あると便利な段ボール

風邪対策の定番、窓を段ボールで覆う。外側から窓に貼り付けることで飛んできた物が窓ガラスに当たって割れることを防ぐ。重量物に備えて内側からも貼るとかなり安心ではある。

 段ボールというのはいろいろなところで使われています。
 どこででも見かけるもののはずなのですが、災害時にいざ使おうとするとどこにもないものの一つです。
 家でストックしておくのも場所を取って仕方が無いのですが、それでもいざというときに備えていくつか段ボール箱をしまっておくと重宝します。
 間仕切りや目隠し、壁や窓の応急処置、組み合わせれば段ボールベッド、いす、トイレ、ダンボハウス、簡易寝袋そして最後はたき付けまで、あると便利なこと請け合いです。

段ボール箱をそのまま寝袋として試してみた。段ボールの弾力で思ったほど寝心地和悪くない。また、保温効果でかなり暖かい。乳幼児が入るサイズにすると体温を維持するのが楽。


 行政では段ボールベッドや間仕切りなどは段ボール業者さんと提携して、いざというときには持ってきてもらうような協定を結んでいるところも多いのですが、段ボール業者さんも普段からたくさんストックしてあるわけではないので、大規模災害の時などには生産が間に合わないと言ったことも起きています。

市販の災害用段ボールベッド。ベッドの下は箱になっていて、生活用具をいろいろ仕舞えて便利

 平時に必要量をストックしておくのが一番良いのですが、予算と場所の兼ね合いからなかなか難しいというのが現実みたいです。
 自宅避難を考えている場合には、どこに家の中のどこに段ボール箱があるのかを確認しておくと、必要なときに使えて便利です。普段は何かを収めておき、いざというときには防災グッズとして使うというのもいいと思います。
 保温性があって、非常に使い勝手のよい段ボール箱。非常用グッズを収めておいて、災害用品の一つとして考えるのもよさそうだなと思います。

寝床で使える段ボール

 災害によって、何らかの理由で家に帰れなくなって避難所などで生活しなければならなくなったとき、眠りやすさというのは非常に重要なことです。
 でも、床や地面にそのままで寝転ぶと、堅くて痛くて大概の人は熟睡できないのではないでしょうか。
 エアマットなどしっかりとした敷物があればそちらの方がいいですが、ブルーシートや床の上に直接寝なくてはいけないときにはせめて上半身だけでも体の下に敷く段ボールを探して敷くことをお勧めします。
 段ボールが一枚あるだけで体への負担が全く違います。
 そして、上半身だけでもその恩恵を受けることができれば、心身に受けるダメージはかなり変えることができるのです。
 避難施設等では、段ボールは探せば大抵の場合どこかには存在しています。それを上手に使うことで、避難生活の質が向上できるのであれば、使わない手はありません。
 よく路上で生活している人たちが段ボールハウスを作って生活していますが、床に段ボールを何層か敷いてその上に毛布などの寝具を敷いて使うといくらでも寝られるそうです。
 災害時にはそこまでたくさんの段ボールはないとは思いますが、避難している場所で快適に過ごす一つの方法として、段ボールの活用方法を考えてみてください。