ペットの避難所問題

 岡山県総社市でペットとの共生を掲げてペット避難所を作ること、そして行方不明になったペットの捜索を掲げた条例が議会で否決されたそうです。
 記事によれば、市長さんは「ペットの問題で毎回現場が揉めるので明文化しようとした」ということだったのですが、議会では「人命救助に支障が生じる」「人的資源がない」などといった理由で現状維持でいこうという判断をしたようです。
 避難所の収容人員がコロナ禍でかなり減っており、この上ペットの収容まで考えるとパンクするという考え方も、そうでなくても手が足りない災害時に行方不明になったペットの捜索をするのは物理的に無理です。
 ただ、ペットと避難については、いつの災害でも必ず避難所運営者を悩ませる問題になってしまっていて、関係性を明文化しておくということは大切なことなのではないでしょうか。
 その避難所がペット避難可なのか、ペット可だとして、同行避難なのか同伴避難なのか、収容する場所や収容できる動物は何かなど、考え出すと結構問題がたくさんあるのですが、現状でうまくいっていない状態はどうにかしないといけないと思います。
 とはいえ、ペット問題は本当に多岐に及ぶので、一律的に決めるのも難しいことは事実。さまざまな団体や避難所運営者が試行錯誤していますが、なかなかこれだという解決策は出てきていません。
 ペットは家族の一員であり、人によっては家族以上の存在になっている場合もあります。そしてペットの避難ができいのであれば自分も避難しないという人が多いのも事実です。
 人間が一時避難所で難を避けた後、指定避難所に移動するように、ペットも一時避難したあと、しばらく過ごせるような場所について選択肢を作っておくのは一つの方法なのではないかという気がしています。

ペットの避難先を考える

輸送用バッグに入れっぱなしは無理。どうやってペットの心身の健康を維持するのかも問題となる。

 住んでいる場所から避難すべき地域のお住いの方でよく問題になるのが飼っているペットの扱いです。
 実際に避難を呼びかけた時、ペットがいるからという理由で避難をしない人やペット連れで避難所に避難してトラブルになるケースもよくありますので、平時にしっかりと話を決めておかないといざというときに逃げ遅れることになってしまいます。
 実際、環境省などの呼びかけではペットとの同行避難が推奨されていますが、同行避難は同じ避難所に避難できるというだけで、同じ空間にいることができるわけではありません。
 そして、一緒の空間で避難ができる同伴避難を受けいれている避難所は、そんなに多くないのが現実です。
 最近ではペットのみ受け入れるペット用の避難所も出てきていますが、絶対的な受け入れ数が少ないことと有償であることが基本なので、事前にきちんと打ち合わせをしていない限り、いきなりの受け入れはかなり難しいものがあります。
 一緒に過ごすという点では「車中泊」という選択肢もありますが、しっかりした宿泊設備がない状態だと、飼い主にもペットにもかなりの負担を強いることになってきます。
 そして、一番の問題はペットの種類が非常に多岐にわたること。
 ペット可の避難所でも、想定は犬や猫で、例えば蛇や昆虫といったものを想定しているところはないと思います。
 ではどうするか。
 正直なところこれだという解決策はないですが、まったく違う場所に住んでいる人とお互いに応援協定を結んでおくか、それとも安全な場所をもう一か所確保しておくか、いずれにしてもペットが安全に避難できるための場所を確保しておく必要があります。
 自分の身を守るために、ペットの行き先についてもしっかりと考えておいてほしいと思います。

トイレは我慢しない

簡易トイレは準備するだけではなく、きちんと組み立てて使えるようにする練習も大切です。

人間の三大欲求として「食欲」「性欲」「睡眠欲」があるそうですが、排せつしたいという要求はひょっとしたら、この三大欲求よりも強いのではないかと思うことがあります。
排せつしないという選択肢は存在しないので、トイレは絶対に必要なのですが、実はあまり重要視されていないのかなと思うことがあります。
最近でこそトイレトレーラーの配備が自治体で始まっていますが、自治体はまだまだトイレ問題には取り組む気がないように見受けられます。
でも、トイレは我慢できません。というよりも、トイレは絶対に我慢してはいけません。
体から不要なものを外に出す作業が排せつですので、これを我慢すると体調不良を簡単に引き起こします。
また、避難所など人がたくさんいる場所でその辺にしようものなら、汚物と臭いで大惨事になることは間違いありません。
災害が起きてから仮設トイレが来るまでの間、トイレをどうするかという問題は真剣に考えておく必要があることだと思います。
最近は携帯トイレや簡易トイレにもさまざまなものがありますが、自分が使いやすいものを用意しておきましょう。
そして、できれば便座を使わなくても済むタイプの簡易トイレを準備しておくといいと思います。
というのも、トイレの便座を利用した簡易トイレはたくさん出ていますが、トイレが被災しないとは言えないからです。
トイレが被災すると便座が使えませんから、せっかく準備した簡易トイレが使えないという事態になります。
それに備えて、座る場所付きの簡易トイレを準備しておいてほしいのです。
もちろん避難所にそういった準備があるなら、便座を使うタイプの簡易トイレで問題ありませんので安心して使うこともできると思います。
災害時にはさまざまな問題が起きますが、自分が無事だった場合に最初に直面するのがこのトイレの問題です。
水や食料だけでなく、携帯トイレや簡易トイレについても、3日~1週間程度の準備をしておいて、できるだけトイレの質も落とさないようにしたい

ペットの避難

避難所で同行してきたペットの犬。トイレに向かい通路横が指定場所だったので、犬も避難者も困ったことになった。

 大きな災害が起きるたびに問題になっているのがペット。
 ペットを飼っている多くの人がペットの避難についてよくわかっていないというのが実情です。
 また、受け入れ側でもよくわかっていないので、混乱に拍車がかかっています。
 環境省では避難時にはペットと一緒に避難する同行避難を進めており、思ったよりもたくさんの避難所がペットの受け入れに関して可としているようです。
 一つ目の問題は、ペットの避難用語で「同行避難」と「同伴避難」という似て異なる言葉が使われていること。
 同行避難は避難所までは一緒に避難できるが、避難所内ではペットを別な場所に入れることで、同伴避難はペットと一緒に同じ部屋で過ごすことができるというものです。
この言葉の違いがなかなか理解できないので、避難所でペットの飼い主と避難所運営者が揉めることがよくあります。
 二つ目は、この「ペット」という言葉が何を指しているのかということ。
 同行避難可の避難所はペット用の場所や部屋を用意していますが、ここに入るのは「ペット」でくくられたさまざまな生き物です。
 犬や猫だけでなく、鳥やハムスター、蛇などの爬虫類、金魚などの魚類、そして昆虫類に至るまで、食物連鎖の関係にある生き物を一緒に押し込めることになります。
 対策としては、どんな生き物がペットとして避難してくるのかが事前にわかっていること、そしてどの種類をどこへ配置するのかを事前に決めておくことが非常に重要になってきます。
 また、飼っているペットの数が多い人は、避難所への避難は諦めたほうがいいかもしれません。
 避難所への避難を考えるよりも、自宅を災害の影響を受けにくい場所にするか、獣医師やペットホテル、そのペットに理解のある離れて住む家族や友人、知人と避難の話をしておいたほうが建設的だと思います。
 もともと指定避難所で優先されるのは「人」です。ペットを理由にして避難しない人が増えてきたので、ペットと一緒に避難するという考え方が出てきただけなので、人とペットを天秤にかけた場合、当然人を助けることになります。そういう意味でも覚悟をしておく必要がありそうです。
このペットの話はあくまでも一例。避難所の問題はさまざまありますが、普段はあまり考えられていません。
さて、あなたとペットが避難すべき場所はどこにありますか。

ペットの災害対策(環境省のウェブサイトへ移動します)

猫の熱中症

 筆者の家には猫がいるのですが、この猫が大のエアコン嫌い。
 エアコンのスイッチが入ると、部屋から出てエアコンのない部屋で伸びているのが日常です。
 ただ、この間の酷暑の日、日中はそうでもなかったのですが、夜になるに従ってだんだんと息が荒くなって体も震えてきたことから、もしかして発熱かということで人間用の非接触式体温計で体温を計測してみました。

深部体温ならこれくらいあるが、冷却装置の耳でこれはちょっと問題。

 すると、38.4度という表示。普段この猫は耳で測定すると36度台ですから、耳でこの温度になっているということは十分に排熱できていない感じです。
 触ってみると、普段は割と冷たい肉球や鼻の頭がかなり熱くなっていて、こころなしか目もうつろ。単に眠いだけかもしれませんが、それにしてもちょっとしんどそうで、さては熱中症になってしまったかということで、体を冷やす対策を考えてみました。
 人間であれば太い血管のある場所に氷を当てて熱を冷ますのですが、猫の足の裏や耳に氷を当てたら、間違いなく猫に怒られます。
 うちの猫は毛がふもふもでかなり密度も濃いので、そもそも熱をため込みやすいようなのですが、全身毛刈りは最後の手段として取っておくことにし、まずはふもふもの毛を冷たい水で拭い続けるという作戦を取りました。
 水浸しではないものの、割と水を含んだ不織布で体の毛の上から、毛に水を含ませるように撫ででいくと、最初は不織布も毛も割と早く乾いていましたが、続けているうちに毛がしっとりとしてきて、猫の息も穏やかになってきました。
 試しに頭の上に濡らした不織布を置いてみたのですが、普段なら絶対に嫌がって落として逃げるのに、この度ばかりはご機嫌で頭に載せたままじっとしていました。

頭にのせた不織布はしっかりと湿らせてあり、耳を冷やすことで冷却効果を期待。

 結局1時間くらい全身を冷やす作業を続けていたのですが、なんとか猫も落ち着いたので、その日はそれで終了とし、就寝しました。
 こんな手当で正しかったのかどうかはわかりませんが、翌朝からはエアコンからなるべく離れた風の当たらない、それでいて涼しい場所を探して寝っ転がっている風景が追加され、どうやら好き嫌いよりも体が大切と学習したようでした。
 今年は風が吹いていても熱風が吹き込んでくるような熱い状態が続いてます。
 屋内にいても、窓を開けただけでは熱中症になる可能性が高いです。
 屋内で過ごす人が冷房を使うのはもちろんですが、同様に屋内で飼っているペットも体が冷やせるように考えてやるといいかなと思います。

犯人は誰だ?

 当研究所では有害生物対策もやっているのですが、有害生物といっても、当研究所の場合は野生の動物対策がほとんどです。
 野生動物対策をやっていると、さまざまな不思議な出来事に出会うことがあるのですが、今回出くわしたのもその一つ。
 「家の横、壁の下が掘られていてきゅうりが埋めてある。このきゅうりにはたくさん の動物の傷がついているが、どうしてだろうか?」
 というお問い合わせをいただき、写真を確認して現地調査したところ、建物の壁、コンクリートに沿った地面に穴が掘られていて、ご丁寧にキュウリが埋めてありました。

地面の中に緑色のものがあるのに気が付いて掘ってみたら出てきたとのこと。

鍬の手前のちょっと土が柔らかそうな部分が今回の現場。

 野生の動物には、こういった餌を隠す習慣のある生き物がいるのですが、ちょっと前からたまに悪さをするアナグマがいるので、今回はそいつの犯行ではないかと考え、犯人を特定したいとこのキュウリがどこから来たのかを聞いてみたのですが、キュウリの出所がわからないということがわかりました。
 近くにはキュウリを作っている方もいらっしゃるのですが、そちらでも被害は出ていないとのことで、犯人に加えて、このキュウリがどこから来たのかという謎も残ってしまいました。
 アナグマはそんなに遠くまで餌を持って逃げることはほとんどないので、そうするとカラスかなとも思ったのですが、それにしては穴がしっかりと埋め戻してあり、鳥ではあればお見事といいたくなる出来でした。
 ちなみに、見つけた餌を移動させて埋めておくという事例はさほど多いものではないようですが、アナグマ、タヌキ、カラス、クマ、猫などにそういった行動をとる個体がいるようです。
 結局犯人不詳のまま、キュウリは撤去して穴は埋め戻したのですが、わかるものであれば、この犯人がだれで、キュウリをどこから持ってきたのかを確認したいところです。
 さて、犯人は誰だったのでしょうか?

ペットシーツを使った冷却材を作る

暑い時期に少しでも涼を取ろうとして、いろいろと工夫している方も多いと思います。
暑いけれど冷やしすぎたくはないときや、停電時に涼しくなりたいときには、給水ポリマーを使った冷却材を作ってみてはいかがでしょうか。
作り方は簡単。
ビニール袋にレギュラーサイズのペットシーツ(紙おむつでも可)を入れ、ペットシーツが給水できるぎりぎりまで水を含ませた後、水が漏れないようにしっかりと口を縛って振り回すだけ。
振り回しているうちに、気化熱で袋の中のペットシーツが冷たくなりますので、体の冷やしたい部分や体全体がほてっている場合には、首筋やわきの下、鼠径部など大きな血管のある部分を冷やすことができます。
ぬるくなってしまったら、また改めて振り回せば、水が蒸発しない限りは何度でも使うことができますので、非常に経済的でもあります。
ペットシーツの中の吸水ポリマーに吸われた水が空気に当たることで冷える原理を利用していますが、しっかりと冷えるので非常時の涼を取る方法としては結構いいと思います。
ペットシーツでもおむつでも、あるのなら吸水ポリマーそのものでもできる方法なので、お手元にあるのなら、一度試してみてください。

バリアフリーを考える

技術の普及や周囲の理解もあってか、日常生活に支援が必要な人でも地域で暮らすことができるようになってきています。
生活の支援といってもさまざまですが、自分で自分が生活する場所を選ぶことができるようになったことは非常に喜ばしいことだと思っています。
ただ、生活の支援がいる人は、全てを自力でできる人たちに比べると、どうしても避難の判断や準備、行動が遅れがちになってしまうので、対策としては事前に決められることを全部決めて、いざというときにすべてが自動で動くようにしておく必要があると思います。
さて、今回のお題のバリアフリーですが、避難所におけるバリアフリーというと、どうしても車いすや足の不自由な人が移動しやすいようにスロープや傾斜を準備するというのが最初にイメージされることが多いようです。
でも、バリアフリーというのは、そもそもがバリア、つまり「障害」がフリーの状態、障害がない状態といった意味合いになりますので、一般的に思い浮かぶような物理的なものだけではないはずです。
一般的には、生活するときのバリアには4種類あるそうで、「物理的バリア」「制度的バリア」「文化情報面のバリア」「意識上のバリア」がそれにあたります。
災害時には普段のあれこれが先鋭化してしまいますので、どうしても生活に支援が必要な人たちには厳しい状態になりがちですから、事前にさまざまなケースを考えて想定し、備えておく必要があります。
先ほどのスロープ一つとってみても、健常者が考えるスロープと必要な人の考えるスロープでは出来上がりが違うかもしれません。
同じように、避難所に掲示される情報が難しく書かれていてわからない人がいるかもしれません。
状況がわからず、一人一つの配給品をたくさん取ってしまう人がいるかもしれません。
できあがった仮設トイレが使えない人や、仮設トイレがわからない人がいるかもしれません。
そこで生活する人たちがお互いの家庭の文化が可能な限りぶつからず、必要最小限のストレスで済むような避難所にするためには、開設してからさまざまな人の意見を吸い上げる仕組みを作ることも大切ですが、事前にバリアを持っている人たちに参加してもらって実際の避難や避難所の設営や運営で気づいた点を教えてもらい、改善を続けていくしかありません。
バリアはストレスに直結しますし、へたをするとバリアを感じる人の生死にも影響してきます。
その地域に住む人たちがどのようなバリアを持っていて、どのように支援すればとりあえずの生活が確保できるのか。
避難所のバリアフリーはそういうことをしっかりと考えることが大切です。

ペットと避難所

バックに普段から慣らしておかないと、いざというときに捕まえる騒ぎで時間が取られてしまう。

 ペットと一緒に避難するということは、ここ最近さまざまなところでPRされていることもあって割と知られてきています。
 では、避難所の受け入れの方はというと、案外と体制ができていないというのが現実のようです。
 ペットといっても、避難所運営側のイメージは犬や猫、小鳥といった感じで、とりあえず場所を一つ準備しておけばといった感じで、そこまで熱心ではないようです。
 ただ、一口にペットといっても飼っている生き物はさまざまで、犬や猫、鳥だけではなく、は虫類や両生類、魚、虫といったものまで、飼っている人の趣味の幅がかなり広いので、実際に受け入れるとなると大事になります。
 例えば、避難者と避難したペットを別々に収容する同行避難で考えてみます。
 避難してきた小鳥と猫を一緒の部屋に入れたとすると、鳥はかなり落ち着かないでしょうし、猫も大騒ぎになるでしょう。
 犬と猫を同じ部屋に入れたとしたら、恐らく鳴き声や威嚇の声で聞いている人達が落ち着かないと思います。
 では、ペットの数だけ部屋を準備すればいいのかと言えば、そもそもどんな生き物が避難してくるのかがわからないので準備のしようがありません。
 地域の避難訓練で避難してくる予定の人にどのようなペットをつれて避難してくるのかという情報を集めることはできますが、ややこしいペットを飼っている人ほど、こういった場には出てこないことが多いので、あとで揉めることが予想されます。
 そうすると飼い主と一緒に避難所のスペースにいる同伴避難ということになりますが、今度は生き物が苦手な人との間で対立が生まれてしまいます。
 蛇を飼っている人が蛇を連れて避難所のスペースにいたとしたら、蛇が嫌いな人は卒倒してしまうかもしれません。
 こんな風に、一口でペットと一緒に避難するといっても、簡単には事前準備ができないということを、避難する側も避難所を運営する側も知っておかなければいけません。
その上で、どのようなペットを受け入れないといけないのかや、自分の飼っているペットは避難所以外に避難する先が本当にないのかといった調査や調整もしておかないといけないでしょう。
 また、避難先をペットによって分けたり、ペットを収容する避難所と収容しない避難所を分けたりといった事前の準備も必要です。
 ペットを飼っている人は、ペットを生き残らせる責任がありますから、きちんと自分とペットが災害時にどのようにするのかについて、しっかりと考えて対策をしておいてください。

ペットの補給品問題

ケージの中にいられる時間は結構短いです。ペットをどこで解放しますか?

 ペット連れでの避難。ペットを飼っている人にとっては割と常識になってきていても、受け入れる側である避難所運営や避難者にとってはあまり常識にはなっていないようです。
 そのため、ペットの隔離場所が人の通りの多いところになったり、飼い主がペットを放置して鳴き声で周囲に迷惑を掛けたり、ケージに入れたままなので中が糞尿で汚物まみれになってしまったりと、かなり問題を引き起こしているなという気がします。
 実際、ペット同伴可の避難所とペット同伴不可の避難所を分けて設置している例も出てきているようで、命に貴賎はないとはいいながら、なかなか難しい問題になってきています。
 その上で問題になるのが、ペットのご飯やトイレのことです。
 避難所では、当たり前ですが人間の避難にしか対応していません。つまり、ペットのことは自分で全て準備しなければいけないのですが、それが理解できている飼い主はあまりいません。
 ペットの食事を何とかして欲しいといったり、排泄物について避難所運営側に処理させたりといった、そもそも同伴避難が理解できていない飼い主が非常に多いです。
 避難者の補給でさえままならない中で、ペット関係の補給がされるわけはありませんので、自分の非常用持ち出し袋の他に、ペット用の非常用持ち出し袋も準備しておかなければなりません。
 ただ、ペットを飼っている人には高齢者の方も多いです。自分の非常用持ち出し袋でさえ作れない人が、ペット用の非常用持ち出し袋を作れるとも思えませんので、何か対策を考えておく必要があります。
 ペット専用の避難所を作るとか、どこかにペット用の備蓄をしておくとか、ペット保険があるのですから、ペット用の防災備蓄倉庫を作ってもいいのではないかと思います。行政主導というわけにいかないと思いますが、愛好家の皆さんで検討する必要がある時期に来ているのでは無いかという気がします。
 あなたのペットの非常用持ち出し袋は準備ができていますか。そして、自分の非常用持ち出し袋と一緒に持ち出せるようになっていますか。
 今一度、点検をお願いします。