【おしらせ】警戒レベルの内容が変更されました

 災害時にはさまざまな行政機関からさまざまな警戒情報が出されていますが、住民が判断基準として使うように作られているのが市町村長が発出する警戒レベルです。
 令和3年4月28日に国会で審議され可決、成立した改正災害対策基本法の中で、この警戒レベルの内容が見直されました。
 今まではレベル4に「避難勧告」と「避難指示(緊急)」が同居していたため、例えば、「レベル4・避難勧告」といった感じでレベル4の後に内容を表示していましたが、今回の法改正で「避難勧告」が廃止され、避難指示に一本化されることになりました。

下側が改正後の基準。実質レベル3に避難勧告が取り込まれ、避難を前倒しするようなイメージ。

 レベル3の「避難準備・高齢者避難開始」からレベル4の「避難指示」までにはかなりの状況の開きがあるような気もしますが、これでレベルと意味がセットになったので、今までよりもわかりやすくなったのではないでしょうか。
 実際の運用は、法成立から一月以内に公示して施行となりますので、遅くとも梅雨時期までには変更されることになり、より早めの避難が期待できることになります。
 とはいえ強制力はありませんので最終的な判断は個々人に委ねられているわけですが、昨今の大雨や台風の状況から考えると、改正されたレベル4がいつ発出されてもおかしくないと考えます。
 もう一度書きますが、レベル4は「避難指示」です。避難勧告よりもより緊急性が高いと言うことを知っておいて欲しいと思います。

2021.5.12追記:表を最新のものに変更しました。

【お知らせ】熱中症警戒アラートの運用が開始されました

 寒暖の差が激しいですが、日中のもっとも温度が高いときは25度を超えるような状況も出てきています。
 ここ数年、熱中症にかからないように暑くなりそうだと予測されるときには「高温注意情報」が気象庁から発令されていましたが、今年は環境省と気象庁が一緒になって「熱中症警戒アラート」というものを全国を対象に運用することになりました。
 気温や湿度、日差しの強さなどの予想から熱中症の危険度を示す数値である「暑さ指数」が33以上になると判断された場合、前日17時と当日5時に熱中症警戒アラートを発表。テレビ、ラジオや防災行政無線、両省庁の公式ホームページ、登録メールなどで住民に伝えるそうです。
 期間は10月27日5時まで。都府県単位の発表が基本となるそうですが、一部では複数の地域にわけての発表となるようです。
 この熱中症警戒アラート、2020年度は関東地方で試行していたそうですが、今回それを全国に広げての運用になりました。 
 詳しくは環境省のウェブサイトをご覧下さい。
 また、登録をすると個人のメールアドレスにも熱中症警戒アラートの予報が送られてくるようになっています。
 こちらも令和3年4月28日から運用開始で、詳細は同じく環境省のウェブサイトをご確認ください。
 これから暑い季節がまたやってきます。
 熱中症対策の一つとして、参考になるのではないかと思いご紹介しておきます。

熱中症予防情報サイト(環境省のウェブサイトへ移動します)

【お知らせ】ますだすまいる通信にご紹介いただきました

 益田市市民活動支援センター様が令和3年4月に発行されたますだすまいる通信第92号で、当研究所が3月27日二条公民館様からご依頼いただき講師をさせていただいた研修会を取り上げていただきました。
 当研究所の研修内容について第三者の目から見られた研修概要が掲載されていますので、どのような内容だったのかに興味のある方は、是非一度ご覧下さい。

ますだすまいる通信92号(益田市のウェブサイトへ移動します)

「週間地震ニュース」をご存じですか

最近毎日のように日本のどこかが揺れていて、そのたびにニュースになっています。
ところで、どこでどのような地震が起きてどうなったのかをまとめているNPO法人があることをご存じですか。
その法人の名前は「NPO法人環境防災総合政策研究機構」。
災害に関するさまざまなことをされているところですが、ここが毎週「週間地震ニュース」をウェブ上で公開しています。
毎週どこでどのような地震があったのかが一目でわかる図や簡単な分析結果などが掲載されていて、地震を知る際には参考になると思います。
興味のある方は一度見ていただければと思います。

NPO法人環境防災総合政策研究機構

(週間地震ニュースは下の方にリンクがあります)

【お知らせ】環境省から「人とペットの災害対策ガイドライン 災害への備えチェックリスト」が出されました

 災害時における人とペットの問題はいろいろとあり、実際のところ誰が何をどうすればいいのかが未だにはっきりとされていないというのが現状です。
 そんな中、動物愛護管理法を所管する環境省から「人とペットの災害対策ガイドライン 災害への備えチェックリスト」が発表されました。
 内容は、同行避難してきた人とペットを受け入れる側がどのように対応したら良いのかについて、さまざまな検証とチェックリストが掲載されています。
 また、中にペットを飼っている人が事前に行っておいたほうがよい対応準備についてもチェックリストが作成されていて、事前準備の一つの目安になると思います。
 ペットにも犬や猫だけでなくさまざまな種類があって、そのペットごとに取り扱いが変わりますので、避難所を設置する側はそのことも頭に入れた上で避難所運営を考えていかなくてはいけません。ここに掲載されている図上訓練の様子などは役にたつのではないかと思います。
 屋内での愛玩動物が増えている現在、どのような動物がいつ誰とどうやって避難してくるのかはその時になってみないとわからないかもしれません。
 ただ、いざというときに備えて、さまざまな準備はしておいた方がいいと思います。
 ペットを飼っている人や避難所を運営する立場の人は、とりあえず一読しておくことをお勧めします。

人とペットの再議対策ガイドライン 災害への備えチェックリスト」(環境省のウェブサイトへ移動します)

島根県土砂災害予警報システムが新しくなりました

 市町村が発表する避難情報は、国や県の水防情報や土砂災害警戒システム、気象庁の情報などを総合検討して出されています。
 そして、災害対策基本法では、災害対策は市町村がその責を負うこととされていて、避難情報自体は市町村が発表を行います。
ただ、同じ情報を見れば市町村が発表する避難情報の前に行動を開始できるかもしれません。
また、避難情報は地区を指定して面で発令されますが、あなたの避難はあなたが住んでいる場所や条件によってかなり変わるということを知っておきましょう。
居住環境から考えて避難が必要ないのに、全域避難勧告が出されたからといって避難中に遭難してしまうような事例もあります。
市町村を始めとする行政は地域という面で考えますが、あなたの安全はあなたがいる場所を点として考える必要があるのです。

さて、ではどうやって情報を集めればいいのか。
最近では県や国、市町村などでも判断を行うメタ情報を積極的に出すようになりました。
例えば、水防情報システムを見れば近くの川の水位や増水の傾向がわかりますし、雨雲レーダーや降水予想を見ればどれくらい雨が降るのか、どれくらいの時間続くのかがわかります。
土砂災害に関していえば、土砂災害警戒システムを確認すれば、雨の降水量や累積雨量から危険度を発表しているので、住んでいる地域の情報を見て早めの避難が可能になるわけです。
今回は島根県の土砂災害予警報システムが更新され、より見やすくなったというお知らせです。
今までパソコン前提で作られていたサイトでしたが、新たにスマートフォンや携帯電話用のサイトも作成され、多言語化にも対応しました。
地図も見やすくなっていて、スマートフォンの場合にはGPSが有効であればあなたのいる位置を中心とする地図が表示されます。つまり、あなたのいる点を中心とした状況が確認できるということです。
幸いにして、まだ雨のシーズンには早いですが、一度サイトを確認してみて、新しい土砂災害予警報システムの使い勝手を確認してみて下さい。

島根県の土砂災害予警報システム(パソコン版のサイトへ移動します)

【お知らせ】「しまねいきいきねっと」で紹介されました

 公益財団法人ふるさと島根定住財団様の機関誌である「しまねいきいきねっとvol.154」で新設NPO法人として紹介していただきました。
 同財団様が運営するウェブサイト「島根いきいき広場」に団体として登録させていただいたのですが、そのおかげでご紹介いただけたようです。
 最後の方にちょこっとだけなので、よく見ないと見落としてしまうかもしれませんが、よかったらご覧下さい。

しまねいきいきねっとvol.154」(ふるさと島根定住財団様のウェブサイトへ移動します)

災害支援用語集ができました

 災害支援ではさまざまな専門用語や略語が飛び交います。また、何か起きるたびにいろいろなことが変更され、同じ言葉でも意味が変わることがあるかもしれません。
 ベテランの災害支援団体の方々はそういう内容も織り込み済みで普通に会話をしているわけですが、普段専門に災害対策をやっていない自治体職員や現地支援組織の方にはなんのことだか話が通じず、一から説明していると時間がいくらあっても足りないという状態になってしまいます。
 今回、そういった状況を踏まえて特定非営利活動法人岡山NPOセンターが災害に関する専門用語を解説する「サイガイペディア」を公開しました。
 運用が開始されたばかりで、分からない言葉がここに全て出ているかはわかりませんが、少なくともここで調べてみる価値はあると思います。
 リンクを貼っておきますので、興味のある方は是非一度覗いてみてください。

災害支援用語集「サイガイペディア」(サイガイペディアのウェブサイトへ移動します)

【お知らせ】ますだすまいる通信で紹介されました

 益田市市民活動支援センター様が作成する市民活動団体情報誌の「ますだすまいる通信」の2021年2月号で当団体をご紹介いただきました。
 特定非営利活動法人の認可に伴ってご紹介いただいたもので、トップページで掲載いただき驚くやらうれしいやら。
 掲載していただいたことに感謝するとともに、まだまだこれからだと気を引き締めて活動を続けていきたいと思います。
 益田市人口拡大課様、益田市市民活動支援センター様、ありがとうございました。

【お知らせ】Youtubeによる動画配信を開始しました。

 当研究所がいろいろとやっている実験や工作について動画にしてみました。
 1つあたり1~2分程度でまとめてある短くて簡単なものですので見やすいとは思いますが、あまり内容は濃くないかもしれません。

 今後座学や野外活動、活動報告なども追加して、できる範囲で少しずつ内容を増やしていきたいと思っていますので、興味のある方は一度ご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCAc2P8BFRrjXWhxKOdoCTXA

(石西防災研究所のYouTube動画サイトへ移動します)