行動を口に出して確認してみる

慌てているときや焦っているとき、どうかすると普段必ずしているはずの点検を怠ってしまうことがあります。
そして、そんなときに限って怠った点検から大問題が発生してしまいます。
普段の行動、分かっている行動でも、記憶や行動に頼っているだけでは問題が起きるということですね。
少しでも問題発生を抑えるためには、行動リストを作ったり、もう一人とコンビになって、お互いに手落ちがないか点検しあうといったことが大切になってきます。
ただ、災害時に常に手元に行動リストがあったり、自分以外の誰かと一緒に行動できるわけではありませんから、緊急時に一人でも身の安全を確保するための方法を知っておくことが重要です。
それは、「行動を声に出して確認する」という非常に単純なことです。移動や点検などをするのであれば、指さし確認をすると、声だけよりもミスが格段に減ります。
鉄道などに乗ると、運転手さんがよく声を出して指出しして次の行動の確認をしている光景を見ることがありますが、声を出し、指さし確認することで起こりうるミスを減らす行動をしているのです。
自分の行動を確認するために、声を出して行動を宣言すると身体が動かしやすくなります。できれば、自分の出した声が自分の耳で聞き取れるくらいの大きさ以上で出すことが重要です。
試しに、慌てているときに大きな声で「落ち着け!」と大声を出すことを試して見て下さい。周囲だけで無く、不思議なことにあなた自身も落ち着いているはずです。
また、その声を聞くことであなたの周りで被災し、思考停止した人が金縛りが溶けたように身を守る行動を起こすようになります。
災害に限らず、慌てているときや心配なときにはやるべき行動を声に出し、確認して行動を起こすようにすれば、あなたに発生するかもしれない二次災害を防ぐことができるようになると思います。