【活動報告】リモートによる防災研修会を開催しました

 2024年3月10日。三重県津市のコミュニティプラザ川合様とオンラインで結んでの防災研修会の2回目は、ポリ袋クッキングでした。
 料理は、感覚によるものが結構あるので説明が難しいなと思いましたが、皆さんのご協力で無事に終わることができました。
 次回が今回の連続講座の最後となる、避難所を設計してみよう、です。
 楽しみながら考えてもらえるような講座にしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
 今回お話をくださいましたコミュニティプラザ川合の皆様、繋いでくださいました子ども教室ミラコロ様、そしてご参加くださいました参加者の皆様に厚くお礼申し上げます。

【活動報告】二条公民館で防災クッキングを行いました

 2024年1月21日に益田市の二条公民館様主催のお楽しみ教室で、家にある材料を使ってポリ袋での調理をやってみました。
 当日はご飯と味噌汁の具になる野菜を持ってきてもらい、白飯とお味噌汁、それに焼かない卵焼きを作ってみました。
 皆さん初めてとは思えないくらい上手に作ってくださり、会食では意外に普通に食べられるという嬉しいご意見をいただきました。

 災害時には、できる限り馴染みのある温かな食べ物を食べることで、気力を維持することができます。
 簡単に、しかも美味しく食べられる調理法を知っていれば、いざという時にも気分を落ち着かせることができると思います。
 今回参加してくださった皆様、そして二条公民館の皆様に、ここらからお礼申し上げます。

【活動報告】「簡単おいしい非常食づくり」を開催しました

 2023年11月26日に益田市駅前町のnicohouse様で調理師の秋田瑞穂様を講師に「簡単おいしい非常食づくり」を開催しました。
 当日は小さなお子様も含めて7名の方にポリ袋クッキングを体験していただき、ご飯、茹でパン、そして焼かないグラタンを実際に作ってみました。
 災害後にはきれいな水が不足しがちですが、暖かい食事を作るためには水はかかせません。実際に口に入れるもの以外の部分できれいではない水でも使うことができれば、少ないきれいな水で効率的に温かくておいしい料理を口にすることができます。
 ポリ袋を使えば、茹でるための水はきれいでなくてもきちんと食べることができる調理をすることができますし、茹でなくても、ポリ袋があるだけで調理器具を汚さずにさまざまな調理を行うことができます。
 今回参加された方からも「簡単にできる」や「焦げるのを気にしなくていい」「子どもと一緒に調理ができる」といった感想をいただきました。
 実際に出来上がったものはかなりの分量がありましたので、皆さん残ったものはお持ち帰りになりましたが、おうちでも防災と食事について話をしてもらえればなと思います。
 今回参加してくださった皆様、講師の秋田様、そして会場を提供してくださったnicohouse様にこころから感謝いたします。

【活動報告】ポリ袋クッキング体験会を開催しました

 去る8月20日に津和野町町民センターで津和野町女性消防団の皆様と災害時に備えたポリ袋クッキング体験会を開催しました。
 災害後に足りなくなるものの一つに清水があります。ポリ袋クッキングは、少量の清水で洗い物をなるべく出さずにおいしく調理する技術ですが、普段の調理法とちょっと異なるコツが必要となります。
 今回は、ハイゼックス炊飯袋を使ったご飯炊き、ホットケーキミックスを使った茹でパン作り、茹で卵焼き、そしておまけで水戻しパスタをやってみました。
 参加された皆様は、段取りを理解されたら、手際よく次々と調理をすすめてくださり、和気あいあいとした空気の中で調理ができました。


 完成した後、レトルトカレーをご飯にかけて実食となりましたが、思ったよりも良い出来だったようでした。
 一番受けがよかったのが、おまけの水戻しパスタで、普段使いでガス代の節約になるのではないかというお話と、レトルトカレーとの相性が抜群によかったという新しい発見もあったようです。
 ポリ袋にも種類があり、こういった調理に使えるものと使えないものがあるのですが、今回はその違いも含めてしっかりと覚えていただき、普段の調理でも登場するのかなという雰囲気のかたもいらっしゃいました。
 知っていることと、やってみたことは同じようでかなり違い、実際にやってみると結構いろいろなことに気が付くみたいです。
当研究所の研修会では、こういった災害時の調理法などの講習会もやっていますので、興味のある方はお問い合わせください。
今回お声がけいただきました津和野町女性消防団の皆様に、厚くお礼申し上げます。

普通のポリ袋と調理用ポリ袋の違い

袋調理の代名詞とも言えるアイラップ(出典:岩谷マテリアルのウェブサイト)

 よく災害時の調理法としてビニール袋を使った調理法が紹介されています。
 実際にはビニールでは無くてポリエチレンが素材になっているのですが、このビニール袋クッキングでは少しだけ注意が必要なことがあります。
 具材を入れて揉んだり保存に使ったりするぶんにはどんなポリ袋でもいいのですが、加熱調理に使うときには必ず調理用ポリ袋を使うようにしてください。
 普通のポリ袋は低密度ポリエチレン袋といい、袋は70度から90度くらいまでしか耐えられません。沸騰しているお湯につけると溶けたり破れたりすることがあるので、せっかくの料理が全部台無しになってしまいます。

上限の温度記載がないものは、基本的に低密度ポリエチレン袋と考えてよい。

 加熱調理に使えるのは、高密度ポリエチレン袋です。この袋は耐熱性があるため、沸騰しているお湯の中につけても破れる心配がありません。
 ほんのちょっとした違いなのですが、非常用持ち出し袋に備えるときには耐熱温度をしっかりと確認しておきましょう。
 ちなみに、ポリ袋は耐油性はそこまでではありません。
 もしカレーなど油分の高いものを作ろうとしたら低密度、高密度問わずにポリ袋が溶けるかもしれませんのでご注意を。