夏の天気で夕立とセットでよく出てくるのが雷です。
雷は湿った空気が上昇気流によって上空に集まった水蒸気が凍ってぶつかることで空気が帯電し、限界を超えたときに地上に逃げる電気を指します。
昔は雷が光ってから音がするまでの時間を計って安全かどうかを確認していましたが、現在では「音が聞こえる=雷が落ちる危険性がある」という整理がされています。
この雷、雲の量や大きさによって数分から数時間暴れるわけですが、どうしたものか尖ったものに集まる習性があります。
そのため、雷の中で傘をさして歩いていたりすると、落雷する危険性が上がりますので注意が必要です。
また、雨宿りするときには木の下は避けましょう。もしも木に雷が落ちると木よりも電気を通しやすい人体に雷が飛んできてしまって大けがをすることがあります。
落雷時には、なるべく姿勢を低くしておくことが望ましいです。なるべく姿勢を低くして、近くの建物などに逃げ込むのが身を守る方法です。
雷は割と予測しにくいようで、雷注意報が出ていてもなんともないこともあれば、何も出てないのに雷が鳴りまくっていることもあります。
空中放電や雷の音が聞こえたら、なるべく早く近くの建物などに逃げ込む、逃げ込めない場合は、身につけているもので身体から出ている突起類を可能な限り収納し、できるだけ低い姿勢でやりすごす。
雷は当たるとよくて大やけど、へたすると死んでしまいますから、雷が鳴ったら、できるだけ早く安全対策を取るようにしてくださいね。
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雷にご用心
ゴロゴロという雷の音と入道雲。夏の風物詩ですが、最近では夏以外でも見かけることが起きるようになりました。
ゴールデンウィーク期間中でも、山に登っていた人が稜線で雷に打たれて亡くなるという事故が起きています。
どのようにすれば雷を避けることができるのか、今回はそれを考えてみたいと思います。
1.雷の仕組み
雷が空中放電現象だということは知られているところですが、瞬間的に数億ボルトという強力な電気が流れるものですから人に直撃すると死んでしまいます。
ただ、電気ですから電流が流れやすいところを流れていくという特性があります。そのため、人間の身長よりも高い位置に人間よりも電気を通しやすい物質があれば、そちらへ誘導されますので、建物や車の中にいるととりあえずは安全ということになります。
詳しいことはウィキペディアの「落雷」の項を参考にしてください。
2.いつまでに逃げればいい?
一番良いのは気象庁が「雷注意報」を発令しているときには広い公園や海などには出かけないことです。
AMラジオで番組を流しているときに大きく短く番組が途切れるような雑音が入るときには雷が近づいている証拠ですので急いで屋内へ避難します。
ただ、ラジオの雑音にはさまざまなものがありますから、一度安全な場所にいるときにAMラジオから聞こえる雷を示す雑音を聞き、知っておくことをお勧めします。
また、「雷の音が聞こえたら逃げろ」と言われることもありますが、自分の耳で雷の音が聞こえるとしたらすでに落雷を受ける可能性があります。
遅すぎることはないと思いますが、速やかに安全と思われる場所、例えば建物の中や自動車の中などに逃げるようにしましょう。
広い公園だと、避難するための場所が指定されていることが多いので、その表示に従って避難します。
なお、玄関ポーチや軒下、テントの中などは壁がないため外と同じだと考えて、壁に囲まれた場所へ避難するようにします。
建物や車の中に逃げ込んだら、絶対に壁やドアといった外部と繋がる部分に手を触れてはいけません。
雷雲は、早ければ10分程度、遅くとも1時間程度で通り過ぎていきますので、音が聞こえなくなるまでは避難場所でじっとしていてください。
3.いくつかの謂われについて
「雷が近づいてきたら金属のものを手放せ」
これはあまり意味が無いようです。金属のものを手放す暇があるなら、一刻も早く屋内への退避を行ってください。
「長靴や雨合羽を着ていれば大丈夫」
これは間違いです。長靴や雨合羽はゴムや電気を通しにくい物質なので着ていれば大丈夫ということなのでしょうが、実際のところ完全絶縁体ではなく、落雷の電気の力も非常に大きいため、遮ることのできる以上の電気が流れてしまうために意味がありません。実際、長靴と雨合羽をつけていた人が雷に打たれて亡くなってしまうという事故も起きています。
「避雷針の下は安全」
うそではありませんが完全に安全であるとも言えません。避雷針の安全圏は避雷針の先端から45度より大きな角度の場所だとされていますが、避雷針を支える柱から4mは離れていないと、「側撃雷」という柱から飛んでくる雷を受けることがあります。また濡れていたりすると避雷針から雷が人体に流れてきますので、濡れていないことが絶対条件になりそうです。
「低い姿勢を取れば安全」
うそではありませんが、例えば寝そべるような姿勢を取ると、地面に落ちた落雷が体に流れる可能性があります。しゃがんで地面に接している面積をなるべく減らした方が安全だと言えるでしょう。
「雷は高いところから落ちる」
間違いではありません。ただ、地上から空へ向けてのものや水平に飛ぶものなどもありますので、気をつけることは大切です。
「金属には近づくな」
は基本的には正しい話です。例えば金属柱や金属フェンスなどは雷が落ちやすいのは確かですから、これら金属製の背の高いものからは離れた方が無難です。
いろいろと書いては見ましたが、ぴんとこない人もいらっしゃると思います。
一般財団法人電力中央研究所さんがわかりやすく映像で雷のことをまとめていますので、お時間があるときに一度見ておくとよくわかると思います。