被災体験演習をしてみよう

 非常用持ち出し袋や備蓄品を準備しても、使い方がわからなければ宝の持ち腐れです。そこで、ゆっくりできる日に家族で被災体験をしてみるのはいかがでしょうか。
 ちょうど今はコロナウイルスの騒動でなかなか屋内での遊びが難しいときですので、おうちで、家族で準備してある非常用持ち出し袋や備蓄品だけで一日過ごしてみてください。
 電気やガス、水道は使わず、お風呂やトイレも、このときは非常用アイテムだけを使ってみます。食事も寝るのも全て非常時想定で生活してみるのです。
 平常時にやるのであれば、万が一何か困ったことが起きても普通に生活ができる環境がありますから困ることはありません。衣食住、全て非常用持ち出し袋や備蓄品で過ごしてみて、その後で実際にどうだったかを家族で話してみてください。
 よく問題が出てくるのはトイレと就寝ですが、それ以外にもさまざまな問題が発生すると思います。また、意外と余ったものや足りなかったものが出てくると思いますので、それに対しての解決策を考えてください。
 冬と夏では準備しておくものが異なりますし、体験できることも違います。慣れてきたら、四半期に一回やってみてください。そうすれば、わざわざ高い非常用食料を買わなくても普通のインスタント食品やレトルト食品で代替できますし、普段の生活と差補と違うご飯を食べることもないと思います。
 被災体験は、繰り返すほど困ることが減ってきます。そして、いざ本番の時にはそれまで体験した成果がありますので、生活の質をさほど落とさなくても被災生活を送ることができるようになっていると思います。
 せっかくやるのですから、家族で楽しみながら被災体験演習をしてみてくださいね。