非常食にこんにゃくを追加してみる

 何かあったときに手軽に食べられるものということで、インスタントラーメンがよく売れているそうです。
 通常時であればそれにさまざまな野菜や卵、肉などをトッピングして栄養のバランスを考えるのですが、被災して食べる非常食として考えたときには、普通の野菜や卵、肉はまず手に入らない状態だと考えていいでしょう。
 そうすると、繊維質やビタミン、カルシウムなどの不足が心配になってきます。切り干し大根や乾燥野菜などをトッピングすればよいのですが、価格は手間がかかっている分だけ普通の野菜よりも高いですから、なかなか非常食のためだけに準備するのは難しいのではないかと思います。
 そこそこの保存期限があって、水で戻さずに済み、繊維質やカルシウムが摂取できるという食品として、こんにゃくを準備しておいてはいかがでしょうか。
 値段もそんなに高くないですから買いやすいですし、糸こんにゃくなら、インスタントラーメンに加えると食感が変わって面白くもあります。また、日本こんにゃく協会のウェブページによると不規則な食事や運動不足、ストレスなどでなりがちな便秘にも効果があるとのことなので、災害後に起きやすい排泄のトラブルにも効果がありそうです。
 他にもこんにゃくにはさまざまな効能があるようで、普段から摂取した方がよさそうな感じがしますので、日常生活に取り入れて、上手にローリングストックしてみてはいかがでしょうか。
なお、こんにゃくは下処理をしないとえぐみを感じますので、災害食として備えるのであれば「下処理不要」とかかれたこんにゃくを選ぶようにしてくださいね。
また、茹でたり煎ったりしなくてもえぐみを消せる処理方法もあるようですので、興味のある方はぜひ調べてみてください。