防塵マスクあれこれ

 災害時に付きものなのが粉塵です。
 東日本大震災や熊本地震の時には地上から1mくらいは粉塵で満たされました。
 水害などでは被災後はそうでもありませんが、ヘドロが乾いてくると車や人が通るたびに粉塵が舞い上がります。
 気管支の弱い方だけでなく、普通の人でも喉が痛くなるような環境となりますので、それに備えてマスクを用意しておきましょう。
 普通のマスクでも問題ありませんが、気管支が弱い方などはN95やDS2といった防塵効果の高い高規格のものを用意しておくと安心です。
 ちなみに、N95もDS2も防塵・防護マスクとしての基準で、N95は米国労働安全研究所(NIOSH)が、DS2は日本の厚生労働省がそれぞれ定めたものですが、能力としては殆ど互角のものです。

DS2規格とN95規格の使い捨て防塵マスク。医療用マスクだと市中では手に入りにくいが、ホームセンターに行くと普通に売っている。N95の方が単価は安い気がする。

 このマスク、防塵対策だけではなく、PM2.5やインフルエンザウイルスを吸い込みにくい効果もありますから冬場や春先でも威力を発揮します。
 ただ、せっかくのよいマスクを買ってつけていても自分の顔にちゃんとフィットさせられていないとマスクの本来の能力は発揮されませんので、あらかじめきちんとつけられるように練習しておくことが大切です。
 非常用持ち出し袋には数個、家の備蓄としては2週間程度準備しておくことで、気管支のトラブルを防ぐことができますよ。

家にある飲料水を探そう

 大規模災害が発生した後、まっさきに問題になるのはトイレです。そして、その次には飢えと渇き。
 これは地震でも水害でも台風でも同じことで、ライフラインが寸断されて発生する共通の問題となります。
 そのとき、飲み水の確保が一番の問題となったことをご存じでしょうか。
 今回は密かに家の中にある飲料水について考えてみたいと思います。
 飲料水というのは「飲んでも人体に影響のない水」で、災害に備えることを考えたときにはPETボトルで売られている保管可能な水や、光触媒を利用して水が腐らないようになっているポリタンクなどを備えることが一般的ですが、おうちによっては普通に飲むことの可能な水が隠れている場合があります。
 一カ所目はトイレの水洗タンク。水道管直結タイプでなくタンクに貯めるタイプで毎日利用されているのであれば、そのタンクの中に最低2~5リットルは必ず飲める水があります。
 気分的には乗り気がしないかもしれませんが、ここに保管されている水は大抵の場合は水道水。毎日何度も入れ替わっているので新鮮な水が入っている理屈になります。
 もっとも、この水を使うためにはこのタンクに注ぐ水では手を洗わないなど、水を汚さないようにする必要になります。ですが、災害が発生した後、トイレの水を流さなければ、簡単に手に入る水です。
 二カ所目は、電気温水器。これは給湯施設を電化している人に限られますが、このタンクの中には180リットル以上の水またはお湯が入っており、最近のものであれば、災害時に水が供給できるようなコックがついているものもあります。
 普段から使っているのであれば、これはかなりの量の水を確保していることになります。
 三カ所目は太陽光温水器。最近は太陽光発電施設の普及で見かけることも減りましたが、もしこの装置があるのなら、ここにも電気温水器と同様の水の量が確保されていることになります。
 もっとも、太陽光温水器で作ったお湯については「あくまでも生活用水」というメーカーの説明もありますので、飲食に使う場合には自己責任でお願いします。
 さて、ここまで読んでいただいて気づかれたと思いますが、電気温水器と太陽光温水器はどちらもお湯を作るための装置です。
 災害時でも、しばらくの間はそれなりのお湯を確保することも可能ですので、これらを利用して飲料水を上手に確保してください。

ビスを使わずに家具を固定してみる

 以前にL字金具とビスとで家具をどうやって止めるかについて考えてやってみたことがありますが、今回は「ビスを使わずにどうやったら家具を固定できるか」について考えてみます。

仮止めのような突っ張り棒。これでもないよりはましと考えている。

 上の写真は以前我が家で取り付けた家具転倒防止の突っ張り棒。本来高いところに置くべきではないものがいろいろとおいてあります。
 まだ防災のことを知る前にとりつけたものなので、鉄棚の真ん中を押さえていますが、本来は動かないように壁側に一番近いところを固定しなくてはいけませんが、忙しさにかまけて放置したままにしていました。
 実は取り付けた後に起きた大阪北部地震で「突っ張り棒が天井を突き破って家具がひっくり返ってしまう」という事例が起きてしまったと聞きました。そこで、この鉄棚を確実に固定するため、二種類の違った方法で固定をすることにします。

 まずは突っ張り棒を正しい位置に移動させます。

不二ラテックス製の「不動王」。いろいろなバージョンがある。

 今回使うのは、この「不動王」。壁と家具を特殊な粘着テープで繋いで固定するため、壁を傷つけにくいとの触れ込みです。

柔らかい壁紙やセメントモルタル、石膏ボードなどには、不動王が粘着テープを使う構造上使えないことが書かれています。

 ふわふわした厚手のスポンジが振動を上手に吸収して本体がひっくり返るのを防ぐようです。 取付方は、L字金具と一緒です。違うのは「ビスをもむ必要がない」こと。その部分が特殊な粘着テープになっているわけです。

 壁側、家具側の両面テープをはがします。

 で、L字金具とは逆に「家具→壁」の順番に固定していきます。
 ぎゅっと押さえたら完成。とっても簡単で力も不要です。

もう一つも同じように取り付けて、これで完成。突っ張り棒と不動王の二種類の固定具で固定を多重化しました。
「不動王」の寿命は5年くらいとのことですが、固定部分がはがれていないかの確認は一年に一回くらいした方がいいかもしれません。
これで家具倒れるまでに逃げ出す時間を稼ぐことくらいはできそうです。

不二ラテックス 不動王家具転倒防止器具L型固定式 FFT-001

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古の災害を知る研究

 日本では昔からさまざまなものが記録として残されていますが、自然災害についても直接被災した人や話を聞いた人が文献として記録を残しています。
 特に地震に関してはその周期の長さから、過去の文献を読み取っていつ頃どのような規模のものが起きていたのかを確認していくことで、現在の地震学とあわせてより精度の高い地震の予測ができるのではないかと考えられています。
 京都大学や東京大学が中心となって「古地震学」を研究しているそうですが、webを使って様々な人が共同で文献を読み解いていくプロジェクト「みんなで翻刻」が京都大学古地震研究会主催で実施され、災害に関する古文書が日々読み解かれているとのこと。
先日、東京大学地震研究所の古文書の一部の解読が完了したという記事も見つけました。
過去が紐解かれていくことで、今まで分からなかった、または知られなかった地震や災害のことがこれからわかってくるかもしれません。
翻訳支援ソフトも使えるようですので、興味のある方は是非一度「みんなで翻刻」プロジェクトのサイトを覗いてみてください。

 なお、「みんなで翻刻」に参加するには、FacebookやTwitterのアカウントが必要なのと、現時点ではパソコンからしか見られないそうですので、あらかじめお知らせしてきます。

 また、東京大学地震研究所図書室のホームページ内「著名地震別「地震資料」」「浜田地震」に関する資料を見つけましたので、併せてリンクを貼っておきます。興味のある方はこちらもご覧ください。

簡易型感震ブレーカーを付けてみる

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 地震後、電力会社さんは被災したエリアの電源供給を止めることになっています。
 そして一軒ずつ確認して電気を復旧するのですが、通電火災を起こさないように、発災時には電気のメインブレーカーを切っておくことが必要とされています。
 可能であるならば、感震ブレーカーは電気工事屋さんに上記のような感震機能を持ったブレーカーに交換してもらうのが一番いいと思いますが、家が古かったり、借家だったり、面倒くさかったりするとなかなかそうもいかないのが現状です。
我が家も古い借家で、感震ブレーカーに交換することはできませんでした。
そこで、簡易型の感震ブレーカーを取り付けてみることにしました。

手に入る感震ブレーカーでは一番構造が単純なもの。

 今回取り付けたのはこちらの感震ブレーカー。
 構造は単純で、メインブレーカーに重りに繋がる紐をくっつけて、地震で揺れたら重りが台座から落ち、その勢いでブレーカーを落とすというもの。

材料もシンプルです。

この輪を取り付けることで重りが落ちにくくなる。

 引き金となる玉は結構重いです。台座は、震度によって大きさが変わります。一番大きいと震度6強、真ん中が震度6弱、一番小さいのが震度5強で玉が落ちるような構造になっているそうです。

 まずは台座をまっすぐに貼り付けます。台座には水平計がついているので、真ん中に空気の○が来るように調整します。
この台座と、紐を誘導する環のついた誘導装置は両面テープでの貼り付けなので、一度貼り付けたら強度が安定するように一日放置します。

 次の日、ブレーカースイッチに引っかけるカバーに重りを結びつけ、台座に重りを乗せたら出来上がり。至って簡単です。
 さすがにメインブレーカーを試験で切ると問題が発生するので、まだ試験はしていませんが、うまく作動するといいなぁと思います。

 この商品は以下のお店で調達しました。

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防災アプリを入れてみる

 スマートフォン用の防災アプリというと有名なところでは「NHKニュース・防災」や「yahoo!防災速報」などがあります。
 地方ローカルでは「東京都防災アプリ」や「大阪市防災アプリ」などがありますが、津和野町と吉賀町についてもこのアプリがあることはご存じですか?
 2016年から運用されているそうですが、津和野町と吉賀町をエリアにしている「サンネットにちはら」さんのアプリの中にこの機能が組み込まれています。
 ここではAndroidで説明しますが、iPhoneにも対応アプリが用意されています。

 これが起動画面。初回時のみ津和野町か吉賀町かの確認があり、アプリが起動。その後は画面下の「地域選択」で切り替えることができます。

雨量と水位は島根県防災システムからデータをもらっている。

 防災情報をタップすると、さまざまな情報が見られるようになっています。
 「最新防災情報」では気象情報を中心とする災害関係の情報が、「定点カメラ」では道路や河川にある監視カメラからの映像を簡単に見ることができるようになっています。

カメラは道路と河川にわかれている

 「雨量一覧」や「水位一覧」は選択した町の河川や降雨のデータが、「避難所」では同じく選択した町が決めている各種避難場所のメニューが出てきて、行きたい避難所名をタップするとナビで誘導までしてくれるようになっています。

各町で指定されている避難所の種類が違うため、それにあわせた表示になっている。
避難所の一覧。ナビボタンをタップすると、GPSのスイッチが入っていれば現在位置からタップした避難所までの誘導を始めてくれる

また「消防・防災」では役場からの消防・防災関係に特化した情報が掲載されています。
 いざというときに使える情報が使いやすくわかりやすく作られていますので、該当する地域にお住まいの方でスマートフォンをお持ちであれば、ぜひ一度インストールして使ってみてください。

 Androidの人はGooglePlayから、iPhoneの人はAppStoreで「サンネットにちはら」と入力すると見つかります。
 ちなみに、益田市は調べた範囲ではこういったアプリの存在がわかりませんでしたので、国土地理院の避難所マップに頼るしかなさそうです。

両開きロッカーの扉の固定法

 保育園さんで使っているロッカーの扉をロックできるようにしようということになりました。

 これがロッカーの全景。扉の内側には固定具はありません。扉のちょうつがいのスプリングで扉を固定する構造で、上下の二段となっています。
上の段は普通の金属製のドアストッパーで止めることにしましたが、問題は下のロッカー。高さ的に子どもの頭が当たるかもしれない場所なので、普通のドアストッパーでは事故が起きる可能性があります。

 そこで安全面を考えてプラスチック製のドアストッパーを用意したのですが、今度は強度でいまいち不安が出てきました。
 そこで、プラスチック製のドアストッパーを小改造して皿ねじを使えるようにし、しっかりと取り付けられるようにしてみました。
 作業と取付、万一の場合は自己責任になりますが、改造は次のとおりです。

 まずはキャップを外します。

 そして、内部のピンを切り取り、その部分に錐で穴を開けます。

ねじの皿部分がキャップ内に収まるように皿に合わせて形を作り、皿ビスを貫通させてうまく収まるかを確認します。

 ビスを貫通させた状態がこれです。ロッカー側には今日粘着タイプの両面テープに取り替えています。

ビスで取り付けます。皿部分はなんとかうまくキャップ内に収まりました。

 全体につけるとこうなります。
 上部ロッカーは内容物の重量と扉の精度によって固定具を変えています。
 同じようなロッカーが3カ所あり、取付自体は正味1時間で完了しました。
 このロッカーの下でお昼寝する子どもさんもいるということなので、とりあえずはこれで安全が確保できそうです。

 できるところから始めて行くことで、準備は進んでいきます。とりあえずの第一歩を踏み出すことが、実はとても大切なのだろうと思います。

耐震と免震と制振構造

 建物の構造のお話をしていると、耐震と免震と制振がごちゃごちゃになっていることがよくあるなと感じます。
 ここでは整理を兼ねて、耐震と免震と制振の違いについて確認してみたいと思います。

1.耐震構造
よく言われる「この建物は耐震構造です」というのは、文字通り「地震に耐える構造になっている」ということです。
1981年以前は震度5強、それ以降は震度6強から震度7まで崩れない構造になっているものを指します。
建物が倒壊しないというだけですので、普通に揺れますし、建物内の家具などはひっくり返ったりします。
大きな地震が重なると、建物の強度が落ちて崩れてしまう可能性があります。

強度の足りない場合には力のかかる部分に補強をして倒壊を防ぐ耐震補強工事が行われることが多い。
写真は耐震補強工事後の島根県庁益田合同庁舎。

2.免震構造
地面と建物の間を切り離してその間にゴムなどの揺れを吸収する免震装置を置いた構造になっており、大きな地震でもあまり揺れを感じることはありません。
地震に対する効果はは絶大ですが、地下に空洞を作るため、台風や竜巻、水害などには弱い構造となっています。

建物の下につけられる積層ゴム型免震装置。上下左右の動きを受け流せる構造を持っている。
名古屋市立科学館の展示より

3.制振構造
地震の揺れを建物につけたダンパーなどで吸収して建物の揺れを押さえ、破壊を防止します。
エネルギーをダンパーなどで吸収するため、建物の強度が落ちにくく、大きな地震が重なっても崩れにくい特徴があります。

制振用ダンパー。建物構造物にかかる力を制御してダメージを抑える。
名古屋市立科学館にて

 免震構造や制振構造は大規模な建物や高層ビルなどによく使われる技術で、一般住宅にも一部採用されているようですが各装置の設定などが難しく費用も嵩むため普及するまでには至っていないのが現状です。
 2×4などの一般住宅は柱だけで無く壁全体で建物を支える構造になっているため、比較的地震には強いとされています。

 法的に決められているのは耐震基準だけで、その中に免震や制振があると考えてください。

L字金具+ビスでの家具固定

家具を固定しようという提案をすると多くの方はL字金具+ビスというイメージになるようで「どうせ抜けるから無駄」とか「やっても役に立たない」と言われることが多々あります。
前提条件として、固定方法はできれば二つ以上の異なる方法を使うということをご理解いただいた上で、これらを使ってどのように固定するとうまくいくのかについて考えてみたいと思います。
1.まずは家具の素材を確認しよう
固定したい家具がどのような素材で作られているのかによって固定方法も変わります。まずは固定したい家具の背面を見てみましょう。
背面になる部分の外側がどのような材料なのかを確認します。
ここから見える部分が一枚板や集成材なら大丈夫ですが、パーティクルボードのような端材を圧着接着しているようなものならこの時点でL字金具+ビスの固定は無理です。揺れると簡単に抜けてしまいます。

固定に使う木の堅さによってビス留めできるかどうかが決まる

2.壁の構造材を確認する
次に固定したい壁がどんな構造物でできているのかを確認します。とはいっても、木造モルタル構造の一軒家の場合だと、殆どの場合壁紙の下は石膏ボードかベニヤだと思います。
家具をしっかりと固定するためには、この壁を構成する構造材の下にいる間柱や横胴縁にビスを打ち込む必要があります。
そのためには壁の厚さ+αの長さをもつビスと、下地を調べられるセンサー類を準備しましょう。また、電気の配線なども通っていますので、電源の位置関係も気にするようにします。

縦方向が間柱、横方向が横胴縁。壁の中はこの部分以外スカスカなのに注意。

3.L字金具の向きに注意する
L字金具を取り付ける際には、壁側のL字のビスを家具で隠すような取り付けを行います。強度を確保するため、できれば家具の両端と真ん中を止めるようにします。

L字金具の取付例。黒い金具の取付方法のほうが強度があるとされる。

 私自身は家具の床部分の手前側に必ず新聞紙をたたんだものを挟むようにしています。
 家具の重心を中央部よりも気持ちだけ壁側にすることで、他の固定方法がより活きるのではないかと考えているからです。
 家具の固定方法はさまざまです。
 今回はよく言われるL字金具+ビスでの固定方法をご説明しましたが、これで固定できない家具は案外と多いものです。
 他の固定方法については、また後日考えてみることにします。

活断層を見てみよう・弥栄断層

 先日、日原の人と話をしていたときに、国道9号線の下に活断層があると聞いて調べてみたら、弥栄断層のことでした。
 この弥栄断層は浜田市弥栄町から津和野町青原にかけて伸びる活断層で、この断層の上を国道9号線と山口線が一部区間走っています。
 場所は津和野町にある青野山の麓から津和野町日原の国道187線分岐まで。

青野山から日原方面を望む。眼下の山に挟まれたところが断層部分

 その先は日原の町を通って奥にある須川谷という集落から国道488号を交差し、日晩山の麓を抜けて美都町都茂の集落を抜け、国道191号を一部跨いで弥栄町にたどり着きます。

大神楽から益田市美都町都茂方面を望む。見づらいが、山の間に見えるのが国道191号。益田市美都町宇津川の手前まで断層の上を通っている。

 google-earthで確認していただくとよくわかりますが、青野山の益田側から浜田市弥栄まで不自然にまっすぐ伸びている場所がありますが、これは活断層が動いたことによりできた直線です。
 こういう直線の地形は工事の効率がよかったため、この活断層に沿って道路や線路が作られることがよくありました。
 有名な場所では、中国縦貫道が走っている山崎断層がありますが、ここも同じように断層が作った地形を利用して道路と線路が作られています。
 この断層が動いた場合、断層直上は震度6強の揺れが起こるというシミュレーション結果が出ていますが、地震自体は直下型のため、震度以上の被害が出ることが予想されます。
 ここが断層で右横ずれしたいうことはわかっているのですが、いつ動いたものかについてははっきりと分かっていません。
 もし通ることがあったら、かつてここで大きな地震があったのだろうなと思いながら見てみてください。
 なお、弥栄断層については青野山を挟んで反対側に地福断層というのも存在します。
詳しくは以下のサイトをご確認ください。

http://gbank.gsj.jp(活断層データベース)
https://www.jishin.go.jp/yasaka_jifuku