災害時に備えて、さまざまな施設では自家発電機や蓄電池を持っています。
では、そこで準備した電気は何に使うかということはきちんと整理されているでしょうか?
何に電気を使うのかによって、必要とされる発電機や蓄電池の種類、発電量や蓄電量、備蓄しなければならない燃料量などが決められます。
パソコンや医療機械などの精密機械を使うのであれば、発電機は正弦波タイプでなければ使えませんし、電子レンジやエアコンを動かすのであれば瞬間出力に耐えうるだけの蓄電量が必要です。
そして、照明に使う程度であれば発電機の能力が大きすぎるということもあり得るでしょう。
逆に利用する機材に比べて発電量が小さいと言うことも起こりうるかもしれません。
電気がないと機能が維持できない施設はたくさんあります。どこに使う電気を止めるわけにいかないのかをあらかじめ確認しておくことで必要な電力量を把握することができます。
その電力量をカバーできる発電機を準備しておけば、貴重な燃料を無駄にせずにすみます。
もちろん、定期的に発電機や蓄電池の運転試験を行って、その電気を使ってみることも大切です。
最近は発電機や蓄電池も小型化してきていて家庭用として使えるようなものもたくさんあります。また、太陽光発電などで電気を供給することも可能になっています。
でも、準備した電気を何に使うのかをきちんと決めておかないと、結局無駄になってしまうことも多いです。
あなたのところでは何に電気が必要なのか、そしてその発電量はどれくらい必要なのか。時間のあるときにでも洗い出しておくといいかもしれませんね。