水害対策で考えること

 今日は昭和58年島根県西部水害の起きた日です。ついこの間のようなイメージなのですが、もう38年も前のことになります。
 あの災害をきっかけにして、益田川には日本でも珍しい自然調節型の益田川ダムが造られて、必要以上の水が川へ溢れるのを防いでいます。
 ここ数年は局所的に豪雨になることが多くなってきていますが、今のところダムの機能もあって益田川が氾濫するような事態にはならなくなりました。
 ただ、河川は流域の雨の降り方によって水位が変化しますので、あまりその場では降水がなくても、上流部で激しく降ると水かさが一気に増えて氾濫することがあります。
その場の天候状況だけでは判断がしにくいというのが最近の洪水の特徴と言えるかもしれません。
 場合によっては、数日間快晴の続いている地域に河川の氾濫注意情報や氾濫警戒情報が出ることもあると思いますが、馬鹿にせず早めの行動をすることが大切だと考えます。
 その時に大切なのは、自分のいる場所がどれ位の高さで、過去にどのような災害に遭ったのかをしっかり調べておくことです。そうすれば、避難関係の情報が出たときに逃げる必要があるのかどうかということがある程度わかりますから、急いで避難すべきか余裕があるのか、あるいは在宅避難で充分なのかについて判断ができると思います。
 大切なことは、自分のいる場所の情報とどのような災害に弱いのかについてしっかりと知っておくことです。
 絶対に逃げ遅れて死んだりすることのないように、避難計画についてしっかりと練っておいて欲しいと思います。