11月5日は世界津波の日です

 11月5日は「世界津波の日」に指定されています。
 2015年の国連総会で決定されたそうですが、この日は1854年の安政南海地震(M8.4)とそれに伴う大津波が紀伊半島を襲った日です。
 収穫したばかりの「稲むら」に火を放ち、村人達を高台に導いて多くの命を救ったという「稲むらの火」という逸話もこのときに誕生したのですが、この出来事に因み、11月5日を「津波防災の日」として選んだとのこと。
 日本では「津波」という言葉でほとんどの人が何が起きるのかをイメージできると思いますが、海外でもかなりの地域で「TSUNAMI」とよばれる自然現象になっています。
 ちなみに、太平洋地域で大きな地震が起きた時にニュースなどに登場する、ハワイにある太平洋津波警報センターの名称も「 Pacific Tsunami Warning Center(略称:PTWC)」となっていてやっぱり「津波」が正式名称になっています。
 ともあれ、あなたがお住いの場所がもしも海や沿岸部にちかい川に面しているようであれば、津波の影響はあるかもしれません。
 万が一に備えて、津波が起きた時にはどこへ逃げるのかについて、考え、そして実際に避難訓練もしてみてくださいね。

津波防災特別サイト(内閣府防災のウェブサイトへ移動します)

稲むらの火

 今日、11月5日は世界津波の日です。
 津波という言葉は、あまり他の言語では存在しないようで、国際的にも「TUNAMI」と呼ばれているようです。
 ところで、あなたは稲むらの火という故事をご存じですか。
 江戸時代に起きた安政南海地震のとき、夜に村を襲ってきた津波から逃げるため地元の商人だった濱口梧陵という人が丘にあった稲わらに火をつけて村人達に避難の方向を教えたというものです。
 元々はラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が採録したお話だそうですが、この出来事が旧暦の11月5日だったことから、この日が世界津波の日になったそうです。
 いくつかの大陸プレートで構成されている日本列島は地震大国ですが、津波大国でもあります。
 最近東海・東南海地震が起きるような話が出ていますが、これに限らず、津波の影響のある地域にお住まいであれば、こういった日にご自身の避難経路や避難方法について考えてみて欲しいと思います。
 ちなみに、坂口梧陵さんの地元である和歌山県広川町のウェブサイトで紹介されている「稲むらの火」の話は、伝えられている物語とはちょっと異なっているようですので、興味がある方はそちらもぜひ覗いてみてください。

資料室【稲むらの火】~安政地震津波の顛末~(和歌山県広川町「稲むらの火の館」のウェブサイトへ移動します)