大規模災害になると、電気、ガス、上下水道といったライフラインは寸断されて止まってしまう確率が高いです。
避難所で提供される食事は、基本的には被災地以外から輸送してくる関係上、温かいものはまず提供されません。過去の災害ではお弁当が遠くで大量に作られることになったため、冷凍せざるを得ず、凍っていたこともあると聞きます。
災害後、避難所での炊き出し支援が非常に喜ばれるのは、温かいものを食べることができるからというのが非常に大きいのです。
では、どうやって温めるのか。
よくあるものではカセットコンロ。これは普段から簡単に手に入りますし手入れも楽ですので、一つは持っているべきアイテムです。
これからの季節、お鍋などをカセットコンロで温めれば、使い方もわかりますし、備蓄もきちんとでき、おいしいものを食べることもできます。
それから、発熱剤を準備しておくのも手です。これは耐熱パックに発熱剤を入れ、水を加えることで加熱することができる優れもの。安全に使うことができますが、費用対効果が悪いのが欠点でしょうか。
真夏であればソーラークッカーも便利だと思います。市販品もたくさんありますが、アルミ箔と段ボールなどを使えば自分で作ることもできるようですので、試して見るとよさそうです。また、同じく夏しか使えませんが、黒く塗った灯油缶に水を入れて黒いビニール袋を包み、お湯を作り、それで湯煎する方法もあります。
ともあれ、普通に提供されるだけではほぼ確実に温かい食事はできませんから、あなたの気力や体力を守るためにも、何らかの備えをしておいてくださいね。