの会inみと自然の森を開催しました。
この外あそびごはんの会は、外で遊んで一緒にご飯を作って食べるという当研究所のイベントの一つで、今までは街中の公園や河川敷などで行っていましたが、今回は町を飛び出して山の中でやってみました。
山あり、川ありの素敵なフィールドで、たくさんの子どもが集まってくれて、ゲームや飯ごう炊飯、たき火づくりや山と川の自然観察を一緒に楽しむという企画です。
募集人員は20名でしたが、ご家族での参加もあったりして、最終的に未就学児をいれて24名の子ども達が一緒に楽しんでくれました。


 現地では、最初に「キャンプだホイ!」というゲームをやり、その後でスタッフ紹介、そして各班の中でお互いに自己紹介をしてもらい、自然の色探し、音探しをやりました。
 それから飯ごう組と空き缶組に分かれてご飯を研いて水につけ、それからたき火づくり。メタルマッチを使って火をつけるのですが、火を大きくするのがうまくできずに大苦戦!


 ここで2時間ほど使ってしまったので、火が付いた班から順次ご飯炊きに。
 最後までつけられなかった班は、講師の先生につけてもらい、「乾いた葉っぱ」の乾き具合によって火がついたり消えたりするということを身を持って体験していました。
 飯ごう炊飯では、水加減が様々で少し硬めになったり柔らかくなったりといろいろでしたが、初めて直火でご飯を炊いた人もたくさんいたのに、全ての人が炊いたご飯がちゃんと食べられたのは参加者の皆さんのスキルの高さを感じました。


 結局お昼ご飯が13時を回ってしまったので、山の自然観察は取りやめて、14時から川でちょっとだけ遊ぶことにしました。
 川の水はとても冷たくて、大人たちは感覚がなくなるという感じでしたが、子ども達は水に飛び込んでおおはしゃぎ。おっかなびっくり川の中を歩く子や岸から見てるだけの子もいましたが、みんな楽しそうに遊んでいました。


 ただ、終了時間は15時で、バスの都合もあるのでこれは厳守しなくてはなりません。大騒ぎして水から上がると、急いで着替えて暖かいものを飲んで、アンケートを書いてと、どたばたのエンディングとなりました。
 回数を重ねるごとにご家族連れの参加が増えてきているので、今後はご家族で楽しめるような外あそびごはんの会を企画してもいいのかなと思っています。
 ともあれ、今回参加してくださった皆様、相変わらず抜けの多い主催者をしっかりと支えてくれたスタッフの皆さん、そして現地までの送迎バスを安全に運行してくださった第一観光様、会場を快く貸してくださった(株)エイト様、焚火台を貸してくださったアウトドアベースsunpo様、ライフジャケットを貸してくださったペガサスクラブ様に心からお礼申し上げます。
 ありがとうございました。

まずは試してみよう

 災害対策で個人ができることでは、さまざまな人がさまざまなことを言っていて、それらを見ている分には面白いものです。
 誰が言うことにもそれなりの根拠がありますし、それなりに必要だなと思わせるような内容もあります。
 中には「それ絶対無理」というようなとんちんかんなものもありますが、机上ではいろいろなことが考えられますから、それもありなのかなと思います。
 では、どうすればいいのかというと、いろんな人が言っているいろんなことのうち、自分が「そうかもな」と思うことを試してみましょう。
 例えば、災害時のトイレ問題で「おむつをつければいい」というのがあります。大人用おむつもありますし、介護の必要な人もつけていますから、それもありかなと思う人も多いのではないでしょうか。
 もしも「あり」だと思ったら、実際に一度やってみてください。
 正直なところ、筆者は二度とやりたくありません。微妙に濡れた感覚を履いたままというのは耐えられませんでしたし、大きい方など考えたくもありません。
 筆者自身は、その経験のあとは仮設トイレを充実させる方向に舵を切りました。
 でも、人によっては「おむつで問題ない、快適」という人もいるわけで、自分に合うかどうかは試してみないとわからないというのが正解です。
 ただ、災害発生時にぶっつけ本番は止めておきましょう。
 いろいろなことが自分にあっていればいいのですが、合わない場合には最悪の状況を生み出すこともあります。
 人の意見はたくさんあって、中には相互に矛盾したものもたくさんあります。
 どちらが正しい、誤っているというわけではなく、自分にあったものを選んで備えることを考えれば、まずは「試してみる」ことが一番だと思います。
 少しお金はかかるかもしれませんが、発災時、そして発災後の自分の生活環境の質をできるだけ落とさないようにするためにも、どんなものでもまずは試してみてください。