去る10月27日に益田市立高津小学校様で実施された避難訓練の支援を行いました。
当日は大きな地震が発生し、津波が来るために高台へ避難するということで、実際に実際に避難先である県立翔陽高校まで全校生徒が避難して、流れを確認しました。
今年からは避難先は翔陽高校、児童の引き渡しは状況が落ち着いてから指定避難所である隣の高津中学校に移動して保護者へ引き渡すということに整理されたそうで、今後は翔陽高校まで駆け足で移動することになるそうです。
400名を超える児童のいる学校が実際に一斉に避難するというのは大変なことなのですが、見ている限り非常にスムーズに流れていて、先生たちも児童たちも毎年のこととしていい意味で訓練慣れしているなと感じました。
今回もいろいろと気づいたことはありましたが、そういった部分を見つけて改善していくのがこういった訓練の大きな目的です。
後日今回の訓練に関する報告書を提出しますが、こういった訓練を当事者ではない第三者がチェックして改善を進めていくことでより効果的な訓練が実施できるのではないかと思っています。
欲をいえば、休憩時間や登下校時に避難しなければいけなくなったときにどう判断するかというところまでできるといいなと思っていますが、学校で授業中である限り、恐らくはきちんと対応がしてもらえるのではないかと感じる訓練内容でした。
今回避難訓練についてお声がけいただきました高津小学校の皆様に感謝いたします。
月: 2022年10月
【活動報告】保育園の避難訓練支援を行いました
去る10月26日に益田市東町のすみれ保育園様で実施された避難訓練の訓練支援を行いました。
当日は平常時よりも少ない職員で地震から津波発生、高台への避難ということで実際に避難先である益田東中学校まで全園児が避難して、流れを確認しました。
保育園では月1回の避難訓練を実施しているそうですが、園児たちも予想していたよりもはるかに機敏な動きで、避難開始から避難完了までわずか13分で行えたのはとてもすごいことだと思っています。
もちろん途中でさまざまなトラブルはありましたが、そういったトラブルを見つけて改善していくのが訓練の大きな目的です。
後日訓練に関する報告書を提出しますが、こういった訓練を当事者ではない第三者がチェックして改善を進めていくことでより効果的な訓練が実施できるのではないかと思っています。
いざというときに何も考えなくても体が動くように、訓練の時にはしっかりと自分の行動を確認しておきたいですね。
今回避難訓練について見学の許可をくださったすみれ保育園の皆様に感謝いたします。
地震と準備
他の災害と違って、地震は発生した時には勝負がついています。
平時に家具を固定したり、建物の耐震補強をしたり、逃げるのであればどこへ逃げるのかなどの行動決定をしておくなど、しっかりとした備えが必要となります。
それができていないと、地震が起きた時に倒れてきた家具や倒壊した建物のの下敷きになって圧死したり、大けがをしてしまったりします。
重要だけれども、急ぎではないと考えている人が多い災害対策ですが、地震に関することは重要で急いで対策をしておいたほうがいいと考えます。
誤解も多いのですが、地震そのもので死んでしまうことはほとんどありません。地震によって起きるさまざまな二次的な要因で人は怪我をしたり死んだりしてしまうのです。
つまり、備えることができて、備えればけがや死ぬ危険性を低くすることができる災害なのです。
あなたのお住いの建物や職場は、地震に対して対策をとっていますか。
いざというときに怪我したり死んだりしないために、きちんと対策をとっておくことをお勧めします。
【活動報告】救急救命講習会を開催しました。
去る10月23日13時から、益田市民学習センター多目的ホールにおいて今年度第2回目となる救急救命講習会を、日本赤十字社島根県支部の方を講師にお招きして開催しました。
胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDの使い方、水難事故への備えなど、講師と参加者の方の対話形式で3時間、みっちりと学習することができました。
誰もがいつどこで心臓マッサージやAEDを使う可能性があると考えると、誰でも助けられる命を助けられるようにしておくことは非常に大切なのではないかと思います。
参加してくれた皆様、そして講師をしていただきました日本赤十字社島根県支部の皆様に厚くお礼申し上げます。
【活動報告】おたがいさま益田様で防災研修を行いました
去る10月17日、益田市高津町の生協益田支所様にて、おたがいさま益田様の防災研修会の講師をさせていただきました。
テーマは災害から命を守るにはということで、ハザードマップと防災と聞いて思いつくアイテムを一つご持参いただき、それについて参加者同士で話をしてもらいました。
また、実際の音声を聞きながらの避難訓練や、非常時に使われる警報音を聞いていただいたりと、盛りだくさんの内容でやらせていただきました。
ただ、研修よりも展示物のほうが興味をもっていただけたようで、展示していた簡易トイレやエマージェンシーシート、非常用のアイテムの入ったボトルなどをについてあれこれとご質問をいただきました。
次回があれば、今度はそういったアイテム類の見方や使い方、準備などについてやってみるのも面白そうだなと思いました。
今回お声がけいただきましたおたがいさま益田様、そしてご参加いただきました皆様にこころから感謝いたします。
諸般の事情で写真がありませんので、記事にて報告させていただきます。
【活動報告】ワークショップ「防災マップを作ろう!」を開催しました。
去る10月15日に益田市の高津上市地区で小学生による地域安全点検として防災マップ作りを行いました。
参加者が全部で5名と少し寂しかったですが、そのぶんしっかりと地域の安全点検をして回ることができました。
普段通学路として使っている道も、安全点検してみるとかなり危険だということに気づいたようで、どうすればいざというときの安全が確保できるかについて参加者でいろいろと話をしていました。
また、防災や防犯といった普段あまり気にしていないものの見方がわかると、普段の生活でもかなり見方が変わってくるというご意見もいただきました。
今回はこれで終了しましたが、今後各地で防災マップを作る機会が増えるといいなと思っています。
子どもたちと一緒に地域の安全点検をしてみませんか?
興味のある方で講師やお手伝いが必要であれば、ぜひお声がけください。
できる限りのお手伝いをしたいと思っています。
今回参加してくれた子供たち、そしてお手伝いいただきました皆様に心から感謝いたします。
避難ピクニックのススメ
秋晴れの良い天気のお休みのときには、ご家族でお弁当を持って近くの避難所までお出かけしてみませんか。
実際に歩いてみることで、さまざまな気づきがありますし、思ってもみなかった発見があることもあります。
もしも避難所がすぐ近くにあるのなら、その避難所が使えなかった場合を想定して、近くの他の避難所におでかけしてみましょう。
お弁当を持って歩いて避難所まで行き、避難所またはその近くの気持ちのいい場所で家族でちょっとしたピクニックを楽しむと考えれば、案外と面倒くさくはないものです。
災害対策は命を守るために行うものですが、かといってそればかりで生真面目にやるだけでは、そのうちに飽きてしまいますが、なにか楽しいことにくっつけて、ちょっとした訓練をしてみると、本番でも絶対に役に立ちますよ。
ちなみに、車でないと避難所までいけない人は、自分の近くにある安全な場所を探してみるといいと思います。
涼しくなって、日中の日差しはしっかりと残っているこの時期に、しっかりとおでかけしてみてくださいね。
事業継続化計画を行動に落とし込む
さまざまな企業や団体で、現在一通りできたといわれているのが事業継続化計画、いわゆるBCPと呼ばれるものです。
ただ、このBCP、綿密に作りすぎていて一つ状況が変わるとまったく対応できないようなものから、全て管理者に判断を丸投げしている計画と呼べないようなものまでさまざまで、いざというときに本当に大丈夫かなと思うことがよくあります。
「うちはきちんとした計画を作ってるから」というところのBCPを見せてもらうこともたまにありますが、一度作った計画を見直しも確認も訓練もせずにそのまま棚に飾ってあるようなものが多いです。さらには、困ったことにそのBCPを職員や従業員の方が存在すら知らないということも非常に多くあります。
本来、BCPは各種訓練を行う毎に進化を続けていくものです。そして、その内容が訓練の基本となるため、職員や従業員が存在を知らないということは、そもそもあってはならないことなのですが、BCPと訓練が切り離されているとこういったことが起こります。
もっとも、BCPが訓練にきちんと取り入れられているところは筆者の知る限りでもあまり多くはありません。
多くは火災や災害からの避難訓練くらいで、安否確認や復旧訓練まではやっていないと思います。火災や災害からの避難訓練だと、何をすればいいのかわかっていますし、確認や講評は近くの消防署にお願いできるので、大した手間が必要なく、手直しもしなくていいのでお手軽なのだと思います。
でも、せっかくBCPを作っているのであれば、それを基本にした訓練計画をぜひ一度作ってみてください。訓練時にはBCP担当だけでなく、BCPを読み込んだ人何人かが訓練をみてどう思ったかを講評すれば、次の訓練でそれがきちんと反映できます。
それを続けていれば、実際に必要なものやできるできないがよくわかりますし、事業を継続するためにはどうすればいいかを考え直すきっかけにもなります。
いざというときに廃業しなくてもすむようにきちんと整備し、使えるものを策定しておいてください。
予知と対策と備え
南海地震、東南海地震については毎日誰かが数日以内に起こりますとか、〇日が危ないとかいった情報をyoutubeなどでよく見ます。
いろいろなもっともらしい根拠は書かれていますが、結果だけ見たら今のところみんなはずれてます。
もっとも、どれか一つが当たれば、「大地震を的中させた!」などと言って、それまでの外れはきれいに忘れられてもてはやされるのだと思いますが、この予知は何のためにするのでしょうか。
たぶん、「〇日に地震が起きるからちゃんと準備をしておけ」というのがスタートだと思うのですが、こういった予知に興味がある方に限って、なぜか本当に起きた時に備えた準備ができていないような気がするのは、筆者の気のせいでしょうか。
地震予知は難しくても対策と備えは誰にでもできますし、また、起きた時にはあなたの身の安全をある程度保証してくれるものでもあります。
いつ起きるかはわからなくても、いつかは必ず起きるのがこの南海地震、東南海地震です。
対策を備えをしっかりとしたうえで、予知が当たるかどうかを楽しんでもらえたらと思います。
睡眠をしっかりとれる準備をしておこう
最近の市販品の非常用持ち出し袋には、かなりの高確率で寝るときに使用するエアマットが入っています。
これは避難所または避難場所で睡眠をとる必要がある時に床との間に空気による層を作ることで、寝る姿勢を楽にすると同時に床からの冷気を防ぐ断熱と、床に舞っているほこりを吸い込む確立を少しだけ減らせるという効果があります。
ただ、これだけでは快適な睡眠には程遠く、寝袋や毛布、あるいは布団など自分がしっかりと眠ることのできるための道具を追加しておく必要があります。
一日だけならエマージェンシーシートでもなんとかなりますが、やはり専用に作られた寝具にはかないませんので、できるだけ快適に過ごすためにもしっかりとした準備をしておきましょう。
また、避難所では防犯上夜間も照明がついているので非常にまぶしいですし、周囲の知らない人のさまざまな生活音が聞こえると寝にくいところがあります。
そこで、アイマスクや耳栓などを準備しておくと、寝るときにある程度の快適さは担保されると思います。
余裕があるなら、自立型のテントを持参しておくと、場合によってはテントを展開して中で寝ることもできるのでさらに快適になります。
非常時において、給水、食事、排せつと並んで睡眠は自分の体調を保持するために非常に重要なものです。
平時に、どんな道具なら自分が快適に寝られるのかを調べておいて、非常時に備えて準備をしておいてくださいね。