「おうちで過ごそう」や「StayHome」などということで、「連休中には家にいろ」ということが言われています。
「3密を避けてください」と声高に言われているのですが、山登りやサーフィンといった外遊びであるなら問題ないという風に言う方もおり、連休がどうなるのかが少し心配です。
今日はなぜ「連休は可能な限り家にいろ」と言われているのかについてちょっと考えてみたいと思います。
1.「3密」ってなんだ
危険だと定義されている「3密」は「密閉・密集・密接」です。
3密を避けろと言われるので、この3つの条件が重なっているところを避ければよいと考える方もいらっしゃるようですが、この3密はそれぞれが感染する危険性があるとされていて、それを総称して「3密を避ける」という風に言われているのです。
ですから、他人と密閉された空間は駄目ですし、人が密集する空間も駄目、そして他人と密接することも駄目、ということになります。
この条件で言うと、女の子や男の子とお酒を飲んで大騒ぎできる夜のお店やライブハウスはもろに3密該当ですし、バーや喫茶店といったところも、この条件が当てはまるところが多いのではないでしょうか。
人が密集する空間として問題になっているのがスーパーマーケットや商店街で、先日ひらがなや名前で入店規制するような話が出ていたりしました。
3密の条件が揃うところを避ければいいというわけではなく、3密のうちの一つでも当てはまる場所は避けないといけないというのがこの「3密を避ける」という本来の意味です。
2.自然の中なら問題ないのではという意見
自然の中なら問題ないだろうと言うことで、週末に山や海に人が殺到して問題になっています。
1で触れた「3密のうちの一つでも該当したら駄目」と考えると、人が集まってくるのであれば駄目、ということになります。
それ以外に問題になってくるのが、遊ぶ場所や移動中に利用するコンビニエンスストアといった店舗や公衆トイレ。これは感染した人が気づかずに利用したあと、その人から排出されたウイルスが商品のパッケージや便座といった場所から手について、その手で目や口を触ることで感染してしまうことが起こりうるからです。
移動は自家用車、現地では他の人とは2m以上間隔をあけるといった対応をしていても、それ以外の場所から感染する可能性があるということを忘れてはいけません。
そして、自然が豊かな地域は多くの場合医療体制が貧弱です。もしその地域に住んでいる人達に感染が蔓延したら、医療体制があっという間に崩壊することは火を見るよりも明らかですから、そういう意味でも出かけるべきではありません。
また、まんいち事故が起きたときに救急搬送や緊急受け入れといった、現地の医療体制に無用な負荷をかけてしまうことにもなります。
3.出かける方法はないのか
結果から言えば、マスクなどの口を覆うものをしっかりとつけ、人と会わないような道を止まらずに歩くだけ、ということなら何とかなりそうです。
小さな子ども連れだとかなり厳しい条件ですが、お日様に当たることもかなり大切なことなので、ベビーカーやおんぶ紐などで固定して、ものに触らないように、止まらないように移動してみてはいかがでしょうか。
庭やベランダがあるのなら、そこで遊ぶのなら、3密は避けることができます。ただ、怪我には充分に気をつけてください。
いろいろと書きましたが、いつものように出歩くことはかなり難しいことは確かです。ただ、いつもと違った遊び方や過ごし方を発見できるチャンスでもありますから、できないことに着目するのではなく、できることに目を向けていろいろとチャレンジしてみてくださいね。