2020年1月25日に岡山県倉敷市真備町にある真備洗浄様で水害で被災した写真の洗浄技術について教えていただきました。
被災写真は早期に乾かすことができれば洗浄についてはさほど難しくなく、汚染された状態で長期間そのまま放置された場合、写真が浸食されて画像がぐちゃぐちゃな状態になってしまうそうです。最近のボランティア活動の現場では、回収されたアルバムなどの写真については可能な限り早く乾燥させるようにお願いしているそうですが、家具や家屋、生活再建がどうしても優先されるために緊急性のない写真は後回しになり、どうしても救える写真が減ってしまう現状があるそうです。
洗浄の手順については、汚染されているアルバムからの切り離し、洗浄、乾燥、消毒といった段取りを教えていただき、ちょっとだけお手伝いさせていただきました。
写真洗浄というのはかなり大変なものだと思っていましたが、手順と迷ったときの相談体制がきちんと作られていれば、気は遣いますが専門家でないとどうにも手が出せないというほどのものでもないなと感じました。
石西地方はよく水害が起きるところで被災した写真は殆どの場合あきらめて処分していたと思いますが、早期乾燥をしっかりして洗浄すればある程度まではなんとかなりそうです。
これから技術をしっかりと身につけて地域に普及していくことで、他の場所で起きた災害の支援がボランティア希望者の地元でもできるようになることはすてきなことではないのかなと思いました。
西日本豪雨から1年以上が経ちますが、まだまだ写真洗浄は続いているとのことですので、興味のある方やお手伝いしたいと思われた方は、真備洗浄様へお出かけいただければと思います。
真備洗浄様の詳しい案内は、フェイスブックやtwitterで確認することができます。
当日お世話になりましたスタッフの皆様、現地ボランティアの皆様に厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
追記:作業内容が個人様の思い出の写真の洗浄となるため、作業の写真については撮影しておりませんので、あしからずご了承ください。