先日、岸田総理大臣の襲撃事件がありました。
総理にはけがもなく、実行犯は無事に取り押さえられたとのことですが、気になったことが一つ。
それは状況からなにか危険が起きていることが予想される状況にもかかわらず、スマートフォンやカメラで犯人を取り押さえたり様子を撮影している人がたくさんいたことです。
女性の悲鳴や避難を促す声も聞こえていますが、撮影を止める様子も避難する様子もなく、もしここで爆発物がさく裂していたらどうなっていたのだろうと、ちょっと考えてしまいました。
日本では長らく「安全と空気はタダ」と言われ続けてきて、身の安全は自分以外の誰かが守ってくれるものという考え方になっている人が本当に多いです。
ただ、いざというときに自分の身を守れるのは自分しかいません。本来は避難するなり伏せるなり、なんらかの退避行動をとらないといけないはずなのですが、ひたすら撮影するか、様子を見ているか。報道機関の人は仕方がないにしても、一般の人まで一緒になって撮影をする必要性がわかりません。
もっとも、日本では襲撃に対する訓練というのはされていません。「伏せろ!」という叫びを聞いて体が反射的に床に伏せることができる人がどれくらいいるでしょうか。
防災でも同じで、地震がきた時にいくら緊急地震速報が鳴ってくれてっも、状況確認しようとしてしまうことが、初動の遅れを招いてしまっているのです。
まずは身の安全の確保、それから状況確認というのは、身を守るための基本です。
とっさの時に考えなくても動けるように、しっかりと訓練をしておきたいですね。
10台超のカメラ映像で検証 岸田首相襲撃の経緯 凶器の入ったカバンを何度も気にする仕草が…【関西テレビ・newsランナー】(youtubeのウェブサイトへ移動思案す)