各自治体ではハザードマップを作成して自治体内の世帯に配布していますが、あなたは見たことがありますか。
ハザードマップは特定の条件下での被災状況を図化したもので、自治体や地域の避難計画作成の基礎となる資料の一つです。
これには地震や浸水害、土砂崩れの危険性が色分けで表示されていて、とりあえずの危険な場所がわかるようになっており、あなたが避難計画を作るときには必ずこれを見ているはずです。
ハザードマップの検証では、自宅からの避難だけでは不十分です。勤務先や通学先、途中の経路、よく買い物や遊びに行くところ、そして自分が避難すべき避難所の災害対応状況といったものも確認しておかなければいけません。
避難所は災害から身を守るために避難するところなので、避難すべき避難所がどのような災害に対応しているのかを正確に把握しておかなければ、避難した避難所で被災したと言うことになりまねません。
想定される災害のハザードマップに、地域の災害伝承の情報を追加すると、より安全な避難を行うことができるようになりますので、分かる範囲で確認して追加しておきましょう。
避難経路は状況や環境の変化によって常に見直しが必要ですし、地域としての防災マップ作りも必要となるでしょう。
今住んでいる場所だけでなく、自分が行きそうな場所の経路と安全性を確認しておいて、いざというときに備えたいですね。
タグ: ハザードマップと過去の伝承
水害対策で考えること
今日は昭和58年島根県西部水害の起きた日です。ついこの間のようなイメージなのですが、もう38年も前のことになります。
あの災害をきっかけにして、益田川には日本でも珍しい自然調節型の益田川ダムが造られて、必要以上の水が川へ溢れるのを防いでいます。
ここ数年は局所的に豪雨になることが多くなってきていますが、今のところダムの機能もあって益田川が氾濫するような事態にはならなくなりました。
ただ、河川は流域の雨の降り方によって水位が変化しますので、あまりその場では降水がなくても、上流部で激しく降ると水かさが一気に増えて氾濫することがあります。
その場の天候状況だけでは判断がしにくいというのが最近の洪水の特徴と言えるかもしれません。
場合によっては、数日間快晴の続いている地域に河川の氾濫注意情報や氾濫警戒情報が出ることもあると思いますが、馬鹿にせず早めの行動をすることが大切だと考えます。
その時に大切なのは、自分のいる場所がどれ位の高さで、過去にどのような災害に遭ったのかをしっかり調べておくことです。そうすれば、避難関係の情報が出たときに逃げる必要があるのかどうかということがある程度わかりますから、急いで避難すべきか余裕があるのか、あるいは在宅避難で充分なのかについて判断ができると思います。
大切なことは、自分のいる場所の情報とどのような災害に弱いのかについてしっかりと知っておくことです。
絶対に逃げ遅れて死んだりすることのないように、避難計画についてしっかりと練っておいて欲しいと思います。