温かい食事を食べるには

 大規模災害になると、電気、ガス、上下水道といったライフラインは寸断されて止まってしまう確率が高いです。
 避難所で提供される食事は、基本的には被災地以外から輸送してくる関係上、温かいものはまず提供されません。過去の災害ではお弁当が遠くで大量に作られることになったため、冷凍せざるを得ず、凍っていたこともあると聞きます。
 災害後、避難所での炊き出し支援が非常に喜ばれるのは、温かいものを食べることができるからというのが非常に大きいのです。
 では、どうやって温めるのか。
 よくあるものではカセットコンロ。これは普段から簡単に手に入りますし手入れも楽ですので、一つは持っているべきアイテムです。
 これからの季節、お鍋などをカセットコンロで温めれば、使い方もわかりますし、備蓄もきちんとでき、おいしいものを食べることもできます。


 それから、発熱剤を準備しておくのも手です。これは耐熱パックに発熱剤を入れ、水を加えることで加熱することができる優れもの。安全に使うことができますが、費用対効果が悪いのが欠点でしょうか。
 真夏であればソーラークッカーも便利だと思います。市販品もたくさんありますが、アルミ箔と段ボールなどを使えば自分で作ることもできるようですので、試して見るとよさそうです。また、同じく夏しか使えませんが、黒く塗った灯油缶に水を入れて黒いビニール袋を包み、お湯を作り、それで湯煎する方法もあります。
 ともあれ、普通に提供されるだけではほぼ確実に温かい食事はできませんから、あなたの気力や体力を守るためにも、何らかの備えをしておいてくださいね。

カセットコンロの注意点

大出力が使える大型のカセットコンロ。大人数の鍋などを作るときに活躍する。

 災害時の準備用品としてよく書かれているカセットコンロ。
 アウトドア用品などでは非常にコンパクトに収納できるものも出ています。
 カセットボンベ自体も比較的割安で用意でき、簡単に取り扱えることから準備を推奨されているものですが、用意する際に気をつけておかないといけないことがあります。
 今回はその注意点についていくつか考えてみたいと思います。

1.カセットコンロってなんだ?

 カセットコンロは、読んで字のごとくカセットボンベを使う簡易型コンロのことで、イワタニの製品がかなり有名ですが、高いモノから安いものまでいろいろと出ています。
 アウトドアで使われるものはガスバーナーとも呼ばれますが、こちらは次回で取り上げたいと思います。

左がOD缶、右がCB缶。見た目から異なるが、両方ともガスボンベ。

2.カセットコンロを使うときの注意点

 カセットコンロは普通のガスコンロの構造がコンパクトになっているものです。
 そのため、簡単に使うことができるのですが、次の点に気をつけておく必要があります。
(1)基本的には純正品を使うこと

 カセットコンロのメーカーはいろいろとありますが、大抵の場合「純正のカセットボンベをお使いください」と書かれています。同じようにカセットボンベにも「○○専用」という記載がされていることが多いです。
 純正品でない場合、事故が起きたときに保証が受けられないということが大きいですが、他にもカセットボンベによっては火力が足りなかったり、逆に火力が強すぎたり、セットしたら微妙にガスが周囲に漏れるようなものもあるようです。
 カセットコンロとカセットボンベの関係についてはいろんなホームページでいろいろと書かれているところですが、純正品を使うということを基本にしておいてください。
(2)ゴトクの上に収まるように暖めるものを選ぶ
 カセットコンロはコンロの中にガスボンベを組み込む構造になっています。
 そのため、コンロのゴトクからはみ出すような鍋や鉄板を使うと、ガスボンベが異常に加熱して爆発する事態が生じてしまうことがあります。
 よく起きるカセットコンロの爆発は、大概の場合鍋や鉄板がガスボンベの上に達していてボンベが異常加熱して起きているものです。
 自分が使おうと思っている鍋や鉄板を確認し、ゴトクの中にきちんと収まるようなカセットコンロを選んでください。
(3)換気に気をつける
 カセットコンロは気軽に使えるものですが、ガスと酸素を燃やして二酸化炭素を形成していることに変わりはありません。
 利用するときには、意識して換気をするようにしてください。
(4)カセットコンロには寿命があることを意識しておく
 カセットコンロはパッキンや内部部品にゴムを使っていますので、長年使っていたり、使い方を誤っていたりすると、ゴムが腐食したり、劣化したり、ガス漏れなどが起こることもあります。
 利用前はカセットボンベが繋がる部分等のゴムの状態を確認し、劣化しているようならカセットコンロごと交換するようにしてください。

 普段から日常的に使っていれば、かなり便利だと感じるカセットコンロ。
 防災用品として眠らせておくのはもったいないので、意識して使うようにしたいですね。