災害に関する碑には大きく分けると3つのタイプがあると思っています。
1つ目は死者や行方不明者に対する慰霊碑。2つ目が後世に教訓を伝える碑、3つ目が復旧に関わった人達を称える碑です。
個人的な感想としては、碑の大きさ、立派さは3、1、2の順番になっているような気がしますが、今回ご紹介するのは3のタイプの碑です。
昭和58年の水害で氾濫した益田川の河川復旧工事が完了したことを記念して建てられた碑ですが、碑のお隣には河川改修が終わったことを称える文字と、それに関わった期成同盟会の人の名前が彫られた石が置いてあります。
確かにこの河川復旧工事と益田川ダムの完成もあって、益田川は越水していないのですが、わざわざ工事を施工したわけでもない人達の名前を刻む理由がよくわかりません。
行政機関が復旧工事をすると必ずこの手の碑が設置されるのですが、どうせお金をかけるのであればもう少し何かの役に経つ碑が作れないのかなと思ったりします。
この竣工記念碑は、「災害遺構を訪ねて1」で紹介した「58災害防災祈念碑」の川向こう、益田川を挟んで反対側に置かれており、道路脇にありますのですぐわかると思います。