【活動報告】真砂の城山で地質と自然観察の学習会を開催しました

まさ土の塊を壊してどんな石が含まれているか調べているところ

 益田市馬谷町では、良質の真砂土が取れることで知られています。
 実は、地質図を見るとこの地域だけ真砂土で構成された少し不思議な場所になっていて、ここだけこの地質になった理由は諸説あってよくわかりません。
 真砂土は花崗岩が風化してできたもので、災害時には、水を含んである瞬間一気に崩れてしまう非常にやっかいな性質も持っています。
 庭土などに使われることから分かるように、水を含み水を保持する能力も持っており、広島などの土砂災害は地質がこの真砂土であったことが一つの原因として考えられています。
 今回選んだ城山と呼ばれる山は別称高嶽山ともいわれていて、中世の頃には城が築かれていたそうです。
 久しぶりに晴天だった4月11日に、会員様と一緒に自然観察、地質観察をしながら山頂まで登山をしました。

 春の山野草であるゼンマイやワラビ、アザミやスミレ、その他の花々を眺め、食べられる山野草の見分け方を確認したり、道ばたのスイバを囓ったりしながら、ゆっくりと登山をし、途中花崗岩でできたコアストーンなども確認。


 結構急な上り坂や城だった頃の堀割、倒木やキノコなどもあって、里山でありながらいろいろと登山の楽しみを味わうこともできました。
 史跡としてはあまり知られていないこの山ですが、山の恵みや土地の形成、そして地域と山が共存していることがよくわかる学習会。
 予定よりは遅れたものの、無事に下山まですることができました。
 今回参加して下さった皆様にお礼申し上げます。

【活動報告】秋吉台でカルスト台地について学習しました

湧水の流れる川に自制する「ベニマダラ」を確認している様子

 あいにくの荒天の中でしたが、去る4月4日に山口県美祢市にある秋吉台及びその周辺でカルスト台地について会員向け学習会を行いました。
 最初は別府弁天池にて湧水と、それに伴うマスの養殖や普段あまり見ることのできない「ベニマダラ」という藻類の自生している様子を見学しました。


 その後、秋吉台科学博物館に移動して秋吉台の形成や生態系、植生について学習し、ニャンモナイトやパンモナイトといった珍種の化石(?)も見ることができました。
 昼食後は天候が回復してきたので長者原に移動して、冠山、北山、長者原を回り、石灰石や秋吉台について体感してもらいました。

山焼きの後だったこともあって非常に見晴らしが良かった。でもかなり寒かった!

 それから秋吉台エコミュージアムで鍾乳洞などのでき方や秋吉台の成り立ちを再確認した後、景清洞で実際に鍾乳洞に潜って学習会を終了しました。
 なかなか雨にたたられて思ったようなフィールドワークができていない現状ではありますが、さまざまな地形を見て確認し、考えることは重要だと思っていますので、今後も開催していきたいと考えています。
 今回ご参加下さった皆様に感謝します。

【活動報告】会員向け自然体験会を開催しました

 去る2月28日、島根県大田市の三瓶青少年交流の家で会員向けの自然体験会を開催しました。
 今回は三瓶青少年交流の家のコースをお借りして、ネイチャートレイリングとネイチャービンゴを体験してもらいました。

 少し肌寒い天気になってきたのでどうなるかと心配していたのですが、開始と同時に天候が回復し、参加した子ども達は走り回ってコースのクイズやビンゴカードに表示されたものを探して楽しそうに過ごしていました。
 コース終了後は、研修室で自分たちが見つけたものを教えてもらってみんなで共有しました。

発見したものをみんなで共有。同じコースを歩いているのに見つけたものが違っているのが面白い。

 2時間程度の内容でしたが、帰りには三瓶自然館も覗いて展示を見学し、それぞれに楽しんでくれていたようです。 益田市や鹿足郡にはこういった自然遊び体験できるコースの整備があまりなされていないので、今後こういった部分も開拓していったほうがいいのかなと感じました。
 参加してくれた子ども達及び保護者の方々、コースや資機材をお貸しいただいた三瓶青少年交流の家のスタッフの皆様に感謝いたします。

【活動報告】高津防災クラブ(仮称)を試験開催しました

 去る1月30日、当研究所で4月から開催予定の高津防災クラブ(仮称)で実施するイベントを試験開催してみました。
 当初は過去にイベントに参加してくれ、興味のありそうな人への声かけを考えていましたが、市内で新型コロナウイルス感染症が発生したため、大事を取って当所の研究員達のみで開催することとなりました。
 当日は当研究所にで火の付け方やホットケーキミックスを使ったポリ袋クッキングをやり、2時間程度で無事終了。

形は悪いが食べられる、茹で蒸しパン。


 研究員達と、どのようにすれば楽しくおいしくイベントが開催できるかについて検討をしていましたので、それらの意見を反映し、よりよいイベントが出来ると面白いと考えています。
 実際に4月からスタートできるかどうかはまだわかりませんが、引き続き状況を見ながら準備を進めていきたいと考えています。
 興味のある方のご参加をお待ちしております。

【活動報告】自然体験会を開催しました。

これは何の足跡だろう?

 去る1月9日、雪が降ったので、万葉公園において自然体験会を開催しました。
 思いつき開催だったため、一部の方に限定したものになってしまいましたが、万葉公園内にある動物の痕跡や植物観察などを行いました。
 が、気がついたら雪遊び大会に。
 広場では雪合戦。坂道ではうっすらと積もった雪を使ってそり遊び。こどもも大人も夢中で遊ぶひとときでした。

 防災の視点で見ると、雪で遊ぶことで雪の特性を知ることができます。
 それによって危険を避けることができるようになるといいなと思いながら、しっかりと雪遊びを楽しみました。
 いきなりの声かけにもかかわらず、快く集まり参加してくださった皆様にお礼申し上げます。

【活動報告】防災マップ作りを開催しました

 去る9月26日に益田市高津町の連理松センター(旧高津児童館)で防災マップ作りの研修会を開催しました。


 去年に引き続き2回目の開催で、本来は夏休みの開催を企画していたのですが、猛暑とコロナ禍ですこしずれ込みました。今回は最初に災害時に「危険なもの」「安全なもの」「役に立つもの」を子ども達とスタッフで考えてリスト化し、連理松センター周辺を調べてみました。
 去年は地図や写真は全て手書きで行ったのですが、今年は「第17回ぼうさい探検隊マップコンクール」応募する条件で、日本損害保険協会ぼうさい探検隊マップ作り事務局様から防災マップ作成用のタブレットの貸し出しを受けることができましたので、それを使ってやってみることにしました。
 また、万が一に備えて(株)ゼンリンが提供している「まちたんけんキット」を使った書き込み用の地図も用意。万全の体制で地域の点検を行いました。

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 当日は雨が降ったり晴れたりまた大降りになったりするめまぐるしい天気でしたが、フィールドワークの間だけは天気が安定してくれて、無事に点検をすることができました。

危ないかなと感じる場所を確認していく。危ないかどうかは主観なので、いろいろな見方が出てくるところが面白い。

 昼食は空き缶コンロを使ってご飯を炊こうと考えていたのですが、天候が安定しないために断念。前回と同じアルファ米食べ比べとなりました。ただ、使うお皿は新聞紙を折って作った物を使い、大きさや折り方についていろいろと試行錯誤してもらいました。

新聞紙を普通に折るととんでもない大きさの皿になる。折り返しと折り方を試行錯誤。

 また、防災食として市販されている缶入りの乾パン、クラッカー、ビスケットの差し入れをいただき、それを見た子ども達は昼食休憩中は雨のやんだ連理松センターの庭で、自主的にお茶会を始め、お互いの交流を深めていました。

長期保存用のクラッカーや乾パン、ビスケットは相性があるので事前に試しておくとよい。参加者の子ども達は何でも食べる元気な子たちだった。


 午後からは地図を製作しましたが、タブレットでは完成までさほど時間もかからず電子機器の威力を感じました。

貼り合わせた地図を元に見つけたものを落とし込んでいく作業。地図のプロットが間違ったりしていることがあって面白い。

 手書きの地図の方は、地図に場所を落とし込む作業までで時間となってしまい、今回は完成まで至りませんでしたので、後日完成させてみたいと思います。
今回会場提供をしていただきました連理松センター職員の皆様、参加してくれた子ども達、そしてボランティアスタッフや差し入れをくださった皆様に厚くお礼申し上げます。

今年参加してくれた子ども達。去年の参加者も多いが、うまく定着させられるかが今後の課題。

【開催終了】防災マップ作りを開催します

 コロナウイルスの第二波が広がっていることもあり、絶対に開催しますと言えないところがつらいのですが、災害は待ってくれません。
 というわけで、新型コロナウイルスを警戒しつつ、去年行いました防災マップ作りの第二弾を開催することになりました。
 去年は避難路の点検を行いましたが、今年は若干方向を変えて、地域の安全な場所や危険な場所を調べて地図化しようと思っています。
 地域に新型コロナウイルスが蔓延した場合には中止となりますが、現在のところ何も無ければ以下のスケジュールで開催しようと考えております。
 興味のあります方は、当サイトの「問い合わせ先」から、題名に「防災マップ作り参加希望」とご記入いただき、氏名、住所、年齢、連絡先電話番号を添えてお申し込みください。
 折り返し詳細についてご案内いたします。
 地域の安全点検について興味のある方のご参加をお待ちしております。

開催日時:2020年9月26日(土)10:00~14:00
開催場所:連理松センター(旧高津児童館)
参 加 費:中学生以下無料、高校生以上一人500円(昼食代)
開催内容:益田市高津地区連理松センター周辺の安全な場所、災害時に役立つもの、
     危険な場所の調査と地図作り。
     昼食は防災食を試食します。
申込期限:2020年9月12日(土)15:00
問合せ先:石西防災研究所

【活動報告】防災勉強会を実施しました。

 去る2月16日、益田市の黒石自治会様で防災勉強会を開催し、ハザードマップの見方と避難を行う判断基準の考え方、そして地震対策についてお話をさせていただきました。
 この地域は土砂災害警戒区域があちこちにあって過去に災害も起きているため、土砂災害についてはイメージがあったとのことでしたが、地震や津波についてはあまり考えたことがなかったということで海抜高度や地震の規模についてご質問をいただき、こちらもいろいろな新たな気づきをさせていただきました。
 自治会様向けの勉強会は初めてさせていただきましたが、皆さん熱心に学習していただき、災害対策に対する意識付けの一つにはなったかなと思っています。
 災害対策はさまざまなことをしなくてはいけませんが、一番最初で一番大切なことは「自分の命を守り、できれば怪我をしないこと」です。災害が起きたとき、参加された皆様が自分の命を守ることができるような研修をしていきたいと思っています。
 勉強会に参加してくださった黒石自治会の皆様、勉強会の開催についてご尽力いただきました自治会長の戎野様にあつくお礼申し上げます。

【活動報告】防災マップの調査報告を小学校に行いました

 夏休み企画として8月に「防災マップ作り」を実施したところですが、本日、その内容について高津小学校様に調査報告をさせていただきました。

 今回の防災マップは地震と、地震による津波が発生した場合、学校から最寄りの高台の避難所までどのように避難したら良いかということを調べたのですが、作成した地図を元に、子ども達の疑問や心配なことについて説明をし、先生方がそれらを問題点としてすでに認識されており、試行錯誤を続けられているというお話を伺うことができました。

 去年、実際に避難所までの避難を行うということで、指定避難所である翔陽高校まで避難訓練を実施されたそうです。その結果、大きな道路の横断方法や長くなってしまう避難列の安全対策、学年ごとに異なる移動速度の問題、そしてどこへ避難するのが安全なのかということについてお話を伺い、こちらからも提案できることやよその事例などのご紹介をさせていただきました。

 学校の避難訓練はどうしても定型化しやすいとのことですが、定型化していてもそこから学べることはあります。やらないよりはやったほうがずっといいですし、同じやるのであれば、現在高津小学校様が挑戦されているような、より実態に即した方法を試してみるのはとてもいいことだと思います。

 よくあることなのですが、訓練をするときには「地震発生→机の下」というような定型的な行動を指示しがちです。でも、その行動にはきちんとした意味が存在します。訓練時には定型的な行動ではなく、「どこを守るためになぜその行動をとるのか」ということについて、子ども達に説明していただき、例えば机が無くても頭や体を守る方法を考えてもらえるようにしたほうがいいというお話をしました。
(「地震の時は机の下に隠れましょう」という定型的訓練が続くとどうなるのかを実験した映像がこちら
 学校の先生方は一生懸命やっておられるのですが、いかんせんお忙しいのと、なかなか専門的な知識の必要な防災まで手が回らないという実態があります。
 地元にいる防災士の一人として、お手伝いできることを積極的にさせていただき、いざというときに犠牲者が出ないような方向に持っていければなと思っています。
 お忙しい中、調査報告を真剣に聞いていただいた高津小学校の先生方に感謝いたします。

【活動報告】「ストローハウスを作ろう!」を開催しました。

 去る9月17日、高津地区の放課後児童クラブ「いちごクラブ」様にご協力をいただき、「ストローハウスを作ろう!」を開催させていただきました。
 ストローハウスとは、名古屋大学の福和教授が考えた地震に強い構造物を考えるというもので、柱や桁をストローで、継ぎ目をクリップで留めて家の骨組みを作り、揺らしてどこまで耐えられるかというのを競うものです。
 1年生中心の第一クラブと、2、3年生の第二クラブの二カ所で実施させていただきましたが、どちらも最初は「今地震が来たらどうする?」という質問をしてみました。
 1年生達は「ダンゴムシのポーズ&机の下」と全員回答。対して2、3年生は「机の下に潜る」ということで、ダンゴムシのポーズは出てきませんでした。忘れているのか、それとも、そのあたりで防災教育の切り替えが行われたのか、そのあたりはよくわかりませんでしたが、地震の時には頭を護ること、そして頭、首、手首、太ももの付け根といった大きな血管のあるところを守るようにしようという説明と、一緒にダンゴムシのポーズを取ってみました。

机の下に逃げ込もうと押し合いへし合い擦る子ども達

 その後はストローハウス作りです。設計図を書いて、それにあわせて組み立てていくのですが、書いた設計図にきっちりとあわせてストローを刻む子や、繋げて釣り具にしてしまう子、組み立ててもうまく自立せず、崩壊が続いて諦める子といろいろでした。

 事前に当研究所でやった限りではさほど苦も無く組み立てていたのですが、どうやらクリップの保持力が悪かったようで、結局うまく組み上がったのは12組中わずか2組。

最後に「もう二度とやりたくない人?」と尋ねたらほぼ全員の子に手を上げられてしまって、今回の当方の手際の悪さを痛感しました。
あとで文具屋さんに尋ねたら、メーカーや品質にかなりばらつきがあるそうで、有名メーカー製でも製品によっては保持力が少ないものもあることを教えていただき、今回のことが納得いきました。
試しに文具屋さんのお勧めのクリップで作ってみたのが写真の「赤い家」。

 保持力があるせいか、かなりおおざっぱに作ってもうまく自立させることができました。
 この次もしさせてもらえる機会があれば、今度はもっと子ども達に楽しんでもらえる企画にできるかなと思いながら、今回のイベントを終了いたしました。
 提案を快く受け入れていただき、実施させていただきました高津地区放課後児童クラブの先生方と、今回のストローハウス作りで倒れても倒れても作ろうと頑張ってくれた子ども達に、こころからの感謝をいたします。
 ありがとうございました。