2024.5.11。益田市民学習センターで研修会「マイタイムラインを作ろう」を開催しました。
マイタイムラインというと意味がわからんというかたもおられると思いますが、災害が起きるまでに時間があって対応ができる水害や台風などへの時系列の備えをあらかじめ決めておくことで、これがあると抜けなく落ちなく、確実に安全が確保できるという行動計画書のことです。
参加者はお一人でしたが、備えることができる災害には、準備して備えるということが伝えられたなら良いなと思っています。
今回ご参加くださった方に、こころから感謝します
タグ: 災害事前準備
【活動報告】防災研修会「逃げ地図を作ろう」を開催しました
2024年4月12日に益田市の市民学習センター103会議室で防災研修会「逃げ地図を作ろう」を開催し、3名の方にご参加いただきました。
逃げ地図とは、災害の発生が予測されるときや発生後に避難する際、事前に安全な避難経路を想定して逃げるための道を決めておくためのものです。
この地図を作るためには、ハザードマップの確認や防災マップを作って地域の安全な場所や危険な場所を確認したうえでの作業が必要となります。
今回は前段の作業を省いてしまったためわかりにくかったと思いますが、実際にやってみるとそんなものかと思われるような内容だと思いますので、災害のときには避難する必要がある方は、ぜひ一度作ってみてください。
今回ご参加いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。
【活動報告】防災講演会の講師をしました
2024年3月9日に益田市の中西公民館様で開催された防災講演会の講師をやらせていただきました。
この日はかなり寒かったのですが、そんな中でも30名を超える方にお集まりいただき、防災の最初の一歩について二時間ほどお話を致しました。
皆さん一生懸命に聞いていただき、いくつかの質問も頂戴できて、講師としてとても嬉しかったです。
老若男女関係なく、災害は誰もが遭遇する可能性のあるものです。今回お話ししたことのうち、一つでも覚えていて、いざというときにその方の命が救えたなら、こんなに嬉しいことはありません。
参加してくださった皆様、そしてお声がけくださった中西公民館の皆様に、厚くお礼申し上げます。
【活動報告】子ども防災キャンプを開催しました
2024年2月23日から25日にかけて、二泊三日で子ども防災キャンプを開催しました。
場所は浜田市三隅町の黒沢まちづくりセンター様。
今回は黒沢まちづくりセンター様の全面的な後援をいただき、期間中仮設トイレ体験やゴミ袋防寒着、ダンボールシェルター作りなどを体験しました。
途中、地元の方々や地元消防団の皆様、浜田市社会福祉協議会三隅支所様、浜田消防本部西部消防署様のご協力をいただき、避難所設計や放水体験、消火器体験、炊き出し訓練をさせていただきました。
参加してくれた子どもたちは全部で7名でしたが、非常に濃い経験ができたのではないかと思っています。
参加してくれた子どもたちと彼らを快く送り出してくださった保護者の皆様、黒沢まちづくりセンターの職員の皆様、黒沢まちづくり協議会の皆様、浜田市消防団黒沢分団の皆様、浜田消防本部西部消防署の皆様、浜田市社会福祉協議会三隅支所の皆様、野菜やお米などの提供をしてくださった皆様に、厚くお礼申し上げます。
ありがとうございました。
【活動報告】リモートによる防災講座を開催しました
【活動報告】高津小学校で防災クラブを開催しました
2024年1月31日に、益田市立高津小学校で、今年度最後の防災クラブがありました。
今回は、最初にクイズをし、それから正解のない答え探しというタイトルで、二つの問題を考えてもらいました。
一つは800人いる避難所に届いた700個のロールケーキをどうするかをそれぞれ個人で考えてもらい、どう考えたかを全員に聞いてみました。その後、避難所が必要か必要でないかを二つのチームに分け、それぞれの立場から考えてもらいました。
災害時には、さまざまな考え方でさまざまな人が動きます。その行動に後付けで文句を言うのは簡単なのですが、その時に最善を考えて行動するのなら、それが正解なんだと言う話で、一年を締めくくりました。
一年間、よくわからないクラブ活動に参加してくれた子どもたちと、担当の先生、手伝ってくれたスタッフの皆様に、改めて感謝します。
ありがとうございました。
【活動報告】青原小学校避難訓練を見学しました
2024年1月17日、津和野町立青原小学校にて、地震からの避難訓練について見学させていただきました。
生徒さんの数は少ないですが、淡々と、そしてきびきびと準備し、避難している光景はいざというときにも大丈夫だろうなという安心感を持たせてくれるものでした。
もちろん絶対ということはありませんので、引き続きしっかりとした訓練は必要だと思いますが、身を守るための避難訓練が校風になるような学校になればいいなと思います。
また、見学後には管理者である校長先生、教頭先生から山のような質問もいただき、知っている事例を交えながら、わかる範囲で一生懸命こちらも説明させていただきました。
避難訓練実施後に管理職の方から詳細な意見を求められることはほとんどないので、正直なところ驚くやらうれしいやらです。
引き続きできる範囲にはなりますが、関りを持っていけたらいいなと思っています。
この度見学を快くさせてくださいました青原小学校の皆様に、こころから感謝します。
【お知らせ】ペット防災講習会を開催します。
能登半島で起きた大きな地震に被災された方にお見舞い申し上げます。
まだ全容がわかっていない状態ではありますが、現地の一刻も早い復旧と災害関連死がでないことを願っています。
ところで、災害のたびに問題にされるのがペットのことです。
もしあなたのおうちにペットがいたとしたら、災害発生時にそのペットをどうするかを考えたことがありますか?
また、避難してくるペットを受け入れる避難所や自主防災の方は、そのとき自分たちがどのようにすればいいのか、しっかりとわかっていますか?
今回はNPO法人人と動物の共生センター、NPO法人全国動物避難所協会の理事長である奥田順之先生とオンラインでつないでペット防災について一緒に考えてみたいと思います。
後半では、「ペットの防災・あなたの防災」として、いざというときを想定したワークショップを行います。
申込不要で参加費は無料となっていますので、この機会に災害時のペットについて考えてみませんか?
あなたのお越しをお待ちしております。
日時:2024年1月27日13時30分~15:30
会場:島根県芸術文化センターグラントワ多目的ホール
参加費:無料
※詳細はチラシをご確認ください。
判断基準は自分で持つ
2023年6月2日から3日の大雨、前線と台風の相乗効果でかなり強い雨が降った地域がありますが、あなたのお住いの地域は大丈夫でしたか?
避難レベル4の避難指示や避難レベル5である緊急安全確保が出された場所も多くありましたので、眠れぬ夜を過ごされた方もおられると思います。
また、被害に遭われた方にはこころからお見舞い申し上げます。日常が早く取り戻せることを願っております。
ところで、大きな災害が起きると、避難レベル3から4、5という順番で避難に関する情報が出されるということになっていますが、実際の運用ではすべてをすっ飛ばしていきなり避難レベル5の緊急安全確保になることがあります。毎回発表が遅いとお叱りを受けるこの避難情報の発表、自治体の中で何が起きているか考えてみたことがあるでしょうか。
こういう事態が発生する理由、実はすごく単純なもので、災害が発生しそうなとき、多くの人が自分では判断せずに行政に対応や救助をさせようとします。
一人二人ならともかく、それが何十、何百という数になると、電話対応だけで手いっぱいになり、気が付いたら緊急安全確保を出さなければいけない状態になっていることが多いのです。
情報提供はありがたいのですが、「だからなんとかしろ」と後につくと、一件の電話はとても長くなります。長いこと各自治体は人が多すぎるとして減らされ続けた結果として、電話にかかってしまうと他のことができなくなるくらい職員の数が減っています。また、「なんとかしろ」という電話の件数は年々増えていますから、そちらにかまけてしまって、本来業務ができなくなっているというのが実際のところです。
それと、一つ知っておいてほしいのは、避難レベルはあくまでもその地域全体を面で見た時に発表されるということです。
その地域全体が危険だと判断されて初めて出されるのがこの避難レベルですから、発表されるときにはすでに場所によっては災害が発生していることも十分に考えられます。つまり、自治体が出す避難レベルはあなたがいる地域という「面」であって、あなたがいる場所という「点」ではないのです。
自分の安全を守るためには、自治体の出す情報は頼りになりません。自分を守るのは、あくまでも自分の判断であることを忘れないようにしてください。
例えば、家の裏の川の水位が〇〇まで上がったら逃げる、とか、裏山の普段出ないところから水が出始めたら逃げるとか、自分の周りの環境で起きるちょっとした変化を避難判断にしましょう。
自分で決めた避難判断は、恐らくは自治体が出す判断よりも早くなります。
つまり、より安全に確実に避難を開始できるということになり、空振りは増えるかもしれませんが、自分の命は確実に守ることができます。
避難判断の基準は自分で持つ。そのために、家や近所の周りの普段の様子をしっかりと確認するようにしてください。
避難所の準備はできているか
日本の災害でもっとも進化していない部分は、ひょっとしたら避難所なのかもしれません。
写真や絵が残っている1888年の磐梯山噴火の写真と、1959年の伊勢湾台風、そして2011年の東日本大震災、それぞれを比較すると、ほとんど同じ状況であることがわかると思います。
体育館などの広い施設に避難者が雑魚寝。プライバシーもなく、情報も生活用品の配布もでたらめ。トイレは汚くて衛生環境もかなり劣悪。
新柄コロナウイルス感染症の蔓延によってソーシャルディスタンスという言葉が生まれ、初めて避難所がすし詰めにならない状況が生まれましたが、今度は避難所に避難できない避難所難民が発生している事態になっています。
最近では自宅避難が前提だということになって、できるだけ避難所への避難者を減らす方向で国も広報を進めていますが、自宅避難できない地域もたくさんありますので、避難所にどのように収容するのか、そして避難所での生活環境をどれくらい快適なものにできるのかは引き続きの課題になっていると思います。
人によっては避難所を快適にすると避難所から出ないという人もいますが、災害という非常事態で、さらにプライバシーがなく、生活用品や生活リズムが自分の思うようにできない環境では、心身ともに疲弊してしまうのは、災害からの復旧には大変なマイナスになるということを忘れないでほしいと思っています。
海外では、大規模災害が起きるとすぐに仮設住宅などが設置され、長期にわたって避難所での生活を余儀なくされるケースは年々少なくなっています。
これは災害からの復旧にはその人が疲弊しない生活環境の確保が必要だと考えられているからではないでしょうか。
避難所を現状のまま長期間運用する気であるなら、それなりの生活環境を維持できるような整備が必要となります。
避難所の準備、当事者も管理者も、平時にしっかりと考えて準備しておく必要があるのではないでしょうか。