大掃除と地震対策

よくある転倒防止用の突っ張り棒。天井の強度によっては天井と突っ張り棒の間に板を一枚入れると安全。

 そろそろ年末の大掃除を始めているご家庭も多いと思いますが、大掃除のついでに少しだけ家具の地震対策をしてみてはいかがでしょうか。
 大掃除では、普段やらないような場所まで掃除をすることが多いです。家具の上や壁との隙間、場合によっては家具を移動させての掃除をすることがあるかもしれません。
 そんなときに、家具の上部に転倒防止用の金具や空き箱の段ボール箱、壁への固定などの地震対策用の器具を取り付けてみませんか。

棚の中身が飛び出してこないようにロックをつけるのも有効

 一度に全部するのは難しくても、台所と寝室だけでもやっておくと、安心感が違います。
 最近あちこちで少し強めの地震が増えてきています。だからといって大地震が来るとは限らないのですが、来たときに家具などが倒れたり落ちてこないようにしっかりと対策をしておきましょう。
 なお、地震対策用の器具については、ホームセンターや百円均一ショップなどでも取り扱っています。
 自分のところにあった道具を見つけて、できれば複数の組み合わせで対策をしておいてくださいね。

大波と津波の違いを知っておこう

津波の怖さについてはいろいろと語られているところではありますが、大波と津波の違いについてはご存じですか。
同じように思われているこの二つですが、同じ大きな波でも発生原因も構造も実はかなり異なります。
今日は大波と津波の違いについて確認しておきたいと思います。

1.大波が起きる原因

大波も津波も自然現象の結果発生するところは同じですが、原因となる現象は異なります。
大波は台風や低気圧と言った大風を起こす気象現象によって海水が風に押されて発生するもので、高い波が短い周期で次々に来るのが特徴です。
気象条件が穏やかになるとすぐに収束するのも、この大波の特徴と言えるでしょう。
少し離れた場所で起きた気象現象により起きることもあるので、その場の天候が晴れていても大きな波が来ることがあります。

2.津波が起きる原因

 津波は海上や海中の地形が何らかの原因で大きく隆起したり窪んだりすることによる海水の移動が原因で発生する現象です。
 例えば海端の火山や海中火山の噴火、海溝型の地震や地殻変動による隆起、陥没といったものが発生すると、水が一気に動くことになるので一気に大量に遠くまで水の塊が移動することになります。
 そのため、発生地から同心円状に津波は広がっていくのが特徴です。もちろん気象条件を問わずに発生します。

3.大波と津波の違い

 発生方法が違うことはご理解いただけたと思いますが、その発生方法の結果、大波と津波では持っている波の強さが大きく異なっています。
 イメージとして、簡単な図を書いてみました。


 大波は水の表面だけが動くので、高く大きな波でも堤防や防波堤などで力を大きく弱らせることができます。
 でも、津波の場合には水全体が移動するので、堤防や防波堤では力を大きく弱らせることができません。大きい物になると堤防も防波堤も破壊されてしまいます。
 同じような高さの場合、大波では避難する必要がなくても、津波では急いで避難しなくてはいけないのは、その力の違いによるものだと考えておけばいいと思います。
 東日本大震災では、津波が到達する模様を空から撮影した物がたくさん残っていますが、いずれも海そのものが隆起して移動しているのがわかるものになっていますので、興味のある方は調べてみてください。

 いかがでしょうか。大波と津波の違いについてなんとなくでもいいのでイメージできたでしょうか。
 大波のときにはあまり水位に変化は見られませんが、津波が来るときには場合によっては浜や港の水が一時的に無くなったり水位が極端に下がったりすることがあります。
 そういった現象を見たら、とりあえず可能な限り高台へ逃げるようにしてください。
 スマトラ島沖地震では、津波のために一時的に浜から水が引いたため、飛び跳ねていた魚を拾ったりして逃げ遅れた人達もいたと聞きます。
 自分の安全は自分で守る。そのためにも災害が起きるメカニズムも知っておいてほしいと思います。

緊急を知らせる警報音を知っておこう

 防災行政無線やテレビ・ラジオ、携帯電話と言ったものから災害発生時にびっくりするような大音量で耳慣れない警報音が鳴ることがありますが、それぞれの警報音には意味があることをご存じですか。
 緊急地震速報は最近地震が多いので良くも悪くも耳に慣れてきていますが、この他にも河川の放水警報や津波警報、大津波警報、そして国民保護法による警報音など、普段耳にしないさまざまな警報音があります。
 防災行政無線などからはこの警報音の後に何が起きているのかについて言葉で教えてくれるのですが、予め警報音を知っておけば行動を少しだけ早くすることができます。
 基本的にはあちこちで勝手に鳴らすことは禁止されていますのでこちらのサイトに音を掲載するわけにいかないのですが、youtubeや内閣府などのホームページでさまざまな警報音を確認することができます。
 いずれも不快な音ではありますが、あなたの命を守るために鳴らされる警報です。警報音と、どのようなタイミングでその警報が鳴らされるのか知り、今何が起きているのかを把握できるようにしておきましょう。

災害の時の扉や窓の開け閉めについて考える

 さまざまな災害が発生したときにちょっと悩んでしまうのが窓の開閉です。
 例えば、地震のときには避難路を確保するために窓や扉を開けろといわれますが、火事が発生すれば窓や扉は閉めて避難しろと言われます。単独の災害なら問題なのですが、複合になるとどうなるのかなと、ちょっと考えてしまいます。
 そこまで気にする必要はないのでしょうが、今回は災害時に扉や窓の開け閉めをどうするのかについてちょと考えてみたいと思います。

1.地震の場合

 地震の場合には、前述しましたが避難路を確保するため可能な限り開口部を空けておいた方が安心です。余震などのこともあるので、避難するまでは空けておくことになりますが、夏場はともかく、冬場は冷えて寒いですので、早めに行動するようにしましょう。
 避難するときには、外に出たら防犯上窓や扉は閉めておくようにしましょう。

2.火事の場合

 火事の場合には、酸素供給を絶つ必要があるので、避難時にできる限り窓や扉は閉めておく必要があります。
 開いているとそこから新鮮な酸素が供給されるため、建物が燃えてしまう速度が速くなる上に窓の開いている方向に向かって煙が集まってきます。

3.水害の場合

 水害の場合には、これは溢れてくる水の量や勢い、そして建物をどうしたいかによって変わってくると思います。
 何が何でも建物だけは守りたいというのであれば、一階の外側に面している扉や窓を全て外すことで水の破壊を押さえることができます。
 逆に中のものを守りたいというのであれば、扉や窓をしっかりと閉めて土のうなどで防御し、少しでも水の圧力による破壊を防ぐ手立てを取っておく必要があります。

4.台風の場合

 これは絶対に窓や扉は閉めておく必要があります。できれば段ボールや布テープなどで追加補強し、ガラスなどが割れたり壊れたりしても被害を限定的にできるようにしておいたほうがいいと思います。

台風対策としての窓飛散防止。ガムテープが便利。

5.その他の災害

基本は窓や扉を閉めることになると思います。

 ここまで自分で書いていて、地震の時の避難路の確保と水害の時の被害対策での窓や扉の開放ということ以外は窓や扉は閉めておくことが基本だと言うことに気づきました。普段あまり意識しない扉や窓の開閉ですが、災害に出会ったときにはどのようにするのかということについて確認をしておいてくださいね。

災害対策における優先順位

家具の転倒防止のためのつっかえ棒。でも、揺れたら落ちそうな物がたくさん乗っているのが問題。

 ご家庭での災害対策についての優先順位についてお問い合わせいただくことがありますが、ことご家庭に関する限り、最優先されるべきは地震対策です。
 建物の耐震補強や家具などの転倒防止をしっかりと行うこと。これがもっとも優先されるべき対策です。
 というのも、他の災害は発生するまでにいくらかの時間が必ずありますから、その間にある程度の対策や準備をすることが可能です。
 でも、地震は予告なしでいきなり発生し、そして発生したときには勝負がついているからです。
 地震で大切なことは揺れで死なないことです。建物が倒壊しない、家具の下敷きにならない、落ちてくる物、落ちた物で怪我をしないといった揺れ対策がきちんとできていれば、殆どの場合地震で直接死ぬことはありません。
 殆ど、と書いたのは、揺れによる心臓発作やそれに類する病気によってなくなる可能性は0%と言い切れないからです。
 日本は地震大国ではありますが、地震で命を失う場合というのは、建物や家具、崖崩れや崩落などにより潰されてしまうか、あるいは揺れで転ぶか、もしくは揺れにより車等の乗り物がどこかへ突っ込んでしまうかといったところで、事前に対策さえできていれば助かる可能性は十分すぎるくらいあります。
 怖いのは高層建築の倒壊や部品落下ですが、田舎ではそこまでの高い建物はありませんので、そういった場所に近づかなければ大丈夫です。
 とにかく地震対策。これを最優先で行うようにしてください。それ以外の災害については、地震対策ができてから準備しても遅くはないと思います。もし余裕があれば、地震対策に平行して非常用持ち出し袋を備えておけば完璧だと思います。
 もちろんこの順位でやる必要はないと思います。これはあくまでも筆者の考える優先順位なので、あなたが考える優先順位で災害対策を考えていただければと思います。
何も備えないのは、この日本ではあり得ないことですので、しっかりと対策をしておいてくださいね。

眼鏡は予備を準備しておこう

 視力矯正具を必要とする人が眼鏡を作りに行ったとき、予備の眼鏡を進められたことはありませんか。
 あれは万が一のとき、あなたが困らないように進めてくれているのですが、あなたは予備の眼鏡がわかるところにしまってありますか。
 というのも、災害はいつもあなたが起きているときに起きるとは限りません。過去の災害を見てみると、寝ているときや明け方などに起きているものも多いのです。
 つまり、眼鏡やコンタクトレンズを外している状態で被災することもあり得るわけですが、そんなとき、あなたの眼鏡やコンタクトレンズがすぐに使える場所に置いてありますか。そして、それらが駄目だったときに備えて、非常用持ち出し袋などに予備のものがしまってありますか。
 いざというときに、物がきちんと見えている場合と見えていない場合では、行動がかなり変わってくると思います。
 視力矯正具なしでは行動が制限されてしまいますし、避難後のさまざまな情報は文字や映像で提供されることが多いので、非常に困ることになります。また、知り合いなどを探したりすることも困難でしょう。
 そして、被災地で新たに眼鏡を作ろうとしても、恐らくは相当な期間待たされることになると思います。
 そう考えると、普段使いしている眼鏡に加えて最低もう一つ、異なる場所に眼鏡を保管しておいた方がいいと思います。
 ちなみにコンタクトレンズしか使わない方の場合でも、被災地では衛生的な水が手に入りにくいですから、必然的にある程度の期間は眼鏡に頼らざるを得ない状況になりますので同じように予備の眼鏡を作っておいた方が安心です。
 最近ではデザインや能力を考えなければずいぶんと安く眼鏡を作れるようになっています。あなたの安全を守るためにも、まだ持っていないのであれば、眼鏡屋さんで予備の眼鏡を作っておくことをお勧めします。

おうちのエネルギー源は多重化しておこう

 電気、ガス、灯油、薪、炭など、おうちで使うエネルギー源にはさまざまなものがあると思います。
 最近は安全性や燃料コストの安さ、掃除のしやすさなどでオール電化にしているおうちも多いと思いますが、防災の視点から見ると、エネルギー源はなるべく多くしておいた方が安全だと考えています。
 例えば、電気であれば災害や思わぬ障害による大規模停電がいつ起きてもおかしくはありません。そんなとき、ガスや灯油など他のエネルギー源があれば、停電のときでも暖を取ったり調理をしたりすることができます。
 電気とは異なり、他のエネルギー源の場合には酸素が必要になりますので定期的な換気は必要となるのが難点ではありますが、いざというときに凍えなくて済むのは何よりの安心になると思います。
 もちろんオール電化がいけないというわけではありません。送電が止まることによって停電になることが困るのですから、蓄電池が備わっていればそれである程度まではカバーが可能になります。
 太陽光発電システムがセットになっていれば、日中の発電も可能になりますのでそれなりに生活が維持できると思います。
 ガスや灯油は燃料としての使用期限が存在しますので、保管しておいて何年も放っておくというわけにはいきません。
 薪や炭は、乾燥した環境が維持できるなら年単位で安定して保管することができますが、使い方にはかなりのコツが必要です。
 これらを備えるのであれば、日常生活の中に上手に組み込んだり、キャンプやバーベキューなどで定期的に消費をしながらローリングストックしていうことになるでしょう。そこまでたくさんでなくてもいいと思いますが、数日間はエネルギー源として使用可能な量のストックは必要です。
 自分の生活にあったエネルギー源の多重化について、考えてみてくださいね。

追伸:軽油+発電機の組み合わせはどうだろうかというご相談をいただくことがありますが、こちらは値段が高額になること、大きな音と排気ガスが出ること、利用頻度が費用に見合ったものかをご検討いただき、周辺環境や電気の必要量などをよく考えて必要だと判断した場合に準備されればいいと思います。
燃料の軽油も長く置いておくと変質してしまうことがありますので、そのあたりも十分に気をつけていただければと思います。

非常用持ち出し袋の中身と普段の生活

 非常用持ち出し袋の中身についてはたびたび触れているところですが、中身に迷うときには、自分の普段の生活を思い返してみてください。
 いつ、どんなときに何をしているか、どのようなときに何を使ってどんなことをしているか、まずはそれを考えてみてください。
 その上で、その生活習慣は避難先でもしないといけないことなのか、やったほうがいいことなのか、やらなくてもいいことなのかを整理します。
 やらなければいけない、やったほうがいいと判断すれば、それに必要なものは準備しておかないといけないということになります。
 ここで注意したいのは、やらないといけない、やったほうがよい、やらなくてもいいはあくまでも主観です。他の人の意見を考えるとうまくいきませんので、そこだけは気をつけてください。
 さて、準備をするとき、それらのものが非常用持ち出し袋に詰めておくと困るようなものであれば、非常用持ち出し袋を普段自分が使う場所へ移動させ、その中から出し入れをするようにします。
 そうすることで、非常用持ち出し袋の位置も把握できますし、いざというときに探さなくてすみます。
 避難生活はどれくらい普段の生活の質を維持できるかで快適性が変わります。
 非常用持ち出し袋を自分が持って歩ける範囲で、という前提にはなりますが、普段から自分の生活を考えておいて、非常用持ち出し袋の中身を備えるようにしてくださいね。

お散歩と避難訓練

 寒い季節になってきましたが、あなたの体調は大丈夫ですか。
 寒い時期になると屋内に引きこもりがちになりますが、天気の落ち着いている日には外で散歩してみると、意外とリフレッシュできるものです。
 せっかくなので、災害時に避難しようと考えている一時避難場所や避難所まで、実際に歩いてみてはいかがでしょうか。
 毎回同じところではなく、天候や体長に応じて近いところ、遠いところ、災害ごとに安全な場所などを確認しながら歩いてみると、思ってもなかった障害があったり、意外な避難可能な場所を見つけたりできて面白いですよ。
 子連れのご家庭では一緒になって歩いてみると、子どもがどの程度までなら歩けるのかや、歩けない子を背負ってどのくらいまでなら移動できるのかなどを試しておくと、緊急事態のときに自分たちがどのように避難すればよいのかのイメージができます。
 今回添付した写真でも小さな子が背負われていますが、この背負子はリュックサックになっていて、さらには背負っている子どものいすにもなる優れものです。
 リュックサックに納まる量はたいしたものではありませんが、数個の紙おむつと1回分の離乳食程度なら十分に納まりますので、普段使いでセットしておくといざというときにもそのまま子どもを乗せて背負って避難を開始することができます。
 非常時には可能な限り両手を空けるということを考えると、こういったアイテムを上手に使うのもありではないでしょうか。ただ、おんぶは背負う方もですが、背負われる子どもも慣れていないと上手に背負うことができませんので、そういう部分での練習にもなります。最初はうまく背負われてくれない子どもも、背負っている人と同じ目線になっていることに気づくと結構喜んでくれます。
 ちょっとした天気の安定した時間に、ちょっとしたお散歩で気分転換。
 新型コロナウイルスの流行が不安になっている今だからこそ、他人と接触せずに済むお出かけを考えたいものですね。

モンベル・ベビーキャリア(monbellのサイトへ移動します)

被災地域での自己防衛

 いやな話になりますが、被災した地域ではさまざまな犯罪が発生します。
 暴力や盗難、性犯罪に至るまで、びっくりするくらいさまざまな事件が起こります。そして、警察力は災害対応で低下しますので、犯罪抑止も難しい状態になります。
 これらから完全に身を守る方法で一番手っ取り早いのは、普段の生活をミニマリストにすることと、被災後は可能な限り早く被災地から待避してしまうことで、被災地にいなければ発災後に起きるさまざまな犯罪から、自身の身と財産を守ることはできます。
 でも、被災地から避難できない人もいるでしょう。そういう場合には、まずは一人にならないことが重要です。
 普段からあいさつを交わして顔を売っておくことで、被災後に不審者と思われずに済みますし、声をかけることで孤立を防ぐこともできます。
 犯罪は対象が無人、もしくは一人であるところを狙って起きることが殆どです。集団化しておくことで、犯罪の発生を未然に防ぐことが可能になります。
 また、可能であれば自治会単位で地域パトロールもすることです。被災地域には、復旧支援の人よりも遙かに早く火事場泥棒がやってきます。それらに活躍させないためには、できる範囲で地域を巡回することです
 犯罪者は人の目をとても嫌がります。複数の目が地域やお互いを見ていることがわかれば、犯罪に遭遇する確率はきわめて低くなります。
 こう書いてくると分かる人も多いと思いますが、被災地域での犯罪発生率の抑制は、平時にどれだけ地域コミュニティが円滑に保たれていたのかと言うことと反比例します。地域コミュニティがしっかりしているところは犯罪発生確率が下がりますし、そうでないところはその逆となります。
 最後に暴力と性犯罪のお話をしておきます。
 防災関係の自己防衛の話では、女性に対しては「被災地では地味で目立たない格好をしろ」「女性を意識させるな」という話をされます。それも大切なことだとは思いますが、それ以上に大切なことは、絶対に一人にならないことです。
 普通、周囲の目があると考えると、犯罪行為を企んでいる人間から見ると非常にやりにくいものです。そのため、さまざまな手を使って狙った相手が一人になるチャンスを伺っています。
 どこへ行くのにも絶対に一人にならないようにすること。できれば同性で群れ、夜中にトイレに行くときでも絶対に複数で行動してすること。これを常に意識して行動してください。そして、女性用トイレや更衣室、授乳室を可能な限り早く整備し、利用する場合には必ず見張りを立てること。顔見知りでも関係ありません。近づけない、見せないようにすることが重要なのです。
 どんな人でも被害者にも加害者にもなり得るのが災害後の環境ですので、特に女性や子どもについては、必ず複数で行動し、昼夜問わず、複数の人の目が常にある状態にしておくことが大切だと思います。