「火遊びするとおねしょする」と、昔は言われていましたが、今、直火を見たことのある子どもさんがどれくらいいるのかなと思うことがあります。
最近は紙巻きたばこやパイプたばこを吸う人が減りましたから、ライターやマッチを見ることも無くなりました。石油ストーブもファンヒーターや電気ストーブに取って代わられ、オール電化の家も増えているので普通に生活していると火を見る機会があまりないのではないでしょうか?
先日、ある方がたき火の作り方を子どもに教えていたら、こどもがたき火をつかもうとして火傷したと言うことを聞きましたが、火が危険であり、怖いからといって全く触れない環境に置くと、かえって危険を招いてしまうということなのかもしれません。
ただ、いざ災害が起きると嫌でも火を使わないといけない状況になりますので、意識して火を使えるようにしておかないと困ることになりそうです。
たき火はハードルが高くても、例えばカセットコンロでお鍋や焼き肉をしながら火の取り扱いについて説明するのはどうでしょうか。火傷しない範囲で火に触れてみるのもいいかもしれません。
なぜ怖いのか、なぜ危険なのか、そしてなぜ便利なのかをきちんと繰り返し説明してやると、子どもでも上手に、そして安全に火を使いこなせるようになります。
人類の進化は火とともにありました。知っていれば、火は人の友として助けてくれます。
もしもたき火をする機会があったら、ぜひ子どもと一緒に火をつけるところからやってみてください。その中で、火の便利さと怖さをしっかりと教えていただき、一緒に暖を取りながらお話ができるといいなと思います。