自己責任ってなんだ?

 大雨や台風など、最近は正確な予報が出るようになって、行動の判断がしやすくなりました。
 もちろん外れることもあるわけですが、それでも安全側に行動を切り替えることで自分の安全が確保できるのであれば、それは納得できる部分なのではないかと思います。
 そして、天気予報の精度が上がってきたので、公共交通機関もより安全に運行をするため、計画運休や大雨が予測される際の運休、減便をする判断がかなり早くされるようになってきています。
 一昔は、途中で列車やバスが止まってしまって、1日以上閉じ込められているなどということもありましたが、事前に運転取りやめを判断するようになってからはそのようなことはかなり少なくなっています。
 でも、せっかく予報が出ているのに、多くの人は行動を変えません。何もないときの延長線上で行動してしまい、運休に巻き込まれて行動ができなくなるという人がかなりたくさんいます。
 天気が相当悪くなる予報が出ていて、公共交通機関も運転取りやめの情報を発信しているのに、自分は通常通りの行動をしてしまう。
 せっかく携帯できる情報端末であるスマートフォンを持っているのですし、持っていなくても、テレビやラジオなどでもこういった状況は何度も伝えていますから、毎日時間を作って気象情報や交通機関の運転状況を確認すれば、自分の行動をより安全にすることは可能なはずです。
 また、経営者は従業員の命を守る義務がありますから、計画運休や悪天候による運休の可能性が出されているときには、従業員にそれを伝え、自身を守らせる行動をしなければなりません。
 どんな立場であれ、「私は知らなかった」は理由にはならないのです。
 もちろん、雇用主や客がそういったことに無頓着な場合もあるでしょう。でも、できる範囲での自己防衛はしておかなければ、ひどい目に遭うのは自分だということを忘れないでください。
 ここ最近、発生する災害が大規模になる傾向が強いです。
 そして企業コンプライアンスが声高に言われている以上、公共交通機関は今までのように「何とかなるだろうと無理やり動かす」といったことは、まずありえません。
 それがわかっているのですから、自分の行動を自分で情報を集めて決定することは、これからは必須になってきます。
 毎日きちんと天気予報を見て予測し、天気が荒れそうなときには、公共交通機関が止まるかもしれないことを予測して行動を考える。
 それが当たり前であり、公共交通機関は何があっても止まらないという幻想は持たないようにしてください。

防災アプリを使ってみよう

 ちょっと前になりますが、益田市が防災アプリの提供を始めました。
 鹿足郡は地元のケーブルテレビ局であるサンネットにちはらが提供しているアプリ内で防災情報の提供がされていますので、これで益田・鹿足郡の防災情報がスマホアプリで提供されることになりました。
 いずれのアプリもその地域に住んでいる人であれば非常に使い勝手がいいと思いますので、気になる方はリンク先からご確認ください。
 ただし、鹿足郡のサンネットにちはらのアプリは、iOSはリンク先は出していますがアプリのバージョンなど、内容は未確認ですので、申し訳ありませんが、ダウンロードされる際には自己責任でお願いします。
 また、防災アプリがセットできない方向けに、島根県の防災メールサービスのご案内もしておきます。
 以下のリンク先から内容をご確認ください。

益田市防災アプリのご案内(益田市のウェブサイトへ移動します)

サンネットにちはらアプリ(津和野町・吉賀町(アンドロイド向け:GooglePlayへ移動します))

サンネットにちはらアプリ(津和野町・吉賀町(iOS向け:AppleStoreへ移動します))

島根防災メール登録のご案内(島根県のウェブサイトへ移動します)

島根県土砂災害予警報システムが新しくなりました

 市町村が発表する避難情報は、国や県の水防情報や土砂災害警戒システム、気象庁の情報などを総合検討して出されています。
 そして、災害対策基本法では、災害対策は市町村がその責を負うこととされていて、避難情報自体は市町村が発表を行います。
ただ、同じ情報を見れば市町村が発表する避難情報の前に行動を開始できるかもしれません。
また、避難情報は地区を指定して面で発令されますが、あなたの避難はあなたが住んでいる場所や条件によってかなり変わるということを知っておきましょう。
居住環境から考えて避難が必要ないのに、全域避難勧告が出されたからといって避難中に遭難してしまうような事例もあります。
市町村を始めとする行政は地域という面で考えますが、あなたの安全はあなたがいる場所を点として考える必要があるのです。

さて、ではどうやって情報を集めればいいのか。
最近では県や国、市町村などでも判断を行うメタ情報を積極的に出すようになりました。
例えば、水防情報システムを見れば近くの川の水位や増水の傾向がわかりますし、雨雲レーダーや降水予想を見ればどれくらい雨が降るのか、どれくらいの時間続くのかがわかります。
土砂災害に関していえば、土砂災害警戒システムを確認すれば、雨の降水量や累積雨量から危険度を発表しているので、住んでいる地域の情報を見て早めの避難が可能になるわけです。
今回は島根県の土砂災害予警報システムが更新され、より見やすくなったというお知らせです。
今までパソコン前提で作られていたサイトでしたが、新たにスマートフォンや携帯電話用のサイトも作成され、多言語化にも対応しました。
地図も見やすくなっていて、スマートフォンの場合にはGPSが有効であればあなたのいる位置を中心とする地図が表示されます。つまり、あなたのいる点を中心とした状況が確認できるということです。
幸いにして、まだ雨のシーズンには早いですが、一度サイトを確認してみて、新しい土砂災害予警報システムの使い勝手を確認してみて下さい。

島根県の土砂災害予警報システム(パソコン版のサイトへ移動します)