【お知らせ】ますだすまいる通信で紹介されました

 益田市市民活動支援センター様が作成する市民活動団体情報誌の「ますだすまいる通信」の2021年2月号で当団体をご紹介いただきました。
 特定非営利活動法人の認可に伴ってご紹介いただいたもので、トップページで掲載いただき驚くやらうれしいやら。
 掲載していただいたことに感謝するとともに、まだまだこれからだと気を引き締めて活動を続けていきたいと思います。
 益田市人口拡大課様、益田市市民活動支援センター様、ありがとうございました。

【お知らせ】Youtubeによる動画配信を開始しました。

 当研究所がいろいろとやっている実験や工作について動画にしてみました。
 1つあたり1~2分程度でまとめてある短くて簡単なものですので見やすいとは思いますが、あまり内容は濃くないかもしれません。

 今後座学や野外活動、活動報告なども追加して、できる範囲で少しずつ内容を増やしていきたいと思っていますので、興味のある方は一度ご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCAc2P8BFRrjXWhxKOdoCTXA

(石西防災研究所のYouTube動画サイトへ移動します)

あなたの防災知識を試してみませんか

 2018年から期間限定で株式会社Yahoo!が全国統一防災模試というのを開催していましたが、今年は、期間を区切らずに「ヤフー防災模試」としてサイトが開設されています。
 この防災模試、クイズ形式であなたの防災力が確認できるもので、もし間違っていてもその場で正しい知識を得ることができるようになっていますので、ちょっとした腕試しとして、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
 また、これとは別に東京都が2020年12月21日までの期間限定で「東京都防災模試」もやっています。
 東京都特有の設問もあったりしますが、こちらも非常に楽しめる内容となっており、最後には得点と回答傾向を教えてくれるあなたの防災タイプも確認できるようになっています。
 防災の情報については、以前正しかったことが変わっていることもよくありますから、こういったサイトを通じて今現在の正しい知識を学ぶことは大切ではないでしょうか。

ヤフー防災模試(株式会社Yahoo!のウェブサイトへ移動します)

東京都防災模試(東京都の特設サイトに移動します)

経験則は当てにならない

 水害にしても、台風にしても、人間の人生数十年では体験できなかったような激しい災害が続いています。
 こういう状態が続いていると、よくある年寄りの経験則は役に立ちません。どちらかというと足を引っ張る方の経験則になってしまいます。
 日本の災害史を見ていると今の気象状態が異常というわけでもなく、どちらかというと昭和40年代から平成半ばくらいまでは他の時期と比べて極端に災害が少なかった時期だったのではないかと考えています。
 日本人の寿命が80から90歳だと考えると、平穏な時代を過ごしてきた人達が大多数な訳ですから、その経験則で安全の判断のされても間違うのは仕方が無いことだと思います。
 ただ、少なくとも気象に関しては情報技術が進んできていて、現在では被害がひどくなる前にある程度の予測ができるところまでは来ていますし、その情報を元に気象庁や自治体が災害に関する情報を早めに出すようになってきています。
 もちろん、あくまでも予測で情報を出しているので空振りもよくあります。
 そして、放っておくと人間は自分がしたくないことをしなくて済む理屈を見つけ出そうとします。「災害発生に備えた避難行動」などはその最たるもので、空振りが続くと「どうせ今回も何も起きない」と考えてしまい、そんなときに限って被災するということがよく起きます。
 学者の人達は地震も含めて災害が起こる確率をいろいろと出していますが、そこに済んでいる人間からすると、実際のところ災害は「起きる」か「起きないか」でしかありません。
 50年に1度や100年に1度の大雨が、ここ最近でどれ位降ったかを思い出してみてください。50年に一度とされる大雨が、立て続けに起きている地域がどれくらいあるか考えてみてください。
 災害の安全は「今まで何事もなかった」という経験則では図れません。
 不安を感じたら安全確保のための行動を取る。そういうことを常識にしていきたいですね。

【開催終了】防災マップ作りを開催します

 コロナウイルスの第二波が広がっていることもあり、絶対に開催しますと言えないところがつらいのですが、災害は待ってくれません。
 というわけで、新型コロナウイルスを警戒しつつ、去年行いました防災マップ作りの第二弾を開催することになりました。
 去年は避難路の点検を行いましたが、今年は若干方向を変えて、地域の安全な場所や危険な場所を調べて地図化しようと思っています。
 地域に新型コロナウイルスが蔓延した場合には中止となりますが、現在のところ何も無ければ以下のスケジュールで開催しようと考えております。
 興味のあります方は、当サイトの「問い合わせ先」から、題名に「防災マップ作り参加希望」とご記入いただき、氏名、住所、年齢、連絡先電話番号を添えてお申し込みください。
 折り返し詳細についてご案内いたします。
 地域の安全点検について興味のある方のご参加をお待ちしております。

開催日時:2020年9月26日(土)10:00~14:00
開催場所:連理松センター(旧高津児童館)
参 加 費:中学生以下無料、高校生以上一人500円(昼食代)
開催内容:益田市高津地区連理松センター周辺の安全な場所、災害時に役立つもの、
     危険な場所の調査と地図作り。
     昼食は防災食を試食します。
申込期限:2020年9月12日(土)15:00
問合せ先:石西防災研究所

「災害時に便利なアプリとWEBサイト」を紹介するリーフレットのご紹介

リーフレットで紹介されているアプリの一つ「Safety tips」の日本語版の画面。
天気や避難所案内だけで無く、災害とは何かを学べる「事前学習」や
簡単なコミュニケーションができるコミュニケーションボードもついていて便利。


 他の国から来て地域に住んでいる人が、地域活動に参加されることも増えてきました。日本に住む以上さまざまな災害と無縁ではいられないのですが、顔見知りになったとはいっても、お互いの意思疎通というのは、以前ご紹介した「voicetTra」などの翻訳ソフトを使っても、なかなか難しいところもあります
 とはいえ、災害時などの緊急事態には、どのような情報をどこで見たらいいのかくらいはきちんと伝えておきたいですよね。
 このたび内閣府防災が災害時に情報を集めることのできるスマートフォンアプリとWEBサイトを紹介するリーフレットを作成しました。
 内容は、本当にアプリとWEBサイトの紹介なのですが、その国の方が使っている言語があれば、このリーフレットを渡して説明していくと理解がしやすくなるのではないかと思います。
 また、災害に対する備えが勉強できたり、コミュニケーションボードが搭載されているアプリもあって、いざというときに途方に暮れなくてもすむかなと思えるくらいのないようにはなっています。
 どこの人であれ、災害なんかで死んでいい人はいません。情報がうまく伝わらなくて逃げ遅れてしまったと言うことが起きないように、地元の集まりのときなどに、こういったリーフレットを配って、地域の安全につなげていただければと考えます。

災害時に便利なアプリとWEBサイト(多言語)」(内閣府防災情報のページに移動します)

大雨の警報基準をおさらいしよう

 梅雨に入るのを待ちかねていたように県内では激しい雨が降るようになってきました。一部の地域では「大雨警戒レベル3」が発表されたところもありましたが、一口にレベルと言っても何をしたらいいのかピンと来ない方もいらっしゃると思います。
今回は現在の警戒レベルと以前の警戒名称、そしてそれにより住民が期待されている行動についておさらいをしてみることにします。

報道発表がレベル表示だけになったので、この警戒レベル表が頭に入っていないと訳がわからなくなる。

1.レベル1

 これはあまり意識しないと思いますし、報道発表などでもレベル1はでてこないと思っていいと思います。
 気象庁が大きな災害が起きそうだと判断したときに発表する「早期注意情報」がレベル1の基準となっています。
 これが発表されたら、家の周りのお片付けや雨樋、溝などが詰まっていないか確認し、できれば掃除をしておくといいでしょう。
 また、非常用持ち出し袋や備蓄品のチェックを行って、足りないものがあれば買い足したり交換したりするようにしてください。

2.レベル2

 気象庁発表の大雨注意報や洪水注意報がこれに当たります。
 避難経路の確認や避難所開設の時期の確認、避難に必要な資機材や車の燃料などを確認しておきましょう。
 また、大雨警報や洪水警報が発表されると、レベル3が発表されるかもしれないことを念頭に置くようにしてください。

3.レベル3

 以前の「避難準備・高齢者等避難開始」に該当します。避難準備とは言いますが、自宅や避難経路が崖崩れや水没の危険がある場所にあるようなら、準備ができ次第安全だと思われる場所に避難を開始してください。
 また、高齢者や要支援者など避難に時間がかかったり避難先に特定の資機材が必要な人は準備が完了次第安全な場所へ避難します。

4.レベル4

 以前の「避難勧告」「避難指示(緊急)」です。これが出るともうどこかで災害が発生していると考えても問題ありません。
 安全な場所への避難が難しくなっている場合には、自宅で上層階に避難する垂直避難を検討しましょう。可能な限り安全な場所へ避難してほしいという情報です。

5.レベル5

 「災害発生情報」で、これがもし発表されるとしたら、もう大規模な災害が発生していると考えて間違いありません。
 自分の周囲を確認し、現時点よりも安全が確保できる方法で、自分が生き残ることを最優先に行動しなくてはなりません。

 こうやってみると、レベル3とレベル4が重要な意味を持つと考えてよさそうです。
 レベル3とレベル4の違いははっきりとしないのですが、もしも避難所があなたや自治会の判断で開設できるのであれば、レベル3が出る前に避難所の開設をしておくことをお勧めします。また、逃げ込む場所が空けられていないと避難してきた人が途方にくれることになりますので、もし自分たちで開設が決められない場所が避難先になっているときには、避難所の開設時期について自分たちで明確に確認しておくことをお勧めします。
 これからの時期、大雨や大風が起こる可能性は高いです。
 気象庁や自治体が発表する警戒レベルを意識して、早めに行動するようにしておいてくださいね。

【お知らせ】大雨の災害レベルを表示する色が変更されます

 大雨での災害レベルについて、表示する色の変更をすることが発表されました。
 詳しくは内閣府防災情報のページの報道発表資料を見ていただきたいのですが、色の判別がしにくい人にもわかりやすくするということで、レベル4の赤紫が紫に、レベル5の紫が黒にそれぞれ変更されるとのことです。
 災害時に伝える情報の中で、色は割と大切な意味を持っています。色で現在の状況を伝えることができれば耳の聞こえない方や日本語が不自由な人でも状況がわかります。
 色の問題は結構悩む部分ではあるのですが、弱視や色弱な方でもきちんと情報がわかるようなはっきりとした色で伝えることができるのならいいなと思います。
 参考までに、変更前と変更後の色について比較したものを載せておきます。

注:この表の色は指定された色コードを使っていませんので、厳密には異なります。

 指定されている色コードとは少し異なる色になっていますが、内閣府防災担当の報道発表資料には色の指定コードも出ていますので、活用されるときには参考にしていただきたいと思います。
 ちなみに、この変更は遅くとも9月までに行って欲しいとのことです。

○参考資料
令和2年記者発表・公表資料一覧
大雨の警戒レベルをわかりやすく伝えるために5色の配色を定めました
(R2.5.29公表:pdfファイル 256.7KB)

江戸以前の災害記録が確認できます

 「温故知新」という言葉がありますが、災害対策を考えていくとき、その地域が過去にどのような災害に見舞われてきたのかを知らないと的確な対策を行うことはかなり困難だと思っています。
 ただ、いつどこで何が起きたのかを体系的に調べるのは難しく、片手間ではなかなかできることではありません。
 当研究所でも過去の災害記録を探すのにいろいろと悩んでいるのですが、このたび島根県古代文化センターが調査研究で作成した江戸時代以前の古文書に書かれた災害記事をまとめた一覧を公開してくれました。
 「前近代出雲・石見・隠岐災害記事目録」というタイトルのエクセルファイルで掲載されており、出典もきちんと書かれていることからわかりやすい資料となっています。もちろん全てが網羅されているわけではないと思いますが、調査できる範囲での資料が掲載されているので、出典を当たるに際しても非常に見やすく、手をつける場所を調べる手間が省けてとてもありがたいです。
 自分の住んでいる地方で過去にどのような災害があったのかを知るきっかけにできる便利な資料ですので、是非一度見てみてください。なお、資料の考え方についても同じコーナーに「本目録の解題」としてPDFで掲載されています。
 なお、7月10日から9月6日まで島根県立古代出雲歴史博物館で企画展「大地に生きる~しまねの災と幸~」が開催される予定になっており、この研究成果についても公表されるとのこと。
 新型コロナウイルス騒動で開催がされるかどうかはわかりませんが、興味のある方はそちらもぜひご覧になっていただければと思います。

古代文化センターデータベース」(島根県古代文化センターのサイトに移動します。該当記事は一番下の方にあります)」

企画展「大地に生きる~しまねの災と幸~」(島根県立古代出雲歴史博物館のサイトに移動します)

今日は防災の日です

 今日は9月1日。
 地元の益田市高津では、柿本人麿神社の八朔祭が執り行われているところですが、全国的には防災の日です。
 大正12年(1923年)9月1日に関東地方で起きた大地震を教訓として後世に伝えようと、昭和35年(1960年)に制定されたものだそうで、その後、この日の前後の8月30日から9月5日までを防災週間として、政府などの行政機関を中心として、防災に関するさまざまなイベントやキャンペーンをやっています。
 この時期には避難訓練や総合防災訓練、防災に関する報道やさまざまな防災ハウツーがいろいろな場所を賑やかし、なんとなく防災の日というイメージが定着してきているのかなという気がしています。
 ところで、せっかく防災の日があるのですから、この日に合わせてあなたの防災点検をしてみませんか?
 非常用持ち出し袋や備蓄品、避難のタイムラインや避難所、そこに至るための避難経路の確認など、たまに確認しておいた方がよさそうなものをまとめて点検しておくというのはどうでしょうか。

市販品の非常用持ち出し袋セット

 賞味期限のある非常食や水、電池や消耗品などは定期的に点検をしないといざというときに使い物になりませんが、一年に一回、自分の決めた日だと、何か無い限り忘れてしまっていても不思議ではありません。
 「防災の日」にやることに決めておけば、防災関連の準備や点検をしてもおかしくありませんし、新聞やラジオ、テレビを見ていれば必ずどこかで防災の日の話が出てくるので忘れることもありません。
 また、お店でも防災特集などが組まれて、非常用持ち出し袋や備蓄品の値段が安くなっていたり、買いやすくなっていることも多いと思います。
 そして、あなただけでなくご家族や職場などでも、災害対策や安全対策、連絡手段の確認や被災後の合流方法などをお互いに確認しておくことで、いざというときに慌てなくて済みます。
 せっかくある防災の日ですから、これを上手に使いたいものですね。