【活動報告】高津小防災クラブを開催しました

 去る6月16日、益田市立高津小学校で2021年度第2回目の防災クラブを開催しました。
 今回のテーマは「熱中症対策を考える」。
 「熱中症とは何か?」に始まり、「熱中症の症状」や「熱中症への対応法」、「熱中症にならないための予防法」などについてクイズを交えながら説明しました。
 後半では経口補水液を手作りしてみてもらいましたが、450mlに対して3gのスティックシュガーを9本(27g)という量にびっくりしていました。
 普段飲んでいる炭酸ジュースはもっと入ってるよというような話になり、麦茶とかお水がいいのかなといった質問が出たりと、微妙に食育のような内容になりながら経口補水液を作ってもらい、できあがったら試飲してもらいました。


 「スイカみたいな味がする」「べっこう飴?」「甘すぎて飲めない」など、さまざまな感想がでましたが、塩の加減(1.5g)を指のつまみ方で説明したので味がまちまちになってしまったようです。
 腐敗が怖かったので、完成後はみんな処分してしまいましたが、作り方を持って帰ってくれたので、家でも作ってみてくれるといいなと思います。
 暑い時期、子ども達だけで遊ぶこともあると思いますが、熱中症が起きないように、もし起きても重症化させないように、一緒にやった内容を覚えていてくれたらいいなと思います。
 参加してくれた子ども達、そして担当してくださる先生に感謝します。

【活動報告】有害鳥獣対策への対応、その後(~5月28日)

 ご依頼を受けてから約一月半。罠を仕掛けてから敷地内には出なくなったということですが、数日前に自宅前に現れたというお話をいただきました。
 「ブヒブヒ言ってた」との証言があったので確認したところ、ご自宅の前の庭を掘り返した跡があり、痕跡から見てイノシシがやったものと確認できました。
 ただ、イノシシ檻を出すには場所が狭く、防除用の電気牧柵は小さい子どもさんがいて危険だと判断し、しばらく様子を見てもらうことにしました。
 また、裏山からも夜に獣の音がするということで、そちらの方も対応することにしました。
 裏山と敷地の間にはイノシシ柵が展開されているので裏山側からのイノシシの侵入はできないだろうと見ていますが、何が来ているのか気になったので監視カメラを仕掛けてみたところ、おおきなイノシシが来ていることがわかりました。


 このイノシシのうちの一頭がイノシシ柵沿いに移動してご自宅前を掘ったのかもしれませんが、確証はもてません。
 幸い、裏山には一台稼働休止状態のイノシシ檻がありましたので、所有者とお話をさせていただき、当方で維持管理させていただくことを条件にお借りすることができましたので、現在そちらに重点をおいて対応をしています。
 敷地内の檻は、このまま出なければ休止から撤去に向かいますが、対応エリアが裏山に移動して、イノシシとの知恵比べは続きます。

【活動報告】第1回総会を開催しました

 令和3年5月23日に益田市の益田市民学習センターで当研究所が法人成りして初めての総会を開催しました。
 正会員10名全員のご参加をいただき、議案全てに対して全会一致で賛同をいただき、令和2年度の完了と令和3年度の活動が開始されることになりました。
 新型コロナウイルス感染症が地域で蔓延しており、行く先が混沌としていますが、それでも災害対策は進めていかなければなりません。
 会員の皆様方の思いを大切にして、気分も新たに新年度の活動を行っていきたいと思っています。
 お忙しい中お集まりいただき、陰に日向にご支援いただいている正会員の皆様に、こころから御礼申し上げます。

【活動報告】大神ヶ嶽で自然体験会を行いました

大神ヶ嶽から立石への縦走路で見かけた景色。ツツジが咲いていた。

5月4日、前日津和野町の青野山に引き続いて、益田市匹見町の大神ヶ嶽で会員向けに自然観察会を行いました。

 かつては修験者が修行したと言われる山系ですが、麓までは林道がついているため、登山口までの時間はかかりますが車で近くまで行くことができます。
 当日は大神ヶ嶽を登りながら、頂上付近にたくさんある岩や植物の植生、この地域を中心に住んでいる西中国個体群のクマ、寄ってきて隙あらば血を吸おうと狙っているブヨなどについてお話をさせていただきました。

 大神ヶ嶽から縦走すると大きさ50mくらいの立石という奇岩をみることができます。

立石と呼ばれる奇岩。上にある石は高さが50mくらいあるという話。

 この立石へのアプローチは少しきついので、登山道から眺めて折り返し、無事に下山することができました。

 参加者の中には3日の青野山に引き続きという方もおられて少々お疲れの様子ではありましたが、きれいな山の空気を始めさまざまなことをたくさん吸収していただけたと思っています。
 ご参加いただきました皆様に感謝します。

【活動報告】青野山で自然体験会を開催しました。

青野山から日原方面にまっすぐ伸びる弥栄断層。その上に国道9号線がある。

 去る5月3日、島根県鹿足郡津和野町にある青野山で自然体験会を開催しました。


 前日までの雨がうそのように晴れ渡った天気の中、会員様、そして会員様のご友人などにご参加いただき、賑やかに青野山を登山しながら春の山野草の観察をし、また、途中の視界が開けた場所では弥栄断層についても説明させていただきました。


 各自弁当の昼食をいただき、下山後は津和野城趾に登り、そこから本日登った青野山を別角度から眺めるオプションも実施。
 少々厳しい行程でしたが、参加された皆さん笑顔で終了することができました。
 この場をお借りして、ご参加いただきました皆様に感謝いたします。

【活動報告】有害生物への対応作業を行いました・その3

 4月7日から対応をしているイノシシ対策ですが、4月18日の点検の際、依頼人様から現在の状況についてお知らせをいただきました。
 それによると、一時期来なかったイノシシですが、現在は深夜~早朝にかけて様子見に現れているとのことで、動きを見ているとやはり餌を探しているように見えるとのこと。
 餌に釣られてきているのであれば、餌を追加することによって捕獲、または忌避させることができるのではないかという話になり、一般的にイノシシが好むと思われる少しにおいの強い餌を追加で設置してみました。
 環境の変化にイノシシはかなり敏感ですが、興味を持って檻にかかるか、もしくは怪しんで来なくなるか、しばらく様子見が続きます。
 有害鳥獣対策において檻を出すと最初にかからなければ長期戦になることが多いので、定期的に点検・監視を行いながら対策をしていきます。

【活動報告】有害生物への対応作業を行いました・その2

 先日イノシシ対策についてご依頼いただいた作業の続報です。
 4月7日の説明後、地面にたくさん落ちていたドングリ類については、依頼主様が一生懸命回収され、土に埋もれているもの以外は殆ど片付けてくださいました。
 4月10日に監視カメラを確認したところ、ドングリを回収した後はイノシシが寄ってきていないことがわかりましたが、彼らは定期的にえさ場を確認しにくるため、念のため檻をかけてみました。
 当初研究員始め依頼主様達にもご協力いただき、現地にイノシシ檻を一基展開させていただきました。
 人がかなりばたばたした痕跡が残るので、この後イノシシは出ないかなという気もしていますが、しばらくはこれで様子見をすることにしました。


 檻をかけることは、そこにえさを撒くことになるので、ターゲット以外にもさまざまな動物を不用意に寄せることになってしまうので、設置についてはよく検討を行う必要があると考えています。
 これでイノシシが来なくなれば依頼は終了ということになりますのですが、しばらくは定期的に監視カメラの映像確認と檻の維持管理をすることになりそうです。
 また動きがあれば報告したいと思っています。

【活動報告】真砂の城山で地質と自然観察の学習会を開催しました

まさ土の塊を壊してどんな石が含まれているか調べているところ

 益田市馬谷町では、良質の真砂土が取れることで知られています。
 実は、地質図を見るとこの地域だけ真砂土で構成された少し不思議な場所になっていて、ここだけこの地質になった理由は諸説あってよくわかりません。
 真砂土は花崗岩が風化してできたもので、災害時には、水を含んである瞬間一気に崩れてしまう非常にやっかいな性質も持っています。
 庭土などに使われることから分かるように、水を含み水を保持する能力も持っており、広島などの土砂災害は地質がこの真砂土であったことが一つの原因として考えられています。
 今回選んだ城山と呼ばれる山は別称高嶽山ともいわれていて、中世の頃には城が築かれていたそうです。
 久しぶりに晴天だった4月11日に、会員様と一緒に自然観察、地質観察をしながら山頂まで登山をしました。

 春の山野草であるゼンマイやワラビ、アザミやスミレ、その他の花々を眺め、食べられる山野草の見分け方を確認したり、道ばたのスイバを囓ったりしながら、ゆっくりと登山をし、途中花崗岩でできたコアストーンなども確認。


 結構急な上り坂や城だった頃の堀割、倒木やキノコなどもあって、里山でありながらいろいろと登山の楽しみを味わうこともできました。
 史跡としてはあまり知られていないこの山ですが、山の恵みや土地の形成、そして地域と山が共存していることがよくわかる学習会。
 予定よりは遅れたものの、無事に下山まですることができました。
 今回参加して下さった皆様にお礼申し上げます。

【活動報告】有害生物への対応作業を行いました

 当研究所の定款には「有害生物への対応」というのがあります。
 有害生物と言ってもさまざまなのですが、基本的には人の営みを行う上で問題となる野生生物が人の営みに影響を与えないような対応を行う作業で、現在のところは陸生生物を対象にしています。
 このたび、敷地にイノシシが出ており、人に被害を与えては困るので対処をしてほしいというご依頼をいただき、去る4月7日の早朝、現地確認をさせていただきました。
 当研究所での有害生物対応は「防除」が基本です。そのため、まずは防除ができないかを確認します。
 防除と言ってもそんなに難しい作業ではなく、誘因物を撤去する、通り道を潰す、隠れ場所をなくすといったことで、やり方さえわかればどなたにでもできる内容です。
 今回のケースでは、土地が肥えていて地中に大量のミミズがいてあちこち掘り返していること、敷地におおきなシイの木などを中心とするドングリの木が複数あり、地面に落ちたものだけでも相当な量であることから完全な撤去は困難と判断しました。


 ご依頼主様には敷地への侵入阻止を提案しましたが、人が出入りできないのは困ると言うことで、侵入阻止も対応が無理だということになりました。
 電気牧柵についても敷地内で子ども達が遊ぶことがあるため難色を示され、やむを得ず捕獲を行う方向で作業を行うことになりました。
 現地での生態を確認するためにトレイルカメラを設置。出ているイノシシが同一個体なのか、出没する時間やどのような動きをしているのかについて確認をしていきます。

イノシシが来そうな場所にセンサーカメラを仕掛ける。何が映るのかは仕掛けてみないとわからない。

 状況が特定できた時点で捕獲作業を開始しますが、捕獲駆除はうまくいかないこともありますので、今後のことも考えて不要な木の伐採、イノシシが嫌がるような目線の通る空間を作るための剪定などを依頼主様にはご説明し、検討していただけることになりました。
 今後どうなるのかはわかりませんが、敷地に出なければいいというご依頼主様のご希望ですので、そのご要望にそった形で対応したいと思います。
 余談ですが、有害鳥獣の駆除については該当市町村から有害駆除許可を受ける必要があります。当研究所は所長を含めて複数の猟師がおり、益田市役所様との協議で指定エリアの有害駆除許可を得ることができたため、今回は捕獲という選択肢がとれました。
 許可を得ずに野生鳥獣を捕獲することは、特定の条件を除いて鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(通称:鳥獣保護管理法)違反となりますのでご注意ください。

【活動報告】秋吉台でカルスト台地について学習しました

湧水の流れる川に自制する「ベニマダラ」を確認している様子

 あいにくの荒天の中でしたが、去る4月4日に山口県美祢市にある秋吉台及びその周辺でカルスト台地について会員向け学習会を行いました。
 最初は別府弁天池にて湧水と、それに伴うマスの養殖や普段あまり見ることのできない「ベニマダラ」という藻類の自生している様子を見学しました。


 その後、秋吉台科学博物館に移動して秋吉台の形成や生態系、植生について学習し、ニャンモナイトやパンモナイトといった珍種の化石(?)も見ることができました。
 昼食後は天候が回復してきたので長者原に移動して、冠山、北山、長者原を回り、石灰石や秋吉台について体感してもらいました。

山焼きの後だったこともあって非常に見晴らしが良かった。でもかなり寒かった!

 それから秋吉台エコミュージアムで鍾乳洞などのでき方や秋吉台の成り立ちを再確認した後、景清洞で実際に鍾乳洞に潜って学習会を終了しました。
 なかなか雨にたたられて思ったようなフィールドワークができていない現状ではありますが、さまざまな地形を見て確認し、考えることは重要だと思っていますので、今後も開催していきたいと考えています。
 今回ご参加下さった皆様に感謝します。