【活動報告】救急救命講習会を開催しました。

 去る10月23日13時から、益田市民学習センター多目的ホールにおいて今年度第2回目となる救急救命講習会を、日本赤十字社島根県支部の方を講師にお招きして開催しました。
 胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDの使い方、水難事故への備えなど、講師と参加者の方の対話形式で3時間、みっちりと学習することができました。
 誰もがいつどこで心臓マッサージやAEDを使う可能性があると考えると、誰でも助けられる命を助けられるようにしておくことは非常に大切なのではないかと思います。
 参加してくれた皆様、そして講師をしていただきました日本赤十字社島根県支部の皆様に厚くお礼申し上げます。

AEDにご注意ください

 いざというときに備えて設置されている「AED」。
 正式名称は「自動体外式除細動器」といって、心蔵がけいれんを起こしているような状態を正常化し、心蔵の正常な活動を再開させるために使う道具です。
 これは年齢を問わずに発症しますが、早期に除細動すればほとんど助かるため、誰にでも簡単に使えて除細動できるAEDが普及しています。
 さて、AED用のパッド、あるいは設定モードには「小児用」と「大人用」があるのですが、「小児用」と聞いて、あなたはどんな年齢の人まで使えると思いますか。
 医療関係では「小児」というと15歳未満を指すことが多いのですが、このAEDパッドの「小児用」は「未就学児」を指していて、これが緊急の時に判断を迷わす要因になっているようです。
 小児用パッドは大人用よりもパッドの大きさを小さくし、パワーを1/3にしています。未就学児に設定をあわせていることから、6歳から14歳までの子どもには「小児用」ではパワーが不足していて充分な除細動ができないのです。
 日本赤十字社や消防署などがやっているAEDの訓練では、パッドが大人用しか無い場合には未就学児にも大人用パッドを使っても問題ないとされていますので、判断に迷ったら大人用パッドを使うようにしてください。
 また、パッドが同じで本体の設定で小児用と大人用に切り替えるAEDもありますが、こちらも小児用は未就学児です。
 学校に行くようになったらAEDは「大人用」を使うこと。
 新しいAEDでは「未就学児」と「小学生~大人用」という書き方に変わってきているようですが、殆どのAEDでは「小児用」「大人用」という表示です。
 迷ったときは「大人用」。忘れないようにしてくださいね。

今日は救急の日です。

 本日は9月9日、語呂合わせで救急の日です。
 救急というと、まっさきに思いつくのが救急車。でも、石見の西部地方は面積が広くて距離があるので、救急車をお願いしてから到着するまでに数十分から1時間はかかります。
 そのため、救急車の到着までどのようにして救急車が必要な人の命を繋ぐのかが問題となります。
 簡単な傷の手当てや心肺蘇生、AEDの所在地や使い方など、ちょっとしたことを知っておくだけでも、いざというときに命が助かるか助からないかといった違いを生み出しますから、できればそういった学習をする機会を設けて、しっかりとした技術を身につけて置きたいものです。
 新型コロナウイルス感染症の関係で日本赤十字社や地区消防本部が開催する救命講座は殆ど行われていませんが、知識だけでも知っておいて欲しいと思います。
 youtubeの東京消防庁公式チャンネルで提供している心肺蘇生と怪我への応急手当の動画をリンクしておきますので、救急の日にあわせて見ていただけるとうれしいです。

石西地方のAEDマップのご紹介

 応急手当の講習会に行くと、100%と言ってもいいくらい出てくるのがAEDです。簡単な操作で誰でも取り扱うことができ、心臓マッサージとこのAEDの併用で助かる命が出てくるとなれば、しっかりと講習を受けて使えるようにしておいて損はありません。
 ただ、いざというときにそのAEDがどこにあるのかを知っていないと、使うことができません。
 このAEDの設置場所というのは案外とわかりにくくて、いろいろな団体がAEDマップを提供しています。石西地方では益田広域消防本部が管内のAED設置情報をホームページで提供しています。定期的に更新もされているようですので、お住まいの場所の近くではどこにあるのかを確認しておくのも大切なことだと思います。
 ただ、一つ注意しておかないといけないのは、AEDが置いてあるところが24時間開放されているわけではないということ。殆どの場合施設の中に置かれているため、その施設が開いている時間でないと使うことができません。
 場所の確認と同時に、そこから持ってくることができる時間も合わせて確認しておくといいと思います。