最近生き残るための技術を学ぶと言うことで、サバイバル関係の本や企画を目にするようになってきました。
記事などを見ているとかっこいいなと思ったりするのですが、防災という視点で見ると、似て異なるものというイメージを持っています。
サバイバルと言ってもさまざまなレベルがあるようですが、多くの場合最低でもナイフ1本は持っている条件になっているような気がしますが、現実問題としてサバイバルに耐えうるようなナイフを持って歩いていたら、おまわりさんに職務質問されたときに署までの同行を求められてしまうでしょう。
そういう意味では、現在のサバイバルは環境が整えられた状況で無ければいけないのかなとも考えてしまいます。
もちろんそれらで使う知識は被災時にも必ず役に経つものですからやっておいて損は絶対にありません。ただ、サバイバル体験ができたから防災は大丈夫とは言えないところがあるのです。
サバイバルでは最低限の道具でさまざまな生活環境を整えていくわけですが、防災ではできるかぎり生活レベルを落とさないような準備と考え方が必要とされるからです。
言い換えれば、災害という非日常体験をいかに日常に近づけることができるかが防災ということになります。
サバイバルと防災は似て異なるもの。
でも、どちらの知識や経験も生き延びるためには必ず役に経つ知識ですから、興味のある部分だけでもいいので、体験してみることをお勧めします。