防災というと非日常に備えるというイメージがあるようですが、日常生活の中にこそ防災は存在します。
普段の生活で危ないところや気を付けたほうがいいところは、災害時にも危なかったり気をつけないといけなかったりしますし、普段の生活でやっていないことは非常時にできるわけはありません。
災害という非日常では、普段の生活がより極端に出てくるだけですので、防災というのは日常生活の延長線上にあるのです。
そう考えると、普段からちょっと気を付けておけば非常時にも備えることができることになります。
災害は非常事態ではありますが非日常ではありません。日常でのいいこと悪いことが極めてわかりやすく極端に見えるだけなのです。
日常生活の中にこそ防災があるのだという意識で、何気ない日々の生活に災害対策を取り入れてほしいと思います。
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【活動報告】研修会「持ち歩き防災セットを作ろう!」を開催しました
2022年12月18日に益田市の益田市民学習センターにおいて、研修会「持ち歩き防災セットを作ろう!」を開催しました。
当日は雪の舞う寒い中、5名の方にご参加いただき、持ち歩くための防災セットの考え方や実際に用意してあるさまざまなアイテム類の中から自分が必要だなと思うものを選んでもらって自分用の防災セットを作ってもらいました。
これらの防災セットを普段使いのカバンなどに入れてもらって使ってもらい、しっかりとアップデートしていってほしいなと思います。
寒い中、熱心に参加してくださった皆様にこころからお礼申し上げます。
日持ちする野菜を常備する
災害にもいろいろとありますが、常に非常食が必要な状況になるのかというと、実はそうでもありません。
お住まいの建物に被害がなければ、住む場所に戻ることができますし、そうすれば家庭の備蓄があるわけですから、無理に非常食を1週間分準備しなくてもいいという考え方もできます。
普段からご家庭で料理するのであれば、おうちにはさまざまな食材があると思いますので、それらを調理すれば数日間は普段と何ら変わらない食事を摂ることも可能です。
冷蔵庫が無事であれば、中の食材は冷蔵、冷凍の順番で消費することで食材を無駄にせずにすみますし、近くに自分の耕作している畑でもあれば、そこから野菜を持ってくれば備蓄としては充分です。
そんな中で、ちょっとだけ意識しておくといいのが、保存のきく野菜を普段使いすることです。
例えばじゃがいもやさつまいも、タマネギ、キャベツや白菜も上手に処理すると結構長期に保存することができます。
そういった野菜を備蓄することと、それらを使った料理を普段から食べることで、いざというときにも野菜不足を防ぐことができます。
また、干し大根や干ししいたけといった乾物も非常に有効です。
非常食にしても、被災者向けの配給食にしても、野菜はかなり不足しています。
それらを補うために、野菜ジュースなども有効なのですが、こういった保存しやすい野菜も活用しておくとバリエーションが増えて野菜不足も補えます。
普段使わないものは非常時にはまず使うことはできませんので、普段の生活のなかでそういったお野菜を取り入れて、上手に暮らしていきたいですね。