災害対策でいろいろなお話をしていると、災害対策は科学だよなと思うことがよくあります。
例えば、暖かい空気は上昇するということがわかったいれば、避難用シェルターの屋根の高さはできるだけ低くすることを考えるでしょう。
また、風は熱を奪う、ということがわかっていれば、冬であれば防風対策、夏であれば風通しのよさを考えて避難所の設置を考えるのではないでしょうか。
濡れたものが乾いていくときには熱を奪うということがわかっていれば、濡れたまま体温で服を乾かすのはかなり無謀だということが想像できるでしょうし、汚い水しかなくても、毛細管現象を知っていればある程度きれいな水を手に入れる方法もわかると思います。
災害対策は気合や根性だけでやるものではありません。
最後に必要なのは気合や根性かもしれませんが、まずは科学的、論理的に筋を通して考え、そして準備しておくこと。
できるだけそのために、いろいろなことに興味を持ち、できることなら実際に体験してみて、考えてみてほしいと思います。