災害時に備えた非常用持ち出し袋を準備しようということは、防災研修会などではかなりしっかりと言われていますが、あなたは準備ができていますか。
市販品をそのまま使う人、一つ一つにこだわった自分だけのセットを作る人、市販品に自分で準備したものを合わせる人などいろんな人がいると思いますが、いざというときに作ろうとしても慌ててしまって思ったものができないと思いますので、あらかじめある程度のものは準備しておいた方がよさそうです。
ところで、不幸にしてもしも身一つで逃げ出すことになったときにないと本当に困るものをいくつかご紹介しておきます。
一つはのどの渇き。どこに行くにしても、喉の渇きはかなり苦しいものがあります。汎用性の高い水があると、気分的にまったく違うと思います。
よく食べるものは絶対に必要という方がいますが、成人の場合、1週間程度食べなくてもなんとかなるそうです。でも、水分が摂取できないと、3日持たないとのこと。
軍隊などのサバイバル訓練でも、水の確保はかなり上位に位置しています。それくらい、水は人間にとって必要なアイテムだと言えるでしょう。
次は排泄。小用はなかなか我慢しつづけることが難しいものです。公衆トイレがあっても、水が流せないとすぐにトイレからあふれ出して大惨事になります。
都会地ではそのあたりで隠れてこそっとというわけにいかないと思いますので、せめて小用に使える携帯トイレはあったほうがよさそうです。
最後は枕。漫画などで寝ぼけて避難してきた人がよくまくらを持っているのが描かれることがありますが、実は枕は良質な睡眠にとって非常に重要な働きをしています。
使い慣れたものでなくても、旅行用の空気枕で充分ですから、まくらは準備してきましょう。
あとはある程度裾の長い外衣。防寒だけでなく、携帯トイレを使う際の目隠しやそのあたりで仮眠をとるとき、毛布の代わりに使うこともできます。
最低これだけのアイテムがあれば、数日は身の安全が確保できると思います。
非常用持ち出し袋をしっかり作っておくに越したことはありませんが、万が一に備えて、非常用持ち出し袋とは別に、これらのアイテムも身についておくと安心です。