灯りというのは人が人であるために必要不可欠なものの一つなのでは無いかという気がします。
普段は電気を使った照明で明るく闇のない生活をしているわけですが、災害が発生すると、途端に真っ暗な世界が誕生します。
そんなとき、手近なもので灯りを作ることができたなら、気持ちがほっとするのではないでしょうか。
そんなことを考えて、さまざまな家でありそうな材料を使って灯りを作ってみようという研究をしてみることにしました。
今回は割と定番のサラダ油を使って灯りを作ってみることにします。
材料は次のとおり
1.お皿
2.ティッシュペーパー
3.アルミホイル
4.サラダ油
5.ライター
まずはティッシュペーパーを一枚取り出し、半分にちぎって、そのまた半分をこより状にします。
細く切ったアルミホイルでティッシュペーパーの芯をくるみます。
お皿にサラダ油を入れます。実験なので、燃焼が確認できる程度、大さじ一杯半ほどにします。
ティッシュペーパーの芯を油に浸します。吸い上げるかなと思ったら、いつまでたっても芯の方に油が上がってこないので、全体を油に浸しました。
そして点火。芯の部分がいい感じに燃えてくれます。
芯を伸ばしてみると、火も大きくなります。
アルミ箔を外すとどうなるのかやってみます。
芯がどんどんと燃え、大きな火になってしまっています。サラダ油なので、簡単には火がつきませんが、ティッシュペーパーの芯だと激しく燃えてしまいます。
というわけで、アルミ箔があることでそれ以上芯は燃えず、そこでサラダ油がうまいこと温められ、いい感じに気化しているのではないかと考えられます。
もっとも、油の量が多くて芯の太さが一定であれば、恐らくは昔の行灯のような燃え方をしてくれるのではないかなと思いました。
また、芯が長くなると、芯が燃えて煙が立ち上ることもあり、あまり芯の長さは伸ばさない方が良さそうです。
臭いは殆どありませんでした。
ろうそくよりも温度が低そうなので、炉に使うには火力は弱そうですが、手近な素材で簡単に灯りを作ることは可能なようです。