避難の姿あれこれ

昨日は自治体から避難指示が出て、筆者も実際に避難したのですが、地域ではさまざまな出来事が起きていました。
遠方に住んでいる子どもさん達から「逃げなきゃコール」の嵐を受けて高台の身内のお宅へ避難した方、自治会や近所の人の声かけで避難所に避難した方、自分の避難計画に従って避難場所や一時避難所に移動した方、そして避難しないという選択をした方もいれば、お隣が避難しないからうちも避難しないという方まで、さまざまなバリエーションで避難という動きをしていました。
避難するのは確かに基本なのですが、河川情報や雨雲レーダー、天気図の情報を独自分析して避難しないという選択肢は、正直なところありだろうなと思います。
また、避難は必ず避難所へ避難しなければいけないわけではありませんから、自分が心安いところへ避難するのもいいと思います。
隣人が避難しないから避難しないというのなら、隣人が避難するときに声をかけてもらうようにあらかじめお願いしておけば、置き去りになることはないでしょう。
要は、自分の判断や置かれた状況で避難するかしないかの判断をすればいいのです。
さまざまなご家庭がありますから、避難できないお宅も当然あります。二階以上の垂直避難しか選択できない場合もあるでしょう。
避難で何が問題になるのかというと、被災後、誰がどこにいるのかわからないということですから、隣近所で誰がどこへ避難しているのかを把握しておけば、被災後に助かっているのか救助が必要なのかが判断できます。
そして、自治会や行政が全ての人の避難計画を知らなくても、誰が知っているのかだけ把握しておけば、初動は非常に楽にできます。
避難をするときにはできるだけ近所や親類、友人など、誰かに行き先を告げておくことで、その人がどうなっているのかの予測ができるようになります。
実際にはなかなか難しいかもしれませんが、自分がどこへ避難しているのかを自分以外の誰かがわかるようにしておきたいものですね。