怪我をしない方法を考える

応急手当はやった分だけ上手になる。訓練がとても大切。

 応急処置やけが人搬送などは、防災訓練ではかなりメジャーなメニューとなっていますが、いづれの訓練でも人がたくさん必要な内容になっています。
 応急処置では心臓マッサージやAEDの使い方がよく出てきますが、これらは基本的に複数人で対応する訓練になっていると思いますし、けが人搬送はそのそも一人で搬送する訓練はほとんどやっていないと思います。
 何が言いたいのかというと、訓練で複数人での救助を学んでいても、いざ本番のときには、場合によっては一人で状況に対応する必要が出てくることがあり、そんな状況におかれたときには何を優先すべきなのかがぐちゃぐちゃになってしまいがちになるということです。
 けが人に一人で対応するには限界があり、恐らくは対応が間に合わないことも多くあるでしょう。そうなればそんな状況になってしまった人もそんな状況に出会った人も不幸になること間違いなしです。
 これに対する対策はただ一つ。怪我をしないということに尽きます。
 怪我をしなければ自分で移動ができる人であれば手はかかりませんし、応急処置をしなくても済むのであれば、その分避難が早く開始できます。
 怪我をしない方法は、常に周囲の状況に関心を持つことです。歩いているところの両端や上空、地面。そういったものに関心を持って、「この場所で何か起きたらどうすればいいか?」を考えてみてください。
 いつもの散歩や通学コース、いつも過ごす部屋や場所にどのような危険があってどうしたら怪我をしなくて済むのか。それを考えて対策をするだけでも、怪我をする確率はぐんと下がります。
 かすり傷程度なら影響はないですが、大きな怪我をしないためにも周囲の状況は常に観察して危険な場所は通らないこと。そして怪我をしない方法を考えおくようにしたいですね。