地震のときには安全確保

 能登半島を中心として大きな地震があったようで、詳細がまだわかりませんが、大きな被害がでないことを願っています。
 地震では、とにかく身を守ることが最優先となります。地震そのものでは、心臓が弱い方が驚いて心停止ということでもなければ死ぬことはありませんが、地震に伴って建物倒壊に巻き込まれたり、何らかの落下物などに当たったりすると大けがをすることがありますので、耐震補強や家具などの転倒防止対策はしっかりと行わなければいけません。
 そして、今回の地震でもそうですが何回か連続して地震が起きることもありますので、揺れが収まったら、まずは安全な場所に移動して状況を確認してください。建物内部のお片付けは、安全が確認されてから始めても遅くはありません。まずは安全確保ということを忘れないようにしてください。
 また、万が一に備えて、普段生活しているところや寝ている場所について、誰か知っている人を最低一人作っておいてください。
 もしも建物が倒壊した時、その時どこにいたのかがわかるだけで、救助の速度は格段に上がります。どこにいるのかがわからなければ、建物全体を丁寧に探さなければならないので、時間が非常にかかって助けられるものも助からなくなるので、自分が助かりたい人は自分がいそうな部屋を知っている人に伝えておきましょう。
 安全確保は自分自身で行うものです。自力でする安全確保と、周囲に助けてもらって行う安全確保。
 これから来るかもしれない大地震に備えて、しっかりと準備しておいてください。

おうちの中の避難経路図を作っておく

 3月16日の夜に宮城県や福島県を襲った震度6強の地震ですが、被害に遭われた方にはこころからお見舞い申し上げます。
 今回のように大きな地震では、揺れが収まったらいったん建物の外に出ることが安全確保に必要だとされています。
そのため、人の集まる施設や宿では避難経路図が作られていて、その経路図に示された経路は安全に避難ができるように他の場所よりも注意を払って管理がされています。
 では、あなたのおうちでは、地震後の屋外避難をするとき、どの経路を使って外に出れば安全を確保できるかを理解していますか。
 小さかろうが狭かろうが、避難経路がきちんと確保されているかどうかの確認は家族みんなでやっておくことをお勧めします。
 ものが多いおうちでは、どこもかしこもすっきりと片付けることは難しいと思います。でも、避難経路に指定した場所だけを意識して片付けるのであれば、そこまで難しくは無いと思います。
 また、避難経路を考えることで思わぬおうちの問題に出会うこともありますから、こういった点検は定期的にやって、避難経路にものが置かれていないかなどをしっかりと確認しておいてください。
 余談になりますが、耐震補強や耐震建築物と呼ばれている建物は、震度6強から震度7に耐える構造になっていますが、それは1回被害にあっただけの場合です。
 2回目以降は倒壊しないという保障がありませんので、耐震補強や耐震建築物であっても、いったんは建物の外に逃げて様子をみたほうが良さそうですよ。