被災してしまうと、それまでの生活が一変してしまうことが殆どです。
不便・不足・不自由の三重苦になるのですが、ここでその人の性格が出てきます。
ないものに目をつけるのか、あるものでなんとかしようと考えるのかで、その先に起きてくる内容は真逆になってきます。
例えば、停電になると電気がありません。灯りや冷蔵庫、エアコンといった快適生活に欠かせない道具は全て使用不能になります。その時「電気が無いからどうにもならない」と思うとないものにばかり目が行って不平・不満・不足が噴き出して精神的にダメージを受けてしまいます。
でも、電灯が使えないなら他のもので代わりができないかと考えて代替品を準備できれば、そこまで精神的にダメージを受けることはありません。
さまざまな大きな災害で、まず立ち上がったのは子どもとお年寄りでした。
子どもは今自分にできることをやろうと行動を始めます。そしてお年寄りは過去の不便な生活から現在の生活に変遷してきたので、不便な生活に戻っても過去からのさまざまな知恵を使ってできるところから生活レベルを改善しようとしました。
今の私たちの快適な生活は過去からずっと続いてきているわけではないのですが、ついそれを忘れがちになるのが人間というものです。。
たまには安全が確保できる範囲で意図的に不便・不足・不自由な状況を作り出し、試してみてはいかがでしょうか。
被災したのはどうにもならない事実でしか無いので、そこからやってくる不便不足不自由を楽しめるくらいの精神的な余裕が欲しいものです。